ラベル ♯パリ航空ショー2017 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ♯パリ航空ショー2017 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年6月24日土曜日

パリ航空ショー:エンブラエルの輸送給油機KC-390がデビュー




Source: IHS Markit/Patrick Allen

Paris Air Show 2017: Embraer's KC-390 makes Paris Air Show debut エンブラエルKC-390がパリ航空ショーデビュー

 Peter Felstead, Le Bourget - IHS Jane's Defence Weekly
22 June 2017
  
  1. エンブラエルKC-390空中給油輸送機がパリ航空ショーでデビューし、試作二号機が毎日飛行展示を行っている。
  2. 報道陣に会場で同機の開発状況を説明したエンブラエル幹部のポール・ガスタオ・シルヴァによれば飛行試験用2機の累計飛行時間は1,000時間を超えており、テスト飛行で「設計の正しさが証明できた」という。
  3. ブラジル空軍 (Força Aérea Brasileira: FAB)が28機を発注しており、来年から引き渡しを開始するとシルヴァは述べた。FAB向け二号機、三号機も生産段階にあるという。KC-390のテスト用三号機、四号機は地上/静止試験に投入中だ。
  4. シルヴァによればKC-390は今年後半に「初期作戦水準通過」をし、来年に「完全作戦水準通過」になるという。ただしFABのKC-390部隊がそのまま稼働可能となるわけではない。来年にFABに引き渡すのは二機で、三号機は2019年になるとシルヴァは説明し、その段階で「最終軍用水準」になるというからだ。ブラジルの予算問題二よりエンブラエルは当初より控えめな納入工期に変更している。
  5. KC-390開発は2009年にFAB契約を受けて始まった。2015年に試作機が初飛行し、同年から飛行テストが始まっていた。■

KC-390の諸元
エンジン:International Aero Engines V2500ターボファン双発
最高速度:470 kt (870 km/h)
最大貨物搭載量:26トン



2017年6月23日金曜日

パリ航空ショー:クフィールを米民間企業売り込みを図るイスラエル航空宇宙工業


アグレッサーを民間企業が飛ばすというのがいいですね。クフィールはロシア製戦闘機をシミュレートするのでしょう。アルゼンチンが機体を受領しなかったのは支払い能力の問題だったのでしょうか。

クフィール(写真後方)を運用するATAC他民間請負企業にIAIがアルゼンチン向けに製造した12機-14機の販売を働きかけている。Source: Textron

Paris Air Show 2017: IAI looks to offload unsold Argentinean Kfirs to US 'Red Air' training companies

パリ航空ショー2017:IAIが売れ残りアルゼンチン向けクフィールを米国「レッドエア」民間訓練企業向け売却を狙う

 Gareth Jennings, Paris - IHS Jane's Defence Weekly
20 June 2017
  1. イスラエル航空宇宙工業IAI)がクフィール戦闘機の米国向け販売を狙っている。アルゼンチン向けだった機体を「レッドエア」訓練機材として民間請負企業に売りたいとIAI幹部が6月20日にパリ航空ショー会場でJane'sに語った。
  2. IAIのLAHAV事業部長ベンジャミン・コーヘンによると同社は民間企業二社とクフィール12機から14機の販売交渉中だという。機材はアルゼンチン向けに製造されたが成約していなかった。
  3. 「販売先として『アグレッサー』訓練機を飛ばしている会社がいいと見ている。ATACは同型機を運用中で、ドラケンインターナショナルも候補だ」とし、ディスカヴァリーエアには接触していないが、候補になると述べた。
  4. アルゼンチン向けのクフィール売却は2014年に発表され、Jane's取材陣がテルアヴィヴ生産施設を訪問した際にアルゼンチン国旗があるのを見てCEOのジョセフ・ワイスの公表につながったもの。その時点でIAIはアルゼンチンが顧客であるかに言及を避けたが、コーヘンは声明文で同国向け商談が最終段階にあることを認めた。
  5. クフィールはコロンビア、エクアドル、スリランカで供用中でIAIは同機の改修型を各国向けに2013年発表した。ブロック60仕様の機材では「ゼロタイム」機体構造、システム、センサー、兵装でいずれも性能が向上しており、単座複座双方がある。■