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米民主党に未来はない。中間層は失望し、共和党を選ぶ。日本の左のほうの「民主党」も早く消えてもらいたいものだ。

    米 民主党の未来は暗い。ホワイトハウス、上院、下院を掌握している民主党は、有意義なこと、国民生活の質を向上させることを何一つ成し遂げていない。有権者は気づきつつある傾向がある。バイデン大統領の支持率は40%を割り込んだ。識者は2022年の中間選挙で「赤い波」が来ると予測している。  しかし、民主党の問題は単に現代の業績不振ではなく、ジョー・マンチンやクリスティン・シネマの穏健保守派がリベラル派のアジェンダを破壊していることでもない。民主党の問題は、かつて人民の党であったものを萎縮させ、かつての自分の殻に閉じ込めてしまった40年にわたるエートスのシフトethos shiftの集大成なのだ。     民主党になにがあったのか 民主党は、中産階級を守る政党だ。20世紀の半ばまで、民主党はまさにそうだった。  民主党は1933年から1953年まで、1961年から1969年まで、1977年から1981年までホワイトハウスを占め、その結果、中産階級の有権者(つまり大多数のアメリカ人)は好意的に反応し、政治的に繁栄した。最高裁でもリベラル派が優勢で、ウォーレン最高裁長官が20年近く一貫して進歩的な判決を下してきた。  さらに重要なことは、民主党が元気な時代に、アメリカが繁栄したことだ。アメリカの中産階級は世界の羨望の的となり、人種やジェンダーに関する長年の改革が実施され、アメリカンドリームは単なる選挙スローガンではなく、具体的にますます多くの国民が手にできるようになった。共和党には、選挙に勝つ方法と統治する方法を両方知っている正義感あふれる民主党という強力な対抗馬があった。マーク・リラ教授はこの時代を「ロウズベルト体制」と呼び、「市民がリスクや困難、基本的権利の否定から互いを守るための集団的事業に関与していたアメリカ」だった。  明らかに、そして理解しがたいことに、民主党は、ロウズベルト体制から、その世紀半ばの魔法の公式から逸脱してしまった。  今日の民主党は肥大化し、膿んでおり、かつて広く日常のアメリカ人にアピールしていた党とは、見分けがつかないほどだ。経済的には右傾化、社会的には左傾化というエートスの転換は1980年代初頭から始まり、クリントン政権で本格化したが、オバマ政権になるまで国民に十分浸透していなかった。   民主党の変質 民主党は中産階級の保護者としての神聖

こんな人には大統領になってもらいたくない②ドナルド.J・トランプに国際安全保障で中身のある考えは期待できない

当然このシリーズ二回目はトランプ候補です。米大統領選挙史上で最も異彩な候補者と言ってもいいでしょう。正統派の共和党には受け入れられず、多数の既成共和党政治家が不支持を公然と表明しているのは異様ですが、世論調査ではまだヒラリー候補と大きな差がついていなのも異様です。どちらが当選しても過去の延長線の大統領にはなりそうもありませんね。その結果が安全保障面でこれからどう現れるかが懸念されます。 Donald J. Trump? Never. Does he have any real ideas about international security other than those he reads from his teleprompter? “Donald Trump speaking with supporters at a campaign rally at Veterans Memorial Coliseum at the Arizona State Fairgrounds in Phoenix, Arizona.” Photo by Gage Skidmore, CC BY-SA 2.0. Dov S. Zakheim August 8, 2016 http://nationalinterest.org/feature/donald-j-trump-never-17284 ドナルド・トランプに大統領選挙で一票を鼻をつまみながら投じても良いと一瞬思える時期が筆者にもあった。 今年4月末にNational Interest主催の機会で外交政策の所信表明をし、納得できる点があった。トランプはイスラエルとアラブ諸国の間に平和を実現するとの立場を見せ、他方でNATO同盟諸国にはGDP比2パーセントまで国防支出を増やさせ、アメリカの防衛政策のあるべき姿を従来より詳しく述べた。核兵器近代化を支持し、ミサイル防衛の実効性も高めるとした。また陸軍の増強、艦船数、空軍兵力の拡大も主張した。対ロシア姿勢では以前よりバランスが取れたものの言い方で力を背景にした交渉のみをすると言い切っていた。 筆者はずっと共和党員であり本選挙では共和党候補なら誰でも構わず投票してきた人物だが、トランプはこの筆者を完全に納得させられなかった。貿易

クルーズ候補の国防政策提言は極めて健全かつ現実的な内容

今のところ予想が立てにくい大統領候補の乱立ですが、次第に淘汰されていくはずです。その際に決め手となるのが政策内容で、いよいよ各候補が考え方を示す時期が来たという感じですね。その中でクルーズ候補の国防政策は根拠がある内容になっているようですが、経済成長の加速が前提で、インフレを招きかねません。とはいえ、これまでの中では傑出した内容のようで、同候補に注目の価値はあるようです。クルーズ候補はカナダ出生のため国籍問題を攻撃されていますが、本人は米国人から生まれたので自分も米国人と主張しています。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- Cruz Wants $750B For Defense: Boost Services, Not Special Ops By MARK CANCIAN  on February 19, 2016 at 4:01 AM http://breakingdefense.com/2016/02/cruz-wants-750b-for-defense-boost-services-not-special-ops/feed/ テッド・クルーズが一部世論調査ではドナルド・トランプを抑え共和党候補のトップになっている。同候補は詳細な国防政策案を今週発表している。CSISの国防予算アナリストであるマーク・カンシアンが早速その内容を精査しクルーズ構想の数字、前提をCSISの国防戦力計算ソフトに入力した。その結果は以下のとおりである。編集部 共和党大統領候補のテキサス州選出上院議員テッド・クルーズが国防政策の具体的提言を発表した。これまでの選挙戦では国防の拡充や海外の脅威など言葉が先行していたが、各候補もいよいよ具体策を提示すべき時期だと認識しているようだ 提言骨子は以下の通り。 陸軍正規部隊は525千名とし「訓練を積んだ完全装備の兵員」とする。【現行の目標は450千名である。】 海軍は空母打撃群12個体制と「最低でも350隻体制を維持」する。【現行は空母11隻、合計308隻。】 空軍では「最低で6千機で、うち少なく