クイーン・エリザベス級空母に搭載された想定の無人航空機用電動発射システムの完成予想図。 提供:ジェネラル・アトミクス
EMALSの派生システムから多様な艦艇にドローンが配備可能となると同社は提案している
ジェネラル・アトミクスは、英海軍のデアリング級(45型)駆逐艦や米海軍の遠征海基地など、多様な艦船にドローン発射システムを付与するコンセプトを発表した。 同社の「無人航空機用電動発射システム」は、制約のある陸上海上双方の環境で無人機運用をサポートする取り組みの一部だと主張している。
「ご存知のように、RPAS(遠隔操縦航空機システム)の世界的な普及に伴い、陸上であれ海上であれ、海軍艦船で非常に小さなフットプリントでのRPASの発進を検討するように求められてきました。現在は主にヨーロッパで検討されています」とジェネラル・アトミクスの電磁システムズの戦略開発担当副社長ゲーリー・ホッパーは、「インド太平洋地域でも可能性がある」と本誌に語った。
デアリング級駆逐艦、遠征海上基地船、いずも級ヘリコプター駆逐艦、クイーン・エリザベス空母への無人航空機用電動発射システム搭載のコンセプト。 提供:ジェネラル・アトミクス―こうやって見るといずも級は大きい艦なのですね
同社が水上海軍協会の年次シンポジウムの会場で披露したコンセプトは、フォード級航空母艦や将来のフランス海軍PANGで見られる同社の電磁航空機発射システムとは「まったく異なる」ものと強調している。 ホッパーによると、このコンセプトは、空母から発進する戦闘機や支援機より無人システムの発進を優先している。 EMALSに比べ、ドローンランチャーは艦船に最小限の設置面積しか必要としない。 有人機のような冗長性や要件はありません。イギリスの空母や他の艦船に搭載できる、よりシンプルなシステムです」(ホッパー)。
英国海軍のクイーン・エリザベス級と海上自衛隊のいずも級空母への搭載案も展示され、さらに、遠征任務を支援する地上設置型システムのレンダリングも紹介された。またエレクトロマグネティック・システムズ Electromagnetic Systemsは、姉妹会社エアロノーティカル・システムズが、陸上飛行場からの共同戦闘機展開のためにこのコンセプトを検討していることも確認した。
ホッパーは、同社が北大西洋条約機構(NATO)内の他国向けに設計案を検討していることを指摘し、この広範な取り組みを、空母以外の艦船に無人航空機システムを搭載する取り組みと位置づけた。
「他のNATO諸国向けも検討しています。航空機への搭載を検討するのは、NATOのイニシアチブです。当社は特定の艦船を使用していますが、同様の大きさの艦船があります。離陸距離は22メートルで長くはありません」とホッパーは語った。
ジェネラル・アトミクスは、2023年にHMSプリンス・オブ・ウェールズ(R09)、2024年にROKS独島(LPH-6111)で無人機のテストを行った。同社本誌に対し、水上戦闘艦や支援艦艇に無人偵察機を運用するスペースがないことを考慮し、「非常にユニークな機体回収計画」に取り組んでいると述べた。■
General Atomics Pitches Drone Launch System for US and Allied Warships
The company is looking to deploy drones through a system derived from EMALS on land and on a number of warship types at-sea.
Aaron-Matthew Lariosa 17 Jan 2025
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