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新空軍長官に元国防次官フランク・ケンドールを指名したバイデン政権。オバマ政権時の懐かしい人物が再びスポットライトを浴びる。空軍次官には非白人女性ジョーンズを指名。議会は難なく承認するのでは。

      英国向けF-35の引き渡し式典(2012年)でフォートワース(テキサス州)で招待客に祝辞を述べるフランク・ケンドール(調達、技術、補給活動担当国防次官、当時)。(Tom Pennington/Getty Images)      バ イデン政権は空軍長官にフランク・ケンドール Frank Kendall 、空軍次官にジーナ・オーティス・ジョーンズGina Ortiz Jonesを正式指名した。   4月27日午後にホワイトハウスが発表し、同日朝にDefense Newsが先に報じていた。   ケンドールはオバマ政権で国防総省の調達最高責任者を2012年から2016年にかけて務めた。調達、技術、補給活動担当の国防次官として調達活動の機動性確保のため “Better Buying Power” を提唱した。   ケンドールは国防総省内で数々のポストを歴任しており、2010年から2012年には主席次官代理だった。また国防産業でも1990年代に レイセオン で技術部門副社長だった。   陸軍で軍歴を有する人権派弁護士のケンドールは選挙運動中のバイデンチームで早くから国防問題の顧問となり、国防総省あるいは軍の長官ポストの噂が出ていた。   ケンドールは陸軍出身だが、ペンタゴンで空軍向け及び航空宇宙関連の兵装調達トップ歴が長い。 ロッキード・マーティン F-35共用打撃戦闘機には鋭い批判をすることで知られ、「調達の悪例」とまで呼んだ。   ジョーンズはペンタゴンでは新参者だが、その他政府組織で広い経験を有する。空軍では2003年から2006年にかけ情報官としてイラクに派遣された。2008年には国防情報局へ顧問として移動している。その後、米国通商代表部に勤務した。   ジョーンズは2018年2020年連続して下院議員に立候補し、テキサス23選挙区で民主党候補となったがともに共和党候補に敗れている。   ジョーンズはフィリピン系米国人で「聞くな、話すな」の軍方針の元で同性愛者として勤務する困難な日々を過ごした。任命が確定すれば、初の非白人女性空軍次官となる。   両名は厳しい局面に立たされている空軍を指導することになる。空軍参謀総長C・Q・ブラウン大将は空軍の変革をめざい、高性能機材を投入するロシアや中国の脅威に対抗しようとする。ただし、本人も変革は意味のなくなった