スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

ラベル(2023年展望)が付いた投稿を表示しています

2023年の展望① 次の大規模紛争の発生地点はどこか

  (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Justin McTaggart)   2 022年、世界は大国間戦争へ冷戦終結後でもっとも近づいた。   ロシアはウクライナへ本格侵攻を開始し、即座に制裁とキーウへの軍事支援の組み合わせを生んだ。春までに、米国と同盟国は、ロシア兵士の死、ロシアの軍事設備の破壊、ロシア経済の長期的な悪化を招く政策を進めていた。この戦争は世界にも波及し、これまで静かにくすぶっていた紛争の利害関係を劇的に増大させた。  以下、「第三次世界大戦」が発生する危険性が最も高い5地点だ。    ウクライナ ウクライナ戦争が膠着状態に陥ったことで、ロシアが低迷する戦況を立て直すため核兵器を使用する懸念は夏よりは減少したように思われる。しかし、エスカレートの懸念は依然残っている。ロシアが進展しないことで、プーチン政権の安定が脅かされ、モスクワが危険な選択を考えるようになる可能性がある。長期的な継戦能力への懸念のため、キーウに膠着状態を打破するため危険な手段を取らせるかもしれない。   NATOへの戦争拡大はありえないが可能性はある。ロシアの核兵器使用は考えられないが、まったく不可能というわけでもない。  バイデン政権とヨーロッパ同盟国はエスカレーションのリスクに細心の注意を払っているものの、ワシントンがすべてのカードを握っているわけではない。キーウとモスクワのいずれかが、より広範な紛争、すなわち第三次世界大戦に発展しかねない紛争のリスクを受け入れるかもしれない。   台湾 台湾と中国の間で戦争が直ちに起こる懸念は、中国の壊滅的な伝染病の影響で、ここ数ヶ月わずかながら薄れてきている。しかし、両岸の緊張が依然大きいことに疑いの余地はない。バイデン政権が台湾防衛で危険な修辞的立場を取るのを厭わないのは、ワシントンが中国の攻撃の見通しに対し真の懸念を抱いていることを示している。同時に、こうした発言(およびナンシー・ペロシ下院議長の台北訪問のような賢明でない演出)は、中国のエスカレーションを誘発する危険性がある。  中国の紛争準備は誰の目にも明らかであるため、戦争の警告を受けると信じるに足る理由がある。しかし、最終的に米国や日本も巻き込んだ大国間戦争になる可能性が高い。   ギリシャ-