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フランス海軍のシャルル・ド・ゴール空母打撃群が初の太平洋配備を完了し、日米海軍と演習を展開した意義(USNI News)

  2025年2月10日、フランス空母シャルル・ド・ゴール(R 91)の飛行甲板上を移動する、打撃戦闘機隊(VFA)113の「スティンガー」所属のF/A-18Eスーパーホーネットと、打撃戦闘機隊(VFA)2の「バウンティ・ハンター」所属のF/A-18Fスーパーホーネット。 米海軍写真 フランス空母シャルル・ド・ゴール(R91)艦上にて- フランス海軍の空母打撃群は、太平洋での最初の展開を完了し、日米軍と連携を深めたと、フランス海軍関係者がUSNIニュースに語った。  空母打撃群は、パートナー諸国と協力し、この地域に対するフランスのコミットメントを示すために派遣されたと、空母打撃群の司令官ジャック・マラール少将は火曜日に記者団に語った。  「今回の寄港は、インドのパートナーとのヴァルナ演習のためにさらに西へ出航する前の、太平洋における任務の最終段階を意味する」と、マラール少将は語った。「フランス空母打撃群にとって、この新しい海域で行われた演習と交流はすべて、相互運用性を強化するだけでなく、自由で開かれ、安全で平和なインド太平洋地域を促進する我々のコミットメントを実証した」。  フランスのCSGには、シャルル・ド・ゴール以外に、駆逐艦FSフォルバン(D620)、フリゲート艦FSプロヴァンス(D652)とFSアルザス(D656)、給油艦FSジャック・シュヴァリエ(A725)が含まれる。  空母の航空団には、ラファールM戦闘機22機、E-2Cホークアイ空中早期警戒管制機2機、AS365ドーフィン・ヘリコプター2機、NH90ヘリコプターを含む。CSGを支援するのは、インドネシア、フィリピン、日本、シンガポールから派遣されたフランス海軍のアトランティーク2海上哨戒機(MPA)2機である。 原子力攻撃型潜水艦もCSGの一部であると言われている。  CSGは、ミッション・クレマンソー25として知られる5ヶ月間の配備中で、昨年12月に出発し、4月に帰還する。太平洋での演習には、ラ・ペルーズ25、日米仏のマルチデッキ演習パシフィック・ステラ2025、フィリピンとの海上協力活動(MCA)訓練などがある。シャルル・ド・ゴール、フォルバン、アルザス、ジャック・シュバリエの各艦はシンガポールに入港し、プロヴァンスはCSGから離れベトナムのホーチミン市に寄港した。  「今回のミッションの...

フランスがウクライナに初のミラージュ2000戦闘機を引き渡し(Defense News)―F-16と合わせウクライナ空軍の主力機はどんどん西側機材に置き換わっています。さらにグリペンも欲しいなと言うのがウクライナのリクエストです

  ジブチ上空で海兵隊空中給油中隊234(VMGR-234)K C-130Jから空中給油を受けるフランスのミラージュ2000戦闘機 (US Air Force) ゼレンスキー大統領は機材納入を歓迎し、「ウクライナの安全保障を強化する新たな重要な一歩」と述べた フ ランスはミラージュ2000第4世代戦闘機をウクライナに引き渡し、ロシア軍との戦闘を続けるキーウの攻撃能力を強化した。  「その第一号が本日ウクライナに到着した」と、フランスのセバスチャン・ルコルヌ軍務大臣は、ダッソー製航空機の納入についてXの投稿で述べた。 同機は空対地攻撃を主に行うる。  「フランス国内で数ヶ月間訓練を受けたウクライナ人パイロットが搭乗し、ウクライナの空を守るため参加することになる」とルコルヌは付け加えた。  ルコルヌ大臣は、納入される航空機の正確な機数は明らかにしなかったが、報道によれば、フランス国民議会は以前、6機のミラージュ2000-5が派遣されると認識していた。  ウクライナに米国製F-16第4世代ジェット機を供給している西側諸国は、通常、作戦上の安全保障上の懸念から、引き渡し機数についてコメントしていない。  ルコルヌは昨年、ウクライナにミラージュ・ジェットを送る計画の詳細について、空対地兵器と新しい電子戦装置を装備すると述べた。  ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「陸、空、海、宇宙、サイバーにまたがるシームレスな作戦を可能にするための新たな重要な一歩」と称し、新機材の納入を歓迎した。  レガシーシステム、新システム、次世代システム、最先端システムが戦場で連携することで、真の利点が生まれる。  また、「今回の納入にあわせ、F-16フリートの拡大を続けており、オランダがこの取り組みを支援する約束を果たしている」と付け加えた。  2024年7月の時点で、デンマーク、オランダ、ベルギー、ノルウェーは、全16カ国の空軍能力連合の下で約80機のF-16を供給することに合意している。 さらに、デンマーク、ルーマニア、イギリス、アメリカは、ウクライナ軍パイロット訓練を受け入れている。  戦争の初期段階では、ウクライナはロシアの侵攻に対抗するため、ソ連時代のMiG-29とSu-27戦闘機に頼らざるを得なかったが、当局者や専門家はF-16の供給は特効薬にはならないと述べて...

フランス海軍のシャルル・ドゴール空母打撃群がインド太平洋配備に向け出港準備中(Naval News)―日本寄港も視野に入っている様子

  航空母艦シャルル・ド・ゴール、防空駆逐艦シュヴァリエ・ポールとの同時航行補給(UNREP)を行う補給艦ジャック・シュヴァリエ。 ©Victoria Chantriaux/Marine Nationale/Défense  フランス海軍の空母打撃群(CSG)がインド太平洋への大規模かつ長期的な配備に向けて出港する。「クレマンソー25」と名付けられたこのミッションは、今月中の出航予定だ。 F REMMフリゲート艦ブルターニュが7ヶ月間のインド太平洋への派遣から最近帰還したように、フランス海軍はさらに数隻をこの地域に派遣しようとしている。   配備はまだ「単なる計画」だが、フランスの原子力空母シャルル・ド・ゴールとその護衛艦は、地中海東部、紅海、インド洋、そしておそらく太平洋のはるか彼方まで、数カ月に及ぶ旅にまもなく出発する見込みだ。   Naval Newsは、同CSGが日本とフィリピンに歴史的な寄港をする可能性があると理解している。   ある上級士官は、フランス国際関係研究所(IFRI)の会議中に、匿名を条件に、「空母は今年、偶然にも機会を得たので、(配備のための)準備作業はまとまり始めている」と語った。   シャルル・ド・ゴールは今後2年間、技術的な3回目のオーバーホールと燃料補給(フランス語で「ATM3」と呼ばれる)を行う前に航海することができる。   出航は11月に予定されているが、「一定の可能性」に包まれており、世界情勢を含むさまざまな要因によって条件が変わる。   CSGの正確な構成は不明だが、シャルル・ド・ゴール以外で、IFRIに提示された護衛艦は、ホライズン型防空駆逐艦、アキテーヌ級フリゲート(ASW FREMM)、防空FREMM(FREMM DA、) 原子力攻撃型潜水艦(SSN)、後方支援艦(ジャック・シュヴァリエ)、支援艦およびロワール級洋上支援・援助艦となりそうだ。   航空団は、E-2CホークアイAEW2機、ラファールマリン24機、ヘリコプター4機で構成される。   つまり、約3000人の水兵と海軍飛行士が、あらゆる能力を結集することになる。   クレマンソー25の任務中に数回の演習が検討されているが、共通しているのはフランスのパートナーとの相互...

ウクライナにミラージュ2000戦闘機をフランスが供与へ。マクロンがまたもや独自路線を発表し、米国を困惑させている

フランスがウクライナ支援にこれまで以上に積極的になっています。マクロン大統領がフランス地上部隊をウクライナへ将来派遣する案を示しましたが、今回はミラージュ戦闘機を供与すると公式に発表しました。F-16の運用が予定より遅れているのは事実ですが、エコシステムが異なるフランス製戦闘機も追加することでウクライナ側には逆に負担が増えてしまいかねませんが、一方的に攻撃されているウクライナ側からすれば喉から手が出るほどほしい装備なのでしょう。あるいは英米主導のF-16供与へのアピールなのでしょうか。The War Zone記事からのご紹介です。 Alan Wilson via Wikimedia ミラージュ2000がF-16に次いでウクライナで運用されることになる フ ランスのエマニュエル・マクロン大統領は、ウクライナにミラージュ2000-5戦闘機を譲渡する計画を明らかにした。これは、ウクライナ空軍がスウェーデンからサーブ340空中早期警戒管制機のペアを手に入れるという、最近の予想外の発表に続くものだ。また、米国製F-16ヴァイパー戦闘機をウクライナに供給する多国籍の取り組みが進行しているなかでのことである。 フランス24によると、「明日、我々は新たな協力を開始し、フランスのダッソー製ミラージュ2000-5戦闘機をウクライナに供与し、ウクライナのパイロットをフランスで訓練することを発表する」とマクロンは今日のテレビインタビューで語った。マクロン大統領は、第二次世界大戦中のノルマンディー上陸作戦から80周年を記念して行われた式典に出席していた。 「マクロン大統領は...ウクライナとの新たな協力プログラムの開始を発表した。これには、ウクライナ兵4500名の訓練、パイロット養成、ミラージュ2000戦闘機の譲渡が含まれる」と、在ワシントンD.C.のフランス大使館は声明で本誌含む報道陣に確認した。 A pair of French Mirage 2000-5Fs. Alan Wilson via Wikimedia フランス空軍は現在30機近くのミラージュ2000-5Fを運用している。フランスの-5Fジェット機は、ミラージュ2000の派生型を改造したもので、旧式のフランス製防御対策システムを保持するなど、輸出用の-5バージョンとは異なる点があると言われる。 のミラージュ2000-5Fは、他...

フランスに同情する国が皆無なのはなぜか。因果応報と冷たく突き放すヨーロッパ各国だが、AUKUSは単純にフランス設計では要求水準を満たせないと判断したのではないか。

  French President Emmanuel Macron at the Elysee Palace in Paris, Sept. 20, 2021. AP / GONZALO FUENTES   フランスの強引な営業手法にいら立地を隠せない欧州諸国は多い。 フランスがAUKUSに怒りを隠せない。だがEU加盟国から同情の念はほとんど表明されていない。その理由としてフランスが武器輸出で荒っぽい手法を展開してきたのを他国が不快に感じていることがある。フランスは武器輸出は国家主権上で不可欠な要素と考えており、フェアプレイも重要だ。 サウジのジャーナリスト、ハマル・カショギがイスタンブールのサウジ領事館で2018年10月に殺害されると、エマニュエル。マクロン大統領の手元に極秘情報が届き、サウジアラビアがイエメンでフランス製武器をどう活用しているかの説明があった。半年後にドイツなどヨーロッパ諸国がサウジ向け武器販売を停止したが、マクロンはフランスに同じ措置を求めるのは「人気取り政治」と一蹴した。 「武器販売とカショギ殺害に何の関係があるのか。イエメンの事態とのつながりは理解できるとしてもカショギ氏殺害とは何ら関係がない」「『武器輸出停止』を叫ぶのは典型的な扇動政治で、カショギ事件は無関係だ」(マクロン) イエメン内戦では130千名が死亡しており、16百万名以上が十分な食料を得られない状況だ。イエメンでサウジ主導の連合軍とフーシ戦闘員の戦いで国民が苦しむ中でフランスのサウジアラビア向け武器輸出は続いている。2018年のフランス武器輸出は50%増加した。 昨年にフランスの武器輸出は大幅減となった中でサウジアラビア向けが国内防衛産業の維持に大きく貢献した。サウジは704百万ユーロ相当のフランス製武器を購入し、最上位国となった。また、不振とは言うもののフランスの武器輸出は2016年比で44%増となり、武器輸出上位5か国の中で目立つ存在だった。 防衛産業を擁する国は輸出で維持しているのが大部分だ。その中でフランスは防衛産業幹部のみならず大統領含む政治家が積極的に輸出案件制約に駆け回っている。フランス防衛産業では国営、民間資本の関係なく、フランス政治家がセールスマンとなり他国の競合相手を蹴落とそうとなりふりかまわぬ動きを示している。米国等でも公職につくものが...

B-21に輸出の可能性が浮上。輸出先想定5か国に日本も。 実現すればクアッドで共通装備となるのだが、その可能性は?

B-21 Stealth Bomber Official Artwork   B -21次世代ステルス爆撃機は過去50年の西側爆撃機の生産実績を上回る規模の製造となる予定で、米空軍の発注規模が200機超になる可能性が出てきた。さらに同盟国への輸出がとりざたされている。   B-21は現有のB-1BおよびB-2に交代し2030年代の第一線運用を想定し、試作型が 2022年に 初飛行する 。現在稼働中の大陸間爆撃機では 米国から輸出実績はないが、B-21は長距離戦略爆撃用途以外の任務もこなす想定で、空中早期警戒機、データ中継機、空中給油機、スタンドオフミサイルを運用する攻撃機、レーザー等指向性エナジー兵器搭載機にする構想がある。   幅広い活躍を実現しB-21には西側世界で最も威力の高い機材になる期待が寄せられており、特に運用維持経費が現行機より大幅に下がるため海外でも高い需要が見込まれる。時間当たり経費はB-2の四分の一程度になる想定でB-21導入が可能となる国も一定数出現する。生産機数が増え、さらに製造ラインも追加すれば効率がさらに上がり、研究開発費用も増やせるので輸出仕様の実現も容易となる。同盟国での爆撃機運用が実現すれば、中国、ロシア、北朝鮮、イラン等の敵対勢力へ威力を発揮し、輸出の後押しとなる。では、B-21導入可能性がある5か国を順にみてみよう。     1. オーストラリア   B-21輸出が可能となればオーストラリアの導入可能性が高い。事実、オーストラリアは同機受け入れ用施設の構築をすでに同国内の米軍基地で始めている。中国を視野に入れたオーストラリアの軍備増強は西側が認めるもので、東南アジアへの西側最前線としての同国の位置に大きな意味があり、オーストラリアがさらに遠方の目標地点の攻撃能力を実現すれば広義の西側目標が実現する。同国はF-111長距離攻撃戦闘機を米国以外で唯一運用していた。オーストラリアは同機を隣国インドネシアの威圧に運用していたが、B-21を導入すればこの用途が復活し、同時に対象地がより広範に広がる。オーストリアが導入するF-35Bによる兵力投射能力を補完する効果が生まれる。オーストラリア北部の各基地や遠隔地点の航空基地への脅威が現実のものとなっているが、B-21があれば緩和効果が期...

フランスが次期原子力空母建造を発表。

  フランスが新型空母建造に踏み出しました。記事によれば推進方式はこれまで未定だったということですが、どうなんでしょう。シャルルドゴール一隻の空母運用になっている事情もわかります。新型機FCASを搭載するということですが、空母運用型も最初から開発するのでしょうか。運用はいっせきだけ?それとも中断中のドゴール級二号艦を完成させ、非対称の二隻で運航する?フランスだけで運用可能なのでしょうか、わからないことが多すぎますが、大国の威信で空母を建造するようです。Defense Newsが以下伝えています。   Naval Group   エ マニュエル・マクロン大統領は次期原子力空母の建造を 開始し、2038年に就役し、現行のシャルル・ドゴールと交代すると12月8日に発表した。   新型空母はフランス史上最大の艦艇となる。フローレンス・パルリ国防大臣は将来型戦闘航空機システム(FCAS)30機を搭載し、75千トン、全長300メートル、27ノット航行可能、2千名が乗り組み、同艦はK22原子炉二基を搭載し、出力220メガワットとなると発表していた。シャルルドゴールは全長261メートル、満排水量42千トンである。   フランス中央部ルクルソにある原子力発電大手企業 フラマトム Framatomeで演説したマクロン大統領は演説の最後の4分間で次期空母が原子力推進になると発表した。   主契約企業は ナバルグループ は直ちに声明文を発表し、大統領の決断を称賛するとともに チャンティデラトランティーク  Chantiers de l’Atlantique 、 テクニカトム  TechnicAtome 、 ダッソーエイビエーション  Dassault Aviation 等フランス主要企業と連携し建造に進むと述べた。   ナバルグループ会長兼CEOピエール・エリック・ポメレは「今回の発表を喜ばしく思う....フランスは原子力空母運用という主要国でも限られたサークルの一員の位置を維持できる」と述べた。またポメレはマクロン演説に関し、「技術水準の維持を約束する」今回のような大規模事業の重要性ならびに「推進系分野、高付加価値軍用装備の各分野を通じフランス技術の優位性ならびに戦略地政学上の地位を維持すること」を強調している。 ...