一部米企業は既に自社バージョンを披露している。
2025年7月21日、ウクライナ・キーウのウクライナ外務省前にロシアのシャヘド-136ドローンが展示されている。SERGEI SUPINSKY/AFP VIA GETTY IMAGES
米空軍は、イラン製装備品に対する防御策の開発と試験のため、ロシアがウクライナへの執拗な攻撃に使用中のシャヘド-136ドローンの完全コピーを業界に製造するよう求めている。
先週公開された情報提供要請書によると、空軍は「次世代」の対ドローンプログラムの推進に伴い、シャヘドの模倣品16機を購入し、後日20機を追加購入するオプションも検討している。
「これらの武器システムの開発と統合を支援するため、[米国政府]は、クラス3無人航空標的システムが、逆エンジニアリングされたシャヘド-136自爆ドローンの1:1コピー(形状、適合性、機能)であること」と、入札要請書には記載されている。
ドローンは、イラン製ドローンと同一のプロファイル、形状、搭載容量(約70~100ポンド)を備え、最低50マイル飛行できる必要がある。これはシャヘドの航続距離(1,000マイル超)に比べ大幅に短いが、試験目的には十分だ。
イランで設計され、ロシアがライセンス生産するシャヘド-136は、ウクライナ侵攻部隊の主要兵器として台頭している。単価は1機あたり$30,000から$40,000と推定され、米国や欧州のミサイルで撃墜するコストの数分の一に過ぎない。この不均衡に加え、迎撃ミサイルの在庫不足から、ウクライナと支援国は安価な防衛手段を模索している。
一方で複数の米企業は既に、ペンタゴン向けにシャヘド類似の製品設計を開始している。先月ペンタゴンで開催されたドローンデモイベントで、アリゾナ州のドローンメーカーSpektreWorksは、シャヘドを模倣した新型低コスト無人戦闘攻撃システム「LUCAS」を披露した。アラバマ州を拠点とするグリフォン・エアロスペースは最近、攻撃用と標的用両方のドローンとして販売される「MQM-172 アローヘッド」を 公開 した。
空軍は入札要項に一部ガイドラインを提供したが、政府は今回の要件に関する技術データパッケージを提供しないため、企業は独自に設計・開発する必要がある。
入札要項では、ドローンはフロリダ州エグリン空軍基地で武器開発を行う空軍の兵器局に送られると明記がある。■
USAF seeks ‘exact replica’ of Shahed drone to help develop defenses
Some U.S. companies are already showing off their versions.
STAFF WRITER
AUGUST 20, 2025 04:50 PM ET