Wikipedia Commons ロシアがシリアのタルタス海軍基地から撤退を余儀なくされたことは、米国にとって戦略的好機だ -シリア新政権はアサド政権より優れていないかもしれないが、基地を失うことは、地中海におけるロシアの戦力投射能力を阻害する -軍事基地の世界的な状況は常に変化している -アメリカは、単に自国のプレゼンスを拡大するのではなく、敵対国の基地の閉鎖を促したり、機会あれば占領する戦略を検討すべきだ -このアプローチでアメリカの影響力を高めると同時に、直接的な軍事介入の必要性を減らし、より安定した世界秩序を促進する可能性がある ロシアのタルタス海軍基地撤退が米国に教えること アフメド・アル・シャラア政権とヘイ・アト・タハリール・アル・シャム政権下のシリア政府は、アサド政権に取って代わるほどの悪政を敷くことになるかもしれないが、シリアの地中海に面したタルトゥス港にあるロシア海軍基地の租借権を剥奪するとの決断は、アメリカにとってプラスに働く。ロシアの租借権を引き継ごうとアメリカが努力すれば、さらに大きなプラスになるかもしれない。 確かに、ドナルド・トランプ大統領は、米軍の海外派遣を見極めることを公約に掲げ当選した。トランプ大統領は、米国があまりにも合法性や広範な知恵を無視したまま米軍を海外に派遣してきたと主張し、多くの米国人もそれに同意している。近接する競争が激化していることが、アメリカの勢力拡大を促し、自己推進的なダイナミズムを生み出した: ロシアと中国は海外でのプレゼンスを拡大し、アメリカのプレゼンス拡大を正当化した。 単純にプレゼンス拡大のため基地争奪戦を繰り広げるよりも、トランプの時代により適した焦点は、競争相手の基地を閉鎖させ、米国のプレゼンスをより強固なものにする必要性をなくすか、あるいは単に彼らの戦略的景観を引き継ぐことだろう。結局のところ、基地を手に入れるのにタダより良い方法があるだろうか? 国民は米軍が戦争に参加することを望まないものの、空白を埋めることは紛争の可能性を低くする。抑止力には配備が必要だが、撤退は敵対勢力を刺激する。 タルタスがなぜ重要なのか タルタスにおけるロシアの歴史は、ロシアの力の浮き沈みを反映している。1967年、ソ連は第5地中海戦隊を編成し、東地中海で活動する米第6艦隊に対抗するとともに、エジプトに...
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