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米空軍、T-7の生産を延期し、新たな改良を要求(Aviation Week)―ボーイング案件はことごとく遅延していますが、要求内容の複雑化も一因なのでしょう。いつまでたっても第一線へ姿を現さないのでは関係者もイライラするでしょう。

  A U.S. Air Force T-7 undergoes climate testing in January 2024. 米 空軍とボーイングは、T-7Aレッドホーク・トレーナーの生産開始を延期する一方、試験機を4機追加購入し、初期評価を進めることで、全体的な運用スケジュールを維持する。  空軍は1月15日、2025会計年度の研究・開発・試験・評価資金で4機の量産代表試験機(PRTV)を購入すると発表した。 納入は翌年となる予定だ。これらの機体は、すでに納入された5機よりも試験能力を高め、2027年が予定の初期運用能力(IOC)に先立ち、試験とカリキュラム開発の両方を進めることを可能にする。  「FY25にこれらのPRTVを調達することで、空軍とボーイングは、350機以上のT-7A全体の生産段階に入る前に、製造準備態勢を改善することもできます」。空軍の取得担当次官補アンドリュー・ハンターは、発表の中で、「開発、試験、生産の重複を減らすことで、費用のかかる機体改修の可能性を低くすることができます」。と述べた。  2018年に固定価格契約を交付して以来、空軍はまた、初期要件を超える航空機の新たな設計変更を特定した。この変更を最初に報じたBreaking Defenseによると、航続距離の延長を空軍は望んでいる。  「契約にはなかった緊急問題に対処するため、空軍はボーイングに追加資金を提供する」とハンターは発表の中で述べた。  「たとえが固定価格であっしても、調達プログラムを停滞させることはできない。このため、T-7Aチームに対し、リスクを軽減し、機体設計の信頼性を高めるアップデートを実施するよう指示した」。  空軍は2024年4月、高マッハおよび地形回避システム、ネットアレスターシステム機能、耐久性向上のための燃料タンク改修、パイロット・ビークル・インターフェースのアップグレード、Gリミットモードなど、同訓練機に望む追加改修の概要を発表した。  「T-7はまだ実戦配備されていないが、初期要件はこの文書が作成される5年以上前に成文化されたものであり、予期せぬニーズにより、将来にわたって何世代ものパイロットを訓練できるようにするため、T-7ファミリーのシステムに修正を加える必要がある。  その他の修正が、新たな取得計画に基づくインセンティブに結びつくかどう...

米空軍T-7Aレッドホークの生産段階を2026年に先送り、ボーイングの苦労を増やしている同機の最新状況について(The Aviationist)―日本も導入を検討していると言われる同機ですが、やはりボーイングの遅延に悩まされかねません

カリフォーニア州エドワーズ空軍基地上空を飛ぶT-7レッドホーク試作機2機。 (画像クレジット:Christian Turner/U.S. Air Force) 米 空軍がボーイングT-7Aレッドホーク練習機を取得するための調整プロセスを発表し、生産開始の決定が1年延期された事が判明した。  米航空宇宙大手の ボーイング とスウェーデンのメーカーである サーブ の合弁事業であるT-7レッドホークは、2018年に米空軍の将来のジェット練習機として選定された。この共同事業では、 KAI と組んでT-50ゴールデンイーグルを提供する ロッキード・マーティン 、M-346から派生したT-100を提供する レオナルド を押さえ、ボーイングがT-Xプログラムの競争を勝ち抜いた。  当初は2023年から24年に就役する予定だった同機の初期運用能力(IOC)は、現在2027年に予定されている。T-7はノースロップT-38タロンの後継機となる。  2025年度米空軍予算が2024年に承認された際、T-7レッドホークのロット1生産契約は2025年に締結の予定だったが、生産仕様の機体購入は2026年まで延期されることが最近明らかになった。2025年予算では、発注予定数は14機から7機に減少していた。  空軍は生産仕様機体の前に、2025年度に4機の生産代表試験機(PRTV)を調達し、2026年度に納入される予定である。この試験機材により、ボーイングは運用可能な量産機の製造開始前に、製造プロセスを改良することができる。また、航空教育訓練本部(AETC)がIOCに先立ち、同型機でさらなる試験を実施し、より詳細な情報を得た訓練カリキュラムを開発するためにも活用される。  このマイルストーンに向けた準備はPRTVで継続できるため、2027年に予定されているIOCは、生産プッシュバックの影響を受けない見込みだ。  アンドリュー・ハンター空軍次官補(取得・技術・ロジスティクス担当)によると、今回の修正計画は「リスクを軽減し、航空機設計への信頼を高める」ために実施されるという。  ハンターはさらに、「これらの取得アップデートは、テスト容量を拡大し、AETCのカリキュラム開発活動の開始を可能にし、2018年に署名された契約に含まれていなかった緊急の問題に対処し、プログラムの要素を加速するためにボーイングに...

次期空軍練習機T-7レッドホークの試験運用の現況(The War Zone)―パイロット養成を大きく変える可能性がありますね。念入りなテストが行われており、日本が同機を導入すれば開発費用の負担分も請求されますね。

     Jamie Hunter T-7レッドホーク統合試験部隊の責任者が、生産開始のゴーサインを前にした試験の進捗状況について詳しく説明してくれた 米 空軍の最新鋭ジェット練習機、ボーイングT-7Aレッドホークは、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地で、飛行試験プログラムを加速・拡大している。   航空教育訓練司令部(AETC)がパイロット養成目標の達成も苦闘する中、老朽化したT-38タロンがパイロット訓練の重荷となっているため、レッドホークへの米空軍のニーズには切迫したものがある。  T-7は、稼働率を向上させ、訓練を加速させるための技術が組み込まれている。「T-7AはT-38との世代交代であり、AETCに多くの選択肢をもたらす」と、T-7A統合テスト部隊のディレクターであるジョナサン・「グレムリン」・アロノフ中佐は語る。  空軍とボーイングのパイロットとエンジニアのチームは、この新型訓練機で十分なデータを収集し、この機体がパイロットの訓練と飛行に適していること、またレッドホークが契約上の要件を満たしていることを証明し、ボーイングが低率初期生産を開始する許可を得るために取り組んでいる。 T-7A量産前機(BTX-1)の1機が試験飛行を終え、エドワーズ空軍基地に着陸した。ジェイミー・ハンター T-7プログラムの遅延により、米国空軍のパイロット訓練の苦境は深刻化している。2023年5月に空軍の調達・技術・兵站担当次官補アンドリュー・ハンターが詳細を述べている。「プログラムの初期開発およびテスト段階で発見された問題により、空軍はT-7A量産機の購入開始に関するマイルストーンC決定を遅らせている。これにより、T-7Aプログラムの初期運用能力(IOC)は2027年春にずれ込む。スケジュール上の課題を軽減するためのリスク低減活動に取り組んでいます」とは2023年に語った。  しかし、レッドホークは現在、エドワーズ空軍基地の統合テスト部隊とともに飛行しており、プログラムが順調に進んでいるとの確信が生まれている。「ここの誰もがテスト作業に意欲的で、できるだけ早く航空機をAETCに届けることを望んでいます。T-7Aを必要としており、我々もできるだけ早く、そして安全にそれを届けたいのです」とアローノフ中佐は付け加える。「決して過剰なプレッシャ...

なぜボーイングはことごとく生産遅延を引き起こしているのか----KC-46とT-7の事例での最新状況

ボーイングの強気の営業姿勢がKC-46とT-7という大型案件で固定価格制を受け入れ、結果として大損失になっているのは同社の製造現場に理想と現実の大きなギャップがあるからでしょう。簡単に解決できる問題ではないようです。Breaking Defense記事からのご紹介です 。 ボーイングのKC-46A給油機とT-7A練習機、さらなる遅れに直面 空軍の調達責任者アンドリュー・ハンターは、KC-46Aの前途に潜在的な問題があると指摘し、T-7Aの生産開始は以前の予想より「少し遅れる」可能性があると述べている。 ボ ーイングがKC-46Aペガサス空中給油機およびT-7Aレッドホーク練習機で締結した固定価格契約は、遅延、サプライチェーンの制約、開発の苦境に起因する数十億の損失の中で、航空宇宙大手の頭痛の種であった。そして今、空軍の調達担当官によれば、2機種でさらなる遅れが生じる可能性があるという。  アンドリュー・ハンター Andrew Hunter は、火曜日に行われた下院の軍事海投射軍小委員会で証言し、KC-46Aで長い間問題となっていたビジョンシステムのアップグレードは2026年になりそうだと述べた。公聴会の後、ハンターは空軍がT-7Aトレーナーの生産を承認するのが以前の予想よりも遅れる可能性について "おそらく "と記者団に語った。  RVS2.0と呼ばれるKC-46A用の新ビジョン・システムの運用について、ハンターは議員たちに「スケジュール上のプレッシャーがある」と語った。「連邦航空局(FAA)の耐空性認証プロセスの完了次第では、25年に実戦配備できる保証はない。26年になるかもしれない。そして、それは実際にそうなりそうだ」。  公聴会の後、ハンターは記者団に対し、ペガサスの遅延の可能性はFAAの認証プロセスと関連していると説明した。RVS 2.0が統合される際、「機体の別の場所に影響を与えないようにしなければならない」ため、耐空性プロセスは見た目以上に複雑になる。  ハンターは、空軍とボーイングが "正しい設計 "をしていると "確信している"とし、チームは "近い将来、完全な耐空性プロセスを通過するだろう "と付け加えた。  ボーイングはこれまで、固定価格制のためペガサス・プログラムで...

T-7レッドホーク練習機の生産移行が大幅に遅れている点について---ボーイングの開発がなぜかいつもトラブル続き

  ボ ーイング T-7レッドホーク高等練習機では、2018年に同社が初期契約を獲得して6年半後の2025年2月まで、低率初期生産決定の準備が整わないだろう。  「マイルストーンC」の初期生産決定の新しい日付は、2022年後半の予想より14カ月遅れ、原因のひとつは射出座席の安全性に対する懸念だ。米空軍によれば、これらの問題やその他の問題は現在解決済み、あるいは近日中に解決される予定という。  最初の生産仕様機の引き渡しは、早くても2025年12月になると、空軍は述べている。当初は2024年の予定で、最近では2026年に期待されていた初期運用能力(IOC)を、この遅延がどれだけ押し戻すかは不明だ。  いずれにせよ、T-7の遅延の波及効果として、空軍がT-7の後継機とする60年前のT-38練習機のさらなる寿命延長に投資せざるを得なくなる可能性がある。空軍は、エイビオニクスのアップグレードとともに、同機のペーサー・クラシックIIIの構造変更に、24年度も1億2530万ドルをつぎ込む。  空軍は少なくともT-7Aレッドホーク351機のと高忠実度シミュレーター46機のを購入する予定だ。米空軍の新しい「リフォージ」戦闘機パイロット訓練計画で合計が増える可能性がある。ボーイングの契約では、最大475機を購入することになっている。  空軍とボーイングは、T-7の「改良と最近のテストが安全で効果的な脱出システムを実現したと確信している」と、空軍の広報担当者は述べている。  昨年の計画文書では、2024年度のT-7生産に3億2100万ドルを費やすとあったが、空軍は最近の予算要求で2024年度のT-7生産資金をゼロにした。  「マイルストーンCが2025年2月に移動した」ため、調達資金は「低率初期生産向けの予算は24年度は不要」という。マイルストーンCでは、国防次官(取得・維持担当)が、プログラムがEMDからの撤退基準を満たし、生産準備ができたかどうかを判断する。 射出座席の懸念点と開発日程の見直し 遅れの主原因は、射出座席試験で指摘された懸念だ。空軍関係者によると、ボーイングの脱出システムはパラシュート開傘時に危険な減速を示し、パイロットのバイザーがちぎれ脳震盪を起こす可能性があるという。しかし、業界関係者は、米空軍のクラッシュダミーは不適切に計測されており、不正確な結果を示唆...