KC-135 Stratotanker reaches historic milestone
TAMPA, FL, UNITED STATES
08.09.2016
Story by Capt. Joseph Simms
927th Air Refueling Wing
1956年8月31日に初飛行したボーイングKC-135を見た人たちには60年たっても飛行しているとは想像できなかっただろう。
- だが60年に渡りボーイング707を原型とした同機は米空軍きっての働き者として活躍し、空中給油、人員貨物輸送、医療搬送など世界中を飛んでいる。
- 1950年代中頃の戦略航空軍団はカーティス・ルメイ将軍の指揮のもとで当時の最新鋭戦闘機や爆撃機に追随できる食う中給油機を必要としていた。B-52は当時着陸装置をおろして抗力を増やし低速にしてプロペラ式のKC-97に合わせて給油を受けており、機体に負担となるばかりでなく貴重な燃料を無駄使いしていた。
- KC-135の登場でこれは解決する。450マイルの速度で飛ぶ同機はKC-97の給油量の二倍を搭載可能だった。
- KC-135Aが第93空中給油飛行隊(キャッスルAFB、カリフォーニア)に1957年から配備されるとKC-97と交代し高速で世界各地に空輸する能力が生まれた。1976年に空軍予備役にもKC-135が投入されると、予備役パイロットによる第63空中給油隊がマクディル空軍基地(フロリダ)に発足し、同隊は今日も同機を運用している。
「 KC-135は空軍の空中給油の屋台骨を60年間つとめ衰えを知らないようです」とアダム・マクリーン中佐 ( 第63ARS指揮官) は言う。 - 現在KC-135を操縦する一番若いパイロットの母親が生まれる前から同機が飛行を続けられるのは整備陣の技能があってこそだ。
- 「クルマなら毎日乗って60年も維持できないでしょうが、KC-135が毎日飛んでいまでもちゃんと動けるのは整備部隊の成果です」と語るのはメアリー・レント少佐第927航空機整備隊隊長だ。
- ストラトタンカーの真価は空中給油だけではない。輸送機としてKC-135は貨物83千ポンドと40名を搭載し、傷病者輸送任務では患者搬送パレットを医療スタッフとともに運ぶ。
- 空中給油任務に新型KC-46ペガサスが投入されるが、航空機動軍団は今後もKC-135の供用期間を延長すべく出費を続ける。■
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