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イラン革命防衛隊によるマーシャル船籍貨物船拿捕>続報

同じニュースですがイランの内部事情はこちらのUSNI Newsの ほうがよくわかります。革命防衛隊の有する海上部隊は正式なイラン海軍とは異なるものの有効な武装勢力であること、どうも船会社とイランとの間で金銭トラブルがあったこと(これはイランの主張ですが)がわかりますね 。 Iran Seizes Marshall Island Ship Maersk Tigris; U.S. Destroyer On Station By: Megan Eckstein April 28, 2015 11:21 AM • Updated: April 28, 2015 6:39 PM http://news.usni.org/2015/04/28/breaking-iran-seizes-marshall-island-ship-with-34-sailors-aboard イラン革命防衛隊海軍のパトロール艇、 FARS News Photo . イラン海軍艦艇がマーシャル諸島船籍の貨物船にホルムズ海峡で発砲し、イラン領海へ移動を強要したとペンタゴンが確認した。米海軍部隊中央司令部(NAVCENT) が航空機を送り、USSファラガット(DDG-99)に状況把握を命じてい 拿捕されたのは総重量52,600トンの貨物船マースク・ティグリスでイラン革命防衛隊海軍の哨戒艇数隻が包囲したとペンタゴン報道官スティーブ・ウォーレン陸軍大佐が認めた。「船長はイラン領海内への移動を命じられた」 「船長が拒否したところ、IRGCN舟艇の一隻がマースク・ティグリスのブリッジに向け数発を発射したため、船長はイランの要求を受けいれララク島付近のイラン領海へ進めた ウォーレン大佐によるとNAVCENTは船会社と連絡中で、状況把握に努めている。船会社から同船にアメリカ人は乗船していない旨回答があった。 イラン国営のファース通信社はイランが「米国貨物船を拿捕した」のはイラン港湾海運局(IPMO)の要請としている。 「同船を拿捕したのは法廷命令が出たため」と事情筋が語る。同船の所有会社と金銭面でIPMOの主張が相違していること、IRGCNが同船をバンダル・アバスまで回送するとも付け加えている。 民間船舶の追跡サイトVessel Finder

★米海軍>F-35C調達が間に合わない、スーパーホーネット追加調達へ

F-35Cの調達があまりにも遅いため米海軍はしびれをきらしたようです。またこれ以前の海軍からの発言を見てもステルス命という姿勢を海軍は(有人機では)取っていないことが明らかですね。メーカーのボーイングにとっては海外販売の可能性が薄いところに海軍からの追加調達が本当に実現すれば生産ラインを維持できるわけで産業基盤の維持にもつながります。 Navy Leans Toward Building More Super Hornets After F-35C Delays by KRIS OSBORN on APRIL 22, 2015 http://defensetech.org/2015/04/22/navy-leans-toward-building-more-super-hornets-after-f-35c-delays/ 米海軍はF/A-18スーパーホーネット調達を2017年以降も継続する。これはF-35Cの生産が遅れているのに加えホーネットへの需要が高まっていることへの対応。 F/A-18スーパーホーネット生産は2017年で終了し、共用打撃戦闘機に更新する予定だった。 だが作戦上のリスク回避のためにスーパーホーネット二ないし三飛行隊を追加し、A型からD型が耐用年数の限界に到達しても対応する。 「CNO(海軍作戦部長)が言うように2020年代、30年代を見越すとF-35C調達を進める一方でスーパーホーネット二個ないし三個飛行隊を追加しないと作戦上のリスクに直面する」と海軍航空戦を統括するマイケル・マナジール少将 Rear Adm. Michael Manazir はMilitary.com取材に答えている。 各空母は10機編成の飛行隊2と12機編成の飛行隊2で合計44機の攻撃用機材を擁する他に電子戦機材等がある。そこで海軍が求める追加機材数は20機を超える規模だとわかる。 空母飛行隊ではスーパーホーネット24機とホーネット20機を揃えるのが多い。旧型ホーネットのA型からD型はF-35Cに置き換えるはずだった。 F/A-18A型とC型では8,000飛行時間に到達すると耐用年数延長の改修を受け、10,000時間まで飛行可能となる。しかし実際には大掛かりな修理が必要となることが多く旧型機のうち54%が

速報>イランがマーシャル諸島貨物船を拿捕、ホルムズ海峡リスク高まる

イランは外交上のゲームをするつもりなのでしょうか。民間貨物船の拿捕というのは久しぶりです。これでホルムズ海峡リスクが一挙に高まりそうですが、米海軍がどう対応するかが鍵となるでしょう。しばらく目が離せません。集団安全保障の議論の中で、ホルムズ海峡がなぜ日本の安全保障に関係あるのかとトンチンカンな発言をしている政治家がいましたね。   Iran Intercepted US-Flagged Ship By Joe Gould, Staff writer 2:11 p.m. EDT April 29, 2015 http://www.defensenews.com/story/breaking-news/2015/04/29/iran-intercepted-us-flagged-ship/26577983/ WASHINGTON — イランがマーシャル諸島共和国船籍の貨物船を拿捕したが、イラン海軍艦艇による米船籍民間船舶への妨害は以前にも発生していたとペンタゴンが認め、イランと米国の間で緊張が高まっている。 米海軍駆逐艦ファラガットおよび警備艇3隻は29日も引き続きマーシャル諸島船籍のマースク・チグリスMaersk Tigrisの監視を続けている。同船は前日に発砲を受け、船内に乗り込まれた後に拿捕された。同船はホルムズ海峡のララク島Larak Island沖に停泊したままになっている。 ペンタゴン報道官スティーブン・ウォーレン大佐Col. Steven Warrenは米海軍艦艇が「すべてに監視の目を光らせている」と語り、「対応が必要な場合に行動できるよう近居場所に配置してある」という。 ファラガットとともにサイクロン級の沿岸警備艦サンダーボルト、ファイヤーボルト、タイフーンの三隻(バーハーレン配備)が展開中。チグリスの救難信号が28日に発信された時点で、米艦艇は海上安全確保作戦に従事しており、状況を傍受していた。 沿岸警備艇ファイヤーボル (Photo: William H. Clark/Navy) 米軍は各艦以外に、偵察監視機を上空に飛行させているほか、「保護が必要となった場合、ファラガットは任務実施の準備ができている」(ウォーレン大佐) チグリスは現在イラン領海内にあるが、米国の対応は不明だ。ウォーレン大

★日米防衛新ガイドラインは予想以上に多面的かつ画期的

ガイドラインの改定で国内報道は近隣同盟国(韓国、オーストラリア等)への対応などを中心にややバランスを欠いた記事の構成になっていませんか。本稿ではそれとはちがう視点(米国防高官=?)の発言を引用する形で広範囲の話題をコンパクトにまとめていますのでご紹介します。 US, Japan Strike New Military Agreement By Aaron Mehta and Paul Kallender-Umezu  4:43 p.m. EDT April 27, 2015 http://www.defensenews.com/story/breaking-news/2015/04/27/us-japan-new-military-agreement/26443297/ WASHINGTON and TOKYO — 日米両国が新しい防衛協力改訂に月曜日合意した。日本の防衛面でのプレゼンスを世界規模にひろげ、サイバー、宇宙、産業分野で二国協力を強化するとの内容だと米国防関係高官が明かした。 新日米防衛ガイドラインは月曜日ニューヨークシティで日米間の外交、防衛トップによる2+2協議で合意された。 上記米国防高官は合意書署名に先立ち記者団に内容を話し、合意内容は日本を米国の軍事上のパートナーとして世界規模で再定義する意味があり「非常に大きな出来事」と評した。 日本は攻撃を受けた域内の同盟国を防衛することができるようになる。米国に向けて発射されたミサイルを日本のミサイル防衛で迎撃できることも意味し、上記高官は北朝鮮が地域安定度ヘの「脅威度を高めている」と評した。 さらに日本が世界規模で平和維持活動や人道救助活動を展開すること、さらに情報収集・監視・偵察活動(ISR)の強化が見込まれる。 新ガイドラインは常設の「同盟間調整メカニズム」 ”alliance coordination mechanism" の創設を謳い、日米の防衛・外交関係者で構成するとしている。この機関が日米の作戦活動を調整・統制することが期待される。過去に同様の機能がなく防衛関係が進まなかった経緯がある。 【日本の観点】 各論は今後両国で詰めるが、まずガイドラインを日本の国会で審議可決する必要がある。障害はほとんど見られず順調に

★敵防空網を低コストUAV多数で突破する新構想

盾と矛の話のようですが、高性能の防空体制が生まれればそれを打ち破る新しい方法も出てきます。高価なミサイルを打たなくてもいいのであればそれに越したことはありません。伝統的にアメリカのほうが攻撃を重視している気がします。 ONR: Swarming UAVs Could Overwhelm Defenses Cost-Effectively Apr 23, 2015  Graham Warwick | Aviation Week & Space Technology http://aviationweek.com/technology/onr-swarming-uavs-could-overwhelm-defenses-cost-effectively 海軍研究所(ONR)が費用対効果の高い防空網突破手段を2016年度に実証することになった。構想では自律飛行型の小型無人機多数を放出し、敵の防空網を無効にする。 低コストUAV大量投入技術 Low-Cost UAV Swarming Technology (Locust) の名称がつき、ONRはレイセオン製カヨーテ Coyotes 30機をフロリダ沖海軍艦艇から発射し、各機は即座に集団を形成し、自律的にミッションを実施する。 カヨーテは発射管方式の電動小型UAVでもともとONR向けに高性能セラミクス研究所が製造したもの。同研究所はBAEシステムズに買収され、後にセンシンテルに売却され、レイセオンが同社を1月に吸収した。 ONRが実施したカヨーテの迅速発射実験の様子。 Credit: Office of Naval Research ONRはカヨーテ発射実験を3月に数回行っており、自律同調化と編隊飛行の実証を9機で実施済み。集団化実証はONRが運用する試験船シーファイターからフロリダ州エグリン空軍基地の沖合で実施した。 カヨーテは高速発射されると低出力無線で相互通信環境を確立し、位置情報他を共有する。集団内で「親子」関係を作り、主導する一機が残りを従える。 「各機は相互の位置を把握し、それぞれに今いる場所を伝えるのが通信の目的です」とLocust事業をまとめるリー・マストロヤンニ Lee Mastroianni は語る。 ONRの目標は集

X-47B>空中給油テスト成功、でもこれで事業終了か

空中給油もデモとして実施して予算もないのでX-47Bはすでに過去の機体となるのでしょうか。一方で肝心のUCLASSの仕様が決まらないのでX-47Bのデータがいつになったら有効活用されるのか先が見えません。海軍長官の発言にはX-47Bの成功が大きく作用しているのでしょうね。まずDefense Techの記事紹介です。 Navy Conducts First Aerial Refueling of X-47B Carrier-Launched Drone by KRIS OSBORN on APRIL 22, 2015 http://defensetech.org/2015/04/22/navy-conducts-first-aerial-refueling-of-x-47b-carrier-launched-drone/ 米海軍はX-47B艦載無人実証機を使い4月22日にパタクセントリヴァー海軍航空基地上空で無人機への初の空中給油に成功した。 X-47Bにはオメガ・エア・リフィユエル社 Omega Air Refueling の給油機が対応したと海軍とノースロップ・グラマン関係者が明らかにした。 X-47Bは5月には空母への着艦、発艦ですでに歴史に残る業績を上げており、現在は空母艦上での取り回しの改善に投入されている。 The Navy launched and landed the X-47B in rapid succession with an F/A-18 fighter jet as part of a series of joint manned and unmanned flight tests aboard the USS Theodore Roosevelt in August of last year off the coast of Norfolk, Va., service officials said. X-47Bの着艦発艦テストはF/A-18の運用と平行して有人無人機運用テストとしてUSSセオドア・ロウズヴェルトを用い昨年8月にノーフォーク軍港(ヴァージニア州)沖合で実施している。 X-47Bは8分間の飛行後、拘束フックによる着艦に成功し、主翼を折りたたみ、艦上をタキシーングし、続くF/

次世代戦闘機も有人機で考える米空軍の思考方向性は全無人機化めざす海軍と対照的に

無人機とくに自律飛行可能な無人機は有人機の代替となりうるのか。空軍は否定的です。一方、海軍は無人機をどんどん拡充する考えですが、対空戦闘は友人パイロットの世界と考えていることがわかります。ただし、ドッグファイトの機会はどんどん減っているのですが。議論が今後もひらがりそうですが、その間に技術はどんどん進歩していきます。現実的な議論が必要ですね。 Manned aircraft needed for future Air Force, as Navy moves unmanned By Brian Everstine, Staff writer 1:32 p.m. EDT April 22, 2015 http://www.airforcetimes.com/story/military/2015/04/22/welsh-future-aircraft-pilots-needed/26178677/ 攻撃用機材の全無人化をめざす米海軍には追随せず、将来も攻撃機材にはパイロットが必要と米空軍は考えている。 空軍でも遠隔操縦機さらに完全自律飛行可能な機材の重要性が増えるが、戦闘機パイロットを代替するものではない空軍参謀総長マーク・ウォルシュ大将がワシントンDCで4月22日語った。 発言は海軍長官レイ・メイバスからF-35Cが「海軍省が購入する最後の有人戦闘攻撃機になるのは間違いない」との声明が先週出たことを受けている。メイバスはドッグファイトに有人パイロットが必要でも攻撃ミッションには無人機で十分だとの考えだ。 海軍は無人機システム開発のピッチをすすめており、無人機担当部署に加え無人機を専門に見る次官補ポストを新設したばかりだ。 空軍が考える無人機の活躍分野に長距離飛行や長時間監視任務があるが、「パイロットの身体的限界は心配していない」とウォルシュは語る。RQ-4グローバルホークの活動範囲を広げる一方で、MQ-9リーパーの調達数を増やし、有人機のU-28AやMC-12リバティ監視偵察機を手放す検討中だ。 次世代ステルス爆撃機でも有人操縦は選択的になるはずだが、開発段階ではコックピットにパイロットが座る。 ただしF-35は空軍にとって最後の有人戦闘機にはならないとウォルシュ大将は明言した。「空軍には一定の種類の機材が必

世界の軍事支出規模をマクロに見る:中国は日本の5倍強の規模

文中には出てきませんが、日本も上位10ヶ国以内に入ります。H26年度は4.9兆円ということですから全世界シェアでは2.2%相当です。これに対し中国は12%となり、グローバル超大国でもない中国がこれだけの支出を東アジア中心に展開したということの意味を理解しないといけませんね。軍事費の単純比較が意味がないとか、定義が違うとか理屈はいいのですが、これだけの差が開いていることを考えると東南アジア各国が中国に警戒心を持つのは当然でしょう。意外にロシアが少なくしかも増額する余地がないとの指摘には少し驚きますね。 China, Russia, E. Europe Boost Defense Spending Agence France-Presse 6:32 p.m. EDT April 13, 2015 (Photo: Getty) http://www.defensenews.com/story/defense/policy-budget/budget/2015/04/13/study-china-russia-eastern-europe-boost-defense-spending/25736453/ STOCKHOLM — 中国とロシアで2014年の国防支出実績は大きく伸び、ウクライナ紛争がきっかけて東ヨーロッパ各国も自国防衛体制の整備に乗り出している様子がストックホルム国際平和研究所のまとめで判明した。 支出規模では依然として米国がトップだが、2014年の実績は6.4パーセント減だったのに対し、中国、ロシア、サウジアラビアが米国に次ぐ支出規模で、かつ三国の支出は増えている。 中国の支出実績は2,160億ドル(約26兆円)で9.7%増と推定される。. ウクライナ内戦のあおりでロシアから近い東欧各国はおしなべて国防予算を増やし国防体制を見なおしている。 ウクライナは20%増の40億ドルに対し、ロシアは8%超増で845億ドルだった。 ロシア政府は2015年は15%増を見込むが、経済不振で実現しないだろう。 西欧各国も米国同様に予算を削減している。. 米国が依然として最大の防衛支出規模を誇るが、2010年のピーク時に対して2割減っているとの平和研究所の報告だ。「ただし現状の支出規模でも2001年より45%多い」と

速報>空母ロウズヴェルトがイエメン近海に移動しイラン船舶の武器搬入を阻止へ

US Carrier Sent to Yemen to Block Iranian Arms By Tom Vanden Brook, USA Today 3:05 p.m. EDT April 20, 2015 ( Photo: MC Seaman Anthony Hopkins II/Navy) http://www.defensenews.com/story/defense/2015/04/20/us-carrier-moving-off-coast-of-yemen-to-block-iranian-arms-shipments/26084249/ WASHINGTON — 空母USSセオドア・ロウズヴェルトがイエメン海域に移動中だ。イランからの武器搬入を海上で阻止し、米国が支援するイエメン政府の転覆をねらう反乱勢力に武器が回らないようにする ペンタゴン報道官スティーブ・ウォーレン大佐が発表した。同艦を中心とする部隊巡洋艦USSノーマンディ含みペルシア湾からイエメン近くへ移動した。イエメン国内はさらに不安定になっている。 ロウズヴェルトはイラン船舶がアデン湾に入ろうとするのを追跡補足できると匿名を条件で国防総省関係者が説明している。匿名はイラン船籍を狙うことを公の席で話す許可がでていないため。 ペンタゴンは先週からイラン船舶を追跡しているという。 米海軍はイラン船舶を妨害する準備に入ったと別の国防総省関係者も明らかにした。ロウズヴェルトの移動で開戦につながることはないものの大きな一手だとペンタゴンは見る。 フーシはシーア派であり、イエメン政府はスンニ派が独占している。イランはシーア派が中心の国家であり、フーシを支援してきた。これに対しスンニ派の各国はサウジアラビアやアラブ首長国連邦はじめ政権側を支援している。■

中国>S-400防空ミサイル導入で何が変わるか

長距離防空ミサイルの導入は他国の航空作戦への牽制効果がねらいでしょう。メッセージに注目すべきです。記事が指摘するように台湾が苦しい立場になりますが、日本も当然注視していくべき事態ですね。ロシアは防衛装備以外にめぼしい輸出工業製品がなく、このS-400も各国にこれから売り込みにかかるのでしょう。 S-400 Strengthens China's Hand in the Skies By Wendell Minnick 1:20 p.m. EDT April 18, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/strike/2015/04/18/china-taiwan-russia-s400-air-defense-adiz-east-china-sea-yellow-sea/25810495/ (Photo: umnick/wikipedia) TAIPEI — 中国はロシアと新型S-400対空防衛システムの導入で合意し、中国の防空体制はいっそう強固になると専門家は見ている。 射程400キロメートルではじめて台湾上空の飛行物体の撃破ができる他、ニューデリー、カルカッタ、ソウルも射程範囲におさめる。黄海や南シナ海の防空識別圏でも防御が固められ北朝鮮内のいずれの地点にも発射できる。 日本と対立が深まる尖閣諸島近くまで防衛空域を伸ばすことも可能と指摘するのは ワシリー・カシン Vasiliy Kashin (モスクワの戦略技術分析センター Centre for Analysis of Strategies and TechnologiesCentre for Analysis of Strategies and Technologies で中国専門家) 中国が配備ずみのS-300の有効射程は300キロだが、台湾の北西沿岸部上空までしか射程におさめず、インドや韓国の首都は対象外だとアレクサンダー・フアン  Alexander Huang  (台北にある戦略軍事演習研究協議会 Council on Strategic and Wargaming Studies の会長)は指摘する。S-400で台湾の防空体制が試される。 「新装備で中国は航空抑止力を増