ウクライナのM777砲。画像:クリエイティブ・コモンズ。 今 月は ロシアによるウクライナ 侵攻から3周年にあたる。この戦争は 膠着状態 に陥っている。ロシアは少しずつ前進できるものの、 膨大な戦線での損失 という代償を払ってのことだ。その損失はあまりにも甚大であるため、人権侵害と国民の命への無関心で悪名高いロシアの同盟国である北朝鮮でさえ、自国 が被った甚大な損失 を懸念している。 大きな損失を伴うロシアの小さな利益という傾向を踏まえると、この戦争の決定的な問題は、ロシアがエリートや国民の反発なしに、どれだけの期間、この犠牲を維持できるかだ。ロシアは非開放的な社会だ。国民の不満や人道的コストは抑え込むことができる。ロシア大統領 ウラジーミル・プーチン は、この戦争に自身の名声を賭けており、妥協することはないだろう。彼は最後まで戦い抜くと主張するだろう。しかし、ロシアのエリート層は、わずかな利益のため長期にわたって多大なコストがかかる戦争を続けることの機会費用を認識し、恐れているはずだ。彼らは、プーチンに、ロシアが征服した地域のみを獲得し、ウクライナの大半を制圧する当初の目標を断念するよう説得できるだろうか? ロシアとウクライナは今後どれほどの期間、多大な損失を甘受できるだろうか? ロシアは現在、世界の裕福な経済圏や、そこで開発される先進技術から経済的に孤立している。同国は経済的な生命線として中国依存を強めており、明らかに「 抵抗の枢軸 」では劣勢のパートナーである。 ロシアは現在、戦争経済下にあり、それは紛争に勝利する助けにはなるが、長期的には経済成長と投資の損失という代償を伴う。ロシアのGDPはすでに世界トップ10から 脱落 しており、カナダやイタリアよりも小さくなっている。長期的な軍事力は国家の富の機能であり、ロシア通常軍の再建には数十年ではないとしても、何年もかかるだろう。さらに悪いことに、戦場でのパフォーマンスが非常に悪いため、以前のように他国から恐れられることはなくなるだろう。 ウクライナにとっては残念だが、ロシアにとっての中長期的な戦争のコストは、おそらく短期的にウクライナを救うことはないだろう。ウクライナは経済的にも人口統計的にもロシアよりはるかに小さい。特に 人的資源と兵器の不足 は、 大きな課題 となっている。 徴兵制と外国からの支...
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