スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

ラベル(#ブラック事業)が付いた投稿を表示しています

極超音速機オーロラの噂は真実だったのか、それとも...これまでの経緯を振り返ってみた

  「オーロラ」と呼ばれる極超音速機の噂は1980年代から航空界に浸透しているが、証拠は依然まばらなままだ。米国は1980年代にマッハ5以上の航空機を開発・運用できただけでなく、今日に至るまでその秘密を守り続けてきたのだろうか? 「ブ ラック・プログラム」と呼ばれるように、国防総省は先端技術の機密開発に資金を提供してきた長い歴史がある。現在、秘密裏に行われているのは、特別アクセスプログラム(SAP)と呼ばれるもので、最高レベルのセキュリティクリアランスを持つ者でも情報の流通が制限される。また、SAPの中には、完成から数年経っても完全に明らかにされないものや、全く明らかにされないものもある。  歴史的なメディア報道、機密解除文書、目撃者の証言、そしてフォーラムの投稿から、米国が極秘の極超音速航空機を持っていた可能性は極めて低いようだ... しかし、だからといって、エリア51の巨大なハンガーに何かが暗躍していなかったわけでもない。 編集部注:この記事のために素晴らしいオーロラのアートワークを使用してくれた友人のRodrigo Avellaに大感謝です。彼の作品はこちら、またはInstagramでフォローしてください。. グルーム乾湖の底にある「エリア51」 (Google Maps)  大量生産し戦闘投入できるまで成熟し、信頼性の高いテクノロジーと、手の届く範囲にあっても経済的、資源的、あるいは政治的な観点で持続不可能な最先端テクノロジーの間には、大きな隔たりがある。  簡単に言えば、iPhoneは、最新型であっても、現在世界で最先端のスマートフォン技術ではない。今の機種は、ターゲットの価格帯と消費者のため大量生産できる技術に過ぎない。実際の最新・最高の通信技術は、間違いなく指数関数的にコストが高く、信頼性に欠ける可能性があるからこそ、心を動かすものがある。  航空機も同じ形で進歩している。20億ドルで素晴らしい航空機を作ることができるかもしれないが、翌週から生産ラインを立ち上げられるとは限らない。技術実証機、プロトタイプ、エキゾチックな航空機の少量生産は、 ロッキード・マーティン のパームデール工場やファンが多いエリア51など制限された施設では当たり前のことと考えられているだけでなく、検証可能な事実でもある。  時には、意図した成果が得られないこともある。高価であっ

エリア51から太平洋にかけ高高度の制限飛行経路が設定されていた。利用した極秘機材とは何か

    FOREFLIGHT   先 週末、連邦航空局の航空関係者向け通達つまりNOTAMのデータベースに興味深い告知が加わっていた。米軍の極秘テスト施設、エリア51として知られるグルーム湖、トノパ試射場空港からサンフランシスコ南西を経由し太平洋に至る経路上の高高度飛行に注意喚起していた。   このNOTAMに気づいたのは Dreamlandresort.com の掲示板で発出は2021年3月12日の日付だが実際に公表されていたのは翌日の現地時間5:45PMから8:15PMのみだった。通常は時間帯を最小に限定する軍の訓練やテスト活動としては不自然だ。通達では幅20カイリ、全長426カイリでフライトレベル450、600つまり45千フィートと60千フィートの設定で、ウェイポイント数カ所を設定し、ウェブサイト ForeFlight は下のように図示した。   FOREFLIGHT 今回のNOTAMで設定した経路の全体像。     太平洋からはサンフランシスコへ104カイリ伸びて、次にモンテレイ西から54マイル先でカリフォーニアでも人口密度が低い地点で内陸上空に達し、ネヴァダ西部に入っている。   この飛行経路はネヴァダ上空の制限軍事空域R-4807Aの端で終わっている。R-4807Aは米空軍の広大なネヴァダ試験訓練施設の一部で、その北部にはR-4809としてトノパ試射場と空港がある。また南部にはR-4808Nが設定され、中にR-4808Aが「 The Box 」の設定がある。ここが極度に制限されているエリア51付近の空域だ。   実際の公示は以下の通りだった: !CARF 03/165 ZOA AIRSPACE STNR ALT RESERVATION DEFINED AS 10NM EITHER SIDE OF A LINE FM BEBOP TO PIRAT TO CYPRS TO CANDA TO RUSME TO LIDAT TO TPH168031. FL450-FL600 2103140145-2103140415   今回の飛行制限は静止ALTRVとよばれ、ALTRVとは高度事前承認要求の略だ。今回はNTTR(ネヴァダ試験訓練施設)を太平洋と接続させ、高高度を飛行する対象用に設定したようだ。ALTRV対象経路を飛行中の航空機は交信が不要で、トランスポンダーを

エリア51の真実

エ リア51を巡る噂は数多い。CIA、UFO分解工場、極秘米空軍研究施設?真偽はわからないが、グルーム湖を巡り判明している事実は以下の通りだ。 ソ連機材の性能評価 海外機材の評価で最大の成果が得られたのはMiG-21だった。▼1959年に迎撃機として登場したMiG-21はソ連と友好関係の各国へ広く輸出された。▼同機はヴィエトナムで本領を発揮し、米機材を多数撃墜したものの、旧型で低速かつ軽武装とみられていた。 1966年にイスラエルのモサド諜報機関がイラクパイロットのムニル・レドファの亡命工作を展開した。▼MiG-21のパイロットレドファはキリスト教徒のためイラク空軍での昇進に困難を感じていた。▼モサドは本人に亡命の意思があるのを知り、家族ともどもイスラエルへ脱出させた。▼レドファは巧妙な偽装でMiG-21をイラクからイスラエルへ飛ばし着陸させた。 イスラエルは入手したMiG-21の性能を調査した。1968年に同機は米国に貸し出され、国防情報局(DIA)のHAVE DOUGHNUTプロジェクトに使われた。▼このプロジェクトが展開したのがエリア51だった。▼同様にDIAはHAVE DRILLでMiG-17をこれもイスラエルの提供でグルーム湖で調査した。ともに調査結果から米空軍の対ソ連機戦術が変更されヴィエトナム戦に間に合った。 ステルススパイ機 エリア51は空軍、CIAの開発事業が数々展開している場所だ。▼U-2スパイ機はソ連上空偵察活動を想定した機体で人の目に触れない場所でテストの必要があった。▼U-2は高度70千フィートというい信じられない高高度で運用可能で、奇妙な外見からUFOハンターや陰謀説者に格好の材料となった。 ところが1960年にU-2がソ連上空で撃墜されるとCIAはソ連対空ミサイルや迎撃機の届かない空域をマッハ3+で飛行する機体が必要と判断。▼グルーム湖でCIAはA-12の初期試験開発を行い、同機ががSR-71ブラックバードになった。▼その後継機SR-72もグルーム湖にあるのか。 SR-71もある程度ステルス性能を有していたが、1977年に空軍は初の完全ステルス機を公表した。▼これがF-117ナイトホークでやはりテストはやはりグルーム湖で行われた。 今でも重要な拠点なのか 20