2024年5月1日、議会で証言する国家偵察局のトロイ・マインク主席副長官。 (DVIDS)
この人選は、トランプ大統領の盟友イーロン・マスクにとっても興味深いもので、スペースXは新空軍長官と直接取引することになる
ドナルド・トランプ次期大統領は、国家偵察局(NRO)の主席副局長トロイ・マインクTroy Meinkを次期空軍長官に指名した。
「トロイは、ピート・ヘグセス国防長官候補とともに、我が国の空軍が世界で最も効果的かつ殺傷力のある軍隊となり、『力』による平和の確保が確実になる」と、トランプは自身が所有するソーシャルメディアアプリ『トゥルース・ソーシャル』への投稿で述べた。
マインクは、1988年にROTCを経て入隊した空軍を含め、政府機関での勤務経験が深い。オバマ政権で空軍副次官(宇宙担当)を務めたこともある。 マインクは、2020年に現在のNROでの職務に抜擢された。
エイビエーション・ウィーク誌が最初に報じたマインクの抜擢は、天空が戦闘領域になったというフランク・ケンドール空軍長官の警告を受け、宇宙が次期政権の焦点になることを示唆している。マインクは、NRO在任中、宇宙軍と緊密に協力し、例えば、共同SILENTBARKER宇宙領域認識衛星計画や、商業宇宙画像の取得に関する問題などに取り組んできた。
マインクにコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。NROの広報担当者は、マインクの指名についての質問に対し、「提供できる情報はない」と答えた。
すべての候補者が承認されると仮定すれば、トランプ大統領はこれで軍の長官職の補充を完了したことになる。国防総省は、元フォックス・ニュースの司会者で陸軍州兵将校のヘグセスが、承認公聴会では紛糾したものの、指揮を執る見通しだ。
空軍と宇宙軍の両方を監督する民間人のトップとして、マインクは、次世代ステルス戦闘機の運命のような大きな決定と、宇宙プログラムへの支出を増加させる圧力を継承することになる。また、トランプ大統領の盟友であるイーロン・マスクのスペースXが支配する重要な宇宙開発への有利な契約も監督することになる。
トランプ大統領はマインクに関するポストでは発表しなかったが、エイビエーション・ウィークとディフェンス・ワンは本日、次期大統領がマシュー・ローマイヤーMatthew Lohmeierを空軍次官に狙っていると報じた。ローマイヤーは元宇宙軍中佐で、「マルクス主義」思想が軍に蔓延していると主張する本を執筆し、2021年5月に指揮官を解任された経緯がある。
この熱血中佐の抜擢は、現在の米宇宙軍司令官であるスティーブン・ホワイティング大将 Gen. Stephen Whitingの寿命に疑問を投げかけるものだ。ホワイティングは、宇宙作戦司令部のトップとして、コロラド州バックリー空軍基地にある第11宇宙警戒飛行隊の司令官職からローマイヤーを解任している。
ローマイヤーは、2024年5月に同軍のNo.2官僚として承認されたメリッサ・ダルトンの後を引き継ぐことになる。■
Trump picks NRO official Troy Meink as next Air Force Secretary
The selection of Meink is likely of interest to top Trump ally Elon Musk, whose SpaceX business will deal directly with the new Air Force secretary.
By Michael Marrow and Theresa Hitchens
on January 16, 2025 at 3:17 PM
https://breakingdefense.com/2025/01/trump-picks-nro-official-troy-meink-as-next-air-force-secretary/
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