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最古のアーレイ・バーク型駆逐艦を延命させ、2030年代まで就役させる米海軍(The War Zone)―今後の経済を考えると老朽艦を適宜リフレッシュして稼働させるほうが得策では。もちろんモジュラー設計などが前提ですが。

 


The U.S. Navy plans to keep all 12 of its Flight I Arleigh Burke class destroyers in service beyond their originally 35-year expected service life.  

USN




フライトIのアーレイ・バーク級駆逐艦12隻を延命させる計画は、戦闘即応性を高めたい米海軍の非常に野心的な取り組みの一環である 


海軍は、フライトIのアーレイ・バーク級駆逐艦12隻を、当初想定の供用年数35年を超えて供用する。防衛・攻撃能力の重要なアップグレードの可能性もある一部艦は、2030年代まで航行を続けることになる。 

 寿命延長の決定は、今年初めに展開された海軍全体の野心的な戦略の一環で、艦艇含む重要な資産の即応性を高めることに重点が置かれている。 

 海軍は本日、カルロス・デル・トロ海軍長官が承認したフライトIアーレイ・バーク級に関する新たな決定を報道資料で発表した。現在、海軍にはアーレイ・バーク駆逐艦が合計73隻配備されているが、うち21隻がフライトI型で、その他改良を重ねたフライトII型、IIA型、III型が混在している。 


USSジョン・ポール・ジョーンズ、フライトI仕様のアーレイ・バーク級駆逐艦。 USN 


 海軍は少なくとも2018年からアーレイ・バークの供用年数延長を視野に入れてきた。2023年3月、USSアーレイ・バークは2031年まで就役すると発表した。昨年8月には、さらに4隻のフライトI仕様のUSSラメイジ、USSベンフォールド、USSミッチャー、USSミリアス各艦の供用年数を2034年から2036年まで延長する計画を明らかにした。海軍は、今回の延命計画に含まれる艦船の名前を挙げていない。

 海軍は本日、新たな供用年数延長の発表について、「この決定は、艦体の材質状態、戦闘能力、技術的実現可能性、およびライフサイクル・メンテナンスの必要性を各艦ごとに評価した結果、2028年から2035年までに、48隻の供用年数を追加する」と述べた。「海軍は26年度予算要求でDDGの供用年数延長資金を提案しており、それに応じて造船計画を更新する予定である。「長官の要請により、海軍は過去10ヶ月間、DDG-51フライトI各艦(DDG 51-71)の徹底的な評価を実施し、12隻は期待される供用年数を超えて運用の継続が可能であり、また継続すべきであると判断した」と海軍の報道資料は付け加えている。

 各艦の供用年数の最終的な決定は、各艦の供用年数を最大化することに基づく。ただ、より多くのフライトI仕様バークの供用年数を延長するという海軍の決定は、驚くべきことではない。アーレイ・バーク級駆逐艦は現在、海軍の水上戦艦隊の大部分を占めている。1990年代に就役したフライトIバークは、現在でも非常に能力の高い艦である。トマホーク陸上攻撃巡航ミサイルやSM-2地対空ミサイルなど、さまざまなミサイルを搭載する。フライトIバークはすでに何年にもわたって数回にわたるアップグレードを受けており、現在はRIM-116ローリング・エアフレーム・ミサイル(RAM)用の新しいランチャーで、防御能力の新たなアップデートを受ける予定になっている。これは、すべてのアーレイ・バーク級駆逐艦のファランクス近接武器システム(CIWS)を、サブバリエーションによって異なる種類のRAMランチャーに置き換えるという、計画の一部である。

 少なくとも8隻のアーレイ・バーク級駆逐艦はすでにSeaRAMシステムを搭載している。これは、スペインのロタを拠点とする同級の駆逐艦のために開発された「ロタ」構成として、追加の電子戦能力とともに受領したものである。 

 さらに海軍は、二次的な陸上攻撃能力も備えた新しいステルス対艦巡航ミサイルを、フライトIバークに追加する可能性を探っている。USSフィッツジェラルドはすでにこの方法で武装し、能力を実証している。


USSフィッツジェラルドは、2024年の環太平洋合同演習(RIMPAC)で、海軍打撃ミサイル(NSM)巡航ミサイルを発射した。USN Petty Officer 2nd Class Jordan Jennings 


アーレイ・バーク級全体と、特にフライトI艦、特にそのVLSセルの価値は、特にタイコンデロガ級巡洋艦の最後の退役が間近に迫っていることから、近い将来ますます高まるだろう。 各タイコンデロガには122個のMk 41 VLSセルが搭載されている。 最大154基のトマホークを搭載できるオハイオ級誘導ミサイル潜水艦4隻を10年末までに退役させる海軍の計画は、非常に不都合な時期に海軍全体のミサイル発射能力をさらに低下させることになる。 アーレイ・バークの重要性は、ここ1年ほどの紅海周辺での作戦やイスラエル防衛ですでに存分に発揮されている。 USSアーレイ・バークと、同じくフライトI型のUSSカーニーは、4月にイスラエルの標的に向かうイランのミサイルや無人偵察機を打ち落とすのに貢献した。またカーニーは紅海で、イエメンでイランに支援されたフーシ派武装勢力の脅威と戦っていた。 

 デル・トロ海軍長官は今日の声明で、「これらの高い能力を持ち、よく整備された駆逐艦を拡張することは、新造艦が艦隊に加わるにつれて、我々の数をさらに強化することになる。「また、世界的な戦力投射における駆逐艦の永続的な役割や、最近では紅海において、ミサイルやドローンによる攻撃から同盟国やパートナー、友好国だけでなく、自国を守る能力も証明されている」。

 コンステレーション級フリゲート艦計画の大幅な遅れを考えると、ここで言及されている「新造艦」は特に重要だ。これらのフリゲート艦のうち最初のものが就役するのは、最初の製造契約締結から10年近く経った2029年になるかもしれない。 現在DDG(X)と呼ばれているアーレイ・バーク級の後継艦も、まだ遠い先の話で、海軍は最初の建造は2032年以降と予想している。 


DDG(X)の想定デザインとその特徴を描いた2022年のグラフィック。 


その上、今後数年間にわたり国防予算が良くて横ばいであるという懸念は、米軍全体に衝撃を与えており、最優先の近代化努力さえも深刻な見直しを余儀なくされている。将来の造船計画は、最善の状況下でも多額の費用と多大なリードタイムを必要とするため、容易に影響を受ける可能性がある。海軍の新造船や補修工事を行う米国の造船所全体の能力については、ここ数年、深刻な疑問が投げかけられている。海軍は、外国企業の利用を含め、これらの欠陥を是正する方法を検討してきた。 


米中両国の造船能力を比較した2023年頃の海軍情報局のブリーフィングスライド。 


海軍の最高責任者である海軍作戦部長リサ・フランケッティ海軍大将は、フライトIバークの寿命延長の発表に関連した今日の声明で、「予算制約の環境では、海軍はより多くの即戦力をフィールドに維持するために優先順位をつけた投資を行う必要がある」と述べた。「海軍は、平和における米国の世界的利益を支援し、紛争において決定的な勝利を収めるために、バトルフォース・インベントリーを維持し、成長させるための適切なレバーを積極的に引いています」。 

 フランチェッティは今年初め、プロジェクト33とも呼ばれる新たな「航行計画」を発表し、2027年までに全海軍の艦艇と戦闘機の80%を急増配備し、必要であれば比較的短時間で配備できるようにする目標を掲げた。これは現在の即応態勢を大幅に向上させるものであり、海軍が今後3年間でこの目標に近づくかどうかはまだわからない。 

 「私たちは非常に高く、非常に厳しいストレッチゴールを目指している。それが私たちに必要なことなのです」とフランチェッティ大笑は月に述べていた。

 2028年から2035年のスケジュールでフライトI仕様のアーレイ・バーク級を多数就役させ続けるという今回の決定は、海軍がより広範で非常に野心的な目標を達成しようとしている中で、少なくとも軍艦の総隻数を維持するのには役立つだろう。■


Oldest Arleigh Burke Destroyers Get Reprieve, Service Extended Into 2030s

Plans to extend the life of 12 more Flight I Arleigh Burkes is part of a highly ambitious Navy push to increase combat readiness.

Joseph Trevithick

Posted on Oct 31, 2024 12:15 PM EDT

https://www.twz.com/sea/oldest-arleigh-burke-destroyers-get-reprieve-service-extended-into-2030s


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