8月29日、紅海で炎上中のMV Delta Sounion原油タンカー。衛星画像 ©2024 Maxar Technologies used with permission
フーシ派は、レイバーデー休日の週末に紅海を航行する原油タンカーを攻撃し続けたと、中央軍が今週発表した。
イエメンが拠点のフーシ派は、9月2日にパナマ船籍の原油タンカーM/V Blue Lagoon I(パナマ企業が所有し、ギリシャ企業が運航)と、サウジ船籍で所有・運航するM/V Amjad(アムジャド)を攻撃した。中央軍の発表によれば、フーシ派は2発の弾道ミサイルと一方向攻撃ドローンを使用した。
中央軍は紅海とアデン湾に関する最新情報をほぼ毎日発表しているが、フーシ派に攻撃された船舶は含まれていないことが多い。国務省によりテロリスト集団に指定サれたフーシは、その活動をソーシャルメディアに投稿している。
中央軍の発表では、2隻の石油タンカーへの攻撃が成功したかどうかについては触れていない。しかし、アムジャドを含む2隻のタンカーには約200万バレルの原油が積載されている。これは、8月21日にフーシ派に攻撃された石油タンカーMV Delta Sounion(スニオン)の2倍の量である。スニオンは現在も紅海で炎上しており、国防総省のパット・ライダー報道官は、タンカーから原油は漏洩していないが、環境災害の可能性があると述べた。
フーシ派は、炎上中のスニオンに対処するため、サルベージ船が紅海に入るため安全な航路を約束した。しかし、米海軍や他のパートナー海軍がサルベージサービスを提供していないため、このプロセスは遅れている。
先週撮影されたMAXARの衛星画像では、スニオンの火災が確認できる。メルコリアーノはUSNIニュースに対し、これは攻撃後にフーシ派が仕掛けた爆発による火災だと語った。
フーシ派が船の甲板で爆発を起こした理由は不明だが、M/V Tutorのように沈没させるために爆発を起こしたケースもある。
USNIニュースのFleet and Maritime Trackerによれば、9月3日現在、米海軍の空母打撃群はいずれも、イランのイスラエル攻撃に備え米第5艦隊に所属している。米国が両空母打撃群をいつまで中東やオマーン湾に駐留させるかは不明。
潜水艦USSジョージア(SSN-729)も中東に入ることになっているが、まだ途中であることをライダーは火曜日に確認した。海軍の発表によると、単独配備の駆逐艦USSラブーン(DDG-58)は、259日間の配備を終え、日曜日にヴァージニア州ノーフォークに帰港した。
この駆逐艦は、展開のほとんどを中東で過ごした。
USNIニュースの紅海での活動タイムラインによれば、紅海とアデン湾での活動中、同艦は商船を護衛し、フーシの投射物を撃ち落とし、数回にわたりフーシの攻撃の標的になった。■
Houthis Strike Two More Crude Tankers in the Red Sea, Another Tanker Continues to Burn
September 3, 2024 6:24 PM
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