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E-3セントリーAWACSが運用最終段階に突入(Air & Space Forces Magazine) ― 次期機材E-7の到着は2027年とされるので米空軍には707ベースの機材をだましだましながら運用する常人の域を超えた活躍が求められているのですね

                                                                           E-7の到着を待ちつつ米空軍は、E-3の運行を継続している。 オクラホマ州ティンカー空軍基地にて こ の機体を見る者は老朽化している、古すぎる、あるいは老齢であると評してる。数年先になる後継機の到着を待ち望む一部の関係者は、現在の状態を「ホスピスケア」と表現している。  しかし、ここにある飛行ラインや格納庫では、E-3セントリー Sentry(ほとんどの人はAWACS、Airborne Warning and Control System(空中警戒管制機)として知っている)が今も堂々たる姿を見せている。KC-46とほぼ同じ大きさの機体に、特徴的なレーダーを搭載している。ある将軍がE-3を「レーダーの登場以来、最も重要な戦術的改善」と評したのも、このレーダーのおかげである。  最近では、その数はかつてないほど少なくなっている。 空軍はフリートを維持するため、老朽化した15機を売却し、現在では世界各地に16機のE-3を配備している。この機体は、空軍兵士たちが連携して示している有能な手に委ねられ、戦闘管理機材として維持、飛行、運用を日々行っている。 飛ばし続けるためにはまさに奇跡的な働きをする人々が必要なのです.. —マーク・ケリー大将 (前統合戦闘軍団司令官) 「E-3は依然として必要とされています」と、AW...

AWACS E-3を早く退役させたい空軍と疑念を持つ議会。また同じ構図か。後継機はE-7に事実上決まっているのだが、能力ギャップの発生は必至か。

アラブ首長国連邦のダフラ航空基地に駐機するE-3セントリーAWACS (U.S. Air National Guard Photo by Staff Sgt. Colton Elliott) 国 防総省予算について、議会の主要委員会4つがすべて議決し、各議員は軍事計画の運命を交渉する。Bradley BowmanとBrian Leitzke少佐は、代替に時間がかかっても、一部E-3を廃棄すべきとFDDで主張している。 議会は能力格差の発生を懸念するが、FDDの両名は、それはすでに存在している、と書いている。時間と予算は、E-3後継機に投入した方が良いとふたりは主張している。 空軍は、E-3「セントリー」空中警戒管制システム(AWACS)のほぼ半分を退役させ、次世代能力の導入を早め、残るE-3の即応性を強化するのに必要だが有限の資源を確保したいと考えている。しかし、先週発表の上院軍事委員会の2023会計年度国防認可法では、議会が空軍の計画により「空中指揮統制能力に大きなギャップが生じる」ことを懸念しているのが明らかにされた。 特に今後数年間は、北京が台湾を攻撃する可能性があるため、能力ギャップ発生を避けることは確かに称賛に値する目標だ。しかし、E-3に関して言えば、同機の一部売却を延期することは、すでに発生している能力格差を単に長引かせ、より能力の高い代替機E-7の配備に必要な時間、資金、人員などの希少資源を流用する可能性があることがよく分かる。 空軍のE-3は31機ある。空軍は来年度、オクラホマ州のティンカー空軍基地から15機を売却し、日本の嘉手納空軍基地に2機、アラスカ州のエルメンドルフ・リチャードソン統合基地に2機、ティンカーに12機を維持したいとしている。 しかし、空軍は最初のE-7は2027年会計年度まで配備されないと言っており、議会は躊躇している。 上院軍事委員会は、下院が可決したさらに厳しい文言に続き、空軍が当初5機以上のE-3を売却するのを制限すると票決した。空軍が詳細な取得戦略を承認すれば、上院の現行法案でさらに5機のE-3売却が可能になる。空軍がE-7を購入契約を結んだ場合、上院案ではさらに5機、合計15機の退役を認める。 そこに、空軍と軍事委員会間の押し問答の揉め事が加わる。 意見の相違の中心には争点が2つある。一つは、E-3処分をE-7調達と関...

米空軍がAWACS E-3セントリー後継機にE-7ウェッジテイル導入を決定。

      ボーイング社製のオーストラリア向けE-7Aウェッジテイル航空早期警戒管制機。2014年撮影。空軍は、老朽化したE-3セントリー機の後継機としてウェッジテイルを選択した。(Melina Young/Royal Australian Air Force via Getty Images)   米 空軍は4月26日、E-3セントリー(空中警戒管制システム)の一部を ボーイング E-7ウェッジテイルに交代させると発表した。  空軍発表では、ウェッジテイルの採用は市場調査に基づいた決定で、戦術的戦闘管理、指揮統制、目標追跡に関する国防総省の要求全点を満たすのが可能な「唯一のプラットフォーム」で、1970年代まで遡る老朽化してきたE-3との交替に間に合うとある。  米空軍は2023年度にボーイング社に発注する。ウェッジテイルはもともとオーストラリア空軍向けにボーイングが開発した機材。  空軍の2023年度予算案では、オクラホマ州のティンカー空軍基地のE-3を15機(保有機数の約半分)を退役させるとある。代替用に、227百万ドルの研究開発・試験・評価資金を計上する。最初の迅速プロトタイプ仕様E-7は2027年度に納入される。  空軍は、2024年度に迅速試作2機目に資金を投入する計画で、その翌年よりウェッジテールの実戦配備を目指すと述べている。  ただし、今回の発表では、空軍がウェッジテイルを何機購入するかの言及はない。  AWACSはボーイング707を大改造し、機体上部に30フィートの回転式レーダードームをつけ、指揮統制と情報、監視、偵察能力を提供し、レーダーの有効範囲は250マイル以上である。イラクやアフガニスタンなど数多くの紛争に投入され、現在はウクライナ紛争を監視中だ。  しかし、同機は平均使用期間が43年を超えており、任務遂行率の低下や保守維持が厳しくなってきたことから、空軍は後継機の必要性を繰り返し強調してきた。  先月、フランク・ケンドール空軍長官は記者団に対し、ウェッジテイルが「明らかに最有力候補」だが、適正な手続きでの検討が必要と述べていた。■   It’s the Wedgetail: Air Force to buy E-7 to replace AWACS By Stephen Losey ...

USAF: E-3セントリーAWACS後継機調達がスタート。E-7ウェッジテイルの採用が最右翼視される。

    U.S. AIR NATIONAL GUARD / STAFF SGT. JOHN LINZMEIER   米 空軍はE-3セントリー空中警戒指揮統制機(AWACS)の後継機材調達を正式に開始した。情報開示請求(RFI)では2023年度に試作型2機ないし3機を調達し、5年以内の納入を想定している。セントリー後継機としてE-7ウェッジテイルが有望といわれ、米同盟数カ国が供用中だ。     RFIは昨日出ており、E-3後継機の業界パートナーを特定するのが目的。「生産仕様機に近い試作機」の2機に加え、関連地上支援や訓練機器も評価後に生産契約に移行する。E-3は計31機あり、27機が航空戦闘軍団(ACC)に、4機が太平洋空軍(PACAF)で供用中だ。 U.S. AIR FORCE/TECH SGT. MICHAEL CHARLES 米空軍機付き長がサウジアラビアのプリンス・スルタン航空基地でE-3セントリーを誘導している。 March 2020.   RFIでは高性能移動標的識別 ( AMTI ) および戦闘管理指揮統制l ( BMC2 ) 機能を求めており、敵味方識別 (IFF)、電子支援対策も加わる。 空軍の求めるセントリー後継機は最低6種類のミッションに同時対応するもので、攻撃的防御的双方の制空任務、航空交通管制、近接航空支援、敵防空体制制圧(SEAD)、空中給油、戦闘捜索救難(CSAR)が対象。これと別にRFIではレーダーによる海洋監視ミッションの実施可否も求め、アジア太平洋方面への投入を意識している。 通信装備としてLink 16データリンクや機動性利用者目的システム( MUOS )があり、機体防御用の統合防御装備一式の搭載も求めている。AWACSのような高価装備の防御が一層重要な課題になっている。 空軍はボーイングに別個に関連業務契約を昨年10月に公布し、E-7ウェッジテイルの追加情報を求めている。「現行のE-7A基本仕様で必要業務が実施できるのか検討、分析する」とあり、同型機で空軍の求める「標準と性能が実現するか」を見る。 ただし最新のRFIで更にデータを集めてから選考するのは方針変更なのか不明だ。すくなくとも別の選択肢を求める狙いなのだろうが、ボーイング製品が最右翼の候補なのは明らかで、米国内で生産され...