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シリアで何が起こっているか ① イランUAVをイスラエルアパッチが撃墜、シリアがF-16Iを撃墜

Israeli F-16I Sufa Crashes After Coming Under Massive Anti-Aircraft Fire From Syrian Air Defense シリア防空網がイスラエル空軍F-16Iを撃墜 F-16I-SUFA By David Cenciotti Feb 10 2018 - https://theaviationist.com/2018/02/10/israeli-f-16i-sufa-crashes-after-coming-under-massive-anti-aircraft-fire-from-syrian-air-defenses/ イ ランUAVが2月10日イスラエル領空に侵入しAH-64アパッチにより撃墜された。イスラエル空軍はシリア報復攻撃に出撃s多賀、F-16I一機に被弾が生じイスラエル北部に墜落した。パイロット二名は脱出に成功したが、一名が重傷である。  「2月10日、アパッチヘリコプターがシリアから発進しイスラエルに侵入したイラン製UAVの迎撃に成功した。侵入機は防空体制により早期探知され追尾を続け迎撃した。これに対してIDFはイラン機を発進させたシリア国内の施設を攻撃した」とイスラエル国防軍が発表している。  撃墜の瞬間を映した映像では機体はセーゲ(サンダーボルト)のようで、イラン革命防衛隊(IRGC)が2016年に公表した無人機で先に捕獲した米RQ-170ステルス無人機を原型にしたもののようだ。 2月10日に撃墜されたUAVはRQ-170原型のイラン無人機に酷似している。 i mage: https://theaviationist.com/wp-content/uploads/2018/02/Drone-shot-down.jpg  ただしその後に発生したことの方が重要だ。   「その後、イランUAV侵入に対応しイスラエル空軍(IAF)はシリア国内12か所を攻撃目標とし、うち三か所が防空施設、四か所がシリア駐留イラン軍施設であった。攻撃中に対空ミサイル複数がIAF機に向け発射され、F-16パイロット二名が射出脱出したが、一名が重傷で現在病院で治療中だ」  第一報で撃墜されたのはF-16IスーファでsA-5およびS

シリア上空のロシア機危険飛行行為はF-22をスパイのためと米空軍が説明

シリア上空での 危険な事態について以前はロシア発の情報としてお伝えしていましたが、米軍側の見解が出てきました。やはりものごとは両面から見ないと実態がわかりませんね。 Is Russia Spying On U.S. Stealth Fighters In Syria? ロシアはシリアで米ステルス機をスパイしているのか 米空軍F-22ラプターがKC-10エクステンダーから空中給油を受け離れていく。不朽の決意作戦の一環としてシリア上空で。昨年撮影: USAF Jan 5, 2018 Lara Seligman | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/russia-spying-us-stealth-fighters-syria ロ シア軍パイロットがイラク、シリアの航空作戦を利用して米軍機とくにステルスF-22ラプターの情報収集に励んでいる。 対イスラム国戦で米軍作戦の情報と戦術が「宝の山」のように手に入ったはずとヴェラリン・ジェイミソン中将(ISR担当空軍参謀次長)が議会で1月4日明らかにした。米軍機とシリア上空で隣り合わせに飛行する中でロシアは米軍機とその戦術で「貴重な知見」を入手したと中将は強調。 「敵側はこちらを注視しており、こちらから学び、イラク特にシリア上空でこちらの作戦実施方法の宝の山を掘り当てている」 ジェイミソン中将は具体的な機種に触れなかったが、ロシアが米第五世代戦闘機の実戦投入状況を初めて目にしたのは事実だ。F-22はシリアで2014年に初めて実戦投入された。 ロシア機がF-22に異常接近するのは日常茶飯事でロシアは同機の情報を収集している可能性は十分ある。 最近もF-22がロシア機と空中衝突を辛うじて回避した事案があった。12月13日にSu-25二機編隊がユーフラテス川東側の連合軍側空域に侵入した。パトロール中のラプター二機編隊がただちにSu-25を迎撃に入り、チャフやフレアを放出し緊急時防護周波数で数回にわたり空域退去をロシア機に求めた。 うち一機のSu-25がF-22に接近したのでラプターパイロットは「過激な操縦」で空中衝突を回避せざるを得なかったと空軍は説明。また別のS

Tu-95発射の新型巡航ミサイルでシリア国内ISIS拠点を攻撃したロシア

弔い合戦のつもりなのでしょうか、その中でも米国へ責を求めるところに外国人嫌いのロシア人気質がうかがえますね。10メートル以内の精度というのはGPSを使っている証拠でしょう。かつてのスペイン内戦と同様にロシアは各種兵器を投入して実用的な用兵案を蓄積しようとしているようですね。 Russian Tu-95 “Bear” Bombers Hit Daesh Terrorist Camps With KH-101 Cruise Missiles In Long Range Strike ロシアのTu-95ベア爆撃機がISIS拠点をKH-101巡航ミサイルで長距離攻撃 Cruise Missile Attack from Russia Avenges Lieutenant General Valery Asapov Death. 巡航ミサイル攻撃はロシアのバレリ・アサポフ中将 Lieutenant General Valery Asapov の死亡への報復だ。   By Tom DemerlySep 27 2017 - https://theaviationist.com/2017/09/27/russian-tu-95-bear-bombers-hit-daesh-terrorist-camps-with-kh-101-cruise-missile-in-long-range-strike/ ロシアのツボレフTu-95ベア爆撃機編隊が巡航ミサイルでISISタクフィリ戦闘員が支配する拠点をシリアのデルアルズールDeir al-ZourおよびイドリブIdlib の二地点を対象に2017年9月26日に攻撃した。 今回の攻撃はロシア軍司令官ヴァレリー・アサポフ中将の死亡に対する報復攻撃の性格が強い。同中将は第五赤旗陸軍の指揮官だったといわれる。シリアへ展開し上級軍事顧問として活躍していたが、ISISの迫撃砲攻撃で先週末にダイルアルザワルDayr al-Zawrで戦死している。死亡地点はダマスカスより450キロ北東の地点で、ロシアのブログでは米国の介入に責任の一部を求めており、情報が漏えいしたことが中将の死につながったと非難している。 長距離巡航ミサイル攻撃を実施したのはロシア空軍のTu-95MS「ベアH」または「MSM」型で第184

化学攻撃の警戒? シリア沖に米情報収集機材多数が飛行していた

アサドと呼び捨てにしているところが面白いですね。シリア政府軍は再度化学攻撃を実施してしまったのか、しようとしているのかいずれにせよ米国は実施をさせないよう圧力をかけているのでしょう。米政府がシリアに警告したのが6月26日でしたので迅速に機材を展開させたことになります。 U.S. Intelligence Gathering Aircraft Amass Off Syria As Assad Visits Russian Detachment Near Latakia 米情報収集機材がシリア沖を飛行しアサドのロシア部隊訪問時に対応していた   Jun 27 2017 - By David Cenciotti https://theaviationist.com/2017/06/27/u-s-intelligence-gathering-aircraft-amass-off-syria-as-assad-visits-russian-detachment-near-latakia/   米RC-135リヴェットジョイント他偵察機がシリア沖合の国際空域を飛んでいた。一方でWC-135「核嗅覚探知機」は黒海に向け飛行した。 ホワイトハウスはシリアが化学攻撃の実施に踏み切ることを強く警告しており、アサドがラタキア付近のフメイミム空軍基地を訪問したことが異例とも言える米スパイ機材のシリア付近飛行の高まりの理由と説明している。 情報収集活動が活発になっているのはシリア西岸の沖合でふたたび先に気付いたのは航空機スポッター、航空バンドやADS-Bを見る愛好家だった。それによるとRC-135複数と米海軍P-8ポセイドン一機も見つけたという。 その報告でRC-135Uコンバットセント一機、RC-135Vリヴェットジョイント一機、P-8ポセイドン一機が6月27日に確認されており、ちょうどそのころアサドがロシア軍スホイ機のコックピットで記念写真をとっているころだった。 リヴェットジョイントは米空軍のSIGINT情報収集機材であり、「敵の」無新通信を傍受し場所を特定したあと情報を戦術データリンクで他の機材に発信するの役割がある。コンバットセントは敵のレーダー信号の技術情報を収集するのが役割。P-8は米海軍が多用途監視偵察機としても

4月7日のシリア空軍基地攻撃に発射されたトマホークは計59発だった

第一撃は化学攻撃の出撃基地を限定的に狙ったものでした。今後どこまで拡大するのかが関心事ですが、シリアが、またロシアが同対応するのか、またイランにも注意を払わねばなりません。アサド政権は墓穴をほったことになるのでしょうか。 VIDEO: U.S. Destroyers Fire 59 Tomahawks on Syrian Airfield in Retaliation for Chemical Attack By: Sam LaGrone and Megan Eckstein April 6, 2017 9:55 PM • Updated: April 7, 2017 12:04 AM https://news.usni.org/2017/04/06/breaking-u-s-destroyers-fire-dozens-tomahawks-syrian-airfield-retaliation-strike-chemical-attack#more-25031 米海軍誘導ミサイル駆逐艦二隻がトマホーク陸地攻撃ミサイル59発を発射し、シリア航空基地を攻撃した。同基地がシリア北部を襲った化学攻撃の拠点だと複数の軍事筋がUSNI Newsに木曜日夜に語った。 駆逐艦USSポーター(DDG-78) およびUSSロス(DDG-71) が東地中海から4月7日午前4:40、東部標準時午後8:40にシリア攻撃を開始したとペンタゴンが発表。米ロ間の取り決めで米側からロシアに巡航ミサイル発射の事前通告があった。 トマホーク巡航ミサイルによる攻撃は化学攻撃の航空機が発進したと思われるアルシャイラット空軍基地をねらった。 「今晩、軍に化学攻撃の拠点と思われる空軍基地の攻撃を命じた」とドナルド・トランプ大統領は声明を発表した。「国家安全保障上、米国の権益に死活的な意味があり、致死性のある化学兵器の拡散を食い止める意味もある。シリアが禁止令を無視し化学兵器を投入したことは間違いなく、化学兵器禁止条約に違反しただけでなく国連安保理にも逆らっている」 USSロス(DDG-71)がトマホーク陸地攻撃ミサイルを発射している。 April 7, 2017. US Navy Photo ペンタゴン報道官デイビス大佐は声明文で「今回の攻撃は

縁の下の力持ち? 不気味なAC-130はアフガニスタンで酷使されている

スプーキーとは不気味な愛称ですが、暗闇の上空からいきなり105ミリ砲の攻撃を食らうのは大変恐ろしいことなのでしょう。ただこの機の運用には完全な航空優勢の確保が条件ですね。また機体整備が大変な状況が読み取れますが、火砲による振動も大きな影響なのでしょうか。19世紀の戦列艦が空を飛んでいるような存在ですね。 We go to war so you don’t have to In Less Than a Year, U.S. Air Force Gunships Flew Nearly 4,000 Hours in Combat by JOSEPH TREVITHICK https://warisboring.com/in-less-than-a-year-u-s-air-force-gunships-flew-nearly-4-000-hours-in-combat-6b6b91da207c 米空軍の戦闘力というと高速で飛ぶF-15やF-16戦闘機、強力な威力を発揮するA-10対地攻撃機、B-1やB-52の大型爆撃機に注目が集まる。だが恐ろしい効果を上げているAC-130ガンシップが取り上げられることはきわめて少ない。 重武装AC-130が投入されるのは隠密作戦が多く、地上特殊部隊と連携するため空軍も同機の活動を詳述するこのは稀だ。だがこの特殊用途機が世界各地で大きく貢献しているのも事実だ。 2013年11月から翌年6月までだけでも第四特殊作戦飛行隊所属のAC-130UスプーキーII各機は合計4千時間も戦闘任務に投入されたと公式空軍記録にある。合計7機の海外展開は延べ1,175日になっている。 War Is Boringはこの度、情報公開法により空軍年次報告の写しを入手したがかなりの部分が削除されている。 AC-130導入はヴィエトナム戦争時点に遡る。U型が1995年までに導入された。C-130輸送機を改造し、火器、装甲、センサーを搭載。U型は25ミリガトリング砲、40ミリ銃、大型105ミリ迫撃砲を機体左側から押し出して運用する。強力な暗視装置、レーダーその他で敵を探知する。通常は13名で運用する。 第四特殊作戦飛行隊はフロリダ州ハールバートフィールド基地に駐留するが、2013年から2014年にかけて所属

ロシアはなぜシリアで乱暴な無差別爆撃を実施しているのか

シリアで何が起きているのか正確に把握している方は日本では少ないのではないでしょうか。なじみがない話ではありますが、遠い地とのんきに構えている余裕は実はないのですが。やりたい放題のロシアに各国はなんら手を売っていないというのが現実です。この事態を生んだのもオバマ政権の失策です。 Russian Su-25 attack planes take off from Hmeymim air base in Syria. Russian Ministry of Defense photo Does the Russian Air Force Even Know What Is Going On in Syria? The Kremlin either has poor military intelligence or different — and far more disturbing — priorities in mind by TOM COOPER https://warisboring.com/does-the-russian-air-force-even-know-what-is-going-on-in-syria-82333eadca31 ロシアはシリア介入を始めた昨年から一貫して無差別に住民を標的としている。シリア政府への反抗勢力を一掃する戦略目標なのは明白だ。 ロシアは同じ戦法をチェチェンで実施ずみで、今度はシリアというわけだ。公共施設、学校、病院、食料貯蔵所、給水施設を巧妙かつ継続して空爆し、敵対勢力の統治効果を減衰させ、地元住民に恐怖感を煽り居住地を離れさせ、反乱勢力の力を下げるねらいがある。 ただしロシアの「価値減衰」戦術が2016年10月ほど激烈に行ってきたことはなかった。 同月にアルカイダ系列のジャバト・アル・ファタ(JAF)勢力がアレッポに移動してきた。さらにJAF勢力が補給品をトルコ国境付近から運送してきたがロシア機の姿はどこにもなかった。 10月25日になり自由シリア軍の中央師団がイドリブからアレッポに移動したが空爆はさして心配でなかった。 一方、ロシア航空宇宙軍VKSはアレッポ東方やイドリブの市町村を集中爆撃し、市民に多数の死傷者が発生した。 10月26日、JAFがアレッ

シリア上空での米ロ軍用機衝突は回避できるか

そもそもシリア問題を放置した挙句、ロシアの全く別の意図による介入を許してしまったのはオバマ政権の失策です。シリア上空の空域で米ロ間の衝突が発生すれば事態がエスカレーションしかねません。両国間の理性ある行動が期待されます。 Report: Russian, U.S. Jets Have Close Encounter Over Syria アレッポを空爆するTu-22M3  / Russian Defense Ministry via AP       BY: Morgan Chalfant October 28, 2016 10:43 am http://freebeacon.com/national-security/russian-american-jets-close-encounter-syria/ 米ロ軍用機がシリア上空で数日前に異常接近していたことが判明した。 10月28日のAFPが米関係者の発言を引用し、ロシア戦闘機一機が米軍機にシリア上空で同月17日に危険な接近飛行をしたと報道している。 大型スパイ機に随行したロシアジェット機が米軍機の近くを飛行し、「半マイル以内」まで近づいたと米空軍ジェフ・ハリガン中将が述べている。 匿名の防衛関係者はこのロシア機が「通過する際にジェット噴流がわかるくらい接近していた」と述べている。 米ロはリシア上空での空中衝突を回避するホットラインを開設している。今回は米側パイロットからロシア機に交信を試みたもののうまくいかなかったという。 ハリガン中将は同地域で米ロ軍用機の接近遭遇が急増しているとも述べ、ロシア機が意図的に米軍機に接近飛行を10日に一回のわりで実施しているという。 米ロ間の緊張はシリアをめぐりここ数週間高まっており、きっかけは停戦協定の不調とともに両国間の通信連絡が中断したことだ。 ロシア・シリア軍はアレッポで一般市民並びに米国が支援する反乱勢力を空爆しており、オバマ政権がシリア政府軍への攻撃を検討中と伝えられるとモスクワは作戦行動中のシリア空軍を標的とする連合軍は撃墜すると警告している。■

★★ロシアがF-22撃墜は可能と公言、ステルス機はどこまで有効なのか

シリア情勢が混沌としてきましたが、無慈悲な空爆を続けるシリア政権=ロシア側に西側勢力がこのまま黙っているとは思えません。そうなると好むと好まざるを問わず、米ステルス機が有効性を実証する(あるいは限界を露呈する)機会が早晩発生するのではと思えます。現状のロシア製ハードウェアではまだ米ステルス機に有効な対策は打てないと思えるものの、どうなりますやら。 We go to war so you don’t have to The F-22 Raptor. Airwolfhound photo via Flickr Could Russia Shoot Down an F-22 Stealth Fighter Over Syria? The Kremlin deploys advanced anti-aircraft missiles by DAVE MAJUMDAR https://warisboring.com/could-russia-shoot-down-an-f-22-stealth-fighter-over-syria-2ca2bb80791c 米ロ間で緊張が高まる中、ロシア軍にシリアでステルス機に標的を合わせる能力があると米国へ警告してきた。 アルマースアンチェイ 製S-400に加えS-300V4対空ミサイルの追加配備が完了している。 西側防衛専門家にもF-22とF-35はロシア製装備に対抗できる設計になっていないと見る向きがある。 「ロシアのS-300、S-400防空ミサイルがシリアのフメイミム、タルトゥス両基地に配備されており、飛行目標をどこでも捕捉できる有効射程がある」とロシア国防省報道官イゴール・コナシェンコフ少将がロシア国営報道機関スプートニクで話している。 「ロシア製防空装備の運用要員には空爆を実施中の機体の所属を確認する時間余裕はなく、直ちに対応する。『見えない』などど妄想があるようだが現実は落胆を生むだけだ」 S-400およびS-300V4がステルスに対抗できるとロシアが堂々と語る一方、ロシア製低周波探査照準レーダーが戦術戦闘機の大きさでも探知できても、火器管制レーダーはC、X、Kuの各帯域で運用すればF-22やF-35は極めて近距離でないと探知できないはずだ。 ステルスと