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2026年1月8日木曜日

フランス抜きのFCAS開発でSaabが新しいパートナーとしてエアバスと協力する可能性が浮上してきました

 

FCASの新パートナー候補としてサーブが浮上

19fortyfive

ルーベン・ジョンソン

Flygsystem 2020 from Saabサーブの「Flygsystem 2020」

要点と概要 

サーブのミカエル・ヨハンソンCEOは、同社がエアバスと次世代戦闘機プログラム「フューチャー・コンバット・エア・システム(FCAS)」の6世代戦闘機開発で協業を検討していると認めた。

この提携は、サーブの迅速なプロトタイピングと電子戦技術(ドイツのユーロファイター向けアレクシスシステム採用で実証済み)と、エアバスの大規模生産能力を組み合わせる。

交渉は2025年10月に始まり、有人戦闘機と無人「連携戦闘機」の両方を対象としているが、設計思想に関し潜在的な対立点は残っている。サーブは伝統的に軽量単発ジェット機を好むが、FCASでは大型双発機構想が提唱されているためだ。

FCASにサーブが連携する?

スウェーデンの防衛複合企業サーブは、次世代戦闘機開発に向けエアバス・ディフェンス・アンド・スペースとの直接協力を模索している。

サーブのミカエル・ヨハンソンCEOがフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングのインタビューで明らかにした。

連携は両社にとって最適な解決策となり得る。スウェーデンは財政資源が限られ、第6世代戦闘機の単独開発は困難だ。ドイツ側では、スペインのみをパートナーとする未来戦闘航空システム(FCAS)プロジェクトの継続は、研究開発段階で技術的ボトルネックを生む可能性がある。

サーブのCEOは、新世代戦闘機開発に必要な全関連技術・能力を同社が有している点を強調。航空宇宙・防衛装備分野で両社が「強固な関係」を共有していると付言した。

ヨハンソンは、エアバスとの協力は、いずれのパートナーの技術的・産業的能力を犠牲にしないと述べた。また、プログラムの成功には無条件の政治的支援が必要だと語った。

両社の長所を融合できるか

サーブは、FCASのようなプログラムには複数企業の専門知識を結集する協力が不可欠と見ている。サーブは歴史的に、飛行時間当たりのコストが低い軽戦闘機を開発し、迅速なプロトタイピング技術で実績を積んできた

後者はJAS-39A/B、C/D、E/F各型の開発過程で確認されただけでなく、ボーイングとの共同開発機T-7Aレッドホークジェット訓練機でも発揮された。コンセプト定義段階における「デジタルツイン」開発で基盤となったのは、サーブのCAD/CAM技術である。

初期設計段階でこのツールは迅速な開発と組み立ての効率化を可能にした。これにより初期コンセプト段階の工数が大幅に削減され、開発コストも低減された。

エアバスが提供するのは、旅客機、トルネード、ユーロファイター、F-35の欧州での生産活動などを支援するため構築されてきた、広大な設計および生産施設のネットワークだ。これらのリソースにより、FCAS は大規模に生産される可能性がある。

協力の見通しについて

FCASに関する協力は実現するかもしれないし、しないかもしれないが、両社はこれまでも協力関係にあり、サーブの専門知識がエアバスの製品ラインの使命をどのように支援できるかを実証してきた。

スウェーデン産業の強みの1つは、電子戦 (EW)で、サーブの Arexis EW システムは、ドイツのユーロファイター近代化プログラムに採用され、調達された実績がある。エアバスとの同契約により、両社の関係と協力関係が強化された。

交渉は 2025年 10 月から進行中と報じられている。協議は有人戦闘機の開発だけでなく、FCASと並行して開発される無人システムである連携戦闘機(CCA)についても行われている。CCAの開発はまもなく開始され、2032 年中に初期運用能力の獲得が予定されている。

サーブとエアバスには生産的な協力の可能性が数多く存在する。最大の障壁は両社がこれまで全く異なるタイプの航空機を設計してきた歴史にあるかもしれない。

サーブは長年、JAS 39グリペンのような小型・単発・運用コスト低廉・軽量戦闘機を専門としてきた。これは戦時下では基地外や高速道路の滑走路からも運用可能である。一方、FCASは大型で重量級の双発戦闘機として提案されており、小型機多数を統制する戦闘空間管理者としての役割を担う。

これら二つの構想を共同設計コンセプトに統合する方法が明確ではない。

著者について:ルーベン・F・ジョンソンルーベン・F・ジョンソンは、外国の兵器システム、防衛技術、国際的な武器輸出政策の分析と報告に36年の経験を持つ。ジョンソンはカシミール・プワスキ財団の研究部長を務める。また2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻の生存者でもある。長年米国防衛産業で外国技術アナリストとして勤務後、米国防総省・海軍省・空軍省、英国政府・豪州政府のコンサルタントを務めた。2022年から2023年にかけて、防衛分野の報道で2年連続受賞を果たした。デポー大学で学士号、オハイオ州マイアミ大学でソ連・ロシア研究を専門とする修士号を取得。現在はワルシャワ在住。


FCAS Might Have a New 6th Generation Fighter Partner: Saab

By

Reuben Johnson

https://www.19fortyfive.com/2026/01/fcas-might-have-a-new-6th-generation-fighter-partner-saab/


2014年10月31日金曜日

オーストラリア潜水艦事業に絡みたいサーブ・コックムスとはどんな企業なのか


オーストラリア向け潜水艦建造の競合相手になりそうなサーブ傘下のコックムスの話題です。同社が提携したコリンズ級がオーストラリアにとっては不満の種なのですが、同社はオーストラリアにこれまでも実績のある会社で決して無視はできないと思います。だがはたして日本の2社に海上自衛隊向けとは別に輸出用船体を作る余裕があるのか、そこに米国も割り込んできて、ますます混迷しそうな状況ですね。同社を率いるフランソン女史の発言を見ると、とてもオーストラリアの想定する性能を実現できる実績のある会社と思えないのですが、いかにも自信満々ですよね。日本側もメディアを使って自社の立ち位置を説明してはいかがでしょうか。

Saab Confident in Its Kockums Submarine Builders

Oct. 29, 2014 - 05:03PM   |  
By CHRISTOPHER P. CAVAS   |   Comments
Saab Kockums Security and Defense Solutions unitを率いるグニラ・フランソンは世界の海軍市場で競合に勝ち残りたいと意欲満々だ。 (Christopher P. Cavas/Staff)
PARIS — コックムス造船が再度スウェーデンの所有・統制に復帰した際は同国の国民、政府、産業界が全員承認する稀な事例となった。
  1. 「全員が好意的な反応を示すのはこの国で初めてでしょう」と言うのはサーブ・コックムスSaab Kockums Security and Defense Solutionsを率いるグニラ・フランソンGunilla Franssonである。
  2. サーブはコックムスを傘下に収め潜水艦建造でスウェーデンらしさを出してきた。
  3. 「サーブ・コックムスとしてサーブの強みとコックムスの造船能力を提供します」
  4. フランソンはサーブの海軍艦船建造実績を上げたうえで、「サーブは造船では有名とはいいがいですが、コックムスの名前はサーブが造船も手掛けていることを印象付けます」
  5. サーブの名称はグリペンに代表されれる航空機製造、サーブ・バラキューダSaab Barracudaとして米国に本社を置く安全保障防衛システム開発で知られているとフランソンは指摘。
  6. サーブ・コックムスは海軍関係の事業を世界規模で展開し、艦船建造からシステムズまで手掛けようとする。
  7. 「海軍関連事業は業界内の協力があって成立し、一社ですべてのシステムを提供できません」
  8. サーブはシステム統合企業と自社をみていると語る。「当社の強みは海軍関係の統合機能です。主契約企業をめざし、競合他社の製品も利用します」
  9. コックムスがドイツ持ち株会社と関係が不安定だったのはホバルツウェルケ・ドイチェHowaldtswerke-Deutsche Werft が国有企業だったコックムスを1999年に買収したためだった。その後ティッセンクルップ・マリンシステムズThyssenKrupp Marine Systems (TKMS)に2005年に編入され関係はさらに悪化し、併合でコックムスの潜水艦設計建造事業が廃止されるとの猜疑心だけが高まっていた。
  10. 今年二月にスウェーデン政府から「国益の観点で潜水艦建造能力が必要だ、サーブに同事業をやってもらいたい」と言ってきたとフランソンはいう。そういわれて、ことわれなかった、と回想する。
  11. コックムスは15年もの間外国に所有されていたが、「スウェーデン企業のままで、TKMSへ統合されていない」とフランソンは言う。
  12. スウェーデン政府方針でサーブ・コックムスはA26潜水艦の開発を再開し、設計・建造の準備を急いでいる。フランソンはこの事業の行方に自信を持っている。
  13. 「20年間潜水艦を一隻も建造してなくても、スウェーデン海軍用に潜水艦をドック補修していましたから」と言う。
  14. 造船技術そのものはサーブが手に入れた900名のコックムス社員の中にある。「30年40年勤務の社員が多数おり、技能水準を維持しています。スウェーデンには海軍関係者も多く、コックムスと強い関係を持っていますので、技能で心配はしていません」
  15. 経営管理層はサーブ出身者、コックムス出身で半々だという。「管理職には20年30年の経験があり、海軍士官出身者もいますよ」
  16. 政府契約でサーブ・コックムスはA26設計を見直し、「現在の要求水準に合致するか確認中で、サブシステム、調達品を再検証する」という。
  17. サーブ・コックムスはA26潜水艦調達の決定が数年以内に決まり、詳細設計、建造を開始できると見ている。A26級一号艦の納入は2022年目標だとフランソンは言う。
  18. TKMSは傘下のコックムスに潜水艦の輸出営業を許さず、スウェーデン側に不満の種だった。同社はオーストラリア向けに建造したコリンズ級の出来具合に誇りを持っている。コリンズはスウェーデン海軍向け設計案を拡大した潜水艦である。
  19. 同社はオーストラリアで再度存在感を高めようとしている。オーストラリア政府はコリンズ級6隻の後継艦として12隻の建造を計画している。
  20. 「オーストラリア案件に当社も関与したい。オーストラリアとは強い関係がある」(フランソン)
  21. サーブには20年にわたり防衛事業を支える現地社員がオーストラリアにおり、「サーブはオーストラリア企業として認知されています。コックムスが加わり、潜水艦事業で強力な入札企業となります」
  22. 「潜水艦調達を獲得するのが目標ですが、決めるのはもちろんオーストラリアです」 ■

2014年9月14日日曜日

★★★オーストラリア潜水艦商戦へ土壇場で参入図るスウェーデン

hオーストラリアの次期潜水艦調達で伏兵が出てきました。

日本からの調達で決まり、のような報道が目立ちますが、相手はオーストラリアにも深い関係を持つしたたかなサーブです。時間はないのですが、ここに来て手を挙げる同社には一定の見込みがあること以外に調達する可能性のある他国へのアピールもあるのでしょうね。




Saab Makes Late Pitch For Australian Sub Project

Sep. 13, 2014 - 04:28PM   |  
By GERARD O’DWYER   |   Comments

HELSINKI — サーブが最後の土壇場でオーストラリア政府に潜水艦取得の方向を変えさせようと必死だ。現在、ドイツと日本のいずれかが採用になりそうなのだが。
オーストラリアの次世代潜水艦はトニー・アボットの自由党政権が国外建造艦の調達を掲げてから政争の種となっている。野党からは政府が日本の川崎重工-三菱重工製そうりゅう級選定に傾いていることへの批判があり、一方ドイツのティッセンクルップThyssen­Krupp はタイプ214潜水艦を提案している。
オーストラリア政府はまだ最終的な調達規模を決めていない。アボット政権では8隻から12隻としている。
ここにきてサーブが高性能潜水艦の受注生産提案を出してきた。サーブCEOハカン・ブスへ Håkan Buskheによれば同社はまだ正式な入札をしていないが、「もし顧客側が当社の提案に耳を傾けて頂ければ」サーブから公開入札に応じるという。
なお、オーストラリア次世代潜水艦調達は180から270億米ドル規模事業となる見込み。ここに来てサーブが手を挙げる真の理由は同社が49.6百万ドルで潜水艦事業を取得したことである。今年7月にティセンクルップのスウェーデン国内の潜水艦建造所を手に入れている。サーブが入手したのはティッセンクルップマリンシステムズ(TKMS、旧名称コッカムズKockums)および艦艇設計案である。
サーブによるTKMS買収はスウェーデン政府の後押しもあり、ティッセンクルップがスウェーデン国内の潜水艦建造技術を廃止するとの恐れもあり実現したものだ。ティッセンクルップはコッカムズを2005年に買収していた。
ドイツ親会社がTKMSの輸出営業を縮小する決定をし、オーストラリア、シンガポール、ノルウェー向け輸出の自主決定権を制限したことで、政府はテッセンクルップへの信頼を失していた。
TKMSはサーブコッカムズABへ統合されて新型A26級潜水艦の設計建造にとりかかっており、スウェーデン海軍向けにゴットランド級潜水艦の後継を狙っている。
「TKMSを参加に入れたことでサーブはオーストラリア政府に対し正式に次代潜水艦の提案が可能となりました。」とブスへは発表している。またTKMS買収でオーストラリアのコリンズ級潜水艦関連の知的所有権も手にいれたことになる。
サーブとしては潜水艦本体およびサブシステムズをスウェーデンとオーストラリア双方で制作する意向だ。またブスはA26級潜水艦(3,000トン)をスウェーデン・オーストラリア間の潜水艦技術協力案件にしてもよいと示唆している。
オーストラリアが運用中のコリンズ級は浮上時に3,050トンの通常型潜水艦で設計はコッカムズが全て行い、6隻が1996年から2001年にかけ引き渡されている。
サーブ提案はスウェーデン政府も支援すると国防相カリン・エンストローム Karin Enströmが発言している。「スウェーデン国内に高性能潜水艦を設計建造し、海外へ販売する基盤を維持することは重要。サーブはコッカムズ時代もありオーストラリアへ関心を示すのは当然」とDefense Newsに語っている。
サーブはTKMSを海洋・水上部門システムズ技術の中核に据える計画で、潜水艦開発部門はマルモMalmoにあり、カールスクロナKarlskronaに水上艦・潜水艦建造部門を構えている。
サーブは潜水艦案をオランダ、カナダ、ポーランド、ノルウェーに提出する以外に海軍兵力増強を進める東南アジアではタイやマレーシアにも関心を示している。
「スウェーデンは十分競争力がある。70年代の国防予算はGDP比3%だったのが今では1.2%になっており、厳しい予算の中で勝ち残る方法を体得している」とブスへは自信満々だ。■



2013年9月13日金曜日

ボーイング・サーブがグリペンをT-X候補として提案か

Boeing And Saab To Propose Gripen For T-X

By Bill Sweetman william.sweetman@aviationweek.com
Source: AWIN First


aviationweek.com September 11, 2013

ボーイングとサーブから米空軍の次期練習機T-X候補として両社が共同してJAS 39グリペンを提案するとの発表が近日中にある模様。両社は有力な候補案のロッキード・マーティン韓国航空宇宙工業共同提案のT-50よりもコスト競争力があると見ている。

T-Xは350機を調達しノースロップ・グラマンT-38を更新する内容だが、予算削減の影響で実施先送りとなっていたものだが、2015年度予算案で再スタートとなる見込み。

両社が参入すると競合にも影響が出そうだ。ノースロップ・グラマンはBAEシステムズと共同でホーク練習機を提案し、アレニアジェネラルダイナミクスと共同でM-346を提案している。
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ボーイングは新型機を提案するとしていた。しかし、サーブとの連携が現実的になったのはスウェーデン政府が新型JAS 39E(単座型)の開発をスイス向けに開始したため。スイス発注は単座型のみだが、これを複座型にしたF型は延長線上の機体になる。

T-50との比較ではJAS 39Fがわずかばかり大型で強力だが、同時により新しい設計でコックピットのワイドスクリーンはF-35に似ており、ディスプレイはヘルメットと一体化されている。取得価格はC/D型より安くなり、保守点検のしやすさ、運航コスト低減の設計だ。スイス空軍高官によると飛行時間単位のコストはタイフーンやラファールの半分程度だという。

正式にはT-Xの要求仕様内容はまだ発表とならないが、サーブ・ボーイング両社の動きから見てT-50で通用する要求内容ならグリペンでも通用すると判断している様子だ。業界筋によればT-Xグリペンはアグレッサー教導隊機材としても最適だという。あるいはF-22やF-35の訓練相手にもなる。米空軍はすでにF-38をF-22訓練用に配属している。さらに米空軍上層部に近い筋からは安価な選択肢として州空軍のF-15/F-16部隊の機材更新用になるのでは、との声も出ている。

ボーイングからはサーブとの契約についてその存在を確認も否定もしないとの声明が出ている。■