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ウクライナ線の最新状況(現地時間11月2日現在) 海兵隊で不要となったエイブラムズ戦車改装の地雷除去車両がいきなりウクライナに登場、他

  Ukraine President's Office イスラエル-ハマスの話題が中心になる中でウクライナ戦線のニュースがどうしても存在感を落としていますが、The War Zoneはいろいろな題材を伝えてくれます。 米海兵隊が不要としたアサルト・ブリーチング・ビークルは、ウクライナでロシアが設置した広大な地雷原を除去する有効な手段となる ウ クライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「ミサイル部隊と砲兵工兵部隊の日」を祝う式典で、非常に珍しい装甲車を見学した。  戦車と収穫機を掛け合わせたような外観の米国製M1150アサルト・ブリーチャー・ビークル(ABV)は、ウクライナ軍がロシア軍が築いた数百マイルに及ぶ密集地雷原の除去に能力を発揮する。  米陸軍は、M1150 ABVを「高機動・重装甲の地雷原・複合障害物突破システム」と説明している。M1150ABVは、M1A1エイブラムス戦車の車体、2つのリニア地雷除去チャージシステム(2つの地雷除去ラインチャージ[MICLIC]とロケット弾を使用)を備えたユニークな砲塔、レーンマーキングシステム[LMS]、統合ビジョンシステム、全幅地雷除去機[FWMP]またはコンバットドーザーブレードを交換可能に取り付けるハイリフトアダプターで構成されている。  同装備がどのようにウクライナに到着したのかは不明である。国防総省がウクライナに提供した品目リストには、M1150は含まれていない。おそらく、バイデン政権がウクライナに提供した約450億ドルの安全保障支援の一部「地雷除去装置」という曖昧なカテゴリーに入るのだろう。  米国はエイブラムス主力戦車31両の第一弾をウクライナに出荷した。  海兵隊は、前司令官の下で、装甲や「より大型でレガシーなシステム」から離れる全体的な動きの一環として、M1150の処分を開始した。  「M1150アサルト・ブリーチャー・ビークル(ABV)は、近代化を加速させ、第1戦闘工兵大隊(第1CEB)を再編成するために、海兵隊が売却する」と、第1海兵師団は2020年9月にFacebookで述べている。「昨日、第1CEBの海兵隊員は、フォースデザイン2030の一環として、サンマテオからABVを送付した」。  海兵隊はM1150を必要としていないが、ウクライナではM1150は非常に重宝されるはずだ。 最

ロシアとウクライナで戦争の意味がここまで違う。ウクライナ悲観論は大事な点を見逃している。

    ウ クライナの反攻が最近失速しているとの指摘が一部論者から出ている。ウクライナの領土奪回は、キーウ、ハリコフ、ケルソン周辺での以前の戦果より小さい。ウクライナ側が領土を大幅奪還できるか疑問視する者さえいる。 これら論者は、この紛争が始まって以来、ロシアとウクライナは根本的に異なる2種類の戦争を戦っていることを理解していない。ウクライナ側は、ロシアの誇らしげな成功の定義を模倣しようとしたことはない。それどころか、ロシアの見出しへのこだわりを利用して大損害を与え、自分たちの勝利を早めることに余念がない。 ロシアにとっては常に広報戦だった。ウクライナがNATOに加盟する可能性への不満や、ウクライナのユダヤ系大統領が「ナチス」であるという虚偽のプロパガンダ以外に、ロシアがウクライナに是正を求める実質的な不満はなかった。それどころか、プーチンは劣等民族と見なした民族に対するロシアの人種的優位性を再確認し、ロシアで横行する腐敗が生み出した苦難からロシア国民の目をそらすため、愛国心を煽ろうと戦争を始めたのだ。 そのため、ロシアは代償に目をつむり自画自賛を追い求め続けている。プーチンが戦略上取るに足らない小さな都市バフムートに執着すると、軍指揮官はなんとしてもこの都市を占領するよう命じられた。そのためにロシアはウクライナの5倍の兵力を失い、血みどろの市街戦を7カ月も続けた。その過程で、ロシアは人海戦術で何千人もの徴用兵の命を落とした。 ロシア軍の損失は再び膨れ上がり、指揮官たちは取るに足らない集落を 「何としても 」維持するよう命じられていると伝えられている。 一方、ウクライナにとっては、常に国家存亡を賭けた戦争だった。ロシアはウクライナを攻撃しないという約束を何度も破ってきたため、ウクライナは、ロシアを打ち負かすことでしか安全保障は得られないと理解している。ロシアが1994年にウクライナのものと認めた領土を維持することを許せば、プーチンは軍備を整えた後に再び侵攻してくるだろう。そのためウクライナはすべての領土の奪回に集中している。  ウクライナの戦略で重要な部分は、ロシアに不釣り合いな損失を与えることにある。プーチンがバフムートに執着していることを認識すると、ウクライナ人はゆっくり戦いながら撤退を開始し、ロシアに莫大な犠牲者を出しながら、自分たちの命を守るため譲り渡した。

ウクライナがサーブ・グリペンの調達に前向きになっているとスウェーデンは見ており、パイロット訓練を提供する。F-16よりもウクライナの国情に合っている機体との評価もある。

  USAF グリペンの「運用評価」を希望したウクライナは同機取得に関心ありとスウェーデンが見ている ス ウェーデン政府はこのたび、ウクライナのパイロットと地上職員にJAS-39グリペン戦闘機の運用・保守の訓練を提供すると正式発表した。ウクライナが同型機の「運用評価」を希望していることに対応するもので、ウクライナが同型機の取得に関心があることを示唆している。  スウェーデンの最高行政機関であるRegeringskanslietは、本日未明、ウクライナへの新たな軍事援助に関するプレスリリースで、グリペン訓練計画について詳述した。ウクライナ当局は、近代的な西側戦闘機の保有を強く望んでいる。これまでは、主に米国製F-16バイパー戦闘機の調達に集中していたが、他機種も積極的に検討中だ。 イギリスで開催されたRIAT 2016の航空ショーに登場したスウェーデンのグリペンC戦闘機2機ペア。Airwolfhound via Wikimedia(エアウルフハウンド・ヴィア・ウィキメディア) 「JAS-39グリペンに関するウクライナのパイロットと関連要員向けのオリエンテーション訓練を任務としています」。リリースの機械翻訳でこのように書かれている。「ウクライナ軍からは、近代的な戦闘機システムによるウクライナ防空の強化が最も緊急な対策であるため、JAS-39を運用評価したいという要望が表明されている」。  また、スウェーデン政府は今回、追加の武器システムやその他の資材を購入する資金として、イギリスの基金であるInternational Fund for UkraineとNATO Ukraine Comprehensive Assistance Package Trust Fundに数百万ドルを拠出すると約束した。  さらに、スウェーデン軍は、ポーランド、ルーマニア、スロバキアを拠点に、すでにウクライナに送っているシステムを支援するロジスティクス・ネットワークの構築を支援する。このネットワークは、ウクライナ軍がRBS 70人乗り防空システム(MANPADS)、CV90歩兵戦闘車(スウェーデンではStridsfordon 90)、Leopard 2戦車(スウェーデンではStridsvagn 122)、Archer自走155mm榴弾砲を維持するため使われる。ウクライナに送られたスウェーデンのC

ハープーン沿岸防衛巡航ミサイルを発注する米海軍。仕向け先はウクライナか台湾か気になる。

  米海軍航空システム本部(NAVAIR)は、ハープーン沿岸防衛巡航ミサイル(HCDCM)の生産について、 ボーイング と協議開始の意向を明らかにした。 2 022年5月30日付の米国一般調達庁の公示によると、海軍航空システム本部の精密打撃兵器プログラムオフィス(PMA-201)は、基本発注契約(BOA)に関しボーイングと単独交渉し、固定価格(FFP)で発注を出す意向とある。   この契約は、パートナー能力構築(BPC)の支援として移動式沿岸防衛巡航ミサイルの設計、製造、試験、納入を提供するものだ。  「本契約は、連邦調達規則(FAR)サブパート6.302-1で実施される10 U.S.C. 2304 (c)(1) の法的権限の下で、単独調達で進められており、供給元は1社のみで、他社では要件を満たさない」。 トラックトレーラーから発射される陸上用ハープーンミサイル。 ハープーンはどの国に納入されるか? 今回の発表には、どの国が沿岸運用ハープーンミサイルを受け取るのかは示されていない。ただ、発注は、「パートナー能力構築」の一環で、安全保障協力を通じあらゆる能力を支援するプログラムだと示されている。  既報の通り、米国国務省は台湾に対し、RGM-84L-4ハープーン沿岸防衛システムおよび関連機器を最大100基、概算費用23億7000万ドルで外資系軍事売却(FMS)する可能性を承認している。  一方、米国はウクライナに対し、ロシアの海上封鎖に対抗するため、ハープーンまたはネイバルストライクミサイルといった新鋭対艦ミサイルで支援する意向を表明している。  第3の顧客の名は出ていないので、おそらく台湾かウクライナのどちらかに用意されるのだろう。Naval Newsでは、この件で進展があれば報告する。 US Navy to order Harpoon Coastal Defence Missiles from Boeing - Naval News Tayfun Ozberk  30 May 2022   AUTHORS Posted by : Tayfun Ozberk Tayfun Ozberk is a former naval officer who is expert in Above Water Warfare especially in Littoral Water

ウクライナ軍が予想外に奮戦している理由。国防に必要な要素は装備品だけではない。日本にも学ぶべき点が多い。

    強力なロシア軍の前に数日で崩壊すると思われていたウクライナ軍がなぜ今も抵抗できているのか不思議に思う向きも多いのではないでしょうか。ウクライナ軍の改革と訓練、装備品の充実が事前にあったことを実際に支援に従事した米軍関係者が説明しています。今回は非営利ニュース論評サイトThe Conversationからのご紹介です。 広範な軍事改革の成果 2014年、ウクライナ軍を「老衰状態」と表現し、海軍は「残念な状態」とした国家安全保障アナリストがあらわれた。ウクライナ軍の元総司令官ヴィクトル・ムジェンコ Victor Muzhenko 大将は、「文字通り軍隊の廃墟」とまで言い切る始末だった。     しかし、それから8年後、2022年2月24日に始まったロシア侵攻でウクライナ軍は、規模が大きく、装備の整ったロシア軍に対し驚くほど強力に対応している。   ウクライナの堅固な抵抗は、大きな要因4つの結果だ。   最初の2つは、2016年にウクライナ政府が軍事改革に尽力したこと、ならびに欧米の援助と軍事装備数百万ドル相当だ。   3つ目の要因は、ウクライナ軍の考え方が大きく変化を遂げ、現場で下級指揮官が意思決定を行えるようになったことだ。それまでは、指揮官が下した命令を変更するには、上級指揮官の許可を得る必要があった。   最後の重要な要因は、間違いなくウクライナ人の間で起こった変化だ。つまり、軍に志願する国民文化が生まれた。その結果、軍事攻撃からの防衛に民間人を組織し、訓練する政府機関が創設された。   2016年から2018年にかけて、筆者はウクライナの防衛組織の改革を支援してきた。その間、2008年のロシア-ジョージア戦争を研究するため、ジョージアで現地調査も行った。その調査の結果、ウクライナ侵攻に用いられたロシアの戦術には、驚くべきものは皆無だと判明している。   驚くべきは、ウクライナ軍の戦果だ。   広範な国防改革 2014年、ウクライナ政府は国家安全保障と軍事防衛の包括的見直しに着手した。その結果、戦闘能力の低下に直結する問題が多数明らかになった。   サイバー攻撃に対応できない、医療提供の不備に至るまで多岐にわたった。汚職が横行し、部隊に給料が支払われず、基本的な物資は常に不足していた。補給活動と指揮統制も非効率的だった。   こうした欠点を改善するため、2