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国境警備任務にU-2の投入を米空軍が確認(The War Zone)―トランプ大統領の国境の安全確保の公約は本気です。有言実行がモットーなのでしょう。U-2まで投入するところに本気度が伺えますね

USAF 国境監視飛行任務は、引退目前のU-2の幅広い用途をあらためて示している 米 空軍参謀総長デイヴィッド・オールヴィン大将は、U-2ドラゴン・レディ偵察機がメキシコ国境付近を飛行していることを確認した。ドナルド・トランプ大統領の下、南西部の国境警備にあたる米軍活動は増加しており、RC-135V/Wリベット・ジョイント情報・監視・偵察(ISR)機とドローンの使用も確認された。 「週末を迎える中、主権を回復し、アメリカのコミュニティを守るため国境でアメリカ北部司令部にた一貫してISR支援を提供しているU-2、RC-135、RPA(遠隔操縦機;ドローン)のクルーに感謝したい」と、オールヴィンは本日Xに投稿した。 「ご安全に、そしてありがとう」、 Xのスクリーンショット CNNは2月、南西部国境沿いの現在の作戦を支援するためU-2が使用されていることを、無名の当局者の言として最初に報道した。その後RC-135V/Wや米海軍のP-8Aポセイドン海上哨戒機が、カリフォールニア湾上空を含むメキシコ周辺の偵察任務を飛行しているというニュースが続いた。 オールヴィン大将が本日Xへの投稿で掲載した、RC-135Vリベット・ジョイントの搭員の写真。米海軍が以前公開した、メキシコとの国境沿いで任務中のP-8A哨戒機に搭乗する隊員を写したUSAFAの写真。 米海軍2等兵曹 アンディ・アンダーソン 2月には、中央情報局(CIA)がMQ-9リーパー無人偵察機を使ってメキシコ領空内で監視飛行を行っているとの報道もあった。その後、メキシコ当局は、米国政府が国内で空中ISR作戦を実施したこと、そのおかげでカルテル幹部少なくとも2名が逮捕されたことを確認した。 今週初め、本誌はカリフォーニア州のビール空軍基地の第9偵察飛行隊(空軍のU-2拠点)に、国境警備活動を支援するU-2に関する詳細情報を問い合わせた。問い合わせは、まず航空戦闘司令部(ACC)、次に北アメリカ軍司令部(NORTHCOM)に転送された。 2024年、いわゆる「エレファント・ウォーク」準備訓練中のビール滑走路でのU-2他の航空機。 アメリカ空軍 「現時点では、南部国境ミッションに関連する特定のISRプラットフォームについてはコメントしていない」と、NORTHCOMの広報官は水曜日に本誌に語った。「ISR任務をサポートしていることは...

国防予算案でU-2退役の猶予が浮上―米議会はまたもや空軍原案に反対姿勢を示している

  Lockheed Martin 国防総省は、U-2の供用を2026年までに終了させる道を開こうと動いているが、後継機は依然として不透明なままだ ア メリカ空軍の象徴的なスパイ機U-2ドラゴンレイディの退役を阻止しようと、議会が動いている。国防総省は昨年、空軍が冷戦時代の高空飛行ジェット機の処分を開始する道を開く権利放棄を承認した。空軍の現在の計画は、2026年に最後のU-2を売却し、まだほとんど定義されていない宇宙ベースと他の機能のISRミックスに置き換えることである。 下院歳出委員会は本日未明、来る2025会計年度の国防費法案の草案を発表した。草案には、法案が成立の場合、「本法律によって充当され、またはその他の形で利用可能となる資金」が「いかなるU-2航空機の売却または売却準備のためにも使用される」ことを明確に、例外なく阻止する条項が含まれている。 2024会計年度開始時点で、空軍は2人乗りのTU-2S練習機3機を含む31機のU-2を保有していた。 昨年まで、空軍は以前の会計年度に制定された国防政策法案(NDAA)の条項により、U-2の退役ができなかった。しかし、以前の法案には、国防総省が一定の条件を満たしていると証明できれば、由緒あるこの偵察機の退役を進める道が含まれていた。その主なものは、結果として生じる能力ギャップを費用対効果の高い方法で埋めるという主張であった。 「2023年10月30日、国防長官(ロイド・オースティン)は、2021年度NDAAの権利放棄要求の文言に従い、U-2ドラゴンレイディを売却する権利放棄に署名した。国防長官は、この放棄に署名することで、戦闘司令部が許容可能なリスクレベルで任務を遂行し続けることができると認定した」と、国防総省が4月に発表した年次戦力構成報告書は説明している。「将来のハイエンド紛争に勝利するためには、レガシーISR(情報、監視、偵察)資産を売却することによって、短期的なリスクを受け入れる必要がある。米空軍は、2026年10月1日から、残りの31機のU-2を運用から切り離す予定である」。 老朽化したU-2は、中国やロシアのようなニアピア・コンペティターはおろか、格下の潜在的な敵対国が運用する防空ミサイルに対しても脆弱性を増しており、U-2の退役を支持する論拠となってきた。特に中国は、反アクセス・エリア拒否バブ...

U-2の光学フィルム式カメラが最後の運用を終了。デジタル画像処理がついに高性能光学カメラの水準に追いついた。U-2の運用はなお続く。

  USAF/Lockheed Martin U-2の高解像度カメラはビール基地から最後のフライトを完了し、フィルム処理も同基地で終了し、ある技術者は 「悲劇 」と呼んだ。 1 時間写真でカメラのフィルムを最後に現像してもらったのはいつですか?思い出せませんよね?しかし、カリフォーニア州のビール空軍基地の人々は、デジタル画像革命がコダックや富士フィルムといったブランド名を人々の意識の奥底に押しやった後も、大量のフィルム処理を続けている。 米空軍第9偵察飛行隊によると、偵察機U-2ドラゴンレイディがビール空軍基地で最後のオプティカル・バー・カメラ(OBC)ミッションを実行した。半世紀以上にわたりU-2に搭載されてきたOBCは、最も古いセンサーシステムの一つだ。同基地での運用終了は、様々な意味で時代の終わりを意味する。 ラルフ・シュクリー米空軍中佐が操縦するドラゴンレイディは、6月24日、U-2コミュニティの本拠地ビールからOBCを搭載した最後の出撃を行った。基地への帰還後、技術者たちは最後にもう一度、儀式的にセンサーをジェット機から降ろした。同基地からの最後の飛行は、第9偵察航空団での湿式フィルム処理を事実上終了させることになった。これで、ビール基地のU-2はデジタル画像処理時代に突入した。 第9偵察航空団でのオプティカルバーカメラの最終フライトの前に、ラルフ・シュクリー中佐がU-2のドラゴンレイディの機首を叩いて幸運を祈った。 U.S. Air Force 「今回のイベントは、数十年にわたるビール空軍基地でのフィルム処理を閉じるとともに、デジタル世界への新たな章を開きます」と、ビール空軍の情報収集部隊と協力してOBC画像を処理する コリンズ・エアロスペース のエンジニアリング・サポートスペシャリスト、アダム・マリグリアニ Adam Marigliani が米空軍プレスリリースで語っています。  「ビールからのOBCミッションは、1974年以来、52年近くにわたりビールで運用されてきました」と、ヘイリー・トレドH ailey M. Toledo 少尉は空軍の公式プレスリリースの中で書いている。「SR-71(ブラックバード)から引き抜かれたOBCは、長年使用されてきたIRISセンサーに代わって、U-2プラットフォーム用に改良され、飛行試験が行われまし...

U-2に対艦ミサイル搭載し、米海軍へ売込みを図ったロッキード。実現すれば当時としては画期的な攻撃手段になっていたはずだが....

                  実現しなかった構想シリーズ 冷 戦末期、ロッキードから高高度飛行可能なU-2スパイ機に長距離対艦ミサイルを搭載する提案が出た。U-2の航空母艦運用する案と加え、実現していれば米海軍の対艦攻撃の有効範囲がはるかに伸びていただろう。 U-2の供用開始 は1955年で、米国の偵察能力を飛躍的に伸ばした。ケリー・ジョンソンの伝説的なスカンクワークスでの開発は一年未満で完了し、U-2は高度70千フィート超での飛行が可能となり、当時のソ連防空戦闘機やミサイルの性能では対応できなかった。 Lockheed Martin だがU-2を特別な機体にした要素は別にあった。空中給油が始まったばかりの当時にU-2原型は無休油で3千マイル飛行が可能で敵領土上空での極秘作戦を展開できた。搭載した最初のカメラは高度60千フィートで解像度2.5フィートだったが、その後改良が進み、米軍でも最高性能の光学センサー、初の見通し線データリンクを搭載している。 ハイテク機器を搭載するU-2でミサイルを実際に搭載したことはない。だがロッキードはU-2売り込みを目指し、この点に踏み込んだのだった。 ロッキードはUI-2販売増加を狙っていた 海外国の航空施設に依存しなくてもよくなるため、U-2を米海軍空母で運用する構想がCIAにあったことは承知の通りだ。この試みは各種あったがおおむね成功している。 1963年8月、ロッキードのテストパイロット、ボブ・シューマッハーがUSSキティホークからU-2を初めて発艦させ、その後陸上基地に着陸した。翌年2月にはシューマッハーは改装型U-2GをUSSレインジャーから発艦させ、着艦に成功した。同年末にはU-2は実際に米空母から発進しフランスの核実験を偵察した。 CIAはそのまま続けるはずだったが、最新のCIA仕様U-2Rを海洋捜索センサー満載のEP-Xに発展させる米海軍の構想はとん挫した。テストで成功を重ねたが長大な主翼を空母格納庫に収納する問題や極秘機材を空母艦上で保守管理する負担を考えると同機から得られる偵察内容に見合わないと判断したのだった。 これまで報じられていなかったが当時のロッキードは政府に同型機をたくさん購入させ...

AI副パイロットのU-2がISRミッション実証飛行に成功した。マン−マシン複合ミッションの新しい時代の幕が開いた。(2020年12月15日)

  今年は目立たないものの着実に未来の航空像に着実に近づいた年だったようです。飛行中ソフトウェア更新については先にお知らせしましたが、今回はAIを副パイロットとした偵察ミッションの実証に成功したというニュースです。2020年は大きな分岐点になったのではないでしょうか。   米 空軍の ロッキード・マーティン U-2ドラゴンレイディが人工知能(AI)とのフライトを12月15日に行った。   パイロットの少佐はカリフォーニア州ビールAFBの第9偵察航空団所属機を操縦し、アルゴリズム“ARTUµ”がセンサー運用、戦術航法を担当し、パイロットと連携しミサイル攻撃の想定で偵察ミッションを実施した。離陸するとARTUµがセンサーを担当し、敵ミサイル発射装備の探査を開始し、パイロットは脅威となる敵機接近を警戒した。機内の レイセオン の高性能合成開口レーダーシステムは両者が共有した。敵は別のコンピュータアルゴリズムだった。   「これはすごい。AIの相棒が後席にすわりミッションの負担を肩代わりするのは一歩前進だ」とミッチェル研究所理事マーク・ガンジンガーがコメントしている。航空戦闘軍団を2014年から2017年にかけ指揮した『ホーク』カーライル全国国防産業協会理事長は第4世代機から第5世代機への進化が一歩進み、能力・効率化を向上させるループに入ったとの意見だ。   ARTUµがプログラムµZeroを使い、空軍次官(調達・技術・兵站)ウィル・ローパーは「世界的に著名なプログラムでチェス、碁、コンピューターゲームなどで使われており、今回は事前情報なしでU-2を制御する」とポピュラーメカニクス誌に事前解説し、当日の予定をツイッターで予告していた。   「レーダー操作は ARTUµに 全面的に任せたが、その他サブシステムは『切』にした。ブレイカーのようなもので、AIにまかせたくないものを任意に選択できる」(ローパー)   構想はローパーがDoDの戦略戦力整備室長時代から提唱されている。空軍はAIで操縦するスカイボーグ自律無人機と有人機のチーム運用を目指している。ローパー自身もサイファイファンで、スカイボーグの未来型『頭脳』を「R2D2」と呼んでいる。   ローパーはフライトでARTUµがミッション指揮官であり最...