DARPAのハイブリッド電気実験機「XRQ-73 SHEPARD」が、カリフォーニア州エドワーズ空軍基地を離陸した。(画像提供:ノースロップ・グラマン)
DARPAのハイブリッド全翼機プロトタイプ「XRQ-73 SHEPARD」が初飛行
The Aviationist
2026年5月6日 午後10時07分
ノースロップ・グラマンが子会社スケールド・コンポジッツと設計した無人機XRQ-73は、ガスタービン発電で駆動する超静音推進システムが特徴だ
2026年4月にエドワーズ空軍基地から離陸したXRQ-73の初飛行は、DARPA(国防高等研究計画局)により「ハイブリッド電気推進の軍事有用性を実証する上での前進」として称賛された。同機は、同機関の「シリーズ・ハイブリッド電気推進航空機実証(SHEPARD)」プログラムの成果であり、極秘のXRQ-72グレート・ホーンド・アウルプロジェクトを基盤としている。
公開された画像に埋め込まれたデータによると、同機の初飛行は2026年4月14日とみられる。
ノースロップ・グラマンによると、重量は約1,250ポンド(555キログラム)で、米国防総省の分類体系でグループ3無人航空機システム(UAS)に分類される。これにより、RQ-21ブラックジャックやRQ-7Bシャドウと同じカテゴリーとなり、高度約18,000フィート、速度最大250ノットまでの性能が示唆される。
当初の計画では、XRQ-73の初飛行は2024年の予定だった。遅延の正確な理由は不明だが、これは明らかに達成されなかった。SHEPARDプログラムの多くの詳細は非公開のままで、初飛行から数週間経って公表されたことにも、そのことがある程度裏付けられていると言えるだろう。
DARPAのハイブリッド推進実験機XRQ-73 SHEPARDが、カリフォーニア州エドワーズ空軍基地で離陸する様子。(画像提供:ノースロップ・グラマン)
「このマイルストーンは単なる1回の飛行にとどまらない」と、SHEPARDプログラムマネージャーのクラーク・マクギー中佐は述べた。「XRQ-73が実証したアーキテクチャは、新たなタイプのミッションシステムと戦果への道を開く。飛行試験プログラムを通じてこの技術をさらに発展させ、戦闘員に新たな能力を提供できることを楽しみにしている。」
2024年7月にXRQ-73の設計を初めて目にして以来、同機にいくつかの設計変更が加えられたようだ。最も顕著なのは、各主翼の先端付近に垂直尾翼が配置された点である。これらが恒久的な装備であるかどうかは不明だ。機体上部には新しいエアインテークと、いくつかのブレードアンテナが追加された。2つのメインインテークの間には、前方に向いた開口部を備えた新しい装置も確認できる。これは、機体制御を支援するためのカメラやその他の視覚システム用である可能性がある。
XRQ-73の主翼と垂直尾翼のクローズアップ。(画像提供:ノースロップ・グラマン)
機体腹部の大型フェアリングは残されており、設計で想定されているペイロードを収容するためのものと考えられる。詳細はまだ明らかにされていないが、ほぼ間違いなく何らかの情報・監視・偵察(ISR)装備だろう。ステルス性の高い全翼機設計と、静粛性が高く、おそらく熱シグネチャの低い電気推進システムを組み合わせることで、「RQ-180」のようなプラットフォームよりも低高度での秘密ISR活動に適していると考えられる。
また、主翼表面を覆う黒い装置も見られるが、これらは単純な気流インジケーターで、データがすべて取得され次第、飛行試験プログラムのどこかの段階で取り外される可能性が高い。
興味深いことに、今回公開されたSHEPARDの公式写真では、同機が滑走路や誘導路、駐機場ではなく、エドワーズ空軍基地の干上がった湖底に置かれている様子が確認できる。正式名称をロジャース・ドライ・レイク(Rogers Dry Lake)というこの乾湖は、エドワーズ空軍基地の従来の滑走路を大幅に拡張する役割を果たしており、スペースシャトルやX-15、その他様々な航空機が、試験中あるいは緊急時に利用してきた。
比較的秘密主義のプログラムであるため、この最新「X-プレーン」の今後の飛行試験は、大々的な宣伝なしに行われる可能性が高い。■
DARPA’s XRQ-73 SHEPARD Hybrid-Electric Flying Wing Prototype Takes Flight
Published on: May 6, 2026 at 10:07 PM
https://theaviationist.com/2026/05/06/darpa-xrq-73-first-flight/
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