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8月, 2016の投稿を表示しています

★★★米空軍次期戦闘機はもう戦闘機の形状となることはない---第六戦闘機の用語は駆逐

米空軍は次期戦闘機材の姿を未来から考えていますね。目的は航空優勢の確立であり、ドッグファイトは目的ではないと分析し、宇宙やサイバーも含めた多様なシステム構造の一貫として次期機材を捉えております。また、アジア太平洋での作戦をにらみ足の長い機体となると現在の戦闘機と相当形状が異なってくるとし、現状の姿の延長線上に次期機材を想定する勢力の生み出す結果と全く異なる結果を生み出そうとしています。改めて空軍の構成、運用がシステムで成り立っていることを痛感させられる内容です。 Air Force Prepares to Hash Out Future Fighter Requirements By: Valerie Insinna, August 28, 2016 (Photo Credit: Northrop Grumman) http://www.defensenews.com/articles/air-force-future-fighter-jet-penetrating-counter-air-next-generation-air-dominance WASHINGTON — 一年をかけて将来の制空任務に必要な戦術や技術を検討した米空軍が次期戦闘機を実現する第一歩を踏もうとしている。 2017年予定の代替策検討(AOA)に先立ち、空軍は予備作業を開始している。AOAはF-35に続く機体の要求条件、調達戦略に焦点をあてる。空軍は次期戦闘機をNGAD次世代航空優勢とかPCA侵攻制空用機材と呼んでいる。 だがアレクサス・グリンケウィッチ准将はAir Superiority 2030による戦力連携チーム(ECCT)を率い、NGADは従来の戦闘ジェット機と大きな違いが2つあると強調する。ひとつめが調達期間を比較的短くすることだ。 「2020年代末までに何らかの形が必要です」と准将はDefense News取材で発言している。「現実的な日程として2028年頃に中心的な技術分野で大幅な投資があれば侵攻制空性能で初期作戦能力が実現します 第二の相違点に関係するのがこのたびまとめられたAir Superiority 2030研究で将来の米空軍の航空優勢で決め手になるのは単一機種としての第六世代戦闘機のような機体で

★★北朝鮮ミサイルはレイルガンで一気に無力となる

レイルガン技術がどこまで進んでいるかはちっともわからないのですが、第三相殺戦略に怯えるのは北朝鮮だけではありません。これまでの投資がパーになるので必死にプロパガンダ攻勢をかけてくるのはTHAADの比ではありません。韓国国内でも当然同調する動きが出るでしょうが、レイルガンは艦艇に搭載できるので(電力に余裕があるズムワルト級がまず第一候補)国防部長官が6時間も住民により移動を封じられるような醜態は避けられるのではないでしょうか。ともかく技術の進歩に注意が必要で、北朝鮮の大言壮語が一晩にして無意味となればそれは愉快なことですね。 THE BUZZ How the Third Offset (Think Railguns) Could Nullify North Korea's Missiles Patrick M. Cronin August 26, 2016 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/how-the-third-offset-think-railguns-could-nullify-north-17484 金正恩が核弾頭つきミサイル配備を急いでいる。移動式ミサイルを陸上海中双方で実用化しようとしている。短距離ミサイルも入れればほぼ毎週発射している状況で、短距離スカッド、中距離ノドン、中間ムスダン、大陸間テポドンの各種がある。 だが今週水曜日の潜水艦発射式弾道ミサイル(SLBM)は日本に向け300キロ飛翔し、あらためて金がミサイル各種の整備に尽力しているのを示した。SLBM発射を「最大の成功事例」と述べたのは誇張ではない。北朝鮮のミサイル技術の進展は想定以上の速さだ。 だが成功は失敗への一歩かもしれない。金が危険な妄想でミサイル王になると悲惨な結末になる。一度上がったものは下がらざるをえない。外交態度を変えないと金は悪夢の未来2つにつきすすむ。 まずミサイル多数配備に勇気づいた金が危険な一線を超え、挑発行為のつもりが誤算あるいは偶発で紛争に火をつけ自らの破滅を招く可能性がある。あるいは貧しい国家財政をすべてミサイルにつぎ込んだあげく、韓国と米国がさらに先に行っている事実に直面する可能性がある。 米韓同盟は技術面で先を進み、ミサイル防衛の

★★F-22によるシリア機迎撃の内情---ステルス機特性は発揮したものの....

なるほどステルス機の特性が発揮されたようですが、今後あえて存在を見せて事故を回避するのであればF-22を投入する意味はあるんでしょうか。微妙です。シリア上空の状況は日本にとって関心が低い事案のようですが、危機管理の意味からも目が離せません。 Exclusive: U.S. pilots provide first account of tense Syrian jet encounter Jim Michaels , USA TODAY 3:20 p.m. EDT August 26, 2016 http://www.usatoday.com/story/news/world/2016/08/25/united-states-pilots-tense-syrian-jet-encounter/89258646/ (Photo: Airman First Class Courtney Witt, AP) A MILITARY BASE IN SOUTHWEST ASIA — シリア戦闘機編隊を同国北部で先週迎撃した米空軍戦闘機パイロット二名によるとF-22はシリア機に気づかれることなく2 , 000フィートまで近て尾行したという 。 シリア機がクルド人部隊に随行する米軍事顧問の付近に爆弾投下したことで緊迫度があがっていた。ペンタゴンはシリアに対し米軍は防衛行動を取る権限を与えられていると警告していた。シリアによる爆弾投下はなくなり、米軍も連続警戒態勢を解いていた。 「相手機は三回ループしましたが、毎回追尾していました」と38歳の米空軍少佐はUSA Todayに状況を初めて明かしてくれた。「こちらの存在はわかっていなかったようです」 保安上の理由で米軍パイロット二名の氏名は秘す。 「相手の行動は止まった」とチャールズ・コーカラン准将(第380派遣航空団司令)は語った、「こちらの狙い通りだ」 同航空団はイラク、シリアへの空爆を非公表拠点から行っている。 今回の事態はシリア国内での対イスラム国戦の複雑な状況を物語っており、誤爆による戦局拡大の危険を示している。 「誤解が大きな心配だ」とジェフリー・ハリガン中将(中東地区米航空作戦司令官)も認める。「双方で発生しかねない」 連合軍パイロットはシリア機、

★統合参謀本部議長の見る世界の脅威状況、並びに米軍の対応

Joint Chiefs Details China, Russia & ISIS Threats JIM GARAMONE Yesterday at 12:37 AM ペンタゴン統合参謀本部議長が見る中国、ロシア、北朝鮮、イラン、ISISの脅威状況 http://www.scout.com/military/warrior/story/1699109-pentagon-details-china-russia-isis-threats By Jim Garamone - DoD News, Defense Media Activity FORT McNAIR, D.C., Aug. 23, 2016 — 国家安全保障分野の指導者たるものや、現在の脅威に立ち向かい、人財、戦略、装備を開発維持し一層不確かになってきた世界情勢に対応すべきだと統合参謀本部議長が国防大学校National Defense University (NDU)の新入生に訓示した。 統合参謀本部議長ダンフォード大将が国防大学校で訓示。ワシントンD.C.のフォーと・レズリー・J・マクネアにて。2016年8月23日。NDUとは各軍共通で軍事教育を施し、将来の指揮官を養成し、最高水準の思考、行動を国際環境で可能とするのが使命。 DoD photo by Navy Petty Officer 2nd Class Dominique A. Pineiro ジョー・ダンフォード海兵大将は2017年度組に自身の考え、戦略的視野並びに統合運用部隊の意義を伝えた。 ダンフォード大将は世界は第二次大戦終結後で一番不確実な状況になっているとの認識を共有した。それでも米軍は「質の高い人材を勧誘し維持している」という。 「全体通じ米軍人員はしっかりした目標を持っている。義務感を有した高い質の人材集団だ」 一部兵科で疲労感の兆候があるとして、ダンフォード大将はパイロット不足と特殊部隊の展開がほぼ恒常的にになっていると指摘したが、最前線の士気は依然として高いままと述べた。 リスクの評価 「状況が複雑流動化し、課題が山積する今日、リスクをどう評価したらいいだろうか」とダンフォード大将は述べ、「統合運用部隊に必要な能力をどのように評価すべきだろうか

オスプレイのCOD導入を期待する米海軍航空部門---実証運用実験の成果に満足

CODは全く特殊な輸送機で他に潰しが効きませんから、C-2グレイハウンドはオスプレイと交代したらスクラップになるのでしょうか。意外に大きな機体で堂々としていたのですが残念ですね。消火任務に改装されるのかもしれませんね。  V-22 Experiment On Carrier Shows Increased Flexibility Over C-2 In COD Mission By: Megan Eckstein August 18, 2016 5:34 PM https://news.usni.org/2016/08/18/v-22-experiment-carrier-shows-increased-flexibility-c-2-cod-mission MV-22B landing on the deck of USS Carl Vinson (CVN-70). Gidget Fuentes Photo Used with Permission 米海軍が目指す次期空母運用輸送機(COD)へのMV-22オスプレイ投入の準備が進んでおり、運用上の柔軟性とともにu運用上で大幅省人化が実現すると海軍航空のトップが期待している。 海軍航空戦力の指揮官マイク・シューメーカー中将は固定翼機中心の空母航空部隊でV-22の運用実証をおこなったところ非常に良好な結果が得られたと語っている。 2015年1月に海軍は長年供用してきたC-2グレイハウンドに変わり、オスプレイをCMV-22Bとして海兵隊仕様をもとに採用した。燃料タンクを増設し、長距離通信制能とともに機内乗客むけのPAシステムを搭載する。この決定で一部からオスプレイの貨物搭載量、航続距離や飛行高度で懸念する声が出た他、固定翼機運用に慣れた運用が混乱しないかとの声が出ていた。 シューメーカー中将は戦略国際問題研究所と米海軍協会共催の場でこうした懸念は的外れと断言している。 運用実験の終わりになり、USSカール・ヴィンソン(CVN-70)の乗員はオスプレイの着艦から貨物運び出しが20分で完了でき、貨物搬入送り出しは30分で済むと体感した。これなら多くの航空機を発艦着艦させる通常の空母運用に自然に受け入れできる。 貨物取り扱いが迅速なだけにとどまらず、V-22ではC-2

T-X ボーイング案は来月公表、各社候補が揃う

Boeing Offers Sneak Peek Of Clean-Sheet T-X Design Aug 22, 2016 James Drew | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/boeing-offers-sneak-peek-clean-sheet-t-x-design Boeing ボーイング・ディフェンス・スピース&セキュリティ は米空軍が求めるT-X高等練習機候補として完全新設計機のロールアウト式典をセントルイスで来月行う。 同社は Saab と組み、導入以後55年が経過したノースロップT-38の後継機として採用され、戦闘機・爆撃機パイロット養成を狙う。 ボーイングの発表でT-X採用を競う四組の機体の姿が空った。数日前に ノースロップ・グラマン の新型機が高速地上走行テストをする姿がカリフォーニアのモハーヴェで目撃されたばかりだ。ボーイングは広報用に自社T-Xのティーザー広告含むウェブサイトを立ち上げた。 http://www.boeing.com/defense/t-x 同ウェブサイト上の想像図から高翼形状で着陸装置が機体に収納される構造だとわかる。主翼、尾翼の形状はT-38に似ている。機首下部は平らで丸みがついているが、箱型の空気取り入れ口が機体左右についている。 ノースロップのT-X案では機体前方に続く背骨状の構造が特徴だがボーイング案にはない。前面と空気取り入れ口と主翼の一体化はT-38/F-20タイガーシャークのノースロップ案より更に進んでいる。エンジンは一基だ。. ボーイングのT-X広報係レイチェル・ロックハードによれば同機はF/A-18やF-15を生産する同社セントルイス工場で9月13日に発表するとし、空軍協会の航空宇宙サイバー会議(9月19-21日)の直前となる。 会議ではボーイング案、ノースロップ案が話題の中心となるだろう。12月に最低350機の次世代練習機生産の提案要求が出る予定だ。両社は新型設計案で勝負するが、他者は既存機の改修案を提示する。 ロッキード・マーティン は KAI と組み、T-50AとしてT-50ゴールデン・イーグルの改修型を、 レイセオン / ハ

★★F-15は性能改修策で2040年代まで供用し、支援戦闘機になる

ここまで手を加えて2040年代まで使えるほどF-15が頑丈にできているというのは驚くほどですが、ここまでするんならいっそ生産再開したほうがいいのではとも思えますね。ラインの再構築や治工具の再製をするより経済的という理屈でしょうが記事でも触れていないのがエンジンで、当然交換する前提なのでしょう。どちらにせよ60年間も供用できれば大変良いお買い物ですね。さて、航空自衛隊はどうするのでしょう。F-15J改改として同様に供用するのでしょうか。その時にはF-3が航空優勢、F-35が攻撃を受け持ち、初めてF-15が支援戦闘機となりますね。 Air Force Begins Massive High-Tech F-15 Upgrade to Stay in Front of Chinese J-10 KRIS OSBORN Friday at 1:44 AM http://www.scout.com/military/warrior/story/1697094-air-force-massive-high-tech-f-15-upgrade 米空軍は1980年代製F-15戦闘機に新型兵装、センサーを与えて空対空優勢を中国製J-10に対し確保すべく改良を熱心に進めている。 その内容に電子戦、超高速コンピューター、赤外線捜索追尾システム、ネットワーク能力の強化、火器管制能力の工場があると空軍とボーイングが述べている。 「空軍はF-15を2040年代中頃まで供用する考えです。F-15の搭載システム多くが1970年代製でシステム更新は避けられません。まず2021年にF-15CへAESAレーダー搭載が完了し、2032年にEW(電子戦)装備更新が終わります」と空軍広報官ロブ・リース少佐がScout Warriorに話してくれた。 米空軍はほぼ400機のF-15C、D、E各形を運用中。改修のきっかけは米中関係のからみで2014年に出た米議会報告だ。 (US-China Economic and Security Review Commission -- www.uscc.gov )  報告書では中国の技術進歩が急速で米優位性が1980年代と比べると急速にその幅を減らしていると指摘。 一例として報告書は1980年代にはF-15は