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★Brexit>EU脱退を選択した英国に三つの可能性

EU脱退の選択に終わった場合の英国はどんな戦略方針に向かうべきか、というのが今回のテーマです。経済面ではEU脱退にを想定した動きが出ていますが、状況は混とんとし票差はわずか、つまりどっちに転んでおかしくないでしょう。EUそのものが不要と英国民が選択すれば一気に制度が崩壊し現状維持が旨の主流派はなんとか残留の結果を出してもらいたいと必死ですが、どうやら安全保障上は世界の終わりではないようです。以下お読みください。 Little Britain, Middleman, or America's BFF: the UK's Options after Brexit Image: Flickr/ c.art. John Hemmings June 16, 2016 http://nationalinterest.org/feature/little-britain-middleman-or-americas-bff-the-uks-options-16619?page=2 6月23日、英国有権者は再び国民投票に臨み、欧州連合に残留するか留まるかで意思を示す。外交政策や国際関係関連で投稿する喜びのひとつに歴史上の「もしも」の疑問に答えることだ。過去の暗い記録から予測しEU脱退した場合を考えるのは面白い作業だ。英国離脱Brexitが本当に実現した後の想定はスコットランド離脱を巡る国民投票や婚約破棄とは違う。だが関心の的は「離婚回避」に失敗したあとに英国の長期的戦略がどうなるかで、可能性は三つと見ており「小英国」「仲介役」「永遠の大親友」と呼ぶ。 小英国モデル まず「小英国」とはEUの陰から英国が抜け出し地政学的に多国間関係を強めることで、1973年に同国がEUに加盟した時点の状況を上回ることだ。国家主権を重視する政治主張が有権者に影響を与えれば英国はかつての「栄光ある孤立」に復帰することになる。この言葉を生んだサリスベリ卿の時代には帝国版図だけに留意し欧州大陸のごたごたとは一線を画せた。今日では冷戦期の日本が例だ。日米同盟関係に守られて日本は新重商主義外交を展開し、地政学上の危険から距離を置きつつ同盟側には最低限の支援しか提供しなかった。英国に置き換えると米国およびNATOと正式な防衛取り決めは維持するが