AUKUSへの日本の参加の道のりは宙に浮いたままだ―日本の技術経は期待あるものの、肝心の日本の意思とともに国内に防諜対応の法制がないことも一因か( National Defense Mazazine)
AUKUSに日本が参加する日が来る可能性は宙に浮いたままだと専門家パネルが8月28日認めた
戦略国際問題研究所のファクトシートには、4月に3カ国のAUKUS代表が、先端軍事技術の開発で日本と提携したい意向を表明したとある。日本の高度な技術力と各国政府との緊密な関係から、日本は貴重なパートナーになり、協定の「ピラー2」の技術に大きく貢献するだろう、と同盟国は述べている。
同盟の第一の目標は、オーストラリア向けに原子力潜水艦部隊を整備することだ。ピラー2は、自律型ボートや潜水艦、極超音速技術、サイバーセキュリティー、宇宙といった副次的な技術で構成されている。 日本とAUKUS双方は協力に前向きだが、パートナーシップを実現するステップは踏みだされていないと、オーストラリアの米国大使館でフィービー・グリーントゥリーAUKUS担当公使参事官は語った。ハドソン研究所主催のパネルで同参事官は、「他のパートナー国をピラー2に組み込むことは常に計画の一部で、今年中にパートナー候補と協議を行う」と語った。
「米国、英国、オーストラリアは、二国間あるいは他のグループとの組み合わせで、地域内で層後に独立した強力なパートナーシップを築いている。このような......格子状のパートナーシップは、戦略的に非常に有益で、非常に重要なものです。......それは、私たちがこの地域における強固な関係を基盤に活動していることを意味する。そして、AUKUSと並行して、他の国々と二国間で追求し続けることができる機会があります」と同参事官は付け加えた。
パネルの参加者全員が、日本がAUKUSのピラー2でかけがえのない同盟国でありパートナーになることに同意した一方で、ハドソンの村野雅司シニアフェローは、日本政府には参加する意思はあるものの、AUKUSへの参加について具体的なアプローチを明確に表明していないと述べた。日本政府はAUKUSを "排他的で特別な会員制クラブ"と見なす傾向があるため、"認識のギャップ"が存在する。はっきりさせておきたいのは、日本がAUKUSとパートナーシップを結ぶことは同盟に参加することを意味するのではなく、単に同盟と協力して柱2のための高度な能力を調達することを意味するというのだ。
「日本がAUKUSのピラー2にどのように関与すべきかについて、日本政府内だけでなく、専門家や産業界のコンセンサスが得られていない。また、このテーマを東京で議論される場合、メンバーシップのマナーとして議論される傾向があることも否定できません」と村野はパネルで語った。「しかし、日本の政治指導者や国民は、AUKUS加盟国として共に戦う準備が十分に整っているとは言えないと思います」。「日本とAUKUSの関係を説明する際、最も公式な声明では、協力の可能性を探っていると説明されているが、AUKUSそのものが参加したり、拡大したりするとは説明されていない」。
2022年末に発表された国家防衛戦略では、日本は7つの防衛力優先事項として、スタンドオフ防衛、統合防空・ミサイル防衛、無人システム、クロス・ドメイン作戦、指揮統制・情報関連、機動展開・市民保護、戦闘の持続可能性と回復力を挙げている。
「日本が共同研究や共同開発において技術的に先進的な貢献ができる分野もあれば、潜在的なマーケターや資金提供者、優先的なエンドユーザーとして協力できる分野もある。「ピラー2が特定した極超音速ミサイルや対超音速ミサイルの分野や、日本は現在、地上発射型の長距離ミサイルを開発していることから、さらなる協力が期待できると思う」(村野)。
アンドゥリル・インダストリーズのクリス・ブロース最高戦略責任者(CIO)は、今こそ各国が協力して、防衛能力を強化し、スピードと規模を拡大する時だと述べた。ブロースは、同盟3カ国は、これを迅速に達成することが可能であることを証明していると述べ、パートナーシップの範囲を拡大することが非常に重要であると付け加えた。
「日本がその点で貢献するのを見たい。驚異的な労働力、驚異的な技術基盤、明らかな資源、増大する政府支援で日本以上の存在は考えにくい」(ブロース)。
JUST IN: Japan’s Possible Role in AUKUS Still Up in the Air
8/28/2024
By Allyson Park
https://www.nationaldefensemagazine.org/articles/2024/8/28/just-in-japans-possible-role-in-aukus-still-up-in-the-air
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