ロシアのステルス機技術がまだ西側よりも遅れているのは明らかですが、スパイ活動などで急速に拡充しないとも限らず、今回のなんちゃってステルス機を笑い飛ばすことはできないようです。 ロ シアのオホートニク大型無人機が飛行テストを完了した。RIAノーボスチ国営通信社が昨年末伝えていた。 テストに詳しい筋の話としてRIAは「アシュルクにあるロシア航空宇宙軍の戦闘訓練投入センターの軍用飛行場でオホートニクは各種機能試験とならび誘導空対空ミサイルの発射シミュレーションを試した」と伝えた。 この筋によればミサイル発射シミュレーションは「実際のミサイルと全く同じ構造だが推進機構、弾頭は外してある」とし、レーダーと赤外線追尾装置はついているという。テストの全体期間は不明だが、RIAの取材源はテストは最近完了したと述べている。 オホートニクとはロシア語で「狩人」の意味で、大型無人単発機で全翼機の形状で偵察、情報収集以外に航空戦闘も行う想定だ。 空対空戦でオホートニクを「忠実なるウィングマン」として投入し、有人機より前方を飛行させ、敵勢力の優勢な空域に対応する構想で、集めた戦闘空域の情報を有人機に伝え、敵の空対空ミサイルや地対空ミサイルをひきつけ有人機を防御する。忠実なるウィングマンとして有人機の指令を受け、敵機や地上標的への攻撃も可能だ。 上記RIAノーボスチ記事ではオホートニクはミサイル誘導装置、エイビオニクスをSu-57戦闘機と共有したとある。 オホートニクはレーダー断面積削減に優れているとロシア筋は主張するが、同機が真のステルス無人機なのかは疑問だ。全翼機形状ではあるものの、オホートニクのステルス性能を大きく妨げているのが機体表面上のアンテナ数点、空気取り入れ口、突出部などだ。 オホートニクのステルス塗装がこうした不利な形状を補う可能性があるが、真のステルス機に進化する前に相当の再設計が必要となろう。 将来の空中戦闘で無人装備が重要になるのは明らかで、無人機の進歩が著しく、ロシアもこの分野に注力しているが、米国が戦闘対応無人機と友人ステルス戦闘機の併用の実用化で急速に進展を示している。■ この記事は以下を...
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