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中国のH-20ステルス爆撃機が初飛行した?(19fortyfive)―画像毎に形状が異なり、願望の詰まったフェイク画像にしか見えないのですが、あたかも完成したと見せかけるいかさま作戦もありえますね。


H-20 Stealth Bomber

H-20爆撃機? 画像クレジット: クリエイティブ・コモンズ

The main image is from Chinese State TV years ago. 


西安H-20ステルス爆撃機の処女飛行について、ソーシャルメディアに出回っているビデオに煽られて憶測が浮上してきた。

-しかし、疑わしい映像、中国国営メディアからの確証の欠如、H-20の運用準備にはまだ数年かかるという国防総省の評価などから、その真偽について疑問が残る。

-もし本物なら、H-20は6,000マイルの航続距離で威力を発揮し、グアムや日本の米軍基地を脅かすことができる。

-核攻撃と通常攻撃双方に設計されたH-20は、太平洋におけるゲームチェンジャーとなる可能性がある。しかし、公式に確認されるまでは、この爆撃機の初飛行は未確認のままであり、偽物の可能性が高い。


H-20 Bomber

H-20 Bomber. Image Credit: X Screenshot.


中国の新型ステルス爆撃機H-20は初飛行したのだろうか?

偽写真やビデオを作成できる、広く利用可能で無料の人工知能ツールが普及しているため、ネット上で見られるものには懐疑的にならざるを得ない。だからこそ我々は、中国の新しい西安H-20ステルス爆撃機のテスト飛行の証拠だとする最近ソーシャルメディアにあらわれた映像画像は半信半疑で受け止めるべきだ。


H-20爆撃機の動画が本物なら大きな機体だ。

共有されているビデオでは、H-20は大きな全翼機形状で、一部の中国のソーシャルメディア観察者は、それがステルス爆撃機であると確信していた。

 H-20とされる機体には、J-16戦闘機らしき機体が続いて映っていた。 メディアの報道によると、H-20は「傾斜した垂直尾翼を持つ顕著な尾翼」があるという。

 J-16とH-20の寸法を比較すれば、新型爆撃機の全長は100フィート以上あり、世界最大級のステルス爆撃機となる。

 中国軍は昨年WeChatで、H-20は2025年1月1日に登場すると自慢していた。 ということは、H-20の動画は本物かもしれない。

 しかし、ソーシャルメディア・ユーザーなら誰でも、その情報を鵜呑みにして、爆撃機の偽ビデオを作成できただろう。

 現時点では、このビデオは本物ではないというのが最も可能性の高い答えだ。


H-20 Bomber Image

H-20爆撃機の画像。 画像クレジット X Screeenshot.


同機には惹きつける点が多い

H-20は、そのステルス性、航続距離、核兵器や精密誘導弾の発射能力で、この地域を支配することができる。

 アメリカ空軍のステルス爆撃機B-2スピリットや新型のB-21レイダーとの比較することができるが、もしこのビデオが本物なら、H-20はこれら2機よりも大きい可能性がある。

 ただし、このビデオがフェイクだと考える理由のひとつは、防衛アナリストの中には、H-20が2030年代まで定期的に飛行することはないと考えている人がいることだ。 また、共有されているビデオ映像のアングルが非常に少ない。 また、中国国営メディアの各機関からは、このような飛行機が空を飛んだと天に向かって歌うような雑音も聞こえてこない。

また、最近のJ-36ステルス戦闘機の飛行のように、ソーシャルメディアに出回っている静止画はほとんどなく、映像の中に奇妙な旗が掲げられていることについて、奇妙に見え、映像と一致しない点があるとコメントする人もいる。

 ペンタゴンの包括的な中国レビューによると、H-20は数年間準備できないとのことだ。

 米国防総省が発表した最新の中国軍事力報告書は、中国軍のハードウェアと様々な能力に関する最高のレビューのひとつだが、H-20についてはあまり触れていない。 アナリストたちは、H-20をJH-XXプログラムの発展型と評している。

H-20 Stealth Bomber. Image Credit: Artist Rendering Chinese Internet.

H-20爆撃機。 画像出典:Xスクリーンショット。


 「PLAAFは、新しいH-20ステルス戦略爆撃機の開発によって、兵力当社能力を拡張しようとしている。「PLAAFは、地域と世界の標的を攻撃するために、新しい中・長距離ステルス爆撃機を開発している」。


日本とグアムが長距離H-20の危険にさらされる

報告書は、H-20がデビューするのは2030年にはいる前だと説明している。H-20の航続距離は6,000マイルを超え、日本やグアムの空軍基地にあるアメリカの軍事目標に、通常攻撃や核攻撃で到達することができる。

 H-20のステルス性能は過大評価されている可能性があり、B-2やB-21ほどレーダーを回避できない。航続距離も誇張されているかもしれない。 しかし、この爆撃機が第一列島線の標的を攻撃できたとしても、それは人民解放軍空軍(PLAAF)にとって実用的な追加となるだろう。

 H-20は、情報、監視、偵察データを収集する能力を持ち、電子戦の役割に従事することができる。また、1機以上の「忠実なウィングマン」無人機を繋ぐ「ドローン母船」となる可能性もある。


予定より5~10年早い?

もしこの映像が何らかの形で信憑性が高いとしたら、PLAAFがH-20の開発をかなり進めている証拠となるだろう。

 PLAAFの将軍たちはH-20に長い間期待を寄せており、ある将軍は2024年にH-20が間もなく登場すると主張した。「ただ待ってくれ」とPLAAFの副司令官である王偉中将は言った。

 残念ながら、筆者はこのビデオが本物だとは思わない。 もし新型爆撃機が処女飛行をしたら、もっと多くの将軍や中国のレガシーメディアが電波を爆発させ、新型爆撃機の前触れを喧伝しただろう。 公式の飛行確認がない以上、本当に飛んだのだろうか。


アジアで最高の爆撃機となるのか

とはいえ、PLAAFは長距離かつ核能力を持つステルス戦闘機を作るという野心を持っている。 それは東アジアで最高の爆撃機になるだろう。

 H-20はまた、この地域の米軍基地を攻撃し、滑走路を破壊し、電子戦能力で防空網に見えなくなる。 そのため、アメリカや台湾と衝突した場合、初日から高い効果を発揮するだろう。


H-20爆撃機はまだ飛行していない...今のところは。

新型爆撃機については、公式に承認され、確認された映像が公開されるのを待ちたい。 もし最近飛行したのであれば、アメリカの諜報機関を驚かせ、アメリカが中国の軍事装備品の進展に関し正しい情報に通じていないことを示すことになる。 とはいえ、現時点では、映像はフェイクに見える。■


Written ByBrent M. Eastwood

Now serving as 1945s Defense and National Security Editor, Brent M. Eastwood, PhD, is the author of Humans, Machines, and Data: Future Trends in Warfare. He is an Emerging Threats expert and former U.S. Army Infantry officer.


Did China’s H-20 Stealth Bomber Just Make Its First Flight?

By

Brent M. Eastwood

https://www.19fortyfive.com/2025/01/did-chinas-h-20-stealth-bomber-just-make-its-first-flight/


コメント

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