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2026年6月7日日曜日

エリア51で目撃された謎の機体から以前の「クリスマスツリー」コンセプトが新たに注目を集めている

 

A thermal image purportedly showing a previously unseen advanced aircraft design shows some interesting similarities to a "Christmas Tree" fighter design concept crafted decades ago by Darold Cummings, one of the top minds behind Northrop's YF-23 Black Widow.

ダロルド・カミングス

エリア51に現れた謎の航空機から過去の「クリスマスツリー」ステルス戦闘機コンセプトへ関心を呼び起こす

Area 51 Mystery Aircraft Prompts Interest In “Christmas Tree” Stealth Fighter Concept

エリア51付近で目撃され、F-47と関連があると思われる異色のジェット機は、1980年代のあまり知られていない戦闘機設計へ注目を集めている。

https://www.twz.com/air/area-51-mystery-aircraft-prompts-interest-in-christmas-tree-stealth-fighter-concept

日、本誌は、これまでに公開されたことのない先進的な航空機設計とされる熱画像の分析記事を公開した。画像は、ボーイングが開発中の米空軍の次世代戦闘機F-47の前身と思われる。ネット上で拡散され、現在は公開されている動画に収録されているこの画像は、米軍の極秘試験基地グルーム・レイク(通称エリア51)付近で撮影されたものとされている。多くの読者が指摘している通り、この秘密の航空機と、ノースロップのYF-23ブラック・ウィドウ開発の中心人物の一人ダロルド・カミングスが数十年前に考案した「クリスマスツリー」戦闘機デザインコンセプトとの間には、興味深い類似点があるかもしれないことが判明した。

以下に示すように、当初本誌が確認した限りでは、機体前部に「ダブルアローヘッド」と形容できる形状が見受けられた。これは非常に特徴的なデザイン要素だが、画像の画質が低く、同機の撮影に使用された民生用サーマルイメージャー特有のノイズによるものかもしれない。

サーマル画像に写っている部分を拡大した画像。Project Fearよりキャプチャ

Project Fearは現在、エリア51付近で撮影したと主張する完全版動画を公開しており(下記参照)、これによって前述の画質に関する点が裏付けられている。したがって、この航空機はむしろ、より伝統的な低可視性の「シャベルノーズ」を採用している可能性もある。とはいえ、「クリスマスツリー戦闘機」は、あまり知られていない戦闘機開発の歴史を振り返る興味深い事例であり、特にこのようなユニークな機首形状が先進的な戦闘機にどのような利点をもたらすのか、検討する価値がある。

昨年末頃のLinkedInへの投稿で、カミングスは関連性がありそうな先進戦闘機のコンセプト図を公開し、その設計や誕生の経緯に関する詳細も共有した。カミングスは現在、ForzAeroの創設者兼社長を務めているが、数十年にわたる航空業界での豊富な経歴を持つ。前述の通り、彼はノースロップで最終的に敗北したYF-23の開発において中心的な役割を果たした。また、彼はボーイングにおいてX-40A宇宙機動機の開発チームを率いた。この機体は、後にX-37B再利用型宇宙機へ発展したプロジェクトの研究支援用テストベッドとして使用された。さらに、ロックウェルのジェット訓練機「レンジャー2000」の主任エンジニア兼主任設計者も務めた。

「私は1982年にボブ・サンドスキーに採用され、ノースロップでATF(先進戦術戦闘機)プログラム(YF-23)のチーフ・コンフィギュレーターを務めました。1983年初頭、ボブはノースロップ社が『4スパイク』(B-2のような)戦闘機の開発を試みたが、全翼機での実現は不可能だったため断念したと語りました」 とカミングスはLinkedInの投稿に記している。「私は彼に『設計はできる』と伝え、彼は『試してみろ』と言った。これを実現する唯一の方法は、機体全長にわたって高度に後退角(55度)をつけた一連の翼面を用いることだった。その結果、1983年6月にDP-21が誕生した。」

ここでいう「4スパイク」とは、本質的にレーダー反射断面積のホットスポットの総数と、それらが方位角上でそれぞれ異なる方向を向いている位置を指す。低可視性(ステルス)機において「スパイク」の数が少なければ少ないほど、レーダーシグネチャの管理が容易になり、探知や捕捉を困難にできるが、それらのスパイクがどこに位置しているかも重要な要素となる。

DP-21「クリスマスツリー」戦闘機コンセプトの設計図。ダロルド・カミングス

B-2のような4スパイク設計は、正面および後方からの反射が極めて少ないため、生存性に大きく寄与する。これらは最も重要なシグネチャ領域で、特に敵地へ進入する機体では正面が重要となる。また、これらは飛行経路に沿って配置されているため、機体がセンサーに向かって直進したり、センサーから離れていく際にも、これらのスパイクは脅威となるレーダー上で一貫して捕捉され続け、一瞬で消えるような性質ではない点で側面からのものとことなる。したがって、スパイク4本を持つ機体は、敵対的な領域で持続的に活動することを目的とした戦術戦闘機として非常に魅力的である。

「この機体は迎角10度を超えると不安定になるため、私はこれをATFプログラムの有力な候補とは考えていなかった!」と彼は指摘している。

「1983年当時なら、『クリスマスツリー』ことDP-21は操縦が困難だっただろう。しかし、現代の飛行制御システムがあれば、この設計でも高い迎角下でさえ制御が可能だ」と、カミングスは本日、本誌が詳細情報を求めて連絡を取った直後に語った。「低可視性(LO)を実現するには、長いエッジを持つ設計の方が常に有利だ。したがって、小さな矢印型の前翼は理想的ではないがRCS(レーダー反射断面積)は低い。ただ、最適とは言えないだけだ。」

「主翼形状は、常にLOを最大化するためのトレードオフとなる。トレードオフの多くは、シグネチャに大きく寄与する前縁の輪郭に関わるものだ」と彼は続けた。「カナードは、シグネチャを最小限に抑えるため、突入時には『ポート』されるように設計されなければならない。YF-23のVテールも、同じ理由で突入時には『ポート』されていた。これは、現代の飛行制御システムであれば確実に可能だ。」

ここでいう「ポート」とは、巡航中に制御面を主翼と同じ幾何学的平面に固定しておくことを指す。

飛行試験中のYF-23を上から見た様子。USAF

熱画像が本物であると仮定した場合、カミングスのDP-21コンセプトが、ネット上で話題となっている熱画像に何らかの影響を与えた可能性はあるのか、彼に直接尋ねた。さらに、ボーイングの実験機であるX-36バード・オブ・プレイの設計が、F-47にどのような影響を与えたかについても、彼の見解を求めた。

「DP-21の機体画像はかなり前から公開されているため、何らかの影響を与えた可能性はありますが、それはあくまで私の推測に過ぎません」と彼は語った。「X-36とバード・オブ・プレイの両方がF-47の設計に影響を与えたと私は考えています。X-36は時代を先取りしているように見えたため、私は常に感銘を受けていました。」

ボーイングのX-36実証機。NASA/Carla Thomas

ボーイングのバード・オブ・プレイ。USAF

「グルーム・レイクの画像は実に興味深い」と彼は指摘した。「実現可能なコンセプトだ。」

「重要な点は、誰も(B-2のような)4スパイク設計が可能だとは思っていなかったということを覚えておくべきです。そして、私のDP-21こそが、それが可能であるかを示す好例だった」と彼は付け加えた。「F-47に4スパイク設計が採用されれば、それは本当に素晴らしいことになるだろう!」

F-47の公式レンダリング。USAF

本誌が昨日すでに報じたように、画像から確認できる内容に基づけば:

「この画像は、いかなる解釈をしても異色のデザインを示している。後方に配置されたラムダ型主翼は、ボーイングの『バード・オブ・プレイ』実証機と同様に、キャンバーと翼端の垂れ下がりを持っているように見える。非常に大きなカナード前翼が存在する——これはF-47のレンダリングで顕著に見られる特徴であり、我々は過去に詳細に報じたことがある。幅広の機首もまた、F-47の描写に含まれてきた要素だが、これらが現実にどの程度基づいているのかは全く分からない。注目すべきは、この新しい熱画像において、機首が特徴的な二重の矢じり形をしており、カナードの前方で再び先細りになっている点だ。カナード自体も複数の面から構成されており、外側の先端は下向きに湾曲しており、主翼と同様の構造と一致している。その後、機体は主翼の付け根が始まる手前の中心部で先細りになっている。」

「この機体は、これまでに見られた第6世代コンセプト機の多くに共通する特徴である、尾翼のない設計である可能性が非常に高い。しかし、下からの視点であるため、この構成面については確証が持てない。」

「動力プラントに関しては、F-47と同様に双発設計である可能性が最も高い。この説は、鋸歯状の翼後縁によって裏付けられている。排気ガスの痕跡が明らかに見られないのは奇妙に思えるが、これは記録時の機体の出力設定とセンサーの組み合わせによるもの、あるいは設計の一部である一般的な熱シグネチャ低減能力の結果である可能性がある。」

「ボーイングがF-47の契約を獲得した直後、本誌は、同じく無尾翼カナード設計のファントム・ワークスのX-36が、いかに影響を与えたかを検討した。」

前述の通り、本日Project Fearが公開したフル動画は、映像に映る機体前部の正確な形状について新たな疑問を投げかけている。ステルス機へのシャベルノーズ形状の採用というアイデアは、ノースロップの「タシット・ブルー」実証機にまで遡り、その現代的な形としてYF-23に見られた。それ以来、低可視性(ステルス)設計において一般的になり、これまでに公開されたF-47の公式レンダリング画像にも顕著に採用されている

機首部分以外にも、映像に映る機体とカミングスのDP-21コンセプトの間には、主翼や機体の形状において非常に大きな類似点が依然として見られる。

現時点で、F-47のEMD(初期量産型)プロトタイプが飛行しているとの兆候はない。空軍当局者はこれまでに何度も、同軍の新型第6世代戦闘機の初飛行が2028年になる見込みであると述べている。

ボーイングとロッキード・マーティンが飛行実証機を製作し、それが「次世代航空優勢(NGAD)」計画に組み込まれ、現在のF-47となる機体の初期開発が行われたことは分かっている。過去の報道では、ノースロップ・グラマンが製造した可能性のある3機目のNGAD実証機が存在した可能性が指摘されていた。同社は2023年頃、NGAD戦闘機競合から自主的に撤退しており、当時は選定から外れそうになっていたと言われている。

昨日指摘した通り、ネット上で拡散されている熱画像に写っているものは、F-47と全く無関係である可能性もある。また、海軍も近年、一般にF/A-XXと呼ばれる空母搭載型第6世代戦闘機の開発を進めている。F/A-XXと空軍のNGAD計画の間には、少なくともある程度の共通点がある。ボーイングが公開したF/A-XXの提案デザインは、これまでに公開されたF-47の画像と非常に一致している。ノースロップ・グラマンは、現在海軍の第6世代空母搭載戦闘機の製造を競っているもう1つの企業であり、独自のレンダリング画像を公開している

さらに、これまでに公開されたF-47およびF/A-XXの公式レンダリング画像は、いずれも極秘扱いである両プログラムの機密性を最大限に確保し、敵対勢力に誤情報を与えるために、慎重に加工されていると見てよいだろう。

余談だが、カミングスは昨年、LinkedInの別の投稿で、F-47の将来的な海軍型バージョンに関する見解も共有している。当時、彼は次のように記していた:

「最近発表したF-47戦闘機コンセプトについて、F-35AからF-35Cへのアプローチのように、海軍版を構想しているかというDMを受け取った。私は最近、F-47Nと名付けた海軍版F-47を完成させた。しかし、私が採用したアプローチは多少異なっていた。F-35Cは低速揚力を得るために大型の主翼を採用していたが、私はオリジナルのF-47の主翼を用い、低速揚力と操縦性を高めるためにカナードを追加した。X-36に着想を得たカナード設計と、X-44に着想を得た多軸推力ベクタリングを組み合わせることで、海軍型としての非常に妥当な初期案が得られた。一般的に、カナード配置は戦闘機のレーダー反射断面積(RCS)を増大させるものと見なされてきた。しかし、YF-23において我々は、全可動翼面(YF-23ではV字尾翼であった)を「ポート(ポート配置)」状態、すなわち巡航時には主翼面と一直線に保つようにすれば、低可視性(LO)への影響は、反射断面積の低減にとって大きな障害にはならないことを発見した。巡航および侵入モードにおいて、スラスト・ベクタリングを用いてトリムを調整することで、カナードをポート位置に維持することは可能である。」

当時、カミングスによるF-47設計の解釈は、彼の以前のDP-21コンセプトを反映していなかった点が注目される。彼が言及したX-44設計は、多軸無尾翼機(MANTA)としても知られており、F-22から派生したものである。少なくとも我々の知る限り、MANTAは実現しなかった。この名称は、全く無関係な全翼型ドローンに流用されたが、本誌がその存在を初めて報じた

ダロルド・カミングスによる概念機「F-47N」の図面。ダロルド・カミングスX-44A MANTAのレンダリング画像。ロッキード・マーティン/NASA

また、新たに浮上したサーマル映像に映る設計は、無人機を含む他の多くのプログラムのいずれかと関連している可能性もある点にも留意すべきだ。とはいえ、その形状はF-47に関連する設計として我々が予想するものと極めて一致しており、映像が本物であるならば(そのように見えるが)、これがボーイングのNGAD実証機である可能性は非常に高い。

この機体が、より伝統的なシャベル型の機首を持つことになるのか、あるいは控えめなクリスマスツリーのようなデザインになるのか、様子を見守るしかないと言いたいところだが、二度とこの姿を見られない可能性もある。特にF-47が公開された後にそうならないことを願うが、最終的な設計は、技術実証機の先代モデルと大きな違いを持つことになるだろう。■

X(旧Twitter)の@ElectroFluidSys氏に、LinkedIn上のダロルド・カミングス氏の投稿を私たちに知らせてくれたことに感謝します。

ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは2017年初頭から『The War Zone』チームの一員である。それ以前は『War Is Boring』の副編集長を務め、その署名記事は『Small Arms Review』、『Small Arms Defense Journal』、『Reuters』、『We Are the Mighty』、『Task & Purpose』など、他の出版物にも掲載されている。


ハワード・アルトマン

シニア・スタッフライター

ハワードは『The War Zone』のシニア・スタッフライターであり、『Military Times』の元シニア・マネージング・エディターです。それ以前は、『Tampa Bay Times』のシニア・ライターとして軍事問題を担当していました。ハワードの記事は、『Yahoo News』、『RealClearDefense』、『Air Force Times』など、様々な媒体に掲載されています。


タイラー・ロゴウェイ

編集長

タイラーは軍事技術、戦略、外交政策の研究に情熱を注いでおり、防衛メディア界においてこれらの分野で主導的な存在感を確立している。『The War Zone』を立ち上げる前は、大人気の防衛サイト『Foxtrot Alpha』の創設者であった。


2025年4月1日火曜日

F-47を理解するため X-36を振り返る(The War Zone) ― すべてが結実するわけではありませんが、Xプレーンが技術を進展させていることがわかりますね


無尾翼のX-36デモンストレーターは、第6世代ステルス戦闘機F-47へ道を開いたと思われる各種試験機や研究のひとつにすぎない

X-36 was an early progenitor that lead to the F-47.  NASA/Carla Thomas


週金曜日にボーイングが米空軍の新型有人第6世代ステルス戦闘機(F-47)の製造メーカーとなることが発表されて以来、最終的な機体がどのような姿になるのかについての憶測が続いている。これまで出て来た非常に限られた画像では、答えより多くの疑問が残るが、F-47と以前のデモ機やコンセプト、特に無尾翼設計では、類似していないとしても、興味深い比較が可能だ。 特に、ファントムワークスのX-36は、F-47の発表を受けておそらくこれまでで最も関心を集めている。

ボーイングF-47の最初のレンダリング。 アメリカ空軍

 その時点で本誌が指摘したように、F-47の機体の全体的なデザインには、ボーイングのX-45 UCAVデモンストレーターや、同社の非常にステルス性の高い、かつて機密扱いだったバード・オブ・プレイのデモンストレーターを彷彿とさせるものがある。 また、1990年代半ばにNASAの「戦闘機コンセプトデザインにおける敏捷性の影響調査」の一環で登場したボーイングのコンセプト機にも類似点がある。

 何よりも、本誌は初回の分析で、F-47が低観測高性能戦闘機として設計されたX-36無尾翼戦闘機敏捷性研究機に表面的に似ていることを指摘した。本誌に限らず、防衛航空宇宙やソーシャルメディア界の多くが、類似性を言及していた。

 無人機X-36は、1990年代半ばにマクドネル・ダグラス・ファントム・ワークス(現在はボーイングの一部)がNASAと共同開発した。

X-36の俯瞰図。 NASA

 X-36は、理論的な先進戦闘機の構成を28%の縮尺で表現した。Xプレーンのデザインは尾翼を廃し、代わりにカナード前翼を採用し、ラムダのような主翼にスプリット・エルロンを組み合わせ、先進的な推力偏向エンジン・ノズルで方向制御した。 X-36ではピッチ軸とヨー軸の両方で不安定であったため、安定性を確保するために高度なデジタル・フライ・バイ・ワイヤ制御システムが使用された。

 燃料満タン状態での重量は約1,250ポンドで、X-36は全長19フィート、全高3フィート、翼幅は10フィート強であった。ウィリアムズ・インターナショナルのF112ターボファンで約700ポンドの推力を発生した。 2機のX-36が完成したが、飛行したのは1機だけだった。

 X-36は機首に取り付けたビデオカメラを使い、地上ステーションにいるパイロットが遠隔操縦した。 パイロットには、標準的な戦闘機タイプのヘッドアップディスプレイ(HUD)と、テストレンジ内の機体の位置を示すムービングマップが提供された。

試験飛行中のX-36。 (NASA)

 最終的にX-36は、1997年5月から11月にかけて、カリフォーニア州エドワーズにあるNASAのドライデン(現アームストロング)飛行研究センターでテスト飛行を31回行った。 NASAによると、15時間38分の飛行時間で、「X-36プログラムはすべてのプロジェクト目標を達成、またはそれを上回った」。


 同Xプレーンの敏捷性は、高いロールレート、低速/高迎角、高速/低迎角でテストされた。NASAは、同機が "非常に安定していて操縦しやすく、スピードエンベロープの両端で非常にうまく操縦できた"と評価した。



 空軍研究本部(AFRL)がボーイングと契約し、無尾翼戦闘機のための再構成可能な制御(RESTORE)ソフトウェアで飛行させた後、X-36は1998年後半にさらに2回の試験飛行のために空に戻ってきた。今回は、機械学習ソフトウェアで飛行制御面(フラップ、エルロン、ラダーなど)の飛行中の損傷や故障を補正する機能を実証するためだった。

 現在の開発状況との関連で最も興味をそそられるのは、X-36が無尾翼戦闘機の設計を証明するために使用されていた事実である。最終化された設計の後部を見るまでは確かではないが、これはF-47に採用された可能性が非常に高い基本構成コンセプトである。

X-36の別の飛行中の様子。 NASA

 2機の類似点で最も目につくのはカナード前翼だろう。ただし、最終的な機体にカナードがつかない可能性が残っていることは注目に値する。カナードは一般的に低視認性に最適ではないが、ステルス戦闘機を含む先進的な戦闘機デザインに登場した前例がある。 特にボーイングのコンセプトや、X-36、さらにはF-22ラプターを生んだ先進戦術戦闘機(ATF)の初期の探索コンセプトにも登場したことがある。

F-47の別のレンダリング。 アメリカ空軍

 さらにF-47のキャノピーとX-36のキャノピーには大まかな共通点がある。 X-36は無搭乗機であったが、有人戦闘機の飛行特性を再現することを目的としていたため、コックピットの「形」が特徴的であった。 テストプログラムの最後には、地上基地からジェット機を操縦したテストパイロットの風刺画がマジックでコックピットに描かれた。

 F-47は大きなバブルキャノピーを持ち、パイロットに優れた視界を提供する。現段階では、F-47のパイロットが1人なのか2人なのかはっきりせず、公式レンダリング画像ではコックピットの全長の印象はわからない。特に、F-47が広範なNGADシステムの中でドローンコントローラーの役割を担うことを考えれば、タンデムシートは可能性がある。

 次にF-47の機首だが、これにもX-36との明確な類似点がある。どちらの場合も機首は非常に広く(F-47では特に広い)、シャベルのような形をしている。 F-47の場合、これはおそらく非常に大きなレーダーアレイを搭載するためだろう。

試験中のX-36。 NASA

全体として、X-36とF-47のレンダリング画像との間には、確かに興味深い視覚的類似点がある。 繰り返しになるが、レンダリング画像は意図的な誤解を招く可能性があり、またF-47のデザインは最終的な機体が登場する前に、おそらく根本的に変更される可能性がある。

 とはいえ、X-36は無尾翼戦闘機の設計コンセプトを探求するため開発されたものであり、ボーイングによるプログラムとして、何らかの形でNGAD有人戦闘機に反映されなかったとしたらそれはそれで驚くべきことである。

 無尾翼設計が低観測性で大きな利点をもたらすことは以前から理解されていたが、代償が伴う。無尾翼機は通常、安定性が大幅に低下し、操縦性が低下する。これは、非常に広いパフォーマンス・エンベロープでの運用が期待される戦術機にとって問題となる。 F-47にカナードが追加されたのは、こうした欠陥を軽減するための努力の証拠かもしれない。もう一つの選択肢は、推力方向転換エンジン、またはその両方の組み合わせである。

1995年にNASAが行った研究「戦闘機の概念設計における敏捷性の影響調査」の図解。 様々な先進的な戦闘機設計を互いに比較し、異なるミッションセットにおけるそれぞれのトレードオフと利点を浮き彫りにしている。 カナードは敏捷性には優れているが、レーダーシグネチャーにはあまり適していないことが示されている。 スクリーンショット

 ボーイングの系譜は確かに注目に値するが、NGAD搭乗員付き戦闘機計画に影響を与えたと思われる無尾翼実証機やコンセプトはX-36以外にもある。

 ロッキード・スカンク・ワークスのX-44マンタ・イニシアチブを含め、他にも重要な無尾翼戦闘機の研究プログラムがあったが、少なくとも我々が知る限りでは、ハードウェアは生まれていないようだ。 紛らわしいことに、同じX-planeという名称は、1999年にスカンクワークスが製造した飛行翼ドローンX-44Aという別のプログラムにも使われている。

X-44マンタのコンセプト・アートワーク。 パブリックドメイン

 X-44マンタは1990年代後半頃に無尾翼の乗員付き航空機の設計を研究することを目的としていたと理解されている。 想定された航空機は、主要な飛行制御システムとして推力偏向を使用し、単一設計で速度、燃料効率、操縦性の組み合わせを達成することを目的としていた。この研究の他の目的には、よりシンプルで安価な航空機構造製造の実証もあった。影の薄い計画の結果について判明していることはほとんどないが、中止されていなければ、F-47や他のNGAD搭乗員付き戦闘機の設計に情報を提供する上で重要な役割を果たしたかもしれないと想像するのは無理からぬことである。

 それに付随する極端な性能を持つ戦闘機ではないが、マクドネル・ダグラス/ジェネラル・ダイナミクスA-12アベンジャーIIステルス攻撃機も、無尾翼構成が特徴の1990年代の注目すべきデザインである。


マクドネル・ダグラス/ジェネラル・ダイナミクス社製ステルス攻撃機A-12アベンジャーIIのコンセプトアート。 アメリカ海軍


 前述したバード・オブ・プレイもボーイング製品で、ダウンスウェプト翼端と、少なくとも当時の一部には腹側垂直安定板が装備されていたものの、ほぼ無尾翼のデザインとして一見の価値がある。実際、F-47のレンダリング画像は、バード・オブ・プレイの特徴でもある主翼の上半角を強調しているように見える。技術実証機は1990年代にエリア51から秘密裏に飛行され、ほぼ無尾翼の構成だけでなく、高度なステルス、新しい製造方法、視覚的ステルスなど、さまざまな技術に関する貴重な情報を得たと理解されている。バード・オブ・プレイが公開されたのは2002年のことで、NGAD搭乗員付き戦闘機計画との関連性については、まだ解明されていない。

DAYTON, Ohio -- Boeing Bird of Prey at the National Museum of the United States Air Force. (U.S. Air Force photo)国立アメリカ空軍博物館のボーイング・バード・オブ・プレイ。 アメリカ空軍


 いわゆるYF-24にまつわる噂にも注目する価値がある。同機の存在は確認されていないが、将来の戦闘機、特に無尾翼機の設計のデモンストレーターであり、ボーイング製品であったと推測されている。一時期、米空軍の公式パイロットの経歴に、YF-24と指定された航空機に搭乗したという記述があったが、これは後に修正された。

 MRF-24Xと書かれたボーイングのデザイン・スタディが掲載されているが、無尾翼の戦闘機のようなプラットフォームで、エンジンは1基、主翼はX-32のような形状をしている。おそらく、X-36のように、方向制御を補助する高度な推力ベクトルエンジンノズルを備えていただろう。  しかしながら、YF-24がどのような機体であったのか、本当に存在したのかどうか知らされていない。

Screenshot


. 全体として、無尾翼戦闘機の設計が1990年代に将来技術で有望な成長分野であったことは明らかであり、その実現可能性を証明するのに役立った他の複数の秘密デモ機がエリア51にあった可能性が高い。 これらは、NGAD有人戦闘機開発の一環として製造され飛行された2機以上のデモ機の前身であっただろう。また、海軍独自のF/A-XX NGAD構想もあり、おそらく独自のデモ機が作られたのだろう。

 F-47や、NGAD乗員戦闘機プログラムに影響を与えた秘密裏に開発されたX-プレーンの前身機については、まだまだ解明すべきことが多くあるが、少なくとも30年前にさかのぼる試験プログラムの一部に、F-47がどのような影響を受けたかを考えることは、現時点では興味深い。 全体として、現時点ではまだ確認できないが、ペンタゴン初の真の無尾翼戦闘機となる可能性の高いF-47戦闘機に成果の一部が生かされている可能性が高いと思われる。■


Reflections Of The F-47: Looking Back At The X-36

The tailless X-36 demonstrator was one of several test planes and studies that likely paved the way for the F-47 sixth-generation stealth fighter.

Thomas Newdick

https://www.twz.com/air/reflections-of-the-f-47-looking-back-at-the-x-36