ロッキードのSR-72の製造が極秘裏に進んでいる可能性が浮上。米空軍はハーミウスのクォーターホース開発と二股掛けで次期高性能ISR機材を調達するねらいか。(Sandboxx News/Business Insider)
ロッキード・マーティンの極超音速偵察機SR-72は極秘裏に製造されている可能性があることが、新たな証拠から示唆されている ロッキード・マーティンの極超音速機SR-72が空軍予算の削減で、空を飛べなくなっている SR-72はSR-71ブラックバードの後継機で、 ロッキードは 2022年以来、約3億3500万ドルをつぎこんでいる 新たな証拠から、同機が今も秘密裏に開発中である可能性が出てきた ロ ッキード・マーティンの謎の極超音速機SR-72は、実用化に向けて着々と進んでいるように見えるが、このプログラムは米空軍のより広範な予算難の影響を受けないわけではない。 Sandboxx Newsは、伝説のSR-71ブラックバードの後継機となるロッキード・マーティンの極超音速機SR-72の極秘開発と、それほど遠くない将来の就役に向けた潜在的な道筋について取り上げてきた。 そして今、この奇抜な新型航空機プログラムが、複合的な予算不足に直面していることを示す新たな証拠が明るみに出た。これは、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)、ステルス爆撃機、制空戦闘機など、注目度の高い多数の新規事業への資金調達方法を模索する空軍にとって、さらに事態を複雑にする可能性がある。 SR-72はかつて、マッハ6以上の速度で飛行し、攻撃能力を備えた偵察機だと喧伝されていた。つまり、この高性能ジェット機は、前身機のように写真撮影だけに限定されることなく、極めて短い時間枠で、迎撃の可能性を最小限に抑えながら直接的に標的に対処できる能力を備えているということだ。 最近の『Aviation Week』誌の報道によると、「高度に複雑な設計とシステム統合」を伴うロッキード・マーティンの極秘プログラムは、2024年第2四半期に予算をさらに4500万ドル上回った。ロッキード社の米国証券取引委員会への四半期ごとの提出書類によると、この不明瞭なプログラムに関連する同社の損失総額は、2022年以降、3億3500万ドルに上る。同書類では、同社が「前倒し調達コスト」に直面しているため、損失は今後も発生し続ける可能性があると推測している。 これはすべて、Aviation Weekの防衛・宇宙担当編集者、スティーブ・トリムブルが「契約前の投資」と表現する、ロッキードによる投資を指している。また、同社は国防総省がこのプ...