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2025年12月23日火曜日

米海軍の新型戦艦はBBGとあり、本気で戦艦と区分していることがわかります。これで難航していた次期駆逐艦DDG(X)の代わりとする以降なのでしょうか

 

トランプ大統領が発表したUSSディファイアントは第二次世界大戦後で最大の米水上戦闘艦となる

USNI News

マロリー・シェルボーンとサム・ラグローン

2025年12月22日 午後7時07分 - 更新:2025年12月22日 午後9時58分


本件、「戦艦」とカッコ付けでお伝えしていましたが、トランプ政権はBBGという艦種で表現していて真剣ななため、これからは戦艦と表現することにします。


さらに以下の記事が正しければ、次世代駆逐艦DDG(X)がBBGとして大幅に拡大されて建造されることになります。であれば、25席などという戦艦の歴史で一度もなかった量産が意味を持ってくることになります


必要となる発電容量、各種の新型兵装を積み込むと駆逐艦の艦隊では不足することになったのでしょうか。日本が進める大型イージス艦AESVは2万トンクラスとなりますので、BBGはその上を行く現在の世界では空前の大型艦(スーパー空母を除くとなります。

海軍海上システム司令部

ランプ政権による米海軍刷新の核心は、第二次世界大戦以来、米国が建造する最大の水上戦闘艦となる。

ドナルド・トランプ大統領、ピート・ヘグセス国防長官、ジョン・フェラン海軍長官はマー・ア・ラゴで月曜日、「ゴールデン・フリート」計画の一環として、米海軍が新しい「戦艦」 2 隻を購入すると発表した。

トランプは、海軍はまず2隻を購入し、最終的には10隻を購入する予定であり、2030年に建造開始を予定している同級艦艇の調達は、最終的には20~25隻を目標としていると述べた。

「私は非常に審美眼のある人間なので、米海軍は私とともに設計を主導するだろう」とトランプは述べた。

トランプ、ヘグセス、フェランとともに、将来のUSS「デファイアント」号(BBG-1)の画像と、2024年7月13日に撮影された艦艇のロゴが紹介された。この写真は、大統領選挙運動中に暗殺未遂事件で耳に銃弾を受けた直後のトランプを、エヴァン・ヴッチが撮影したものである。

「将来のトランプ級戦艦USS ディファイアント は、世界の海で最大、最も致命的、最も汎用性が高く、最も見栄えの良い軍艦となるだろう」と、フェランはプレゼンテーションで述べた。「これで、フィラデルフィアからサンディエゴ、メイン州からミシシッピ州、五大湖からメキシコ湾岸まで、あらゆる地域の造船所、そして全州でこの戦艦の部品を製造するメーカーに仕事が生じるだろう」。

海軍海上システム司令部

本誌が入手した海軍データによれば、新型艦は3万5千トン級で喫水は24~30フィートとなる。これは現行艦隊最大の水上戦闘艦である1万5千トン級ズムウォルト級駆逐艦の2倍以上の規模だ。

大統領は同艦艇は米国で建造されると述べたが、他国との協力も行うと付言した。ただし他国が建造に関与するかどうかは明らかにしなかった。

新型艦が中国対策かとの問いにトランプ大統領は「あらゆる国への対策だ。中国だけじゃない」と述べた。新艦は海軍の次世代駆逐艦DDG(X)計画に取って代わるもので、DDG(X)は提案されているこの戦艦の約半分の規模とされていた。建造は2030年代初頭に開始予定で、海軍が設計の主導役を担うとUSNIニュースは伝えている。海軍は2022年に初めてDDG(X)の構想を発表した

DDG(X)計画と同様に、新艦はフライトIII型アーレイ・バーク級DDG-51ミサイル駆逐艦に搭載されている既存の戦闘システムと兵器を採用する。計画に詳しい複数情報筋が本誌に明かしたところでは、AN/SPY-6対空探知レーダー、128基のMK-41垂直発射システム、12発の通常弾頭即時発射型長距離極超音速ミサイル、5インチ砲を搭載する。海軍のデータによれば、追加兵器を搭載する余地も残されており、指向性エナジー兵器、核搭載可能な海射型巡航ミサイル、そして32メガジュールのレイルガンも含まれる可能性がある。

初期のDDG(X)構想と同様に、ディファイアントはガスタービンとディーゼルエンジンで発電し、その電力で艦載兵器システムとセンサーを駆動する。同艦は30ノットを超える速度を発揮可能だ。飛行甲板と格納庫はV-22オスプレイティルトローター機および次世代垂直離着陸機(FVL)の運用に対応する。

「本艦は任務や脅威環境に応じて、単独行動、空母打撃群の一員としての行動、あるいは自ら水上行動群を指揮する能力を有する」と『ディファイアント』の海軍データシートにある。「有人・無人プラットフォーム双方の前方指揮統制能力を備えることで、同艦は海軍戦闘概念の実行において重要な構成要素となる」

海軍海上システム司令部

この発表は、トランプ政権が海軍の水上艦隊調達計画を再構築する中で行われた。先週、フェラン海軍長官とダリル・コードル海軍作戦部長は、HIIインガルス造船所が建造する米国沿岸警備隊のレジェンド級国家安全保障カッター計画を基にした哨戒フリゲートを購入すると発表した。

この決定は、設計と労働力の問題による継続的な遅延に直面したコンステレーション級フリゲート計画をフェランが先月打ち切ったことに続くものだ。

米海軍は最大5万トン級を含む複数の規模案を検討した後、3万トン級戦艦に決定したと本誌は把握している。1万5千~2万トン級の小型艦案も検討対象だった。

海軍アナリストのブライアン・クラークは今月初め、本誌に対し、海軍がこの新艦級で12~13隻の調達を検討中だと述べた。同艦は従来のMK-41 VLSセルに加え、大型の専用ミサイル発射管で大型極超音速ミサイルを配備可能だ。現在、3隻のズムウォルト級駆逐艦には、ミシシッピ州パスカグーラのHIIインガルス造船所で通常弾頭即時発射(CPS)発射管が設置されている。

この戦艦を米国造船所で建造する費用は、規模と搭載システムに基づき100億~150億ドルの範囲となる見込みだと本誌は理解している。

海軍は過去に、ミシシッピ州パスカグーラのHIIインガルス造船所とメイン州バスのジェネラル・ダイナミクス・バス鉄工所と協力してきた。両社とも水上戦闘艦の建造実績がある。両造船所は、海軍の新たな取り組みを支援する態勢を整えていると表明した。

「ジェネラル・ダイナミクス・バス・アイアンワークスは、この重要な新造船計画の設計と建造において海軍を全面的に支援する用意がある」と、バス・アイアンワークスのチャールズ・クルーグ社長は本誌に提供した声明で述べた。

海軍海上システム司令部提供画像

HIIのクリス・カストナーCEOは本誌への声明で次のように述べた。「我々は緊急性を理解しており、納入速度を向上させるため複数の措置を講じている。労働力と生産性の改善が見られ、2026年も継続すると見込んでいる。これらの取り組みと分散型造船ネットワークが相まって効果を発揮しており、重要な要件を満たすためさらなる生産能力が創出されている」

新艦艇建造に必要な労働力をどう確保するか問われたトランプは、造船所がロボットを活用すると答えた。

米国の産業基盤が海軍に戦艦を納入したのは1944年が最後だ。当時6万トンの戦艦ミズーリ(BB-63)が海軍に引き渡された。ミズーリは後に、第二次世界大戦終結時の日本の正式な降伏調印の場となった。1961年から1995年まで就役した原子力巡洋艦ロングビーチ(CGN-9)は満載排水量17,000トンであった。

現行艦隊では、1万5000トンのズムウォルト級が最大の水上戦闘艦である。海軍は2万トンの誘導ミサイル巡洋艦「CG(X)」の建造を提案したが、オバマ政権は2010年にコストとスケジュール上の理由で計画を中止した。代わりに海軍はアーレイ・バーク級フリートIIIの建造を選択した。

海軍は長年、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の後継となるDDG(X)計画の推進に苦戦してきた。現行艦種の維持費や次世代攻撃型潜水艦・第6世代戦闘機といった新計画の開発費が積み上がる中、DDG(X)の調達・建造スケジュールは幾度も延期されていた。■

マロリー・シェルボーンとサム・ラグローン

マロリー・シェルボーンとサム・ラグローンはともにUSNIニュースのスタッフライター。

Trump Unveils New Battleship Class; Proposed USS Defiant Will Be Largest U.S. Surface Combatant Since WWII

Mallory Shelbourne and Sam LaGrone

December 22, 2025 7:07 PM - Updated: December 22, 2025 9:58 PM

https://news.usni.org/2025/12/22/trump-unveils-new-battleship-class-proposed-uss-defiant-will-be-largest-u-s-surface-combatant-since-wwii