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ヨーロッパは台湾のために戦えるか?(War On the Rocks)―中国による台湾侵攻は地域を超え大規模軍事衝突につながる可能性があり、欧州諸国も関与を迫られる。欧州が投入できそうなのは潜水艦部隊だという両著者の主張です。

  Image: U.K. Ministry of Defence via Wikimedia Commons 台 湾をめぐり中国と戦争が勃発した場合でも、戦闘に関しては、ヨーロッパはほとんど関係ないだろうと考える観測筋が多い。この意見に賛同する人々は、一般的に、ヨーロッパが中国と対峙することに消極的であることや、交渉のテーブルにつけるような意味のある軍事能力を有していないことを指摘する。あるいは、ヨーロッパは自国の問題に専念し、より身近なロシアの脅威に焦点を当てるべきであり、そうすれば米国は中国に専念できるようになるという意見もある。  だが、私たち両著者は異なる見解を持っている。  米国とアジアの同盟国を巻き込む台湾を巡る戦争は、地理的に西太平洋を越え拡大する、長期にわたる血みどろの戦いとなる可能性が高い。 世界的な特徴を持つ局地紛争の戦略的影響は、世界の海洋での戦闘を含め、何らかの形で欧州の軍事介入を余儀なくさせる可能性が高い。  この議論を進めるために、両著者はハイエンドの通常戦闘に焦点を当てる高いハードルを設定した。そして、ヨーロッパが軍事介入する可能性を高める条件を明らかにした。さらに、ヨーロッパが提供しうるさまざまな直接的な軍事的貢献を検証した。  戦争が勃発した場合、ヨーロッパは戦略的に傍観する立場ではなく、慎重に作戦と関連した能力を提供することができ、台湾防衛のための同盟軍のキャンペーンを有利に展開できる可能性がある。欧州諸国が提供できる最も価値の高い資産は、おそらく原子力潜水艦だろう。    議論の背景 近年、中華人民共和国による台湾攻撃の可能性とその結果を想定した軍事演習や机上訓練が盛んに行われている。これらの演習では、封鎖、ハイブリッド攻撃の激化、離島の占領、全面侵攻など、代替シナリオの分析に主眼が置かれ、米国、日本、オーストラリア、その他の関連地域大国にとってどのような影響があるかについて議論されてきた。台湾を巡る戦争が欧州に及ぼす影響、あるいは欧州がその戦争で果たしうる役割については、比較的注目されてこなかった。  確かに、最近の分析の中には、台湾海峡で戦争が起こった場合のNATOの対応の法的根拠、台湾海峡での戦争が米国の能力要件やNATOの欧州における態勢に及ぼす影響、あるいはEUが外交的関与や制裁を通じて...

オハイオ級誘導ミサイル潜水艦が水中ドローンを配備し、数々の賞を受賞した極秘任務を遂行していた(The War Zone)

USSミシガンの作戦には、国家安全保障に不可欠な任務として特殊作戦部隊の運用が含まれていた 2015年にグアム沖に現れたUSSミシガン。USN 米 海軍のオハイオ級誘導ミサイル潜水艦USSミシガンが、2022年10月から2024年1月にかけて、無人水中装備(UUV)を頻繁に運用していたことが明らかになった。その間、同艦は、"敵対的で困難な環境 "において、特殊作戦部隊を巻き込んだものと同様に、少なくとも3つの極秘の "国家安全保障 "任務を遂行した。本誌が過去に詳細に調査したように、非常に需要の高いオハイオ級誘導ミサイル潜水艦(SSGN)は、トマホーク巡航ミサイルを発射するだけでなく、極秘の情報収集や特殊作戦任務など、多種多様な任務をこなすことができるユニークで有能なマルチミッションプラットフォームである。 2 022年11月、沖縄に寄港したオハイオ級誘導ミサイル潜水艦USSミシガン。 USN 2022年から2024年にかけてのミシガンの活動に関する詳細は、12月に同艦に授与された海軍部隊表彰(NUC)に記載がある。同艦は、オハイオ級弾道ミサイル潜水艦(SSBN)から改造されたオハイオSSGN4隻のうちの1隻である。ライアン・チャンは、海軍が昨日オンラインに掲載した授与式の写真にNUCの文字が見えることにいち早く気づいた。公式マニュアルによれば、海軍長官は、「敵に対する行動で傑出した英雄的行為」または「戦闘を伴わないが軍事作戦を支援する極めて功労のあった」海軍と海兵隊の部隊にNUCを授与する。これは、当該部隊全体に銀星章やレジオン・オブ・メリットを授与することに匹敵する。 海軍が最近ミシガンに授与したNUCの全文は以下の通り: 「2022年10月9日から2024年1月16日までの任務中、極めて功労があった。2022年10月9日から2024年1月16日までの任務において、ミシガンの乗員は優れた作戦計画と危機管理、的確な戦術遂行を見せた。敵対的で困難な環境下で活動し、ミシガンは国家安全保障に不可欠な3つのミッションを大成功させ、複数の特殊戦作戦を遂行した。その功績は、国家と戦域の優先順位の高い複数の目標に貢献し、西太平洋の戦闘態勢を大幅に強化した。ミシガンの功績は、複数の海軍特殊戦および海中戦の新たな能力だけでなく、特に無人海中装...

米中央軍がアラビア海にSSBNが哨戒中と居場所を公表した意味。戦略ミサイル原潜の位置は極秘情報なのだが....

  CENTCOM   哨戒中の核弾道ミサイル潜水艦の所在をあえて明らかにするのは極めて異例だ     米 中央軍は、アラビア海で米海軍オハイオ級核弾道ミサイル潜水艦の存在を公表するという極めて異例の措置を取った。この発表は、司令部トップのマイケル・クリラ米陸軍大将 Gen. Michael Kurillaが、同地域で活動する米軍の重要な能力を視察に訪れたとの枠組み内で行われた。しかし、これはアメリカの同盟国協力国だけでなく、イランやロシアといった潜在的な敵対勢力に向けたメッセージとも考えられなくはない。  中央軍(CENTCOM)が本日発表したプレスリリースによると、米第5艦隊と海軍中央軍(NAVCENT)の責任者であるブラッド・クーパー米海軍中将Vice Adm. Brad Cooperは、アラビア海の非公表の場所で、USSウエストバージニアを訪問したクリラ大将と幕僚の一行に参加した。報道発表では、クリラ、クーパー、その他がどのように潜水艦にたどり着いたのか、また具体的にいつ訪問したのかについて言及はない。 「USSウェストバージニアの乗組員に徹底的に感銘を受けた。各員は、米軍最高レベルのプロ意識、専門知識、規律の体現だ」と、クリラ大将は声明で述べた。「潜水艦は核三本柱の至宝であり、ウエストバージニアはUSCENTCOMとUSSTRATCOM(米戦略軍)の柔軟性、生存性、即応性、能力を海上で実証している」。     オハイオ級弾道ミサイル潜水艦「USSウェストバージニア」を訪問し、潜望鏡を覗く米中央軍司令官マイケル・クリラ陸軍大将。 CENTCOM     米海軍は現在、オハイオ級弾道ミサイル潜水艦(SSBN)を14隻保有している。オハイオ型SSBNは当初、核搭載の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「トライデント」を最大24基搭載する設計だったが、ロシアとの軍備管理協定の一環で、最大搭載数は20基に削減された。現在のトライデントD5ミサイルは、MIRV(multiple independently targetable reentry vehicle)で、1基あたり最大14個の核弾頭を搭載できる。  オハイオ級では、誘導弾潜水艦(SSGN)に改造された4隻が就役している。最大154発...

北朝鮮を一隻で壊滅可能なオハイオ級ミサイル原潜の現況と今後

北朝鮮が本来の不良ぶりを堂々と示すようになり、米国も軍事オプションが現実になる事態を想定しているようですが、姿の見えないミサイル原潜とくにSSGNを使っての北朝鮮軍事目標の同時攻撃の可能性が増えるのではないでしょうか。SSBNも一次攻撃に投入可能と言うのはちょっと驚きですが。 The Navy Has 1 Nuclear Missile Submarine That Could Destroy North Korea 一隻で北朝鮮を壊滅可能な米海軍核ミサイル潜水艦   Sebastien Roblin May 16, 2018 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/the-navy-has-1-nuclear-missile-submarine-could-destroy-north-25848?page=show 広 島、長崎への原爆投下から9年後に封切られた映画「ゴジラ」は深海から目覚めた怪物が日本を襲う筋書きだったが、火を噴く爬虫類よりも恐ろしい怪物がその後登場した。現実の野獣が同時に海中に登場しそれぞれ複数都市の破壊能力を秘めていた。米海軍用語で「ブーマー」と呼ぶ弾道ミサイル潜水艦部隊のことだ。 現在海中に潜むのはオハイオ級弾道ミサイル潜水艦14隻で米国の核兵器の半分以上を搭載している。 オハイオ級各艦は人類史上最大の破壊兵器を搭載している。各艦が24発のトライデントII潜水艦発射弾道ミサイル(SLBMs)を海中発射し最大7千マイル以上先の標的を攻撃できる。 トライデントIIが大気圏再突入すると速度は最大マッハ24で独立再突入体8つに分離し、各100から475キロトンの弾頭になる。オハイオ級潜水艦一隻が全弾発射すればわずか一分間で最高192発の核弾頭で24都市が地図の上から消えることになる。まさに黙示録級の悪夢の兵器だ。 このオハイオ級に一番近い存在がロシアが一隻だけ温存するタイフーン級潜水艦で、艦体は大きく24本の弾道ミサイル発射管を有する。中国、ロシア、インド、英国、フランスの各国が弾道ミサイル潜水艦複数を運用し搭載ミサイルはそれぞれ異なるが、先進国の主要都市なら数隻で完全に破壊できる。 一国をまるまる破壊可能なこのような怪物の存在はどう正当化で...