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カナダ軍は危険な未来への準備ができていない(19fortyfive)―カナダ軍を見るとペンタゴンとしても不安でならないのでしょうね。安全保障に確固たる意志を示さなかった左翼政権による怠惰の結果です。

  反乱軍が攻撃を仕掛けた設定で、M72ロケットランチャーを発射する1RCR B COY 4小隊のブランドン・ブルドン伍長。 要点と要約:カナダの防衛戦略は地理的現実と乖離しており、北極圏、北太平洋、北大西洋に重大な脆弱性を残したままだ。 -ロシアの北極圏の軍事化、中国の太平洋における自己主張、NATOの優先順位の変化といった課題が断固とした行動を求めている。 -新型潜水艦やNORADの近代化計画は潜在的な可能性を示しているが、カナダの予算不足と非効率的な調達システムが前進を妨げている。 -オタワは、インフラ、監視、戦力投射能力への現実的な投資を通じて、北方主権の確保に集中しなければならない。 -カナダが近隣で信頼できる安全保障主体であり続けるためには、過剰な拡張を避け、核心的利益を優先することが不可欠である。 北極から太平洋へ: カナダの軍事的課題 カナダの国防・安全保障態勢は、自国近隣の地政学的現実とますます乖離している。 北太平洋、北極圏、北大西洋の大国として、カナダは、これらの重要な地域で軍事的・経済的影響力を拡大しつつある敵対国からの高まる挑戦に直面している。 しかし、オタワは依然として、明確でないグローバルな関与と中途半端な防衛投資に気を取られている。トルドー政権の最近の軍事費増額の公約はあいまいなままであり、大幅な軌道修正がなければ、カナダは自国の裏庭でさえも、安全保障上の周縁的な存在になってしまいかねない。首尾一貫した大戦略は、現実的な軍事投資と規律ある地域優先事項を通じて、重要な利益を確保することに焦点を当てなければならない。  カナダの国防政策はあまりにも長く、外圧と政治的惰性に左右されてきた。北極圏におけるロシアの軍備強化、北太平洋における中国の主張、NATOの負担分担の変化など、カナダの安全保障上の主要な脅威は抽象的なものではなく、具体的なものである。  カナダは、広げすぎた防衛態勢を追求するのではなく、限られた資源を、自国の主権が直接危機に瀕している目先の脅威の抑止に集中させなければならない。  カナダは、NATOのGDP2%支出目標に繰り返しコミットしているにもかかわらず、防衛予算は不足したままだ。 カナダ軍(CAF)は、深刻な採用難、時代遅れの装備、非効率の代名詞となってきた調達システムに悩まされている。  最大12隻の新型潜水...

カナダ空軍がゆっくり崩壊しつつある(19fortyfive)―国防には強い経済が前提ですが、それ以上に政治の意思が必要だとカナダが示しています。トルドー首相に問題があるのは明らかでトランプは冗談とはいえ併合論をもちだしたのでは。

カナダ軍410飛行隊CF-18Bマルチロールファイター2機が、タユタ試験訓練場(UTTR)上空を飛行。 第1回タイガー・ミート・オブ・アメリカズには、タイガーや大きな猫を部隊のシンボルとする飛行部隊が北米各地から集まった。タイガー・ミート・オブ・アメリカズは、仲間意識、チームワーク、戦術の習熟を育む目的において、北大西洋条約機構(NATO)/ヨーロッパのタイガー・ミートを忠実に反映している 。 カ ナダ空軍(RCAF)は、採用・確保の危機、機体老朽化、調達の遅れ、時代遅れのインフラなど、重大な課題に直面している。人員不足は作戦の即応性を妨げており、旧式CF-18戦闘機や老朽化した輸送機のためカナダは同盟国に依存している。 -RCAFは北極圏の脅威の増大への対応に苦慮しており、北極圏に対応できるプラットフォームが限られており、主権に関する懸念が悪化してきた -調達の非効率性と不十分なインフラがこうした問題を深刻化させ、カナダの国防の信頼性を危うくしている。これら課題に対処するには、競争力のある給与、住居の改善、調達の合理化、北極圏対応プラットフォームへの投資が必要だ -早急な改革と持続的な政治的意志がないと、RCAFは国際環境において存在意義を失う危険性がある カナダ空軍は危機に直面しているが回復できるか? かつて国家の誇りと能力の象徴であったカナダ空軍(RCAF)が、カナダを防衛し、同盟国の作戦に有意義に貢献する能力を危うくするような深刻な課題に直面している。人員面では採用と維持の不足、機体の老朽化、調達の機能不全、インフラの欠陥により、空軍は、ますます競争が激化する国際環境の中で、作戦上の期待を果たすのに苦労している。大胆で持続的な改革がなければ、RCAFはカナダ防衛の重要な柱としての関連性を失う危険性がある。 最も緊急な課題にRCAF人員の採用と維持の危機がある。慢性的な人員不足により、重要な職務が未補充のままになっており、航空機乗務員と支援スタッフの不足は数千名規模との試算もある。戦闘飛行隊、空輸部隊、さらには捜索救助隊までもが戦力不足のまま活動を余儀なくされ、即応態勢と士気が損なわれている。多くの隊員は、燃え尽き症候群、高い運用テンポによる家族の負担、転勤に対する不十分な支援を、退職の理由として挙げている。特にパイロットの退職問題は深刻で、パイロットは民間企...

カナダの次期潜水艦調達計画の進展について(Breaking Defense)

  ヴィクトリア級潜水艦 HMCS CORNER BROOK、OP ナヌークで北極パトロール中、氷山を通過した。2007 年 8 月 14 日Photo : Cplc Blake  2 024年9月24日 カナダ公共サービス・調達カナダのプレスリリース カナダは世界最大の海岸線を有し、安全と主権を維持するためには、カナダ海軍RCNが優れた水中監視能力を備えることが不可欠であると述べた。RCNの現有ヴィクトリア級潜水艦は、2030年代半ばに退役する予定だ。カナダ国防省(DND)に代わり、カナダ公共サービス・調達省(PSPC)は、現在就役中または生産中の潜水艦の利用可能性、およびカナダに最大12隻の潜水艦を建造・納入するための業界の能力とキャパシティに関する詳細情報を得るため、業界関係者に情報提供要請書(RFI)を発行した。 RFIに加え、カナダはこの調達プロセスの一環として、同盟国やパートナー国の政府関係者、カナダの要件を満たす可能性のある潜水艦を現在保有している、または建造過程にある欧州やアジアの企業や海軍との会合を続けている。  回答者は、2024年11月18日までに最初のフィードバックを提供することが奨励される。カナダの潜水艦能力に空白が生じるのを避けるため、カナダは2028年までに契約を締結し、遅くとも2035年までに最初の代替潜水艦を引き渡したいと考えている。これらの努力は、国内総生産(GDP)に対する国防支出比率を高めるカナダの計画の一環となる。「北極圏、大西洋、太平洋に面し、世界で最も長い海岸線を持つ国として、カナダは新たな潜水艦艦隊を必要としている。カナダ海軍に最大12隻の通常動力型氷点下対応潜水艦を調達することで、カナダは海洋の脅威を探知・抑止する能力を強化し、海洋進入路を制御し、海岸から遠く離れた場所に戦力と打撃能力を投射することができる。 カナダのビル・ブレア国防相は、「『わが北方、強く、自由な国』(Our North, Strong and Free)に示された優先事項を支援するため、産業界のパートナーと協力してこの重要なプロジェクトを実施することを楽しみにしています」と述べ、「カナダ北極圏へのアクセスがますます厳しくなる中、カナダはわが国の安全保障を維持するために信頼できる海上能力を必要としています。そのため、我々...

カナダの次期潜水艦調達計画の進展について(Breaking Defense)

  ヴィクトリア級潜水艦 HMCS CORNER BROOK、OP ナヌークで北極パトロール中、氷山を通過した。2007 年 8 月 14 日Photo : Cplc Blake  2 024年9月24日 カナダ公共サービス・調達カナダのプレスリリース カナダは世界最大の海岸線を有し、安全と主権を維持するためには、カナダ海軍RCNが優れた水中監視能力を備えることが不可欠であると述べた。RCNの現有ヴィクトリア級潜水艦は、2030年代半ばに退役する予定だ。カナダ国防省(DND)に代わり、カナダ公共サービス・調達省(PSPC)は、現在就役中または生産中の潜水艦の利用可能性、およびカナダに最大12隻の潜水艦を建造・納入するための業界の能力とキャパシティに関する詳細情報を得るため、業界関係者に情報提供要請書(RFI)を発行した。 RFIに加え、カナダはこの調達プロセスの一環として、同盟国やパートナー国の政府関係者、カナダの要件を満たす可能性のある潜水艦を現在保有している、または建造過程にある欧州やアジアの企業や海軍との会合を続けている。  回答者は、2024年11月18日までに最初のフィードバックを提供することが奨励される。カナダの潜水艦能力に空白が生じるのを避けるため、カナダは2028年までに契約を締結し、遅くとも2035年までに最初の代替潜水艦を引き渡したいと考えている。これらの努力は、国内総生産(GDP)に対する国防支出比率を高めるカナダの計画の一環となる。「北極圏、大西洋、太平洋に面し、世界で最も長い海岸線を持つ国として、カナダは新たな潜水艦艦隊を必要としている。カナダ海軍に最大12隻の通常動力型氷点下対応潜水艦を調達することで、カナダは海洋の脅威を探知・抑止する能力を強化し、海洋進入路を制御し、海岸から遠く離れた場所に戦力と打撃能力を投射することができる。 カナダのビル・ブレア国防相は、「『わが北方、強く、自由な国』(Our North, Strong and Free)に示された優先事項を支援するため、産業界のパートナーと協力してこの重要なプロジェクトを実施することを楽しみにしています」と述べ、「カナダ北極圏へのアクセスがますます厳しくなる中、カナダはわが国の安全保障を維持するために信頼できる海上能力を必要としています。そのため、我々...

国連ミッション中のカナダ哨戒機に危険な嫌がらせ行為を繰り返す中国戦闘機は何を考えているのだろうか。

    WATCH: Canada alarmed as Chinese fighter pilots ‘buzz’ Canadian planes over international waters   国連の北朝鮮監視ミッションにあたるカナダ哨戒機に中国戦闘機が超接近など嫌がらせを続けているというカナダのグローバルニュース記事のご紹介です。海南島では米海軍のEP-3と空中衝突事故に発展したことがありましたね。背景にカナダへの恨みつらみが残る中国の政治感情があるようですが。   カ ナダ政府は、アジア太平洋の上空で中国の戦闘機パイロットが危険行為をエスカレートさせていることに懸念を強めている。      カナダ軍と連邦政府の複数情報筋がグローバルニュースに語ったところによると、中国のジェット機は、国際海域上空の国連ミッションに従事するカナダの偵察機を繰り返し「嫌がらせ」している。  情報筋によると、中国機は頻繁にカナダ機から20~100フィート(約15~20メートル)まで接近飛行しており、カナダのパイロットが中国パイロットと目を合わせたり、時には中指を立てるのを視認できるほど近づいているとのことである。情報源は、機密情報のため匿名を条件に話した。  「その距離だと、その高速では恐ろしいほど近く、墜落や事故につながる可能性がある」とオタワのマクドナルド-ローリエ研究所の上級研究員チャールズ・バートンは言う。. 「今後も続くと、いつか、大変なことになる」。   Photo: Canadian Armed Forces    カナダのCP-140オーロラ哨戒機は北朝鮮制裁を監視し、ならず者国家による大量破壊兵器開発を阻止する国連の取り組みネオン作戦に参加している。同機は、乗組員を交替し頻繁に飛行している。  情報筋によると、クリスマス以降、中国戦闘機による迎撃は約60件あり、うち20件以上が危険行為と判断された。  国防省はグローバル・ニュースに事件の詳細を確認し、広報担当は「懸念すべきことで、頻度も増えている」と述べた。「(カナダの)乗組員は十分に危険を感じ、迎撃機との衝突の可能性を避けるため、自機の飛行経路を迅速に変更を迫られた事例がある」と報道官は述べた。  情報筋によると、カナダ政府は...

AUKUSに入れてもらえなかったカナダ。本来米国と一衣帯水の関係のはずだが、防衛力整備に真剣でなかった。だが逆転し、カナダも含めたCANAUKUSが生まれる可能性がある。

  カナダ首相ジャスティン・トルドー、国防相ハージット・サジャンはAUKUS合意から取り残されたと感じているのだろうか。 (Sean Gallup/Getty Images) 原 子力潜水艦建造の構想を砕かれ憤懣やるかたないフランスだが、米国の北にフランス語を使う国がもう一つある。 新しく生まれたAUKUS同盟はフランスにとって660億ドルの潜水艦商戦を失う悪夢となったが、ファイブアイズのメンバー、カナダにはもっと大きな喪失感を生んでいる。 今回の新同盟について事前相談を受けなかったカナダの官僚組織は正しく状況を見ているようだ。匿名でカナダ関係者はこれは「スリーアイズ」だとし、「カナダ除外は三か国から見ればカナダは対中国対抗では『弱い姉妹』なのだろう」と述べた。 カナダだけではない。ファイブアイズのもう一つのパートナー国ニュージーランドも二級国扱いだ。サウスカロライナ州程度の人口しかないニュージーランドには反核平和主義が長く続き、最近も対中関係で軟調な姿勢なので、この扱いは不当とは言えない。だがカナダでは今回の取り扱いは大きなショックと受け止められている。 面積では米国並み、人口はカリフォーニア州と同程度のカナダは1941年のハイドパーク宣言以来、米国に最も近い防衛協力国となっている。両国の防衛産業が国境を越え複雑に絡み合っているため、カナダは米輸出規制の唯一の例外国であり、法的には米国の防衛産業基盤の一部との扱いを受けている。これを一般には国家技術産業基盤 National Technology Industrial Base (NTIB)と呼ぶ。 カナダが国防力整備に本腰を入れてこなかったのが懸念点となっていた。回想すれば、AVROアロー戦闘機を1959年にカナダは開発中止し、以後60年に及ぶ国防力衰退を招いたといえる。カナダの国防支出はGDP比で1960年の4.2%が2014年には0.99%にまで下がっていた。 福祉国家カナダにとって国防軍の規模、戦力は革新性と合わせ低下していった。イラク、アフガニスタンへの派兵でカナダの財政事情は圧迫され、装備近代化の予定は棚上げされた。レーダー、艦艇、航空機で劣化が進み、一方で中国とロシアは北方洋を自国の湖に変えようとしている。 カナダの主権保護のためには北方へ移動可能な強力な潜水艦部隊整備が高優先順位のはずだが...

原子力潜水艦が世界に拡散する日が来るのか。オーストラリアに続き、注目はカナダ、ブラジル、韓国、日本の各国だろう。

  英アステュート級原子力潜水艦Image: Creative Commons.     A UKUS取り決めは核拡散にどんな影響を与えるだろうか。答えは今回の結果がオーストラリア外でどう展開するかにかかる。またそれ以外の主要海軍国がどこまでのリスクを甘受するかにより変動する。   核兵器拡散への懸念は理解できるが、管理も十分可能だ。オーストラリアは核燃料サイクル問題で懸念の対象国から除外しても問題なく、信頼度高い核使用国である。むしろアジア太平洋ひいては世界各地に原子力潜水艦が普及することのほうが懸念される。   ディーゼル電気推進式のほうがより大型の原子力推進潜水艦より好まれる背景が存在する。通常型艦は建造費が安くSSNsより静粛性が高い。原子炉運転に必要な人員の高い教育訓練も不要だし、核燃料取り扱い核事故予防でも同様だ。だが太平洋は広大なため原子力潜水艦が有利なのは明らかだ。     今回の原子力潜水艦選定でフランスが動揺している。伝えられるところではフランスは原子力推進式への変更をオーストラリアに提案していたが、その時点でオーストラリアは実行見込みに疑念を抱いていた。そのため同国が米国のほうがしっかりしており、長期間にわたる協力関係でフランスをしのぐと結論づけたのは理解に難くない。だがフランスの視点で最大の問題点は建造する予定だった各艦が必ずしも優れた艦とは見られていなかったことだ。   潜水艦部隊整備で難しい課題に直面する国は多い。ブラジルはフランス支援で実際に原子力艦の建造を始めている。これもオーストラリアの決定に影響した可能性がある。南朝鮮、日本、カナダは将来の潜水艦調達で難題を突き付けられている。A.B.エイブラムズの分析では南朝鮮、日本の場合はオーストラリアと異なり、SSNsは最終的に不要と結論づけている。南朝鮮、日本には「距離の暴力」はオーストラリアほどに感じられていないのも事実とはいうものの、SSNでしか実現できない性能を享受する事態を長期的にいずれかの国が選択する可能性がないわけではない。   カナダが興味深い事例だ。同国は三つの大洋にアクセスし、原子力艦の航続距離を活用できる立場にある。カナダも1950年代に原子力潜水艦保有を目指したものの、通常型に落ち...