トマホークにより、オーストラリアは中国の接近禁止バブルの奥深くまで到達し、艦船や陸地の標的への攻撃能力を得る (オーストラリア海軍) オ ーストラリア海軍(RAN)のホバート級駆逐艦HMASブリスベン(DDG-41)が、サンディエゴ沖で長距離兵器の試射に初めて成功した。 オーストラリアはこれで、アメリカ、イギリスと並んでこの能力を保有することになる。 今回の試射は、ブリスベンがアメリカ西海岸でのいわゆる「互換配備」の真っ最中に行われたもので、XアカウントのWarshipCamはこの1週間、サンディエゴ海軍基地に出入りする同駆逐艦を目撃してきた。サンディエゴにブリスベンがいることは、ワシントンとキャンベラの軍事的結びつきが深まっていることを反映している。 TLAMの1,000マイル射程は、海上でのRANの火力を瞬時に強化し、中国との戦争が勃発した場合に歓迎される能力である。TLAMは艦船や陸上の標的を攻撃することができ、北京が対接近防衛によって米国とその同盟国を遠ざけようとする戦いでは、スタンドオフ兵器として実績がある。また、トマホークは目標上空で待機したり、衛星データリンクを通じて飛行中に別の目標を攻撃するよう指示することもできる。 中国の周辺国でトマホーク・ミサイルを追求しているのはオーストラリアだけではない。 日本は、2024年1月に400発のミサイルとその支援設備を獲得するため、アメリカと23億5000万ドルの契約を結んだと、USNIニュースは当時報じた。 オーストラリアのリチャード・マールズ副首相兼国防相は声明で、「トマホーク・ミサイルの試射成功は、平和で安定した豊かな地域を支える米国との同盟と防衛協力の強さを示すものだ。自国の防衛力を強化し、パートナーと協力することで、潜在的な侵略者の計算を変え、いかなる国も紛争による利益がリスクを上回ると結論づけることがないようにする」と述べた。 HMASブリスベンが初のTLAMを発射。 (オーストラリア海軍) ブリスベンに加え、艦名の由来となったHMASホバート(DDG-40)、駆逐艦HMASシドニー(DDG-42)を含む3隻のホバート級は、トマホークにとって健全な本拠地となる。 この7,700トン級の各艦は、2017年から2020年にかけて就役し、オーストラリアで最も近代的で高性能な水上戦闘艦と考えられてい...
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