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2026年9月23日水曜日

北朝鮮が発射したミサイルは新型極超音速「火星-11Ma」だった―国民が貧困に喘いでも自らの統治を永続させるためデブは必死です。ごく超音速ミサイルだとしても制御技術が伴わないのなら各国を威嚇するだけの張り子の虎なのですが

 

北朝鮮が新型超音速ミサイル「火星-11Ma」を試射

North Korea Tests New Hwasong-11Ma Hypersonic Missile


新型ミサイルと発射台の動作の様子が公開されたが、実戦配備可能な兵器としてどの程度完成度が高いかは極めて疑問が残ったままだ

Launch of a Hwasong-11Ma-1 missile from the test facility in Anbyon County, south of Wonsan. 

北朝鮮国営メディア

北朝鮮は、平壌で開催された軍事技術展示会で同国の「火星-11Ma」極超音速ミサイルを初公開してからほぼ1年を経て、改良型とみられる同ミサイルの飛行試験と思われる映像を公開した。

元山(ウォンサン)の南に位置する安辺(アンビョン)郡の試験施設からの「火星-11Ma-1」ミサイルの発射。北朝鮮国営メディア

北朝鮮国営メディアが公開した写真によると、9月20日に行われた試験で極超音速滑空体が装着された短距離弾道ミサイル(SRBM)のブースターが使用された。画像に写っている表示画面によると、この兵器は「ホアスンポ-11Ma-1」、あるいは英語表記では「ホアスン-11E-1」と識別されている。

この試験は、北朝鮮が繰り返しミサイル試験に利用してきた、元山(ウォンサン)の南にある安辺(アンビョン)郡付近の東海岸から実施された。この発射場からは、日本海を越えて東方向へミサイルを発射することが可能であり、短・中距離システムの試験に比較的制御の効くエリアを提供している。

「火星-11Ma-1」ミサイルの発射の様子を捉えた別の2枚の写真。北朝鮮国営メディア

韓国および日本の当局によると、9月20日に発射が2回確認されており、1回目は現地時間の午後3時頃、2回目はその数時間後に発生した。

北朝鮮が公開した写真には、沿岸地点からミサイルが発射される様子が写っており、金正恩とミサイル担当の高官らが試験を視察している。金正恩の娘である金珠愛も写真に写っている。

金正恩と金珠愛が「ホアスン-11Ma-1」の試験の経過を監視している。北朝鮮国営メディア

北朝鮮は2025年10月に開催された「国防開発2025」展示会で、同国が「火星-11Ma」と呼ぶミサイルのモックアップを展示した。その設計は、西側諸国でKN-23シリーズとして知られる「火星-11」シリーズの基本構造を採用しているが、従来の弾頭配置の代わりに、特徴的な滑空用のくさび形機体を採用している。

202年10月に平壌で開催された兵器展示会で展示された「火星-11Ma」をはじめとする各種兵器。北朝鮮国営メディア

北朝鮮は同月、別の極超音速ミサイルの試験発射を行ったと主張したが、その試験が「火星-11Ma」と明確に結びつく発射映像は公開しなかった。その後、このミサイルは平壌での軍事パレードで再び披露された。

昨年10月に平壌で行われた軍事パレードで、5軸TELに搭載された「火星-11Ma」ミサイル。北朝鮮国営メディア

「-1」という型番は、「火星-11Ma」が段階的に進化していることを示唆しているが、平壌当局はそれがどのような改良を表すかについては説明していない。

画像から判断すると、新しい構成には改良された発射機も含まれており、ミサイルは6軸の運搬・起立・発射車(TEL)に搭載されている。Hwasong-11Maが初めて公開された際は、5軸のTELに搭載されていた。最新車両には、ミサイル周囲の格納式カバーも改良されているようだ。この新しいTELが、標準化された実戦用車両なのか、それとも試験用の構成なのかは依然として不明である。

これまでの北朝鮮の兵器発表と同様、同国の国営メディアの主張には極めて慎重に接する必要がある。平壌は、独立して検証できない兵器システムや試験結果を公表してきた長い前歴があり、また、同国が主張する極超音速試験の一部については、公表された機動性能が実際に実証されたのか、外部のアナリストが判断できないケースもある。

おそらく、試験に関して最も示唆に富む画像は、発射現場で撮影されたディスプレイ画面のものだろう。

金正恩と娘が、画面を見つめている様子が確認できる。画面には「火星-11Ma-1」の飛行軌道と思われるものが映し出されている。表示された軌道は、当初は弾道軌道をたどった後、降下し、その後プルアップ機動を行って高度を回復し、標的地域に向かって飛行を続けている。

この種の軌道は、極超音速滑空体の基本概念と一致している。ブースターが初期速度と高度を付与した後、無動力滑空体が超音速で大気圏内を比較的緩やかな軌道で飛行し、単純な弾道軌道ではなく、機動を行いながら進む。

この図は、平壌が同兵器の設計目的として説明している内容を理解する上で有用だが、ミサイルが実際に図示された軌道をたどったと独自に立証するものではない。

ディスプレイ上の飛行データには、異例なほど具体的な数値が示されている。

北朝鮮が公開した画像によると、ミサイルは908.2キロメートル(564.3マイル)を飛行し、高度35.8キロメートル(22.2マイル)に達し、約445秒(7.4分)間飛行を続けた。

ディスプレイには、毎秒2,146メートルの速度が表示されており、これは時速約4,800マイルに相当する。空気力学的な意味では極超音速だが、極超音速滑空兵器の防御が特に困難となるのは、速度だけによるものではない。より重要な要素としては、持続的な制御飛行、機動性、誘導能力、精度などがある。

ディスプレイの他の部分には、飛行中の異なる時点における高度や速度など、追加のデータが表示されているようだ。これらの数値はいずれも、独立した検証は行われていない。

TEL(移動式発射台)が、搭載する2発の「火星-11Ma-1」ミサイルのうち1発を発射位置まで持ち上げている。北朝鮮国営メディア

主張されている射程距離は、韓国や日本から公表された追跡データと一致しない。

韓国統合参謀本部は、北朝鮮が9月20日にウォンサン地域から短距離弾道ミサイル(SRBM)2発を発射したと発表した。ミサイルの飛行距離は、それぞれ約450キロメートルと600キロメートルと推定された。

日本も同様に2回の発射を報告しており、1回目は約440キロメートル、2回目は約590キロメートルと推定され、最高高度はそれぞれ約60キロメートルと70キロメートルだった。

これらの数値は、北朝鮮のディスプレイに示された908.2キロメートルという距離と大幅に異なる。

発射後、上昇する「火星-11Ma-1」。北朝鮮国営メディア

この相違は、いずれかの側のデータが誤っていることを必ずしも示すものではない。北朝鮮の数値は、飛行経路の異なる測定値を表している可能性もあるし、韓国や日本の公表された評価には反映されなかった試験の一部に対応している可能性もある。また、可能性は高くないにせよ、平壌がデータを選択的に提示したり改ざんしたりした可能性もある。

韓国のアナリスト陣は、北朝鮮が示した異常に長い射程距離にすでに疑問を呈している。聯合ニュースは、専門家らが、北朝鮮が試験の成功をより強調するために数値を改ざんした可能性があると指摘したと報じた。

今回の試験で実際に達成された射程距離にかかわらず、「火星-11Ma/Ma-1」は、比較的コンパクトな短距離弾道ミサイル(SRBM)と機動性の高い極超音速滑空体を組み合わせようとした試みであるという点で重要である。

「火星-11Ma/Ma-1」も固体燃料ブースターを採用しており、以前の液体燃料設計よりも迅速な発射が可能である。

北朝鮮の初期型「火星-11」短距離弾道ミサイル。北朝鮮国営メディア

原則として、「火星-11Ma/Ma-1」は、防衛体制が強固な韓国国内の標的に対し、北朝鮮に新たな極超音速攻撃の選択肢をもたらす可能性がある。また、道路移動式のTEL(発射台)を保有することで、射程が比較的限定的でも、作戦上の柔軟性が高まるほか、敵が発射台を特定・追跡することをより困難にする。

ブースト・グライド型兵器は、圧倒的な速度によってほとんどの防空システムを迂回するため、防衛側にとって重大な課題となる。また、ブースト段階を過ぎると、その軌道は予測しづらくなる。低高度機動により、兵器を検知、追跡、迎撃するための時間が短縮される可能性もある。

「火星-11Ma」のブースト・グライド体のクローズアップ。北朝鮮国営メディア

しかし、入手可能な画像からは、同ミサイルの機動性の程度、制御された飛行を維持する能力、精度、あるいはミサイルシステム全体の信頼性については確認できない。北朝鮮は過去にも、自国の極超音速兵器について同様の主張を行ってきた。

平壌は、少なくとも2021年以降、複数の極超音速ブースター・グライド体設計の飛行試験を実施してきたと主張しているが、同国がこの点において実際にどの程度の能力を達成したかについては、依然として疑問が残る。実用可能なくさび形のブースター・グライド体は、歴史的に見て設計し、さらに実戦配備可能な状態にするのが極めて困難であった。

課題は単に極超音速に到達することだけではない。兵器は、極度の熱負荷下でも制御された飛行と機動性を維持しつつ、材料科学、誘導、航法に関する厳しい要件も克服しなければならない。終末段階となるとさらに困難である。移動する標的、特に艦船を正確に捕捉して攻撃するには、高性能シーカーと誘導システムが必要となる。核弾頭を統合することは、工学および兵器設計上の課題をさらに複雑にする。

こうした要求により、極超音速兵器は米国はじめとする主要国にとって大きな技術的課題となっている。中国は現在、実戦配備可能な極超音速システムの展開と開発において主導的な立場にあると広く見なされているが、個々の兵器の能力や完成度については依然として重要な疑問が残っている。

平壌は、2021年に液体燃料の「火星8号」に搭載したくさび形の極超音速滑空体を初めて飛行試験したと発表し、その後2024年には、外観が類似した滑空体を固体燃料の「火星16B号」中距離弾道ミサイル(IRBM)に組み合わせて試験を行った。

今回の最新試験に関する報道において、北朝鮮の国営メディアは当初、その兵器の名称を明言することを避け、この出来事を「新型兵器」の試験成功として報じ、兵器技術の急速な発展にとって重要な意義を持つと述べた。

金正恩は、この開発が敵対勢力に「不治の頭痛の種」を与え、同氏が「残酷かつ避けられない打撃」と表現するものをもたらすだろうと述べた。

イスラエルのフィッシャー航空宇宙戦略研究所の宇宙・UAV研究センター長タル・インバーは、「火星-11Ma/Ma-1」を「極超音速技術を実戦・戦術の場に導入し、…航空・ミサイル防衛システムに課題をもたらす、極めて重要な兵器」と位置づけている。

試験の正確な成果がどうであれ、画像からは、北朝鮮が約1年前に初めて公開した兵器の開発が継続されていることがわかる。新型の6軸TEL(移動式発射台)や、改良された可能性のあるミサイルの出現、そして飛行試験とみられる様子を総合すると、「火星-11Ma/Ma-1」プログラムは、最初の公開以来進展していることが示唆される。

依然として不透明なのは、その進展のどの程度が、実戦能力における真の向上に相当するかという点である。

したがって、今回の試験は、平壌が極超音速兵器にどれほどの資源と注力を注いでいるかを示す新たな兆候ではあるが、入手可能な証拠だけでは、「火星-11Ma-1」の実際の性能が、北朝鮮の国営メディアが描く能力とどれほど一致しているかを判断するには依然として不十分である。■

トーマス・ニューディック

スタッフライター

トーマス・ニューディックはTWZのスタッフライターであり、軍事航空、防衛技術、兵器システム、国際安全保障を担当している。ドイツのベルリンを拠点に、世界中の紛争、軍事近代化の取り組み、新興の航空宇宙技術について報道しており、特に空軍力と現代の戦争におけるその役割に関心を持っている。彼の報道は、現代および歴史的な空軍力、特にヨーロッパにおける深い専門知識に基づいており、大陸全域およびそれ以上の地域における軍用航空、空戦、航空宇宙技術の発展に焦点を当てている。

オリジナル版読者のコメント

  • 何が問題なんだ?同盟国の進歩を祝ってはいけないのか?

  • 我々は彼らと非常に良好な関係にある。

  • なんてこった。韓国との合同演習をさらに中止し、部隊を撤退させるべきだ。我々が哀れな北朝鮮をこんな事態に追い込んだのだ。

    • ロシアにウクライナ侵攻を強いたあの時、我々は何も学ばなかったのか??

  • 北朝鮮がこのミサイルを初めて公開した時、北朝鮮と中国が軍事分野でどれほど協力しているのか、思わず考え込んでしまった。中国のDF-ZFと非常によく似ており、別々のプロジェクトが偶然同じミサイルを考案する確率はかなり低い。

  • 個人的には、それがあまり理にかなっていないと思う……

  • この滑空体のデザインを見るたびに、リル・キムのエンジニアたちは『猿の惑星』を見てすべてを学んだんじゃないかと思ってしまう。

    • あの伝説の『サンダーバード』という番組もね

  • おやまあ、北朝鮮が核兵器開発まであと1年というところじゃないなんて、本当にラッキーだ。そうじゃなかったら、彼らを3、4ダース回も全滅させなきゃならなかったかもしれない! ハハ、そうだろう、みんな?

  • みんな?

  • みんな?!?

    • 「『全滅させる』なんて言ってないよ。『to blave』と言ったんだ。みんなも知ってる通り、これは『ブラフを打つ』って意味だ……」

  • プーチンが最前線での試験用に数発手に入れるまで、あとどれくらいかかるんだ?

  • 彼らには迎撃が難しいICBMがあるのに、これの何が目的なんだ……それほど多く配備することはないだろう。

  • リル・キムならこう言うだろう……

  • ロケットマン:「俺のことを忘れるな、まだバカなんだから」!

2026年3月29日日曜日

日本の極超音速ミサイルHVGP開発試験に米国が支援し、早期実戦配備をめざす

 米国務省が日本の極超音速ミサイル試験支援に3億4000万ドルFMS案件を承認

日本政府は、4月1日始まる次年度防衛予算において、HVGPの開発・配備に7億6900万ドルを計上している。

Breaking Defense

マイク・ヨー

 2026年3月27日 午前10時18分

日本の超高速滑空弾(HVGP)の試験発射(写真:防衛装備庁)

米国務省は、日本の極超音速兵器開発プログラムを支援するため装備およびサービスの対日販売案を承認した。

水曜日に発表された対外軍事販売(FMS)の通知によると、日本が独自開発した超高速滑空弾(HVGP)プログラムを支援するため、未公表装備およびその他のサービスが日本へ売却される可能性があり、契約額は推定3億4000万ドルとなる見込みだ。

米国によると、日本側は試験準備、試験および輸送支援、射場監視、飛行中止システムの見直しを含む射場安全対策、その他関連する兵站・プログラム支援などサービス提供を要請しており、これら装備およびサービスは米国政府が提供する。

これは、2025年3月の前回の要請に続き、日本のHVGP試験プログラムに対する米国への支援要請として2回目となる。日本政府は、4月1日に始まる次年度防衛予算において、HVGPの開発および配備のため1,261億円(7億6,900万ドル)を計上している。

このブースト・グライド兵器は、固体燃料ロケットエンジンブースターを備え、分離前に弾頭ペイロードを高高度まで打ち上げ、その後、高度を利用して高速度を維持しながら目標まで滑空し、衝突する。

防衛装備庁(ATLA)は以前、2024年3月と4月にカリフォーニアでHVGPの発射前試験を実施したと発表しており、この活動は実試験に向けた測定単位の検証を目的としたものだと述べていた。

ATLAはまた、HVGP発射装備でも試験を行っており、2025年11月の業界向け説明会において、船舶および航空自衛隊(JASDF)のC-2輸送機に搭載された8×8輪式発射車両の写真を公開した。

HVGPの初期配備は今年中に予定されており、三菱重工業(MHI)が製造業者に選定されている。内閣府が公表した文書によると、初期のBlock 1型は射程500km(310マイル)となる予定であり、2030年頃にはHVGPの射程を最大3,000kmまで延伸する計画がある。

HVGPは、日本が開発を進めている極超音速兵器システム2つの1つである。もう1つのシステムは現在「極超音速巡航ミサイル」としてのみ知られており、スクラムジェットエンジンを搭載する予定で、一般的なミサイルに似るが、はるかに高速で巡航し、長距離を飛行できる点が異なる。

2020年のATLA文書によると、日本の極超音速システム双方は対艦および対地攻撃任務を想定して設計され、前者は空母の甲板を貫通する徹甲弾頭を装備し、後者は対地攻撃用として、広範囲の制圧のため高密度爆発成形弾(EFP)を利用する。■


State Department clears $340M FMS request for hypersonic missile testing support for Japan


The Japanese government has earmarked $769 million in its defense budget for HVGP development and deployment for the upcoming fiscal year, which begins on April 1.

By Mike Yeo on March 27, 2026 10:18 am

https://breakingdefense.com/2026/03/state-department-clears-340m-fms-request-for-hypersonic-missile-testing-support-for-japan/


2025年12月28日日曜日

米陸軍の極超音速ミサイル(LRHW)ダークイーグルとは。射程3,500キロ。ただし、月産2機では戦力が整備されるのに時間がかかりすぎます

 米国が開発中の極超音速兵器ダークイーグルの詳細が浮上

レッドストーン兵器廠を訪問したヘグセス国防長官が、ダークイーグルの射程距離と小型弾頭について新たな情報が明らかにした

TWZ

タイラー・ロゴウェイ

2025年12月14日 午後10時50分(米国東部標準時間)公開

We are getting some new information about America's long-range Dark Eagle hypersonic boost-glide vehicle weapon system from Secretary Hegseth's recent tour of Redstone Arsenal in Alabama.

DoW/USN 一等兵曹アレクサンダー・クビッツァ

ピート・ヘグセス長官がアラバマ州のレッドストーン兵器廠を視察したことから、アメリカの長距離ダークイーグル極超音速ブースター・グライド兵器システムに関し新たな情報が明らかになった。視察中、ヘグセス長官は同施設を米国宇宙軍(SPACECOM)の新本部と指定した。

陸軍のダークイーグルは、長距離極超音速兵器(LRHW)としても知られ、トレーラーから発射される極超音速ブーストグライド車両システム。大気圏内を不安定に飛行しながら、極超音速(マッハ 5 を超える速度)で長距離を移動する。この特性により、防衛が極めて手厚い、優先度が高く、時間的制約ある目標を攻撃するのに理想的な兵器となっている。例として、敵の防空施設、指揮統制拠点、センサーシステムなどが含まれる。これは、米軍の第一線で運用が予定されている初の極超音速兵器である。同じミサイル構造が、海軍で中間射程通常弾頭即時攻撃(IRCPS)兵器システムとして海上発射用に採用されている。


ダークイーグル/LRHW システムおよび IRCPS システムに共通するミサイルの概要、ならびに陸軍と海軍の分業体制を示す図。GAO


従来の弾道ミサイルと極超音速ブーストグライド体、ならびに疑似弾道ミサイルや空気呼吸型極超音速巡航ミサイルの弾道の違いを、ごく大まかに示した図。GAO

陸軍ミサイルシステムの発表会で、極超音速・指向性エナジー・宇宙・迅速調達担当部長のフランシスコ・ロサノ中将はダークイーグルの射程は 3,500 キロメートルと語った。このイベントにはメディア関係者も同席し、その模様はビデオ収録されC-SPAN その他の報道機関によって報じられた。

ロサノ中将はさらに、ダークイーグルで「グアムから中国本土を攻撃できる」と述べた。また、ロンドンからモスクワ、カタールからテヘランを攻撃できるとも述べた。国防総省がダークイーグルの射程について公式に発表したのは今回が初めてではない。この兵器は、これまで少なくとも1,725マイル(2,775キロメートル)の射程があると言われていた。今日のロサノ中将発言に基づけば、実際の射程は少なくとも 2,175 マイルであることになる。この兵器の発展と試験に基づいて陸軍の数字が変更されたのか、以前の数字が意図的に「水増し」されていたのかは明らかではない。

以前の訓練演習で見られたダークイーグル発射装置。米陸軍

イベントに参加していた、別の陸軍将校は、ヘグセス長官に、ダークイーグルの弾頭は「30ポンド未満」で、長距離兵器としては比較的小さい、例えば AIM-120 空対空ミサイルに搭載されているものよりも小さいと語った。この将校は、弾頭は「発射体を打ち出す」ためのものであり、彼らが立つ駐車場とほぼ同じ大きさのエリアに効果をもたらすことができると述べた。

繰り返し述べてきたように、この兵器が提供する運動エナジーの衝撃は、円錐形のブーストグライド飛翔体という狭い空間に搭載された従来の弾頭以上に、破壊力に貢献するだろう。それでも、この将校がほのめかした爆風破片弾頭は、防空砲やレーダーアレイなどの脆弱な目標を無力化するのに役立つだろう。

この将校はまた、ダークイーグルは 20 分以内でその射程距離をカバーできるとも述べている。

この弾頭について言及されたのは、昨年、国防総省がダークイーグルの殺傷能力について懸念を示していたことから、特に興味深い。

本誌は、2月に国防総省の試験評価について次のように報じた。

「その間、海軍は AUR 弾頭をミサイルと別個に試験した。弾頭の競技場試験は 2024 年度第 1 四半期に実施され、2024 年度第 2 四半期にはそり試験が実施された。国防総省は、この試験には「脅威を代表する標的がいくつか含まれていた」と述べているが、結果は処理中であるとも指摘している。

また、過去の滑走試験や飛行試験では『実戦を想定した標的が含まれておらず、結果として兵器の殺傷効果を直接検証できなかった』と国防総省は補足している。

…

報告書はこの部分で『最終的に陸軍は、飛行試験やその他の実戦的な殺傷力・生存性試験に、実戦を想定した標的と環境を取り入れる必要がある』と結論付けている。」

ダークイーグルで開発遅延が相次いで発生していたが、今年6月時点で陸軍は2025会計年度末までの運用開始を計画していた。現在の進捗状況は不明だ。フォートルイスには1個大隊が配備されており、今年中に別の部隊が到着する。

1年前、米陸軍はトレーラー型発射装置からダークイーグル極超音速ミサイルの試験発射を行った。米陸軍

ダークイーグルの運用開始の重要性は、戦術的・戦略的考慮を超える。米国は極超音速開発分野で他国に遅れをとっており、特に中国に関しては顕著だ。

また、ヘグセスが生産数と生産速度について質問したことも特筆すべきだろう。陸軍将校は、月産1発と答えたが、目標は月産2発、つまり年間 24発に増やすことだ。米国が戦闘用兵器の供給に苦戦する中、大量の兵器を迅速に生産する能力は、ヘグセスにとって最優先事項であることは明らかだ。ダークイーグルは、生産数が少なすぎてコストも高く、持続的な紛争で大きな影響力を持つには不十分な「特効薬」的な兵器だと主張する者もいる。

いずれにせよ、この兵器システムの技術仕様で多くのことが明らかになった今、国防総省はついにその運用開始を宣言する寸前にあるのかもしれない。■

著者注:この情報を提供してくれた X の @lfx160219 に感謝する。

タイラー・ロゴウェイ

編集長

タイラーは軍事技術・戦略・外交政策の研究に情熱を注ぎ、防衛メディア分野でこれらのテーマにおける主導的な発言力を築いてきた。防衛サイト『フォックストロット・アルファ』を創設した後、『ザ・ウォー・ゾーン』を開発した。



New Dark Eagle Hypersonic Weapon Details Emerge

Hegseth's visit to Redstone Arsenal provided new disclosures on Dark Eagle's range and its small warhead.

Tyler Rogoway

Published Dec 14, 2025 10:50 PM EST

https://www.twz.com/land/new-dark-eagle-hypersonic-weapon-details-emerge



2025年10月14日火曜日

極超音速兵器を搭載した駆逐艦と潜水艦がハワイへ再配置される(USNI News)―

 

真珠湾基地の改装が完成すればズムワルト級駆逐艦3隻がそろいます。同級は形こそ変われ当初の構想通り画期的な対地攻撃力を提供し、中国をにらむことになりますね。

USS Zumwalt in Pearl Harbor

2019年真珠湾の埠頭に接岸するミサイル駆逐艦USSズムウォルト(DDG 1000)。(米海軍写真:マスコミュニケーション専門士官2等ジョナサン・ジャン)

真珠湾施設の改修・近代化工事により、ホノルル海軍基地は極超音速兵器を装備したズムウォルト級駆逐艦3隻と最大3隻の極超音速兵器装備ヴァージニア級原子力攻撃潜水艦の受け入れに向け準備している。この動きは、中国との潜在的な戦争を見据えた米海軍の極超音速装備戦闘部隊の大規模な再配置だ。

2028年半ばからハワイを母港とする新型艦艇・潜水艦に対応するため、合同基地パールハーバー・ヒッカム全域で近代化作業が進行中である。

海軍施設建設司令部(NAFVAC)によるパールハーバー・ヒッカム統合基地での建設作業は、ズムウォルト級駆逐艦とヴァージニア級攻撃型原子力潜水艦の配備・修理に必要な係留スペースと乾ドック能力を整備する。

M1、M2、B26、B24各埠頭の近代化により、2028年半ばに配備されるズムウォルト級水上戦闘艦全艦の収容スペースと電力需要が満たされる。共同基地における乾ドック作業と整備を支援する追加建設も、今後数ヶ月以内に開始される見込みだ。

汎用岸壁1/2は既に、ズムウォルト級に必要な4160ボルト電力供給要件に対応するため電気設備のアップグレードを実施中である。5月には海軍施設工兵・遠征戦術センター(NAVFAC EXWC)の移動式ユーティリティ支援装置(MUSE)変電所が同岸壁に設置された。各岸壁は最終的に恒久設置型の4160ボルト電力供給能力を備える予定である。

2025年4月21日、ハワイ州パールハーバー・ヒッカム統合基地での現地視察において、ハワイ海軍施設工兵司令部(NAVFAC)が、P-8014U埠頭M1/M2陸上電力配電プロジェクトの進捗状況をNAVFAC太平洋司令官ジェフ・キリアン少将に説明している。本プロジェクトの目的は、JBPHHのジェネラルバース・マイク1において、移動式ユーティリティ支援装備(MUSE)への電力供給およびDDG 1000ズムウォルト級駆逐艦などの将来プラットフォームへの陸上電源供給を実現する電気インフラを整備することである。(米海軍写真:アンナ・マリー・G・ゴンザレス)

艦艇支援のための追加工事は2026年3月に開始され、艦艇がハワイに到着する2028年6月の完成を予定している。

「戦時における艦隊即応能力を維持するため、DDG-1000級に十分な信頼性のある電力を供給するには、既存の陸上電源のアップグレードが必須である。DDG-1000級艦は2028年半ばまでに当施設に到着する。したがって、本プロジェクトはそれまでに完了し、使用可能でなければならない。」

米国海軍

NAVSEA(海軍海上システム司令部)は、真珠湾海軍造船所(PHNSY)における3隻のズムウォルト級艦艇の維持管理・近代化・乾ドック入渠を支援可能な請負業者向け情報提供要請書で建設要件を明示した。関連作業は契約締結時期である2026年末に開始予定。請負業者は、同艦級向け予備部品及び調達期間の長い資材を保管する施設の開設・改修を含む。

NAVSEAは、2028年半ばまでに3隻全ての母港変更を支援できる施設と請負業者の整備を求めている。

現在、2隻のズムウォルト級駆逐艦が米海軍の通常弾頭即時打撃(CPS)極超音速ミサイル配備に向け近代化中である。3隻目は2026年にミシシッピ州パスカグーラのハンティントン・インガルズ・インダストリーズ社で近代化作業に入る予定。

先頭艦であるUSSズムウォルト(DDG 1000)の作業は2026年5月までに完了する見込みであり、USSリンドン・B・ジョンソン(DDG 1002)の作業は今年初めにハンティントン・インガルズ・パスカグーラで乾ドック入りした際に開始された。

Hypersonic CPS

2024年1月から10月にかけてUSSズムウォルト(DDG-1000)で行われた極超音速ミサイル統合作業の詳細を示すNAVSEA写真。撮影:筆者

ズムウォルト級駆逐艦は3隻で合計36発のCPSミサイルを搭載し、沿岸陸上攻撃能力を提供する。これは現行の他の兵器システムでは実現できない能力である。対艦能力のための終末誘導装置統合に向けた開発作業は進行中である。

3隻全てに新たな信号情報収集システム、新型海軍データリンクプラットフォーム、領域防空能力のためのSM-6統合が施される。米海軍は同級駆逐艦を「現行能力と比較して、より長射程、より短飛行時間、敵防空網に対する高い生存性を備えた独立した前方展開攻撃プラットフォーム」と位置付けている。

真珠湾はまた、造船所インフラ近代化計画の一環として、2030年までにヴァージニア級攻撃型潜水艦を追加配備する。艦隊によると、パールハーバーに移管される潜水艦のうち2~3隻はヴァージニア・ペイロード・モジュール(VPM)を装備し、各艦に追加で28発のトマホーク巡航ミサイルまたは12発のCPSミサイルを搭載可能となる。

VPMを装備したブロックVヴァージニア級SSNは、合計28発のトマホーク巡航ミサイルまたは12発の通常弾頭即時発射型極超音速ミサイル(CPS)を配備可能となる。

「2030年までに、真珠湾を母港とする潜水艦の大半はヴァージニア級となる見込みだ。母港配備にはブロックVヴァージニア・ペイロード・モジュール(VPM)搭載型潜水艦2~3隻が含まれる予定である」

米海軍原子力潜水艦アリゾナ(SSN 803)は、VPM搭載型ヴァージニア級攻撃型潜水艦の1番艦として2027年の就役を予定している。続いて「バーブ」級(SSN 804)が配備される。「アリゾナ」は1941年の真珠湾攻撃で沈没した戦艦「アリゾナ」(BB-39)に因む。「バーブ」は第二次大戦で大西洋・太平洋戦域で敵艦17隻(太平洋では空母1隻を含む)を撃沈した伝説的潜水艦「バーブ」(SS-220)に因む。

前述の米海軍計画に基づけば、両艦ともハワイを母港とする可能性が高い。

追加のヴァージニア級潜水艦需要に対応するため、米海軍はドック3の近代化とドック5の建設を進めており、これによりヴァージニア級の全ブロック型および次世代攻撃型潜水艦(SSN(X))の整備が可能となる。改修が行われなければ、PHNSYはヴァージニア級攻撃型潜水艦の整備に対応できない。近代化により、真珠湾に配備されるヴァージニア級攻撃型潜水艦の全ブロック型に対し、中間整備およびデポレベル整備の要件を満たすことが可能となる。

2030 年までに、 CPS を装備した艦艇および潜水艦少なくとも 5 隻がハワイに配備されることで、米海軍の主要な時間的制約のある攻撃部隊の大半は、戦時シナリオで中国に対して行動を起こす態勢が整い、サンディエゴを母港とする艦艇や潜水艦に比べ、インド太平洋への移動時間を数日間短縮できる。■


Hypersonic-Armed Destroyers and Submarines are Relocating to Hawaii

  • Published on 11/10/2025

  • By Carter Johnston

  • https://www.navalnews.com/naval-news/2025/10/hypersonic-armed-destroyers-and-submarines-are-relocating-to-hawaii/

  • カーター・ジョンストン

  • カーター・ジョンストンは、ジョージ・ワシントン大学エリオット国際問題大学院の 2028 年卒業予定の 2 年生です。ワシントン D.C. を拠点としています。彼の関心分野は、米国の造船所インフラ、米海軍および海兵隊の継続的な近代化の取り組み、そして国内外でそれらの成功につながる政治です。