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2026年2月9日月曜日

退役近づくUSSニミッツを大型ドローン母艦に改修する構想が出てきた―大型空母が主役の時代はおわりつつある。予算確保に苦しむ海軍当局はニミッツ廃艦を躊躇なく行うだろう。ではもし日本が同艦を買い取ったら?

 

超大型空母USSニミッツをドローン空母へ転用する案が浮上

19fortyfive

ブランドン・ワイチャート

(Oct. 17, 2017) The aircraft carrier USS Nimitz (CVN 68) transits the Arabian Gulf, Oct 17, 2017. Nimitz is deployed in the U.S. 5th Fleet area of operations in support of Operation Inherent Resolve. While in this region, the ship and strike group are conducting maritime security operations to reassure allies and partners, preserve freedom of navigation, and maintain the free flow of commerce. (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Seaman David Claypool/Released)(2017年10月17日)空母ニミッツ(CVN68)が2017年10月17日、アラビア湾を航行中。ニミッツは「不屈の決意作戦」を支援するため、米第5艦隊作戦区域に展開中した。(米海軍広報専門兵デイビッド・クレイプール撮影/公開)

概要と要点: 

―米海軍の超大型空母ニミッツが退役に近づく中、USSジョン・F・ケネディ艦隊に加わるまで、空母運用可能期間の危険な空白が生じる見込みだ。

―老朽化した超大型空母を遺物として扱う代わりに、無人機母艦へ転用する過激な提案が浮上している。攻撃空母というより、無人航空機・水上・水中システムの浮遊拠点としての役割を想定したものだ。

―この構想では、無人航空機(UAV)の格納・自動処理のための内部空間の再設計、ドローン専用発射・回収システム、強化型データリンク、AI駆動の戦闘管理システムが想定されている。

―高い電力需要を持続させる原子力推進により、持続的なISR(情報・監視・偵察)、集中的なスタンドオフ攻撃、ミサイル密集環境における群集飽和攻撃を可能にする可能性がある。

無人機母艦としてのニミッツ?米海軍がこの空母構想を検討すべき理由

海軍の戦いは、空母が主力艦であった時代から移行した。強力なアクセス拒否/領域拒否(A2/AD)システムの台頭により、空母はこれらのシステムの射程圏外に留まることを余儀なくされており、その有用性が制約されている。

それでも、空母は米海軍にとって主要な戦力投射プラットフォームであり続けていることに変わりはない。

この状況は一夜にして変わらない。

米国が複数の敵対国と紛争状態にある中、海軍の水上戦闘艦隊は、象徴的なニミッツ級原子力空母の名称の由来となった空母ニミッツ(CVN-68)の退役が迫っていることから、能力ギャップの発生に直面している。

海軍が直面する危険な能力ギャップ

ニミッツはフォード級空母USSジョン・F・ケネディ(CVN-79)に置き換えられる予定だが、新型艦の就役にはまだ時間がかかる。海軍はニミッツの退役計画にこだわっている。

しかし、同艦は依然として必要とされている。

数十年にわたり、米国は戦略的に必要とされる水準や憲法上許容される範囲をはるかに超えて、海外で関与を拡大し続けてきた。同時に、米海軍は現在、資源危機に直面している。艦隊は縮小傾向にあり、造船所は需要を確実に満たすことができない。

さらに、議会が義務付けた規則により、米海軍は少なくとも11隻の空母を保有し続けるよう求められている。したがって、海軍がニミッツ退役を推進すれば、少なくとも今後1年以上は、この法律が認める空母隻数を満たせない事態となる。

海軍は、少なくともJFKが就役し艦隊に完全統合されるまで、ニミッツを維持することを法的に義務付けられている。

ニミッツを廃棄対象として扱うのをやめよ

これを機に、海軍を世界的な競争で優位に立たせるのはどうか?

ニミッツは費用は支払済みだ。海軍は同艦が戦略的有用性を失うほど老朽化していると考えている。それはそれで結構だ。

この空母を無人システムの巨大母艦に転換できないか?

未来の海戦は、有人システムや大型軍艦が公海を航行するものではない。安価なドローンの群れを発進させる艦艇こそが未来だ。空母のようなプラットフォームが無人水中車両(UUV)や無人航空機(UAV)の艦隊を展開できる姿を想像してみてほしい。

ドローン母艦の真の姿

ニミッツをドローン母艦へ転換するには大規模改造が必要だ。有人航空攻撃空母から、多数の無人航空・水上・水中システムをネットワークで結ぶハブへと変貌させる。

海軍設計者は、大型有人航空機部隊専用スペースを削減または完全に排除し、この伝説的空母の内部を再設計せねばならない。モジュール式のUAV駐機グリッドと自動搬送レーンを構築する必要がある。

次に、海軍は無人機専用の発射・回収システムを特注する必要がある。電磁式(EM)か、より可能性が高いのは軽量UAV向けに最適化されたレール補助式短距離カタパルトを設置するだろう。さらに垂直離着陸(VTOL)ドローン用の垂直回収パッドも必要となる。その後、無人機専用に設計された着艦装置が不可欠となる。

空母には数百機の中型UAVが搭載され、情報収集・監視・偵察(ISR)、電子戦、攻撃任務を担う。大型戦闘UAVも数十機配備される(共同戦闘機計画向けに設計中の機体など)。

大型UAVは、最終的にはドローン母艦として飛行する可能性すらある。テルモピュライの戦いでペルシアの指揮官が「我らの矢は太陽を覆い隠す」とスパルタの敵を挑発したように、将来のドローン空母ニミッツの指揮官も同様に「我らのドローンが太陽を覆い隠す」と宣言するかもしれない。

空中の兵器庫艦

前述の通り、ドローン母艦はネットワーク化によって存亡が決まる。したがって米国は艦隊規模の人工知能(AI)戦闘管理システムを導入する必要がある。これらのシステムは作戦計画、衝突回避、動的な任務変更を担当する。人間のオペレーターはドローンを「操縦」するのではなく監督する。

艦船には強化されたデータリンクが必要となる。

具体的にはマルチバンド衛星通信、視界内メッシュネットワーク、光/レーザー通信などのシステムである。改修されたニミッツ級を既存の無人システム群と統合する必要がある。ニミッツ級空母は浮遊するデータセンターかつ指揮中枢となる。

ニミッツ級の原子炉は、AI駆動空母が要求する電力需要を持続させるのに最適である点を考慮してほしい。

海軍技術者は艦内の電力分配幹線を拡張し、追加の冷却水プラントが必要となる。

ミサイル飽和戦域におけるニミッツの生存性

一方、AIコンピュータークラスター専用ラックは艦載AIシステムの設計通りの動作を保証する。海軍は将来の指向性エナジー兵器(DEW)のための予備容量を確保する必要がある。

また、有人機用の爆弾やミサイルを主搭載する代わりに、ニミッツはコンテナ化された徘徊型兵器、ドローン発射機用モジュラーミサイルキャニスター、予備ドローン機体(および推進モジュール)を備蓄する必要がある。これによりニミッツはミサイル兵器艦に近い存在となる——ただし航空戦力を有する形態で。

もちろん、空母が巨大な標的であるという本質的な課題は変わらない。したがって海軍は、高エナジーレーザー、高出力マイクロ波システム、拡張された電子戦装備、追加の点防御迎撃システムを含む多層防御を必要とする。しかし無人システムは、空母発進の有人機が持つ射程を超える延長射程を実現できる可能性がある。

米海軍が得るもの

さらに、飛行ドローン母艦が搭載されていれば、より小型のドローン群を運搬し、空母の射程を超える範囲を拡張できる(空母がA2/ADシステムの射程外に留まる必要がある場合に有用である)。

ニミッツ級空母は約5,000名の乗組員を要した。しかし無人機母艦では2,500~3,000名で済む。航空機が無人化されるため甲板要員は減少し、代わりにソフトウェア技術者、データ技術者、電子戦専門家が増員される。サイバー部隊や信号情報部隊も多数配備されるだろう。

これにより、数千マイルにわたる持続的なISR能力、パイロットを危険に晒さずに発揮できる大規模な初回攻撃能力、敵防空網に対する群集飽和攻撃、そして有人機より迅速なドローン補充による即応再編成能力を備えた空母が実現する。海軍は老朽化したニミッツを、世界中どこへでも展開可能な浮遊型無人攻撃大陸へと変貌させるのだ。

ニミッツに第二の人生を―そして海軍に未来を

ニミッツのドローン母艦転換は技術的に実現可能で戦略的に強力だが、コストは膨大だ。しかしフォード級空母のような無駄遣いとは異なり、ドローン母艦ニミッツは米海軍の戦術を21世紀へ推進すると同時に、ドローン革命を加速させるだろう。

ニミッツは新たな命を吹き込まれるに値し、象徴的な艦艇となる。■

著者について:ブランドン・J・ワイチャート

ブランドン・J・ワイチャートは19FortyFive.comのシニア国家安全保障編集長。以前はザ・ナショナル・インタレスト誌のシニア国家安全保障編集長を務めた。ワイチャートはiHeartRadioで毎週水曜午後8時(東部時間)に国家安全保障政策を論じる番組『The National Security Hour』のホストを務める。またRumbleでは関連番組『“National Security Talk.”』を配信中。ワイチャートは地政学問題について政府機関や民間組織に定期的に助言を提供。執筆記事は『Popular Mechanics』『National Review』『MSN』『The American Spectator』など多数の媒体に掲載されている。著書に『宇宙を制す:アメリカが超大国であり続ける方法』『バイオハック:生命支配をめぐる中国の競争』『影の戦争:イランの覇権追求』がある。最新刊『自らが招いた災厄:西側諸国がウクライナを失った理由』は書店にて購入可能。Twitter/X @WeTheBrandonでフォローできる。


U.S. Navy Supercarrier USS Nimitz Could Become a ‘Drone Aircraft Carrier’

By

Brandon Weichert

https://www.19fortyfive.com/2026/02/u-s-navy-supercarrier-uss-nimitz-could-become-a-drone-aircraft-carrier/


2025年12月19日金曜日

空母ニミッツをこのまま退役させれば米海軍は後悔することになる

 空母USSニミッツ(艦齢60年)を予定通り退役させれば米海軍の失策となる(19fortyfive)―空母11隻体制を護持する米海軍のコミットメントが崩れるが安全保障環境の心配が耐えない中で計画をそのまま実施していいのだろうか

ブレント・M・イーストウッド

US Navy Aircraft Carriers. Nimitz-Class.

ノーフォーク(2019年8月16日)ニミッツ級空母ドワイト・D・アイゼンハワー(CVN 69)(左)とジョン・C・ステニス(CVN 74)がノーフォーク海軍基地に停泊している。空母がノーフォーク海軍基地に寄港するのは日常的な活動だ。


要点と概要

 – 米海軍最古の空母ニミッツは、50年以上の就役期間を経て2026年に退役予定だ。世界的な空母配備需要が高まる中でこれは決定された。

 – フォード級空母「ジョン・F・ケネディ」の就役が最短でも2027年まで遅れるため、中国、ロシア、イラン支援のフーシ派、ヴェネズエラの麻薬ネットワークとの危機的状況下で、空母艦隊は一時的に10隻まで減少しかねない。

 – ブレント・イーストウッド博士は、米海軍の戦力投射が前例のない圧力にさらされている時期に危険な空母不足を回避するため、国防総省はニミッツの供用期間を1~2年でも延長し、高い維持費を受け入れるべきだと主張している。

ニミッツ空母の延命は可能か?

ニミッツの寿命は終わりを告げようとしている。

同空母は最後の巡航任務を終えた後、2026年に退役の予定だ。

同艦は海軍最古の空母であり、50年以上にわたり任務を遂行してきた。

ニミッツはインド太平洋地域とアラビア海における9ヶ月間の展開から帰還する。ブレマートン到着後、ヴァージニア州ノーフォーク海軍基地へ移動し、2026年5月に退役作業を開始する。

ただしブレマートンに空母が配備される状況は終わらない。

新型のUSSジョン・F・ケネディ(ジェラルド・R・フォード級空母)は2027年にワシントン州で就役式典を行う予定だ。

ジョン・F・ケネディは最終的に、ワシントン州に配備されているニミッツ級空母USSロナルド・レーガンに合流する。

整備要件にもかかわらず空母が必要とされる理由

ニミッツは老朽化が進んでいるため、維持費が高く、現役任務を継続するには長期の整備が必要だ。

しかし、空母はこれまで以上に必要とされており、海軍はニミッツの退役決定を再考する必要があるかもしれない。

空母11隻を運用することで、海軍は世界中に軍事力を投射する選択肢を増やせるのだ。

フーシ派テロリストとの戦い

空母は大統領レベルの戦力であり、小規模紛争戦争に対応するため、しばしば紛争地域へ急行をも。

例えば、イランが支援するフーシ派テロリストは、紅海とアデン湾において民間・軍用船舶に様々な問題を引き起こした。

米国は同地域に空母打撃群2個を派遣し、フーシ派がドローンや対艦ミサイルで船舶を沈没させないよう警戒を強めた。

海軍はカリブ海で麻薬戦争を戦っている

現在、USSジェラルド・R・フォードは西半球に戦闘艦隊を率いてヴェネズエラを威嚇している。米国は国土保護を優先事項とし、ヴェネズエラ他の南米諸国から出航する違法麻薬を運ぶ船への攻撃を命じている。

トランプ政権は、沿岸警備隊で容疑者を逮捕するよりも、麻薬密輸船を完全に破壊し、麻薬テロリストを排除する選択をした。

これは、その合法性に疑問があること、そして最近、2発目のミサイルで船を沈め、2人の生存者を殺害した「ダブルタップ」攻撃があったと非難されていることから、民主党員が疑問を呈している戦時体制である。

トランプ政権は麻薬テロリストに対する作戦中に法違反はなかったと主張している。

空母ニミッツと中国を牽制する必要性

中国は明らかに懸念材料だ。中国人民解放軍海軍は既に3隻の空母を就役させており、4隻目は原子力推進となる可能性がある。

米海軍が中国との戦闘で空母を喪失する可能性は十分にある。そうなれば世界に衝撃を与える一撃となり、米国民を震撼させる重大な焦点となるだろう。

ロシアがウクライナへの戦争終結を依然拒否しているため、欧州問題も対処しなければならない。米空母はNATOの訓練を主導すべき戦力だ。同盟国各海軍がロシアを威嚇し、西側諸国への悪意ある行動を抑止できる戦力投射能力を確保するためである。

空母ジョン・F・ケネディは遅延中

しかし米海軍が11隻の現役空母を常時維持すると約束しているにもかかわらず、10隻しか運用できなくなる年が生じる可能性がある。ニミッツが2026年に退役すれば、海軍の空母艦隊は1隻不足する。

ジョン・F・ケネディはさらに2年遅れる可能性があり、就役準備が整うのはその時点となる。ケネディは2027年3月に引き渡される予定だ。

遅延の理由はジェラルド・R・フォードの遅延と類似している。

先進着艦装置と先進兵器エレベーターの改良が必要だ。これらはフォード級で初めて導入されたシステムであり、トランプを含む批判派が海軍の空母問題の根源と指摘している。

こうした事情から、国防総省はニミッツの退役日を2027年に変更し、整備を整えた上で地中海またはインド太平洋への追加巡航に派遣する可能性がある。

2027年を超える耐用年数は見込めないが、ケネディが問題を解決するまでの間、延命措置が必要となるかもしれない。

とはいえ50年という現役期間は長い。最終配備後の整備期間がどれほどか、ニミッツがもう1回の航海をこなせるか不明だ。海軍はニミッツを巡り難しい決断を迫られる。退役させて1年間は空母を10隻体制にするか、それとも現役を維持し最後の切り札として使うかだ。

筆者はニミッツの耐用年数をあと1~2年延長する案を支持する。脅威環境が広範すぎ、2026年に退役させるわけにはいかない。米国が西半球に空母を長期配備し続けるなら(その可能性は高い)、世界の海洋をパトロールする空母が他地域で1隻不足することになる。

ケネディが就役するまで空母を10隻に減らせば、地政学的リスクが大きすぎる。米国の軍事力投射能力と抑止力は危うい状況にあり、ニミッツがあと1回の展開をこなせば、海軍は様々な地域でより広範な監視と統制を維持できる。

ニミッツの退役は先延ばしになる可能性があり、空母戦力が海軍の最も重要な要素だと信じる者たちに追い風となる。■

著者について:ブレント・M・イーストウッド

防衛問題に関する3,000 本以上の記事を執筆しているブレント・M・イーストウッド博士は、著書世界に背を向けないで:保守的な外交政策』および『人間、機械、データ:戦争の未来動向 のほか、さらに 2 冊の著書がある。ブレントは、人工知能を用いて世界情勢を予測するテクノロジー企業の創設者兼最高経営責任者であった。米国上院議員ティム・スコットの立法担当フェローを務め、国防および外交政策問題について上院議員に助言を行った。アメリカン大学、ジョージ・ワシントン大学、ジョージ・メイソン大学で教鞭をとった。ブレントは元米国陸軍歩兵将校である。X @BMEastwoodでフォローできる。


A U.S. Navy Mistake: The USS Nimitz Aircraft Carrier Can’t Be Retired Now

By

Brent M. Eastwood

https://www.19fortyfive.com/2025/12/a-u-s-navy-mistake-the-uss-nimitz-aircraft-carrier-cant-be-retired-now/



2025年5月31日土曜日

空母ニミッツが中国の裏庭で最後の任務についている(National Defense Magazine)

 

The aircraft carrier USS Nimitz (CVN 68) steams in the Pacific Ocean, Oct. 5, 2024. Nimitz is underway in 3rd Fleet conducting routine training operations. (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Second Class Carson Croom)

The aircraft carrier USS Nimitz (CVN 68) steams in the Pacific Ocean, Oct. 5, 2024. Nimitz is underway in 3rd Fleet conducting routine training operations. (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Second Class Carson Croom)


母USSニミッツ(CVN-68)は、同クラスの主力艦であり、50年にわたりアメリカ海軍力の象徴であったが、引退を目前に控え、現在南シナ海で最後のパトロールを行っている。

 1975年に就役した同艦は、第17空母航空団と第9駆逐隊とともに運用中で、F/A-18E/Fスーパーホーネットを発艦させ、中国の主張を抑止することを目的とした紛争地域で米国の存在を誇示している。

 この配備は、東アジアに最低2隻の空母を維持する海軍の戦略を強調するものだ。ニミッツには高額なメンテナンスが必要だが、退役はフォード級新空母の就役に伴い重要な時代の終わりを意味する。


輝かしい時代の終焉: USSニミッツが最後のパトロールを行う


 米海軍に50年も活躍した空母があるなんて信じられるだろうか?

USSニミッツは、その戦闘力、長期間の配備、世界のどこにいても敵に戦いを挑む能力で、アメリカの敵に畏敬の念を抱かせてきた王朝的な艦である。 しかし、ニミッツは数十年にわたる忠実な任務の後、退役の過程にある。

 海軍はジェラルド・R・フォード級超大型空母を建造中であり、アメリカ人が長距離航空作戦で敵を制圧することを可能にする多くの最新機能を搭載して戦力化されつつある。


退役に向けた動き

 ニミッツの退役手続きはすでに始まっている。 ハンティントン・インガルスは、海軍海上システムズ本部と1840万ドルの契約を結び、退役の計画段階に入った。同本部は昨年秋、ニミッツの活動停止計画を提出している。

 しかし、ニミッツは退役のメモを受け取っていない。 この頑強な空母は、今も洋上をパトロールし、世界で最も危険な海域の上空に航空機を飛ばしている。ニミッツは現在、東アジアのホットスポットである南シナ海を航行中で、いつか中国との戦争が始まるかもしれない地域だ。

 ニミッツはF/A-18 E/Fスーパーホーネットを定期的に発進させている。 これらの戦闘機は、ストライク・ファイター飛行隊(VFA)22の「ファイティング・レッドコック」のものだ。


洋上航空基地は強力なままだ

 同空母は2025年3月21日、ワシントン州ブレマトン海軍基地を離れ、東アジアへと旅立った。

 これまでの50年間、多くの戦闘作戦に従事してきたニミッツにとって最後の作戦にふさわしい。

 これが最後の展開となるが、空母打撃群は、第17空母航空団と第9駆逐隊が24時間作戦のために自重し、ベストを尽くしている。

 インド太平洋のニミッツと合流するため、空母ジョージ・ワシントンは北東アジアにいる。少なくとも2隻の空母を東アジアに常時配備することだ。インド太平洋は今後数年間、海軍にとって決定的な海域となり、国防総省はそこで力を投射し、シーラインをオープンに保ち、航行の自由を最大レベルに維持したいと考えている。


海兵隊との水陸両用攻撃のリーダーとして

 ニミッツが重要な理由のひとつは、米海兵隊を含む水陸両用攻撃隊を率いることができるかどうかだ。強襲揚陸艦USSアメリカ(LHA6)はフィリピン海にいるが、ニミッツは必要に応じてに同行することができる。 アメリカはF-35BライトニングII STOVLジャンプジェットや多用途のCV-22オスプレイなどの航空機を発進させ、海兵隊員を迅速に戦闘に運ぶことができる。

 中国はこの地域で何か企んでいる。台湾に対しては好戦的だ。中国海軍と沿岸警備隊は、フィリピン海軍の艦船に対して、戦争とまではいかないまでも、攻撃的な「グレーゾーン」戦術を用い、反アクセス/エリア拒否の海上戦術で中継地点を封鎖しようと威嚇する。

 事故や誤算を引き起こし、国際問題に発展する対立を中国に起こさせないためにも、海軍と海兵隊が同海域で存在感を示す必要がある。


ニミッツのベテランに挨拶を

 ニミッツはこうした抑止の役割に最適だ。ただ、この船が退役に向かうのは残念だ。 この空母は高価で長いメンテナンス期間を必要とし、海に浮かべることはフルタイムの仕事だ。そろそろ退役の時期だ。 街中でUSSニミッツのボールキャップをかぶっている海軍退役軍人を見かけたら、長く海の番人であった同館に勤務していたことを祝福してあげてほしい。会話が弾み、ニミッツにまつわる海の話が聞けるかもしれない。■


著者について ブレント・M・イーストウッド博士

ブレント・M・イーストウッド博士は、『Don't Turn Your Back On the World: A Conservative Foreign Policy』、『Humans, Machines, and Data: Humans, Machines, and Data: Future Trends in Warfare』のほか、2冊の著書がある。 人工知能を使って世界の出来事を予測するハイテク企業の創業者兼CEO。 ティム・スコット上院議員の立法フェローを務め、国防と外交政策について同議員に助言。 アメリカン大学、ジョージ・ワシントン大学、ジョージ・メイソン大学で教鞭をとる。 元米陸軍歩兵将校。 X @BMEastwoodでフォロー可能。


Nimitz’s Last Stand: Navy Aircraft Carrier on Final Mission in China’s Backyard

By

Brent M. Eastwood

https://nationalsecurityjournal.org/nimitzs-last-stand-navy-aircraft-carrier-on-final-mission-in-chinas-backyard/