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2月, 2020の投稿を表示しています

主張 サンダースを大統領にしてはならない

米民主党でサンダース上院議員が大統領候補に近づきつつあり、警戒心を感じています。貧富の格差をとりあげ、大学学費を無料にするなど若者へ焦点を当てた公約を掲げていますが、衆愚政治で選ばれてしまうとしたら悲劇です。このような人物を大統領にしてはいけません。ただし、今回の記事にあるように根本は政治屋であり、言ってることとやってることが違う典型例のようなので少し安心です。選挙区という地盤を持つ政治家がそれ以上の地位を追い求めていいのか、悩ましいところです。その点トランプのような人物は誠に稀有ですね。全国区という制度も地元を意識しなくても良い政治家を生む点では効果があるのではないでしょうか。 結局は雇用と資金の流れ 普段はハト派のサンダース議員だが出身州のヴァーモントにF-35が雇用と資金をもたらすことを熟知しており、連邦政府予算が同州に途切れずに流れるよう行動している。▶2019年4月7日、ヴァーモント州軍パイロットがF-16ファイティング・ファルコンの退役に際し、最後の展示飛行を行った。▶同州軍の第158戦闘航空団はF-16C、D型を1986年からバーリントン国際空港から運用してきた。2001年9月11日のテロ攻撃でニューヨーク市上空の防衛にあたった。▶F-16の後継機としてF-35Aの18機及び予備2機が到着した。『ヴァイパー』より機動性は劣るものの、F-35は戦闘シナリオの大部分を生き延びられるのはステルス性と長距離センサー能力に頼るところが大きい。▶ただし地元民に懸念の声もある。搭載するプラット&ホイットニーF135ターボファンエンジンはF-16より騒音レベルが高い。空軍調査では65デシベル超の騒音レベルが数千世帯にわたるという。「不適」な水準だ。▶ここからF-35反対派が生まれているが、同州選出の左傾上院議員、無党派のバーニー・サンダース、民主党パトリック・リーヒともにF-35配備を支持している。▶反対派は「空を救え」運動として退役空軍大佐ロザンヌ・グレコ(核交渉に参加)、ピエール・スプレー(兵器専門家でF-35批判者)、ベン・コーヘン(ベン&ジェリーアイスクリーム)を陣営に加えた。▶バーリントン空港付近の住民はF-16の騒音でさえ不快に感じていた。空港当局は住宅200棟を買い上げ、騒音に悩む人口を減らした。F-35配備反対派は高騒音の空港近くで育つ児童に

P-8AにPRC駆逐艦がレーザー照射、フィリピン海上空

今回の事件の背景に法律、規範、約束を守る姿勢が希薄な中国人の思考形式がある気がします。幸いにもことは大事に至りませんでしたが、もっと深刻な事故が早々に発生しそうな気がします 。 中 国駆逐艦が米海軍P-8A哨戒機にレーザー照射する事件が発生した。グアム西方380マイルの国際空域を同機は飛行していたと米太平洋艦隊が声明文を発表。 レーザーは視認できなかったが搭載センサーが探知した。太平洋艦隊は「危険かつ無分別」と表現し、発生したのは2月17日だったという。 駆逐艦は052D旅游III型のフフホト Hohhot (艦体番号161)で昨年就役したばかりだ。 Type 052D Destroyer Hohot (161). Photo via Naval News 太平洋艦隊の発表ではレーザー照射は米海軍と人民解放軍海軍PLANの合意事項に反し、2014年版の合意内容にはレーザー使用は人員や機器に危害を生むと明記してある。 以下太平洋艦隊の発表文を掲載する。 ハワイ・パールハーバー 米海軍P-8Aポセイドン海洋哨戒機が中華人民共和国PRC海軍駆逐艦161から2月17日レーザー照射を受けた。同機はグアム西方約380マイルの公海上空を飛行中だった。 同機は国際空域で国際法に乗っ取り行動中だったが、PRC海軍駆逐艦の行為は危険かつ無分別なものだった。さらにこうした行為は海上突発遭遇時の行動規範CUESに違反するものであり、2014年に西太平洋海軍シンポジウムで合意されたその内容では海上での偶発事故の減少をめざしたものである。CUESではレーザー光線の使用は人員に危害を与えたり機器に損傷を与える可能性がると具体的に述べている。今回の駆逐艦の行動は米国防総省とPRC国防部間で取り交わした覚書MOUに違反しており、空中海上での遭遇時に採るべき行動と反する。 レーザーは裸眼では視認できなかったがP-8A搭載センサーが探知した。兵器級レーザーは航空機乗員に深刻な危害を及ぼす恐れがある他、艦艇や機体にも損害を与える可能性がある。 同機はVP-48所属でフロリダ州ジャクソンビルに本拠を置き、前方配備で沖縄嘉手納基地に展開していた。同飛行隊は海上哨戒行動、偵察飛行を定期的に米第7艦隊所轄区域で展開している。 米海軍所属機はフィリピン海を定期的に飛行し

戦艦のカムバックで中国に対抗せよ

21世紀の現在に戦艦? いえいえ、ここで言う戦艦とは攻撃力と防御力を兼ね備えた一定程度の大きさを持った艦艇のようです。ズムワルト級ぐらいの大きさでしょうか。大は小を兼ねるといいますが、果たして海軍当局が採用するかどうか。ところで時々CNNなどの同時通訳を聞いていてびっくりすることがあるのですが、どうもwarshipを戦艦と誤って訳しているんですね。軍艦ということばは死語になっているのでしょうか。 高 性能な装甲を備えた現代の戦艦があれば、危険な状況からも十分帰還できる艦艇が生まれる。 第二次大戦で日本海軍が投入した超大型戦艦、大和と武蔵は18.1インチ砲という史上最大の主砲を搭載しながら、1隻も米艦船を沈めていない。航空戦力が優勢となり、両艦は鋼鉄の恐竜と化した。 だが鋼鉄の恐竜を倒すのは容易ではなかった。大和は魚雷11本、爆弾6発の命中で沈んだ。武蔵には魚雷命中19本、爆弾17発が必要だった。戦略面で両艦は無益な存在だったが、撃破は極めて困難だった。 海軍艦艇の建造には数十年におよぶ計画が必要で、直近の戦闘事例に対応させてしまうリスクがついてまわる。第二次大戦終結後の米海軍は航空母艦中心に整備してきた。だが大規模戦闘は皆無に近く、別の任務が逆に増えた。中国の台頭に対抗すべく最も頻繁になっているのが航行の自由作戦(FONOPs)で、戦闘はまったく想定していない。 ここ数年の中国は根拠のない主張を南シナ海で強硬に繰り返している。対応して米国も定期的にFONOPsを実行し、中国の人工島沖合12カイリを米駆逐艦に航行させ、中国の領海主張を拒絶している。今の所中国は米作戦に真っ向から対抗する無分別さは示していない。 だが駆逐艦の艦体は脆弱だ。USSフィッツジェラルドがコンテナ船に衝突し乗員7名が死亡した事故があった。その後、USSジョン・S・マケインが石油タンカーと衝突し沈没寸前となった。この際は乗員10名が死亡した。タンカーには負傷者はなかった。二回の衝突事例から現在の海軍艦艇の根本的欠陥が見える。残存性が低い。海軍艦艇といえば石油タンカーを恐れさせる存在だったが、今や逆になっている。 米海軍には空母打撃群の攻撃力とならび誘導ミサイル駆逐艦も必要な戦力だ。だが攻撃を受けても航行を続けられる艦艇も必要ではないか。中国が精密攻撃能力を整備

中国経済はどこまで水増し発表されているのか

今年はいろいろな面で中国が実態を隠しきれなくなる年、 共産党の支配構造がほころぶ年と見ています。経済については最初から 中国の数字には疑問がついてきましたが、嘘に嘘を塗り固めた都合のよい 報告が繰り返され、何が実態なのかわからなくなっているのでしょう。 今回の武漢ウィルスでいったん時代を戻し、中国に依存しない体制 (とうぜん価格が上がっても喜んで支払いたいものです)を考え直すべき 時期に来たと思いますが、皆さんはどうお思いでしょうか。 中 国は十数年にわたり、毎年の経済成長を水増しし、実際のGDPよりおよそ2割多く報告している。なぜ中国は統計数字を公明正大に発表できないのか。 中国経済の専門家四名(Wei Chen, Xilu Chen and Michael Song of the Chinese University of Hong Kong, along with Chang-Tai Hsieh of the University of Chicago)が2008年以来の公表経済データを精査したところ、年平均1.7パーセントも過大報告されてきたことがわかった。▶毎年の過大報告の累計効果を除くと中国のGDPは実際より2割過大報告されている。▶四名は中国経済の実態解明のため、税収、衛星から見た夜間照明、発電量、鉄道貨物、商品輸出など操作しにくいデータに頼り、2008年の世界金融危機以来の実質成長率を探った。その結果は中国国家統計局発表の数字より一貫して低い。▶中国の2018年GDPは公式発表で93.15兆元で13.4兆米ドルに相当する。米経済の65%大になったわけだが、人口では中国は米国の4倍強で一人あたりGDPは中国が9,800ドル、米国が63千ドルになる。 四名の経済専門家による数字がブルッキングス研究所から発表され、捏造であると判明し、GDP規模とGDP成長率双方がこれまでの公表数字より低かったことがわかる。中国が2008年から一貫して正しい数字を発表していれば2018年時点では11.1兆ドルになっていたはずで、米経済の54パーセントに相当する。▶一人あたりわずか8千ドル付近になり、メキシコの9,600ドルに足りず、米国の8分の1程度になる。ただし、これも2008年の数字そのものが水増しされていなかったとの前提だ。2007年

2020年米国防力の現況 ②陸軍

米陸軍の現状:「大変革」を2020年に実現したいが、中東の緊張のため超大国間競合への対応準備が遅れそう。   ま ず、郎報から。米陸軍の状況は一年前から好転している。まず、隊員採用で定員割れがなくなった。また部隊は十分な装備で柔軟運用をめざしており、まさしくマーク・ミリー統合参謀本部議長が陸軍参謀長在任中に思い描いた姿だ。だが、実現まで長い道のりとなり、「超大国間交戦」を太平洋地区で想定する国家国防戦略構想へ準備が整うのはまだ先の話だ。 その理由として陸軍が特殊旅団「保安部隊補助旅団」SFABsの整備を続けていることがある。SFABは世界各地の危険地帯展開を目的とし、六個部隊整備が目標だ。中央軍、南方軍、欧州軍、インド太平洋軍、アフリカ軍へ各一個配備する。これまで三個旅団が整備され、アフガニスタンへ派遣中だが、損耗が厳しい。だがこれも変わる。第一SFABの任務をアフリカ軍が引き継ぐと陸軍が発表している。 次は中国の裏庭への配備だ。国家安全保障戦略の「超大国」想定立案に歩調をあわせ、陸軍長官ライアン・マッカーシーは太平洋地区のSFABが早ければ今年10月に発足し、ワシントン州フォートルイスの第5SFABから顧問団がインド太平洋軍に加わり、その後フル装備の旅団が移動すると1月に発表している。まだ不明な点が多いが、戦闘部隊であることに変わりない。アフリカ、欧州、南アメリカ向けSFABが完全稼働を開始する日程について言及はない。 いずれにせよ、「SFABがアフリカや欧州想定の配備でもそのままアフガニスタンに展開するわけではない」とマッカーシー長官は述べ、「一部地域で戦力増強すれば別地域の部隊をもってこざるをえず、対象部隊の指揮官に不満が生まれるが、必要な場所に必要な部隊を投入せざるを得ない」 有事の場面に投入されるのはSFABだけではない。101空挺師団の第3旅団戦闘チームがケニアに派遣されたのは1月5日のアル・シャバブによる米軍基地襲撃のためだ。同部隊はアフリカ軍に編入され危機対応にあたった。別のグローバル即応部隊がクウェートにあり、3,500名の第82空挺師団隊員が中央軍区域に1月3日のイランのカセム・ソレイマニ将軍殺害のあとに進駐している。 最近の配備では隊員は私物のラップトップコンピュータや携帯電話の持参を許されていない。陸軍はマルチドメイ

ヴァージニア級新型艦へ極超音速ミサイル搭載が決まる

攻撃型潜水艦にさらに攻撃力が加わるわけですが、世界いかなる場所も一時間で攻撃可能というのはカタログスペックでしょう。とはいえ、米国がこの機能を実現すれば、中露もいずれ獲得し、潜水艦の攻撃手段としての地位が高まるとともに、ASWが一層重要になるのでは。 Rendering of Block V Virginia-class submarine with Virginia Payload Module. General Dynamics Electric Boat Image 米 海軍は通常弾頭付き極超音速兵器をヴァージニア級攻撃型潜水艦に搭載する。オハイオ級誘導ミサイル潜水艦(SSGN)への搭載案も検討されていた。 2021年度予算案で海軍は研究開発を5%増額し、215億ドルで「コロンビア級建造、F-35、海上型トマホーク、通常型迅速攻撃手段(極超音速兵器)、無人装備、レーザー各種、デジタル戦、人工知能、海兵隊遠征運用能力装備」の開発を進める。 このうち、通常型迅速攻撃手段Conventional Prompt Strike(CPS)の研究開発に10億ドルを投じる。 「CPSのねらいは精密かつ迅速な攻撃能力を水上艦、潜水艦に与えること」と予算書にある。「CPSは共通極超音速滑空体Common Hypersonic Glide Body (C-HGB) および34.5インチ二段式ブースターをもとに構成する。2028年度に初期作戦能力獲得をめざし、ヴァージニア級潜水艦のペイロードモジュールに導入する」 通常型迅速汎地球攻撃能力が実現すれば世界いかなる場所を1時間未満で精密攻撃できる。迅速攻撃能力手段は水上艦艇、潜水艦、地上から発射可能となる。 2017年秋に海軍、国防総省は共同で「初の通常型迅速攻撃ミサイル」をテストしたと、テリー・ベネディクト中将(退役)は述べる。「画期的成果となった」 誘導ミサイル潜水艦SSGNに改装ずみのオハイオ級SSBNのうち4隻、またはヴァージニア級攻撃型潜水艦でヴァージニア・ペイロードモジュール導入ずみの艦への搭載を想定していたと海軍はUSNI Newsに伝えていた。 ヴァージニア・ペイロードモジュールとはヴァージニア級の艦体中央に追加されたミサイル発射管28本を指し、40発のミサイル運用が可能。ブロッ

朝鮮戦争参戦のソ連パイロット最後の一人が語る真相

朝鮮戦争へのソ連パイロットの参戦は今でこそ公然と語られていますが、戦争中は絶対にソ連も認めない事実で、撃墜し降下する赤毛のパイロットを捕虜にしようと待ち構える米軍の目の前で僚機が件のパイロットを射殺したとも伝えられています。共産主義プロパガンダの前に犠牲となったわけですね。今回の述懐は呪縛がなくなったためか信憑性が高いと思います。MiGは23ミリ、37ミリ機関砲でB-29を最初から排除する設計思想だったのでソ連パイロットが操縦すれば恐ろしい相手だったでしょう。 朝 鮮戦争へのソ連空軍の介入は長年に渡り国家機密とされてきた。米側には創立から日が浅い中国や北朝鮮の空軍部隊が強力な米空軍の機体をやすやすと撃墜できるのはなぜだろうとの疑問が生まれていた。 ロシアで国際戦士の日がおごそかに祝われた。冷戦中に世界各地で犠牲となったソ連兵士に捧げる祝日で、第二次大戦でソ連空軍のエース、セルゲイ・クラマレンコ少将(退役)(97歳)が朝鮮戦争のエースともなった最後の生存者としてジャーナリストに回想した。 年齢に反し、本人の意識ははっきりしており、まず第二次大戦中に得た経験を朝鮮で応用したという。1942年から1945年にかけ、LaGG-3、La-5戦闘機でドイツ空軍の3機を撃墜し、その他13機に損傷を与えた。 「大戦末期には戦闘戦術や操縦技術でドイツを上回っていた。朝鮮動乱に応用し、米軍を安安と撃破できた」 © PHOTO : SERGEI KRAMARENKO'S PERSONAL ARCHIVE. 第二次大戦中のセルゲイ・クラマレンコ 「米軍パイロットはドイツのエース級より御しやすかった。ドイツはもっと戦闘意欲があったが、米軍は戦闘を避ける傾向があった。朝鮮ではこちらの訓練、技量が劣っていない事が証明され、こちらの機体が優勢であることもわかった」 クラマレンコによれば新型MiG-15戦闘機への機種転換は驚くほど容易で、機体の応答性や高速、高高度性能に気づいたという。とくに高高度性能で米F-86を上回り、ソ連軍パイロットはこれを活用し、米機を上空から攻撃した。 1950年11月に中国が参戦すると、クラマレンコはじめ第176防空戦闘航空連隊31名のパイロットがこっそりと移動し、人民解放軍空軍パイロットの訓練に従事した。ことの

2020年米国防力の現況 ①総論

今年は大統領選挙の年です。Defense Oneが伝える米国の軍事力の現況をシリーズでお伝えしてまいりましょう。第一回目は総論です。連載が不定期になるかもしれません。予めご了承ください。宇宙軍が加わり、以後、陸軍・海軍・空軍・海兵隊が続きます。 弾劾裁判、イランと開戦一歩前の状況がともに落ち着いた今、就任四年目のドナルド・トランプ大統領が国防総省の大幅変革を迫ってくるのは確実で、中国、ロシアとの戦闘を睨んだ準備へ焦点が移る。 その結果はいずれわかるが、ひとつ確実なのはトランプが大統領でいる限り確実なものはないということだ。 海外への軍事介入に辟易した有権者の票もあり当選したトランプ大統領は米軍を「帰郷させる」方策の実現の大部分で失敗している。ペンタゴン関係者は米軍はシリア撤退は「ISISの敗北が継続する」状況が明らかになってからと言っており、大統領が撤兵ずみと公言しているのは誤りである。だが多方面の対テロ作戦で米軍は世界各地で活動している。トランプ政権が大国間競合に中心を移す中で、対テロミッションは2020年に縮小となるのか。その場合ペンタゴンにどんな影響が出るのか。. 1月現在ではトランプはアフガニスタン撤退を再度実施したいようだ。ペンタゴン関係者は3千ないし4千名の撤退計画を繰り返している。2月半ばに米国とタリバンで合意形成したとのマーク・エスパー国防長官発表があり、タリバンが7日間停戦を守れば、条件付きで米軍の規模縮小につながり、タリバンとアフガニスタン政府の和平交渉が実現するとある。そのとおりならトランプにアフガン戦争終結に貢献したとの功績が生まれ、アフガニスタンからの完全撤退も実現する。逆に失敗すれば、米軍は同地に残るが、すくなくとも試行しようとしたとの実績は残る。 イランと米国は2019年に対決一歩手前まで進んだが、2020年も年初数週間は同じ状況だった。トランプの「最大限の圧力」構想を押しのけ、イランは米無人機を撃墜し、サウジの石油施設を攻撃し、英船籍タンカーを捕獲したのが昨年夏のことだ。トランプは一度イランへの空爆・サイバー攻撃を命じたが取り消している。だがその後、イランの治安責任者トップ、カセム・ソレイマニ将軍殺害を命じた。イランは弾道ミサイル発射で報復し、米軍兵士100名以上が脳障害を訴えている。緊張は低下しているよ