アーレイ・バーク級駆逐艦にAGM-179JAGM搭載で火力増強の可能性(Naval News)―中国に対抗するべく戦闘艦の火力補強は当然のなりゆきなのでしょうね。知恵を絞って既存装備を搭載することにかけては米国は柔軟ですね。
新しいJAGM垂直発射セルを搭載したDDG-88のスケールモデル。この模型はSNA2025でロッキード・マーチン社が展示したもの。 著者撮影 ロッキード・マーティンは、既存の艦船に火力を追加する手段として、アーレイ・バーク級モデルにマルチロールAGM-179 JAGMミサイルを追加する。 ロ ッキード・マーティンは、バージニア州クリスタルシティで開催されたSurface Navy Association 2025会議において、新しいアーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦のモデルを展示し、対UASおよび海軍火力支援の役割で最大24発の再装填可能なAGM-179 JAGM用の追加垂直発射セルを展示した。 SNA 2025で初公開されたこの設計では、各12発のミサイルを搭載する垂直発射セルが2バンクあり、いずれも64セルのMark 41 VLSモジュールの前方に配置されている。 既存の水上戦闘艦にミサイルを追加搭載するのは、米海軍の最優先事項のひとつである。同様の取り組みは、フリーダム級沿岸戦闘艦のMark 70 Mod 1ペイロード・デリバリー・システム(PDS)や、アーレイ・バーク級駆逐艦に12個のリローダブルMark 41 VLSセルを追加するBAEシステムズのアダプタブル・デッキ・ランチャー(ADL)コンセプトでも見られた。 今回、ロッキード・マーチンは、対地・対空ミッション用にアーレイ・バーク級駆逐艦に搭載するJAGMクワッド・ランチャー(JQL)を売り込んでいる。 ロッキード・マーティンがSNA2025で展示したF110、リバー級、アーレイ・バーク級、フリーダム級の模型。 フリーダム級LCSは3基のMark 70 Mod 1 PDSランチャーを搭載し、アーレイ・バーク級DDGは2基のJAGMクアッドランチャー(JQL)モジュールを搭載している。 著者撮影 米海軍は最近、AGM-114L「ロングボウ・ヘルファイア」ミサイルを搭載した対UASランチャーとして機能するよう、沿海域戦闘艦の対地ミサイル・モジュール(SSMM)を改良した。これもSNA2025で強調された取り組みだ。 ロングボウ・ヘルファイアは、アクティブ・レーダー・シーカーを搭載しており、自己防衛において限定的ながら対UASの役割を果たすことができる。AGM-179JAGMは、新技術と...