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2026年5月1日金曜日

イージス駆逐艦にPAC-3迎撃ミサイルの搭載を進める米海軍の動きに注目

 

ロッキード・マーティン\のコンセプト画像

米海軍はイージス駆逐艦にPAC-3ミサイルを搭載する

USNI Niews

アーロン・マシュー・ラリオサ

2026年4月23日 午後4時06分


メリーランド州ナショナル・ハーバー発 — ロッキード・マーティンは今週、米海軍が「アドバンスト・ケイパビリティ3(PAC-3)ミサイル・セグメント・エンハンスメント(MSE)」を艦艇に搭載すると最終決定した。

海軍は、PAC-3 MSEを、同海軍の至る所に配備されているマーク41垂直発射システムおよびイージス戦闘システムに統合する予定であり、これらはいずれも米海軍の防空体制の中核を成している。海軍連盟の「シー・エア・スペース」シンポジウムで発表されたこの決定は、中東全域で空からの脅威に対処するイージス装備の駆逐艦や巡洋艦の活動が活発化している状況と、インド太平洋地域での紛争に備えて米海軍の防空システム備蓄を強化すべきだという懸念と時期を同じくしている。

ロッキード・マーティンは、もともと米陸軍および地上配備型防空任務向けに考案されたこのミサイルを、2023年から海軍に提案しており、生産ラインの大幅な増強、既存の備蓄、そして海軍艦艇への統合の容易さを強調してきた。ミサイルをマーク41垂直発射システム(VLS)セルに2発ずつ収納することも可能だったが、同社は基本型からの改造を最小限に抑えられる能力の提供に注力する決定をした。ペイトリオットは、ロシアのウクライナ侵攻、12日間戦争、イランとの戦争など、最近のいくつかの注目すべき紛争で使用されている。

海軍は今月初め、2027年度調達予算要求において、PAC-3MSEミサイル405発の調達を要請した。

防空の選択肢と備蓄を拡大することに加え、中国やロシアといった米国の敵対国が弾道ミサイルや極超音速対艦能力を強化する中、この特定のペイトリオット変種は、艦隊の全軍艦にミサイル防衛能力を拡大する上で有用となる可能性がある。

「PAC-3 MSEは、弾道ミサイルや巡航ミサイル、さらには極超音速脅威や空中脅威に対して、実戦でその有効性が実証されている」と、このペイトリオット変種の能力について火曜日にロッキード・マーティンが発表したプレスリリースには記されている。

PAC-3 MSEは、1月に締結された7年間にわたる「ターボチャージド」生産契約を受け、年間生産数を600基から2,000基に増産する予定だ。SM-2やSM-6などの水上戦闘艦用防空システムの海軍主要供給業者であるRTXも、米国政府と同様の契約を締結している。同社の画期的なミサイル契約により、SM-6の年間生産量は500基に増加する見込みだ。

米国の防衛関連企業にとって特に顕著なボトルネックの一つは、固体ロケットモーターの旧来のサプライチェーンである。

海軍の旧式防空システムは近年の紛争で広く使用されてきたが、中東全域でイランやフーシ派の攻撃に対する防空作戦が絶え間なく行われた結果、近年、これらの備蓄は逼迫している。中国人民解放軍による脅威の進化には、大陸間対艦ミサイルや、中国が保有する最も高性能な駆逐艦クラスに搭載される極超音速ミサイルなどが含まれる。■

アーロン・マシュー・ラリオサ

アーロン・マシュー・ラリオサは、ワシントンD.C.を拠点とするフリーランスの防衛ジャーナリストである。

Navy to Integrate PAC-3 Missiles on Aegis Guided-Missile Destroyers

Aaron-Matthew Lariosa

April 23, 2026 4:06 PM

https://news.usni.org/2026/04/23/navy-to-integrate-pac-3-missiles-on-aegis-guided-missile-destroyers


2018年1月9日火曜日

ペイトリオットPAC-3最新型MSE登場


Enhanced Patriot Missile Enters Full Rate Production, Will Sell Like Hotcakes

高性能版ペイトリオットミサイルが本格生産開始、人気商品になりそう

Driven by world events, the market for ballistic missile defense is very hot at the moment, and the Patriot PAC-3 MSE's timing seems just right.

弾道ミサイル防衛への注目が増える中、ペイトリオットPAC-3 MSE登場のタイミングは時宜にかなっているようだ



LOCKHEED
 BY TYLER ROGOWAY JANUARY 4, 2018

イトリオットミサイルシステムの最新型PAC-3ミサイル部分性能向上Missile Segment Enhancement (MSE)は昨年11月のホワイトサンズミサイル試射場で複数目標の迎撃に成功した。PAC-3 MES迎撃ミサイルはコスト削減策Cost Reduction Initiative(CRI)型のペイトリオットとともにテストに供された。
テストが順調に推移しPAC-3 MSEの実証段階は終わり本格生産に入る。ペンタゴンは2018年1月2日に数億ドル相当の契約を交付し、米陸軍向け生産が始まり、米同盟国多数にも配備されるはずだ。
新型性能向上版ペイトリオットについてロッキードは以下発表している。
「PAC-3ミサイル部分性能向上(MSE)は実績で証明済みのPAC-3ミサイルの進化形だ。命中すれば必ず破壊するPAC-3 MSEで性能向上が実現し変化し続ける脅威対象に対応する。PAC-3は世界最先端かつ最高性能の戦域防空ミサイルであり大量破壊兵器を搭載した戦術弾道ミサイル(TBMs)、巡航ミサイル、航空機の脅威に対応する防御手段となる。
PAC-3 MSEでは最新技術を導入し大幅に性能を向上している。PAC-3 MSEには大型パルスソリッドロケットモーターを複数採用し、アクチュエーターを改良し、熱バッテリーで性能向上している。射程も伸びた。PAC-3 MSE はキャニスター格納で積み重ね可能なので現地運用が柔軟に行える。PAC-3 MSE12本をペイトリオット発射機に搭載する、あるいは6本とPAC-3ミサイル8本を一緒に運用できる。
さらにロッキードは新システムの長所を以下述べている。
  • 今日の戦闘空間全体で戦力を向上
  • 高度、距離ともにミサイル性能が拡大
  • 発射装置の改修は最小限ですむ
  • 複パルス技術によりさらにシステム性能と信頼性が伸びた
LOCKHEED

MSEの正確な有効距離と高度は極秘事項だが、改良でMIM-104ペイトリオット部隊がはるかに広い範囲でより高い防御力を戦術弾道ミサイルに対し発揮するのは確実だ。ミサイルのモーター、制御部分、ソフトウェア、フロントエンドの熱防御他の改修で一層威力を増やしたのは確実だ。このミサイルが国際顧客向け中距離防空システムMedium Extended Air Defense System (MEADS) の基本装備となる。
戦域弾道ミサイルの普及の中で高性能版ペイトリオットミサイルの需要は高いはずだ。ロシアがイスカンダル戦術弾道ミサイルの配備で再び厄介な存在になってきたこと、北朝鮮の脅威が増えるばかりになっていること、さらにイラン支援を受けたフーシ反乱勢力がイエメンで長距離弾道ミサイルを運用しているため弾道ミサイル防衛は防衛当局の最優先事項に認識されている。このためペイトリオットはルーマニア、ポーランド、スウェーデンにも販路を広げているほか、採用国はこれから増えるだろう。
LOCKHEED
フーシが発射したミサイルにペイトリオットが示した性能は宣伝ほどではなかったが、現実と食い違う「ミサイルの盾」構想とあわせこの問題は前にも解説している。だが弾道ミサイルから国内の重要地区を防御するのは価値がある試みだ。とくに同じ部隊で地域内の防空機能を航空機や巡航ミサイルに発揮しながら小型無人機にも対抗できれば投資価値は十分ある。精緻な専用ミサイル防衛手段もあるがこれだけの柔軟性はない。ペイトリオット最新型は「多層」弾道ミサイル防衛の下級部分として十分な内容になっている。
三十五年ほども供用されてきたペイトリオットが進化を続けていることは朗報で、能力が高まりながら柔軟性を増している。ペイトリオットPAC-3 MSE最新型で性能面が大きく飛躍した。将来の発展の基礎にもなりそうだ。デュアルモードシーカーが今後採用される可能性がある。■
Contact the author: Tyler@thedrive.com