AC-130が高度な紛争でも存在意義を維持できるよう、完全に統合された長距離攻撃能力を実証する
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ジョセフ・トレヴィシック
2026年5月19日 午後7時20分(米国東部夏時間)公開
米空軍/技術軍曹 ジェラルド・ウィリス
米特殊作戦司令部(SOCOM)はAC-130Jゴーストライダー・ガンシップで新たな長距離攻撃能力の実証に乗り出した。この取り組みの2つの核心となる要素は、アクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーとAGM-190A小型巡航ミサイル(SCM)で、以前から別々に開発が進められてきたものだ。本誌はかねてより、AC-130JにAESAレーダーを搭載することで、長距離攻撃能力が向上すると強調してきた。これはひいては、特に太平洋地域で、ゴーストライダーが今後のハイエンド戦闘でその存在意義を維持することにもつながる。
本日早朝、SOCOM(特殊作戦コマンド)の固定翼プログラム執行部(PEO-FW)責任者ジャスティン・ブロンダー大佐が、AC-130JへのレーダーおよびAGM-190Aの統合に言及した。ブロンダー大佐は、年次SOFウィーク会議のサイドイベントで開催された円卓会議において、その他SOCOM調達担当官と共に本紙含むメディアに発言した。
米空軍のAC-130Jゴーストライダー攻撃機。USAF
AGM-190Aは、ライドスLeidos*が当初「ブラック・アロー」として開発したSCMの、米軍の制式名称である。また、SOCOMがこのミサイルを「ハボック・スピア」の愛称で呼んでいることも明らかになった。実証済みの射程が少なくとも400マイルの同ミサイルは、AC-130Jが現在運用可能とされている現行のミサイルや精密誘導爆弾よりも、はるかに大きな射程を誇る。30mm自動機関砲や105mm榴弾砲も含まれるゴーストライダーの現在の武装構成は、近距離にある目標を狙う近接航空支援や阻止任務に重点が置かれている。
*本ブログでは従来同社をレイドスとしてきましたが、音声を確認し、ライドスに変えます
「その分野で多くの動きがある」とブロンダー大佐は本日述べた。「ライドスとの我々の独自の提携は、CRADA(共同研究開発協定)から始まり、現在AGM-190ハボック・スピア低コスト巡航ミサイルの迅速開発プログラムを通じて加速した。」
CRADAとは、米軍の各組織が民間企業やその他の組織と資源を共有できる、従来と異なる研究開発の仕組みだ。協定により、関係者は互いに利益となる取り組みを進めることができるが、通常の契約や金銭の授受が必ずしも必要ではない。
「そのプログラム[AGM-190]は、非常に、非常に速いペースで進んでいます」とブロンダーは続けた。「我々は、AFSOC[空軍特殊作戦コマンド]のパートナーと緊密に連携し、開発および運用試験のタイムラインを大幅に短縮することで、遠くない将来にこの兵器の配備を加速させる方法を模索しています。これは調達面での大きな成功と言えるでしょう。」
「AESAレーダーと小型巡航ミサイルを用いた技術実証を行っており、特殊作戦部隊(SOF)の戦力に対して、こうした能力をいかに強化し、配備を加速できるかを検討している」とブロンダーは付け加えた。
「CRADA(共同研究開発契約)を通じて開発されたAGM-190A『ハボック・スピア』小型巡航ミサイルは、軍パートナーに対し、手頃な価格で長射程を実現する汎用的なソリューションを提供する」と、SOCOM(特殊作戦コマンド)のトップ米海軍のフランク・ブラッドリー大将も、本日早朝に開催されたSOFウィーク会議の基調講演で別途述べた。「AC-130ガンシップに搭載されたAESAレーダーと統合されれば、[それは]極めて強力な能力となる。」
先月公表されたSOCOMの2027会計年度予算案では、来年頃にもAC-130J向けの新たな能力組み合わせを実証する計画が示唆されていた。同司令部は、AC-130J向けのいわゆる「精密打撃パッケージ(PSP)」に関する作業を支援するため、予算約590万ドルを要求している。PSPは、すべての兵器および関連センサーをゴーストライダーに統合するための包括的なシステムである。
SOCOMの予算文書によると、資金は「AESAレーダー機能をPSPに統合するために必要」とある。計画中の作業には、「AESA機能を戦闘管理システムおよびその他の関連するAC-130Jシステムに組み込むためのソフトウェアおよびハードウェアの開発」が含まれる。
AC-130Jに搭載される具体的なAESAレーダーの型式は不明である。昨年のSOFウィーク会議で、ブロンダー大佐は、ノースロップ・グラマン社のAN/APG-83(別名:スケーラブル・アジャイル・ビーム・レーダー(SABR))に関する「実証実験」が進行中と述べていた。
「AFSOCは、空軍の特殊作戦部隊(SOF)としての役割と、米特殊作戦コマンド(USSOCOM)の航空部隊としての役割の両方を継続して遂行する中で、AC-130JへのAESAレーダーの開発と搭載を検討している」と、AFSOCは2025年8月に最新情報の提供を求められた際、本誌に述べた。「作戦上の機密保持のため、レーダーの種類については言及できない。」
APG-83は極めて有力な選択肢である。空軍はF-16C/D「ヴァイパー」戦闘機の大部分への同レーダーの統合を数年前から進めている。AN/APG-83は、目標探知・追跡能力に加え、合成開口マッピングモードを備え、地上移動目標表示(GMTI)データを生成できる。SARマッピングとも呼ばれるこのモードにより、SABRは高解像度のレーダー画像を生成できる。GMTIの追跡データを画像上に重ね合わせることが可能だ。これらすべては、目標の捕捉や識別、一般的な偵察にも活用できる。
SAR画像の上にGMTIの追跡データが重ねられた例。パブリックドメイン
市場には他にもAESAレーダーが存在し、コンパクト設計の機種も増加傾向にある。この種のレーダーは、一般的に、従来の機械式走査モデルと比較して、レーダー反射断面積が小さい対象でも、より迅速かつ高精度・高忠実度で捕捉できる。また、走査速度が速く、複数の機能をほぼ同時に実行できるほか、高周波妨害に対する耐性が向上し、信頼性も格段に高い。
本誌はかねてより、AESAレーダーの搭載が、悪天候下であっても長距離での目標の探知、追跡、攻撃能力において、AC-130Jに大幅な性能向上をもたらすと指摘してきた。このレーダーは、データリンク機能を備えていれば、スタンドオフ兵器に対して飛行中(ミッドコース)のリアルタイム情報を提供することが可能となる。これにより、ミサイル側に終端誘導装置が搭載されていれば、移動目標への攻撃も可能になる。
全体として、AESAレーダーによる能力向上は、AGM-190Aのような新型長距離攻撃兵器と組み合わせると特に重要となる。また、このレーダーは、現在使用されているGBU-39/Bスモール・ダイアメーター・ボム(SDB)や、将来導入予定のGBU-53/B ストームブレイカー(SDB IIとしても知られる)など、その他の短距離弾薬を使用する際にも、ゴーストライダーの有効性を高めるのに役立つだろう。
AC-130Jの後部ランプから試験発射されるAGM-190A。Leidos
AESAレーダーは、AC-130Jの一般的な監視・偵察能力を拡大する以外に状況認識能力の向上も提供する。
これらはSOCOM(特殊作戦コマンド)の予算文書に反映されており、同文書では次のように述べられている。「AESAレーダーは、AC-130Jの状況認識能力、精密標的捕捉能力、および生存性を向上させると同時に、段階的に廃止される旧式レーダーに取って代わることで、ガンシップが連合軍のキル・ウェブを完結させ、米インド太平洋軍(USINDOPACOM)および西半球での作戦を支援する役割を拡大することを可能にする。」
ここでインド太平洋地域が言及されていることは、近年AC-130機群が直面している将来の作戦上の妥当性に関する広範な疑問を浮き彫りにしている。「ゴーストライダー」およびその直前の機種は、対テロ戦争時代での主力機であり、アフガニスタン、イラク、シリアなどの上空を頻繁に飛行した。それでも地上砲火への脆弱性を低減するため、ほぼ例外なく夜間の掩護下でのみ飛行していた。
AC-130ガンシップは今後も存在意義を維持できるだろうか?
太平洋における中国との対決など、将来的なハイエンドな戦闘においては、AC-130に対する脅威ははるかに顕著となるだろう。長年にわたり、これが米軍の戦力構成やその他の要件に関する計画策定を主導する主要なシナリオとなっている。イランとの最近の紛争や、近年の中東およびその周辺地域におけるその他の米軍作戦は、より高性能な防空システムが小国やさらには非国家主体にも着実に拡散していることを明らかにした。
AESAレーダーと組み合わせた新たなスタンドオフ攻撃能力の統合は、AC-130Jが進化する脅威の生態系に対応する手段のひとつとなる。また、ゴーストライダーだけでなく、OA-1KスカイレイダーII軽攻撃機のようなその他AFSOC(空軍特殊作戦コマンド)所属機にとっても、新たな能力への扉を開く可能性がある。OA-1Kでも、将来の有用性に関して同様の疑問が提起されている。同機も主に対テロ作戦やその他の低強度紛争を想定して設計されている。
AC-130Jフリートは防御用対抗措置システムの改良を含む、その他のアップグレードも受けている最中である。
AGM-190Aが特殊作戦部隊の枠を超え、米軍全体で広く使用されるようになる可能性は十分にある。空軍は現在、「手頃な価格の大量発射ミサイル・ファミリー(FAMM)プログラム」を通じ、今後5年間で約2万8,000発の低コスト攻撃用弾薬を購入する計画を進めている。
「空軍が『Family of Affordable Mass Munitions』で何を行っているかについて話し合いを続けており」、「『軍から特殊作戦部隊(SOF)へ』あるいは『特殊作戦部隊から軍へ』の移行を行う継続的な連携の余地があるか」を確認している、とブロンダー大佐は本日述べた。
先週、国防総省はまた、今後3年間で少なくとも1万発の低コスト巡航ミサイルを調達する計画を発表した。これらは主に、コンテナ型発射機からの地上発射用途を想定している。ライドスは現在、この「低コスト・コンテナ型ミサイル(LCCM)」プログラムに関与している一社で、その要件を満たすためにAGM-190A派生型を開発中である。
低コストコンテナ型ミサイル(LCCM)プログラムの下で、ライドスが現在開発中のAGM-190A派生型ミサイルのレンダリング画像。ライドス
、AESAレーダーとAGM-190A巡航ミサイルの組み合わせによる本格的な実証試験が、AC-130Jガンシップの能力向上で一歩となるだろう。■
ジョセフ・トレヴィシック
副編集長
ジョセフは2017年初頭から『The War Zone』チームの一員である。それ以前は『War Is Boring』の副編集長を務め、その署名記事は『Small Arms Review』、『Small Arms Defense Journal』、『Reuters』、『We Are the Mighty』、『Task & Purpose』など、他の出版物にも掲載されている。
AC-130J Gunship With Mini Cruise Missiles Paired With AESA Radar To Undergo Tests
The plan is to demonstrate a fully integrated, longer-range strike capability that could keep the AC-130 relevant in high-end conflicts.
Published May 19, 2026 7:20 PM EDT
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