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米国および西側諸国にグローバル情報戦を仕掛けている中国に西側はどう対応すべきか (WAR ON THE ROCKS)

  米 中両国の戦略的競争が激化するにつれ、国際的なメディア環境における「物語の戦い」 “battle for the narrative” が激しさを増している。しかし、中国の影響力拡大の取り組みを理解しようとする動きの中で、ワシントンの一部やより広範な中国ウォッチャーのコミュニティでは、米国の体制上の立場によって中国の活動の特定の側面に注目する傾向が見られる。場合によっては、こうした狭い視点や断片的な視点が、米国の情報領域における対中競争能力を損なう結果となっている。  中国の影響力行使を分析する際に陥りがちな3つの狭いアプローチが特に懸念される。1つ目は、北京の秘密裏に行われる影響力行使に過度に焦点を当て、対象となる聴衆の認識を形成するためのより広範な(そして非常に明白な)取り組みから切り離して評価することである。2つ目は、北京のソーシャルメディア戦術における最新進化に過度に焦点を当てることだ。3つ目は、北京の行動を理解する上でデジタルツールやビッグデータ分析に過度に依存することである。  中国の影響力行使に関するこうした狭い視点、つまり「サイロ化」分析は重要ではあるが、断片的な対応につながり、より協調的な政策アプローチの実施を妨げる可能性がある。  北京による世界的なプロパガンダ活動(秘密裏、公然、デジタル、アナログ)に対する情報に基づく政策対応を策定する鍵は、それらを全体として研究し、中国共産党に関する情報に基づく理解を基盤とすることである。このような包括的分析は、中国の行動を予測し、米国の戦略的コミュニケーション計画に情報を提供し、北京の主張に対する聴衆の免疫力を高めるためのメッセージを作成するために活用できる。  現在、米国には、この横断的な任務を遂行する任務を与えられ、資金提供されている組織は存在しない。   物語の戦いに勝利するためには、米国は、中国政府の影響工作に先手を打つことができるよう、政府全体にわたる米国の戦略的コミュニケーション計画を伝えることを任務とする組織を指定し、その組織に資金提供すべきである。   表立った問題も重要  2024年の年次脅威評価報告書において、国家情報長官室は、中華人民共和国が米国の指導力への疑念を拡散し、民主主義を弱体化させ、北京の影響力を拡大するため、「世界的な秘密工作による影響力...

AIを悪用し偽情報を流す悪質なロシア、中国の集団が西側を撹乱し民主主義への攻撃を続けている

  情報工作、情報戦は今年各国で選挙があることもあり、特に警戒すべき事項です。その中で例によってロシア、中国にAI技術を悪用した有害な工作がすでに始まっており、無垢な大衆がこれに騙されつつあると警鐘を鳴らすDefense One記事のご紹介です。ただやられるばかりではなく、そうした悪辣な集団を破滅に追い込む攻撃ができないものでしょうか。 ロシアと中国につながるアクターが偽情報による工作でOpenAIを利用している アメリカ製AIツールが世界中で偽情報の流布を後押ししており、ツールのメーカーが懸念している。 AI企業OpenAIの新しい報告書は、ロシアと中国に拠点を置く勢力が、ウクライナ、台湾、モルドバ、米国などのトピックに関し偽情報活動を強化するために生成人工知能を使用していることを明らかにした。 OpenAIツールを使って効果やリーチを向上させた過去3ヶ月の情報工作5件を報告書が詳しく述べており、敵対勢力がどのように高度なAIツールを使って、地政学的な出来事の認識に影響を与えているかを示している。 中心的な発見:生成AIは、英語(または他の言語)の能力が非常に低いオペレーターでも、より本物らしく聞こえるようにでき、投稿やコメントに個性を与え、ネイティブスピーカーのように見せることができる。このツールを使って、投稿コメント数を増やし、米国やウクライナなどに対する大規模な民衆感情を印象づけたアクターもいた。オンライン・ユーザーがインターネットのコンテンツが合法的かどうかを判断する際の数少ない兆候が言葉遣いの悪さがあるため、これは非常に重要だ。 Bad Grammarと呼ばれる親ロシア派グループは、OpenAIのツールを使って「ウクライナとモルドバの大統領は、汚職、民衆の支持の欠如、欧米の『干渉』に自国民を裏切っている」と非難した。Telegram上の英語コメントは、移民、経済的苦境、その日のニュース速報といったトピックに集中していた。これらのコメントは、時事問題の文脈を利用して、米国はウクライナを支援すべきではないと主張していた」という。ロシアは最近、モルドバへの情報工作を強化しており、モルドバがロシア侵攻の標的になる可能性を示唆している。 Doppelgangerと呼ばれるロシアで活動する別のグループは、このツールを使い英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語...

中国の情報工作「長征」に西側は警戒すべきだ。あまりにも露骨な工作の実態は明らかにすべきだろう。(Washington Times)

  Chinese President Xi Jinping makes a toast to leaders and invited guests after delivering his speech at a dinner marking the 74th anniversary of the founding of the People’s Republic of China at the Great Hall of the People in … more > プロパガンダ手段としての偽情報利用をエスカレートする中国 「長征」情報は政権のシナリオを後押しし、批判者を黙らせると報告書が指摘   米 国政府の報告書によると、中国政府は共産主義体制を宣伝し、反対意見に対抗する世界的キャンペーンを大規模に展開している。         国務省のグローバル・エンゲージメント・センターが発表した調査によると、数十年にわたり放送や印刷メディアを通じ世界各国の視聴者向けに中国に関する肯定的な物語を宣伝してきた中国共産党は、習近平国家主席の下でそのアプローチを変えたという。  「北京は、目的に適う場合には偽情報を協調的に使用するようになり、多くの場合、メッセージを増幅させるために真偽不明のボットネットワークを使用している」と同報告書は結論付けている。報告書は、この作戦を「何十億ドルもの投資によって支えられている」高度に洗練されたメディアと政府の影響力と表現している。  報告書は、プロパガンダや検閲、オンラインコンテンツをコントロールする「デジタル権威主義」の推進、国際組織や二国間関係への浸透と統制など、中国政府による情報操作と影響力活動で複数要素を特定している。  グローバル・エンゲージメント・センターのジェイミー・ルービン所長は記者団に対し、同報告書は中華人民共和国がその影響力と偽情報活動を通じて、世界の情報環境を歪めようとしているかを包括的に検証していると述べた。   ルービンは、「パズルのピースを並べると、世界の主要地域で情報支配を目指す中華人民共和国側の驚くべき野心が見えてくる」と述べた。中国の究極の目標は、米国とその同盟国の安全と安定にダメージを与えることだ、と彼は断言し...

UPIがツイッター上で米空母が中国の攻撃を受けたと報道(ただしハッカーによる虚偽報道と判明)

これは恐ろしいことです。何者かが(大体想像はつきますが)単なるイタズラをこえて情報を操作しようとしただけでなく、世界を混乱させ挙句は本当に戦争を巻き起こす意図があったためです。ソーシャルメディアの成り立ちそのものが思わぬ効果を巻き起こしかねません。それにしても大通信者のアカウントを易易と乗っ取るとはすごい、と認めざるを得ません。一層のセキュリティ強化が必要ですね。 Navy: China has not attacked U.S. aircraft carrier By Jeff Schogol, Staff Writer 3:22 p.m. EST January 16, 2015 http://www.navytimes.com/story/military/pentagon/2015/01/16/george-washington-not-attacked-navy-upi/21868543/ UPIがツイッター上で空母ジョージ・ワシントンが攻撃を受けており、第三次世界大戦が始まったと報じたが、米海軍はこの内容を否定した。 同艦は停泊中であり、南シナ海に入っていない、と海軍がMilitary Timesに返答している。 UPIからは16日金曜日に同社ツイッターのアカウントが不正侵入されたと午後に入って発表があった。「ツイッター上で6件の虚偽のヘッドラインがおよそ午後1時20分から10分間の間に掲載され、連邦準備理事会のほか、USSジョージ・ワシントンが攻撃を受けているとの内容もあった」と発表。 UPIが不正侵入に気づいたのは「緊急速報」の表示が出た際だったという。社内の技術陣が同社ツイッターアカウントの回復に成功している。 問題の虚偽報道記事は同日午後2時ごろまでに削除されている。 (下  ツイッター上に現れた偽報道。スクリーンショットで撮影。削除済みなので見られません。 ) ( (Photo: screen shot) 上の拡大 統合参謀本部からUSSジョージ・ワシントンが中国の攻撃で損傷を受けたとしている。中国は対艦ミサイルを発射とも。 The Navy says this Tweet is wrong. (Photo: Screenshot.)