空軍州兵提供写真:ミゲル・アレジャノ上級曹長/公開
アルゼンチンのA-4ファイティングホークがついに退役
60年にわたる運用を経て、A-4の最初の輸出導入国アルゼンチンは、F-16を導入するにあたり、ついにスカイホーク運用を終了させた。
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2026年5月15日 午後3時20分(米国東部夏時間)公開
アルゼンチンは60年にわたり運用されてきた名機A-4スカイホークの近代化型であるA-4AR/OA-4ARファイティングホークの最後の機体を退役させた。A-4の退役は、アルゼンチン空軍(現地名:Fuerza Aérea Argentina、FAA)が新型戦闘機としてF-16を導入するタイミングと重なり、戦力の大幅刷新を意味している。
2006年の多国籍演習「クルゼックスIII」に参加したA-4ARファイティングホーク。EVARISTO SA/AFP via Getty Images
FAAは昨日、サン・ルイス州のビジャ・レイノルズ空軍基地において、ファイティングホークの「完全退役」を発表した。同基地は、アルゼンチン最後のA-4部隊である第5航空旅団(V Brigada Aérea)の拠点であった。
FAAは、F-16の導入とあわせ、A-4の退役は「作戦効率と経済的持続可能性」を優先した結果と述べた。声明では、老朽化したジェット機の維持・運用コストにも言及しており、近年、これらの航空機を運用可能な状態に保つことは一層困難となっていた。
アルゼンチン独自の仕様「ファイティングホーク」は、ロッキード・マーティンが、航空宇宙整備再生センター(AMARC)の保管庫から引き出された元米海兵隊のA-4MおよびOA-4Mスカイホークを対象に実施した大規模近代化改修で生まれた。初回バッチの機体への作業はカリフォルーア州オンタリオのロッキード・マーティンで行われ、残りの機体はアルゼンチンのコルドバで改修された。
アルゼンチンへのファイティングホークの引き渡しは、1990年代半ばから始まり、A-4ARが32機、OA-4ARが4機であった。興味深いことに、改修機には初期型F-16にも採用されていたAN/APG-66レーダーが搭載され、AIM-9Mサイドワインダー空対空ミサイルを装備することが可能であった。コックピット内では、ファイティングホークにHOTAS(スロットル・アンド・スティック一体型)操作システム、多機能ディスプレイ、新型ヘッドアップディスプレイが導入された。また、機内搭載型のコンピュータ化ミッション計画システムと新型航法・攻撃用コンピュータも装備された。レーダー警告受信機と機内酸素発生装置が、この改修パッケージを完成させた。
2009年、チリで行われた「サリトレII」演習中に離陸準備を行うA-4AR。MARTIN BERNETTI/AFP via Getty Images
前身であるベトナム戦争時代のスカイホークよりはるかに高性能であったものの、ファイティングホークは専任の防空戦闘機として設計されたものではなかった。にもかかわらず、アルゼンチンが2015年にフランス製ミラージュ戦闘機を退役させたため、同機はその役割も担わされた。
主翼下に不活性のAIM-9Mサイドワインダー空対空ミサイルを装備したA-4AR。Fuerza Aérea Argentina
こうした背景のもと、アルゼンチン空軍(FAA)は長年にわたり「戦闘機」戦力の再構築を試みたが、英国による戦闘機購入阻止の動きに繰り返し阻まれてきた。アルゼンチンが中国やロシアとの取引を模索するのではとの憶測さえ流れた。数多くの航空機候補が検討された末、2023年10月、米国政府はついにアルゼンチンへデンマークからF-16の移転を承認した。
2024年の初め、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は、ブエノスアイレスがデンマークから中古F-16を購入することを確認した。このニュースを歓迎した米国務省は、当該のジェット機を「低コストで高性能な多用途機」と評した。
現在、アルゼンチン空軍(FAA)は、単座型F-16AMを16機と複座型F-16BM 8機の計24機の導入を進めている。また、訓練用機体や予備部品源として、数機の旧型バイパー機体も受け入れている。
ファイティングホークの退役は、アルゼンチン軍におけるA-4シリーズ全体の歴史でも幕を閉じるものである。
ブラジルでの合同演習中に、フランス空軍のミラージュ2000と並んだA-4ARファイティングホーク。EVARISTO SA/AFP via Getty Images
アルゼンチンとA-4の関係は、FAAが米海軍から退役したA-4B 26機を引き渡された1966年に始まり、同国はスカイホークの最初の輸出先となった。1970年にはA-4B 26機からなる第2陣が到着し、同様にビジャ・レイノルズにある第5航空旅団に配備された。
1976年、さらに26機のA-4CがFAAに引き渡された。これらもまた米海軍の在庫機であった。その到着により、エル・プルメリージョの第4航空旅団が編成されることになった。
FAAでの運用にあたり、これらの機体は米国政府および製造元から公式にA-4Pの指定を受けたが、現地では依然としてA-4B/Cと呼ばれることが多かった。
アルゼンチンは空軍への配備に加え、海軍航空部隊向けにもA-4を導入した。1970年、アルゼンチン海軍は16機のA-4Qを納入した。これは、旧米海軍のA-4Bを改修した機体に与えられた独自の呼称である。これらは主に、空母「ベインテシンコ・デ・マヨ」での運用を目的としていた。同艦は「コロッサス」級空母で、英王立海軍およびオランダ王立海軍での就役を経て、英国から譲渡されたものである。初代FAA(海軍航空隊)のA-4とは異なり、海軍仕様のスカイホークは当初から、空母群の防空任務を担うAIM-9サイドワインダー空対空ミサイルの搭載能力を備えていた。また、バディ給油装置の装備も可能であった。
アルゼンチン海軍のA-4が空母「ベインテシンコ・デ・マヨ」の飛行甲板から離陸する様子。写真:ルイス・ロセンド/ヘリテージ・イメージズ(ゲッティイメージズ経由)
1982年のフォークランド/マルビナス戦争(アルゼンチンによる、英国から約8,000マイル離れた英国の南大西洋の小さな領土への奇襲攻撃で始まった)の時点で、FAAに約36機のA-4が配備されており、さらにアルゼンチン海軍でも8機が運用されていた。
フォークランド諸島のポート・スタンレーにある飛行場から少なくとも1機のA-4が試験飛行を行ったが、同機は現地で持続的な戦闘任務には適さないと判断された。アルゼンチン海軍のA-4については、当初は「ベインテシンコ・デ・マヨ」に搭載されていたが、巡洋艦ベルグラノの喪失により、同様の運命を避けるため、アルゼンチン空母は港へ引き返さざるを得なくなった。
フォークランド紛争中、爆弾を積載するFAAのA-4。via Mariano Sciaroni
こうした状況は英国にとって好都合であった。FAAおよびアルゼンチン海軍のA-4は、航続距離の限界ギリギリにある本土の基地から作戦を行わざるを得なかったからである。
A-4にとって、戦争はポート・スタンレー近郊での初期の水陸両用上陸作戦の支援から始まった。その後、1982年5月12日、FAAのスカイホークは初めて英国機動部隊と交戦した。この交戦で4機のA-4が防空網に撃墜されたものの、駆逐艦HMSグラスゴーに甚大な損害を与えた。
フォークランド紛争中、サン・カルロス海峡で英国軍艦を攻撃するアルゼンチン空軍のパイロットたち
通常、FAAのA-4は高高度で諸島へ移動し、KC-130ハーキュリーズ給油機から給油を受けた後、低高度に降下して攻撃を行い、米国製または英国製の自由落下爆弾を投下した。こうした作戦の難しさや、低高度からの投下と、しばしば不正確な信管の組み合わせにより爆弾多数が不発に終わったという事実を考慮しても、これらのジェット機は大きな戦果を上げた。200回以上に及ぶ実戦出撃の中で、FAAのA-4は4隻の軍艦を撃沈し、さらに数隻に損傷を与えた。同部隊は、計19機のA-4と17名のパイロットを失ったが、うち8機は英国海軍シーハリアーによる撃墜であった。
一方、アルゼンチン海軍のA-4は、2隻の軍艦に致命的な損傷を与えたと主張している(この主張は英国側によって争われている)。その代償として、3機のスカイホークと2名のパイロットを失った。
空母『ベインテシンコ・デ・マヨ』の甲板上で、アルゼンチン海軍のA-4に搭載されようとしている爆弾。写真:ルイス・ロセンド/ヘリテージ・イメージズ(ゲッティ・イメージズ経由)
特筆すべきは、FAA(アルゼンチン空軍)のパイロットたちの勇敢さである。なぜなら、A-4は空対空ミサイルの装備も、レーダーも、近代的な航法システムも持たず、非誘導弾を投下し、レーダー警告装置もないままで飛行していたからである。自己防衛システムに関して言えば、紛争中にアルゼンチン側が導入した数少ない例は、必死の創意工夫の産物であった。
紛争終結後、米国の武器禁輸措置により作戦活動は制約を受けたが、アルゼンチンのスカイホークは戦い続けた。アルゼンチン海軍は1988年に最後のA-4Qを退役させ、FAA(アルゼンチン空軍)の第一世代A-4も1999年に最後の機体が退役した。
ファイティングホークの退役により、A-4が現役で運用されているのは隣国ブラジルだけとなった。
ブラジル海軍も空母運用向けにA-4を導入したが、唯一の空母であるサンパウロの退役により、現地でAF-1と指定されているスカイホークの価値はますます疑問視されるようになった。しかし、現在はサン・ペドロ・ダ・アルデイアの陸上基地から運用されているものの、これらの機体は引き続き実用性を維持できるよう、改修作業が進められている。計5機の単座機と複座機2機が、それぞれAF-1BおよびAF-1Cの基準に適合するよう改修された。改修された7機のスカイホークには、機体およびエンジンのオーバーホールに加え、新しいエルタ・システムズ社製 EL/M-2032 マルチモードレーダー、HOTAS(ハンド・オン・スロットル・アンド・スティック)制御を備えたグラスコックピット、その他様々な改良が施された。
サーブ・グリペンE/F戦闘機がブラジル空軍に導入されつつあるため、スカイホーク機群を維持する重要性は低下しており、その現役生活も間もなく終わりを迎える見込みだ。
しかし、その一方で、A-4は民間軍事請負業者で引き続き優れたサービスを提供し続けている。各社は、同機の汎用性、機動力、そして比較的低い運用コストを高く評価しており、敵機としての役割だけでなく、試験・訓練プラットフォームとしても優れた性能を発揮している。こうした運用者の筆頭は、元イスラエル空軍のA-4を運用するカナダのトップ・エイセスと、フロリダを拠点とし、かつてニュージーランド空軍で運用されていた機体群を運用するドレイケン・インターナショナルである。
民間企業が運用するこれらのA-4の一部が持つ能力は、かつて軍務で同機を操縦していた多くのパイロットの想像をはるかに超えるものである。例えば、「トップ・エース」が運用するA-4の最新仕様には、より現代的な脅威を忠実に再現するため、アクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーや赤外線探知追尾(IRST)システムが搭載されている。
現在トップ・エースで運用されている、元イスラエル空軍のA-4N。スヴェン・ノイマン
A-4は各国の空軍の装備リストから急速に姿を消しつつあるものの、民間オペレーターによって世界中で様々な支援任務に就き続けているため、その遺産は最も具体的な形で生き続けることになるだろう。■
トーマス・ニューディック
スタッフライター
トーマスは、軍事航空宇宙分野や紛争に関する取材経験20年以上の防衛分野のライター兼編集者である。数多くの著書を執筆し、さらに多くの書籍の編集を手掛け、世界有数の航空専門誌にも多数寄稿している。2020年に『The War Zone』に参加する前は、『AirForces Monthly』の編集長を務めていた。
Argentina Retires Its A-4 Fightinghawks
After six decades of service, the A-4’s first export operator has finally stood down its Skyhawks as it introduces its first F-16s.
Published May 15, 2026 3:20 PM EDT
https://www.twz.com/air/argentina-retires-its-a-4-fightinghawks
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