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タイ王国空軍がF-16を退けグリペン購入に傾く―海外採用が芳しくなかったサーブには大きな後押し(Breaking Defense /The War Zone)

 Gripen

Saab


サーブは「前向き」な一歩としつつも、最終決定権は同国政府にあると慎重な姿勢だ


イは次世代戦闘機グリペンの選定に一歩近づいた。 

 タイ軍は次期戦闘機の選択肢にサーブ・グリペンE/Fを公的に支持した。

 タイ空軍(RTAF)がFacebookページに投稿した声明によると、グリペンはタイ空軍の機体近代化に「最も適した」選択肢であると認識されている。

 RTAFは、初期型のグリペンC/Dを運用しているが、グリペンE/Fは、まったく新しい航空機といってよいほどの大幅な能力向上をもたらす。 

 サーブは、「RTAFがサーブのグリペン戦闘機の購入を希望していることを確認している」と広報担当者が本誌に語った。「これは明らかにサーブにとってもスウェーデンにとっても非常にポジティブなことだが、現時点では契約も発注も行われていない。サーブは、タイの将来の戦闘機能力に関して、タイ空軍および当局と話し合いを続けることを楽しみにしている」。 

 以前の報道では、RTAFはグリペンに傾いているとされていたが、今日まで公式には何も発表されていなかった。

 『バンコク・ポスト』記事によると、決定の大きな要因は、両チームがどのような産業オフセット(請負業者が購入国に提供する副次的な利益で、しばしば取引の甘みとして機能する)を提供するかだったが、これらのパッケージの詳細は現在公表されていない。

 ロイター通信によると、タイ政府は2025年から2029年の間に4機を購入するために5億6,000万ドルの予算を組んでおり、2034年までにさらに8機を購入するのが目標としている。 

 最終的な購入決定には、タイ内閣の承認が必要となる。


A single-seat Gripen E. Saab www.twz.com


 タイはグリペンとF-16双方の旧型を運用しているため、最終的な選択がどうなるかにかかわらず、同国のパイロットが次世代戦闘機に移行する際の学習曲線は少なくて済むはずだ。 

 当初、新しいグリペンは、コラートを拠点とする102飛行隊が運用するRTAFの最古のF-16(1987年発注の残存機)に取って代わると予想されていた。 

 しかしその後、RTAFはF-5E/Fの代替を必要としており、2031会計年度からさらに12~14機を取得する予定だ。

 タイは最後のタイガー運用国のひとつである一方、イスラエルのエルビット・システムズとラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズによって新しいソフトウェアとハードウェアで改造された装備の充実ぶりも際立っている。スーパー・タイガーとして知られるこれらの航空機は、新しいレーダー、電子戦スイート、グラスコックピットを装備し、パイロットにはエルビット・システムズのヘルメット装着型ディスプレイが提供される。 

 アジア太平洋地域の各国とは対照的に、タイは近年、中国とかなり友好的な関係を保っており、北京との間に領土問題はない。

 しかし、タイは中国との関係を維持する一方で、最近では米国との安全保障上の関係を深めようとしている。タイは中国を直接の脅威とは考えていないため、タイ軍は現在も米国との定期的な軍事演習に参加しており、なかでもコブラ・ゴールドはこの地域で最大かつ最も長期にわたって実施されている多国籍軍事演習のひとつである。

 同時に、2006年と2014年のクーデター以降、米タイ関係に摩擦が生じている。中国はその溝を多少なりとも埋めようと動き、合同航空演習や武器移転の増加など、タイとの軍事協力の深化を開始した。米国が供給するF-16やF-5が中国軍との演習に参加することを禁じられていることは注目に値するが、この制限はグリペンには適用されない。 

 タイはブラジルに次いでグリペンE/Fの2番目の輸出先となる。サーブは2014年にブラジルと36機のグリペンE/Fの契約を結んでおり、さらに72機の追加を長期的に要求している。スウェーデン空軍もまた、60機のグリペンEを獲得している。


A formation of RTAF Gripen C/Ds. Saab Katsuhiko TOKUNAGA/DACT,INC.


 しかし、それ以外では、グリペンE/Fは、参戦した複数の国際戦闘機コンペティションで失敗しか見ておらず、特に、まったく異なるレベルの能力を提供する米国製F-35ステルス戦闘機やF-16を支持して却下された。 

 後続の受注の見込みもほぼ確実なことから、サーブがタイでグリペンE/Fのさらなる受注を獲得する可能性は高そうだ。バンコクからの今回の後押しは、これまで限定的な成功しかなかったグリペンE/Fで将来の競争における可能性を向上させるだろう。■

  


Thailand’s air force supports buying Gripen fighters over F-16

Saab called it a "positive" step but cautioned that the government will have the final procurement say.

By   Aaron Mehta

on August 27, 2024 at 4:44 PM

https://breakingdefense.com/2024/08/thailands-air-force-supports-buying-gripen-fighters-over-f-16/



Thailand Chooses Gripen E/F As Its New Fighter

After repeated losses in international fighter competitions, the Swedish Gripen E/F just got a major boost.

Thomas Newdick

Posted on Aug 27, 2024 4:03 PM EDT

https://www.twz.com/air/thailand-chooses-gripen-e-f-as-its-new-fighter



コメント

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