L3HarrisとEmbraerは、ブラジル空軍が運用中のEmbraerのKC-390タンカーを米空軍のAgile Combat Employmentコンセプトに使用可能とする改造計画を発表した (Embraer) 世 界10大防衛企業の1つである L3Harris とブラジルの航空宇宙企業 エンブラエル は、KC-390ミレニアムを原型に米空軍への販売を目指し「アジャイルタンカー」を共同制作すると発表した。 メリーランド州ナショナルハーバーで本日開始の空軍協会の「Air Space & Cyber」会議に先立つ声明で、両社は、JADC2(Joint All Domain Command and Control)の要件をサポートするため、KC-390に空中給油能力と近代的な通信装置を加えることで同意したと述べている。 この改修には、紛争地域での作戦を維持するシステムも含まれるという。 L3Harrisとエンブラエルは、強化版KC-390は、単独攻撃に弱い中央の航空基地への依存を減らすため、地域全体に分散させたネットワークを確立する空軍のAgile Combat Employmentコンセプトをサポートできる機体になると述べている。 L3HarrisのCEOクリストファー・キュバシックChristopher Kubasikは、「米空軍の戦略立案部門は、機動的な戦闘配置には、競合する物流環境における航空優勢への分散型アプローチをサポートするために最適化された給油プラットフォームが必要だと述べています」「エンブラエルと協力しマルチミッション型KC-390に新機能を開発・統合することで、コスト効率が高く、迅速な現場投入を実現するソリューションを提供し、当社の信頼できる破壊的アプローチを具体化できます」と述べた。 KC-390の既存の機能には、空中給油用の可変速ドローグや、燃料を受け取り、短い滑走路や即席の滑走路から離着陸する能力が含まれる。ブラジル空軍はKC-390を供用中で、2023年にポルトガルが、2024年にハンガリーがそれぞれ使用を開始する。 エンブラエルは2018年、同機の新市場開拓のために ボーイング との協業を模索し、その結果、米国企業がKC-390プログラムの株式49%を取得することになった。両社は当時、ボーイングが42億ドルでエンブラエ...
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