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アルゼンチンのフォークランド奪取の可能性遠のく(当面は)

フォークランドでは相手装備が30年前より劣化したため、英軍もこれだけの防衛体制ですむのでしょうね。これに対して日中では年ごとに装備能力が進んでいきますから深刻度が全く違います。フォークランドには基地があるのが大きな違いですが、尖閣では海上抑止体制の限界が来たら日本はどんな選択をするでしょうか。 The Window for Argentina to Invade the Falkland Islands Is Fading Robert Beckhusen March 13, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/the-window-argentina-invade-the-falkland-islands-fading-19765 現時点のフォークランド諸島における英防衛体制はユーロファイター・タイフーン戦闘機4機と1970年代の旧式レイピア対空ミサイル陣地だけだ。英軍は短距離スターストリークミサイルをRAFマウント・プレザントに隠しているかもしれない。 だがレイピアは旧式化しており、スターストリークは短距離でしか使えない。1982年のフォークランド戦争で英軍はレイピアでアルゼンチン機を20機撃墜したとするが、アルゼンチンは喪失3機と主張。両陣営が過大評価したようだ。 フォークランドの防空体制強化が今後数年のうちに必要で、アルゼンチンは奪取の構えを捨てていないが実際には侵攻は極めて困難だ。アルゼンチンの1998年経済不況は軍も打撃し、空軍は戦闘機が一機もない。 アルゼンチン大統領マウリシオ・マクリは領土奪取の夢を捨てていないものの前任者より静かな姿勢だ。 防御兵装は保険であり、将来のアルゼンチンが軍再構築に乗り出さない保証はない。現にアルゼンチンは戦闘機調達に乗り出したが不調に終わっている。だが状況がいつ変化してもおかしくない。 英軍も1980年代から大きく縮小しており、クリーンエリザベス級空母二隻が2020年代に就役しても作戦投入できるのは一隻だけのはずだ。現時点でヘリコプター空母HMSオーシャンが唯一の空母だ。 そこで2020年までにレイピアの代わりに全天候無線周波数誘導方式の共用対空モジュラーミサイルCAMMを導入する。弾頭は接

★アルゼンチンがフォークランド再侵攻を試みる可能性---日本には何が参考になるでしょうか

1982年のフォークランド戦争は途上国対先進国の軍事衝突、かつ西側陣営内の紛争となりました。アルゼンチンが同様の作戦を実施する可能性は低いようですが、そもそもフォークランド侵攻は国内世論の不満をそらそうと当時の軍事政権が無謀にも実施したものであることをわすれてはいけません。中国、韓国とも領土を巡る対立を抱える日本にも他山の石取すべき事例であり、国内の矛盾を対外戦争で見えないようにするのは為政者の選択肢だということを忘れてはなりませんね。 Argentina Has Three Years to Retake the Falklands It’s too late for Buenos Aires to rebuild its shattered air force before the U.K.’s new carriers arrive by ROBERT BECKHUSEN https://warisboring.com/argentina-has-three-years-to-retake-the-falklands-e91f35fbd1ab#.zhkfhzw68 アルゼンチンは空軍再建を目指しイスラエルからクフィール戦闘機ブロック60の12機ないし14機導入を2017年中に狙う。旧式だが実力のある機材でブロック60はElta製2032AESAレーダー含む近代化もしている。 英国には現時点では作戦投入可能な空母はないが、一隻だけ匹敵する機能を果たせる艦がある。HMSオーシャンでヘリコプター空母だ。大型空母二隻を建造中だが、一号艦HMSクィーン・エリザベスが戦力化するのは2020年まで待つ必要がある。 だが2020年時点で英軍用のF-35Bで実戦投入できる機材はごく少数だろう。2023年に24機で飛行隊が 2つそろうとアルゼンチンには面倒な存在になる。 アルゼンチンはなぜイスラエルから戦闘機調達を急ぐのか。当然自国領空の防衛のためだが、フォークランド諸島の支配をめぐり英国に再度挑戦する意向もあるのだろう。前回の侵攻作戦は1982年でアルゼンチンは敗退させられた。 そうなるとアルゼンチンがフォークランド諸島奪還に使える時間は三年程度となる。クィーン・エリザベスの戦闘飛行隊が整備されるまでだ。 とはいうも