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X-51ウェイブライダーが極超音速を持続して飛行実験に成功

X-51A Waverider Achieves Hypersonic Goal On Final Flight By Guy Norris guy_norris@aviationweek.com aviationweek.com May 02, 2013 Credit: USAF 米空軍のX-51Aウェイブライダー実証機がスクラムジェット推進による極超音速飛行に5月1日成功した。 ま だ空軍から発表がないが、X-51Aはテスト飛行では想定通りマッハ5を維持したと思われる。持続時間は300秒と見られ、無動力滑空時間500秒ののち に、太平洋上の試験海域に突入した。以上の時間及び速度が確認出来れば、空気取り入れ式での極超音速飛行の記録更新となろう。 X- 51Aは自由飛行可能なスクラムジェット機の可能性を実証する意味で製造されて、極超音速兵器・高速航空機に向けた重要な足がかりとなることが期待され る。しかし、2010年5月の初回飛行ではマッハ4.88と部分的な成功をしたものの作動不良でミッション中止となり、2011年3月と2012年8月の テストも不調に終わっている。 これまでが期待以下の結果だったのに対して、今回の飛行は研究開発にはずみをつけるもので、空軍は極超音速飛行の実用化を模索している。機体は ボーイング が製造した4機の最後の機体で、動力はプ ラット・アンド・ホイットニー ・ロケットダインSJX61ラムジェット/スクラムジェットのデュアルモードエンジンだ。さらに前回の試験で得た知見と改良が施されていた。 そ の内容にはエンジンのフローパス間のシーリング改良があり、第一回飛行ではこれが不足して高温ガスが機体内部に入ったことで「溶融」が発生し飛行が持続で きなくなったと見られていた。さらにハードウェア、ソフトウェアでも改良があり、今回のテスト飛行では機体の制御フィンも変更が加えられ、三回目ミッショ ンの失敗原因への対策とした。 ミサイルブースターに装着されてB-52H母機から太平洋上空で発進された。切り離しは予定通り実施され、Atacmsが作動終了し分離された後、スクラムジェットが点火されている。■

X-51A三回目フライト失敗の原因

Fin Failure Dooms Third X-51A Flight aviationweek.com August 15, 2012 8 月14日の空軍研究所U.S. Air Force Research Laboratory’s (AFRL)によるボーイングX-51AウェイブライダーBoeing X-51A Waverider極超音速実証機の三回目フライトでは機体制御用の安定板が今回は作動せず、スクラムジェットエンジン点火前に機体制御を喪失してしまっ た。 X-51Aの初飛行は2010年5月でマッハ4.88までスクラムジェットで加速して成功とみなされた。二回目の飛行が2011年3月で数秒で終了したのはスクラムジェットが始動用エチレンからJP-7燃料に切り替わらなかったため。 ボーイングは第四号機も製造しているが、実験飛行の予算がとれていない。AFRLは実験飛行の継続実施を決定できていない、と空軍は声明文で伝えた。 X-51三号機は300秒の飛行でプラットアンドホイットニー-ロケットダインSJX61ラムジェット・スクラムジェット二重モードエンジンでマッハ5に加速する予定だった。 同機はB-52から太平洋上空で午前11時36分(現地時間)に発射された。切り離しは成功し、ブースターは予定通り作動した。 16秒後にブースターの作動中に飛行安定板で故障が見つかったと空軍が発表。ブースターから分離したX-51は制御できず喪失したという。 「サブシステムで問題が発生し、スクラムジェットの点火まで至らなかったのは残念であった。記録データではエンジン点火までの状況は完璧でこのままテスト目的の達成を期待していた」とAFRLは声明文で伝えた。 三号機では2号機の失敗を教訓にハードウェア、ソフトウェアを改良し搭載していた。 炭化水素燃料へ切替得ようとした際に同機はインレットが作動しないためエンジンへの燃料供給が止まり、エンジンが停止してしまった。再始動を試みたが、うなくいかなかったのがその際の状況であった。 そこで三号機ではエンジンの燃料系統のインターフェイスで改良を施し、第一回目飛行では「焼付け」が起こっていたと想定されることから高温ガスが機体内部に浸透することを防ぐシーリング改良が行われた。 一号機はマッハ5に達しなかったが143秒のスクラムジェ

X-51A三回目の極超音速飛行は8月中に実施予定

Third X-51A Hypersonic Test Targeted For Mid-August By Guy Norris aviationweek.com August 06, 2012 米空軍関係者によるとマッハ5以上の飛行を狙うX-51A極超音速実証機のおそらく最後の実験が8月14日に設定されているという。 X- 51Aは「極超音速飛行への重要な次のステップ」だと空軍研究所航空宇宙システムズのダグ・バウワーズ所長Doug Bowersは初回のX-51Aの実績が成功失敗入り交じっていたが技術開発には貴重な成果出会ったと語る。「X-51は初回飛行ではほぼ成功したと言っ てよい。第二回目はB-52からの引き離しに失敗し、三番目ではインレットが途中で止まってしまった。毎回のフライトで学ぶものが多いが、飛行させなけれ ばわからないことが多いのも事実だ」 X- 51Aの最新状況だが、ハードウェア、ソフトウェアで変更されており、前回3月5日の飛行がマッハ5をめざしながらわずか9.5秒で終了してしまったこと から想定される対策をこうじている。二回目のフライトは2011年6月13日に搭載するプラットアンドホイットニー・ロケットダインRocketdyne SJX61-2エンジンがエチレンからJP-7への燃料切り替えに失敗したことで終了している。エチレンはスクラムジェット始動に使用し、JP-7は高速 度飛行の持続に使われる。 X- 51はマッハ6.5までの極超音速飛行を空気吸い込み式で一定時間持続することの実証として想定され、2010年3月5日の初飛行ではマッハ4.88を記 録。マッハ5までも達しなかったが同機が210秒の動力飛行中で143秒をスクラムジェットで飛行したことは以前のスクラムジェット機よりも長い時間記録 で技術上の成功とみなされた。 四号機はボーイングのパームデール工場(カリフォルニア州)で完成まであと一歩のところに来ているが、飛行テストの予算が確保されていない。■

X-51Aスクラムジェット初飛行に成功

X-51A Team Eyes Results Of Scramjet Flight aviationweek.com Jun 1, 2010 X-51Aウェイブライダーが空気取り入れ式スクラムジェットエンジンとしては最長時間の飛 行を達成した。同機の開発チームは極超音速機開発の継続予算の承認を期待している。 X-51Aは5月26日太平洋上空でスクラム ジェットの点火に成功し加速に入った。ただしエンジンの燃焼は200秒にとどまり、計画上の300秒には届かなかった。マッハ5に達したが、計画ではマッ ハ6を目指していた。その後減速を開始すると遠隔測定データが消え、飛行は終了し、機体は破壊された。以上は米空軍研究所(AFRL)のチャールス・ブリ ンク開発主査による発表。 同主査によると今回の飛行実験は95%成功したという。加速が遅れ、燃焼時間が短くなった原因はまだ不明。 実験機はまだ3機残っているが、次回の飛行実験の日程は未定。今回の飛行実験で予算を大部分使ってしまったのがその理由だという。今回の成功結果で予算が 計上され、来年の飛行再開に関係者は期待を寄せている。 高度50千フィート速度マッハ0.8で母機B-52から投下されて飛行が開始 された。機体はきれいに分離されブースターに予定通り点火成功し、マッハ4.8に加速したところで、巡航部分が分離され、予定通りのロール飛行を実施し た。 マッハ4.7に到達した時点でエチレンがスクラムジェットを点火したあと、JP-7炭化水素燃料に切り替わった。X- 51Aはその後加速を続けたが、予定よりもその伸びは遅く、当初想定の0.22gではなく0.15gにとどまった。 マッ ハ5近辺で減速を開始。遠隔測定データが消えた段階で、実験スタッフは機体を破壊して飛行終了することを決定。 今 回の飛行は炭化水素燃料による初のスクラムジェット運転となった。燃料は実際はエンジンの冷却に使用されて、超音速飛行で使われたのはエンジンの熱そのも のである。今回の飛行で実証された熱均衡状態によりエンジンは燃料がある限り作動を続けることが実証された。 NASA のスクラムジェット機X-43Aはマッハ9.7を2004年に達成しているが、同機は水素燃料で銅製ヒートシンク付エンジンはわずか10秒作動させて溶解 している。 X-51Aのエン