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2025年12月26日金曜日

国防総省の中国軍事力報告書最新版のダイジェスト:米本土が脆弱になっていると警告、核兵器、ミサイル、宇宙、サイバー(報告書は米議会の求めで刊行されています,片や我が国会は発言を巡り右往左往)

 

中国の軍事増強で米国は「ますます脆弱に」:国防総省報告書

同報告書は中国が2024年に台湾侵攻計画の「核心的な要素を試験した」とも指摘。「海上・陸上目標への攻撃演習、太平洋における米軍への攻撃演習、主要港湾へのアクセス遮断演習などを」実施していたと記している。

Breaking Defense

リー・フェラン記者 

2025年12月24日午前11時38分

アトランタ発 ― 米国防総省の最新報告書によれば、中国が軍備増強と近代化を推進している現状で米本土は「ますます脆弱」になっており、「米国民の安全を直接脅かす」多様な脅威をもたらしている。

議会が義務付けた年次評価報告書(100ページ、火曜日に公表された[PDF])は、トランプ政権が北京との友好関係構築を追求する一方で、アジアの巨人はサイバー、宇宙、核分野を含む複数の重要戦略領域で能力を拡大してきたと主張している。

中国人民解放軍は習近平国家主席が指示した「2027年までに台湾に対する戦略的決定的勝利を達成できる態勢を整える」目標の達成に向け、順調に進んでいる。報告書は「言い換えれば、中国は2027年末までに台湾戦争を戦い勝利できると見込んでいる」と率直に述べている。

評価報告書によれば、2024年に中国は台湾侵攻作戦の「必須要素を試験」した。具体的には「海上・陸上目標への攻撃演習、太平洋における米軍攻撃演習、主要港湾へのアクセス遮断演習」を含む。

同報告書からその他の主な調査結果:

  • 宇宙戦力:2024年1月までに、中国は2018年比で軌道上のISR衛星プラットフォームを3倍に増強した。これらの衛星は他の衛星と相まって、「人民解放軍の宇宙ベースISR戦力構成の拡大と相まって、地上および軌道上の米軍・同盟軍を監視・追跡・標的化する能力を劇的に向上させた」

  • 核兵器:中国の核兵器保有数は「2024年まで600発台前半で推移した」と報告書は指摘。これは過去数年と比べ「生産ペースが鈍化した」ことを反映している。しかし「大規模な」核拡張は継続中で、人民解放軍は「2030年までに1,000発超の核弾頭保有を目指す軌道に乗っている」と述べた。(米国は約3,700発、ロシアは約4,300発の核弾頭を保有している。米国科学者連盟のデータによる。)

  • サイロ配備ミサイル:報告書は、中国軍が「3か所のサイロ基地にDF-31級大陸間弾道ミサイル(ICBM)を100基以上配備した可能性が高い」と主張している。これらは「早期警戒反撃能力(EWCS)」を支援する目的である可能性が極めて高い。この評価に関する情報は、今週初めにロイター通信が最初に報じていた

  • 太平洋へのICBM発射:2024年9月、中国は非武装の大陸間弾道ミサイルを「1980年以来初めて太平洋に向けて発射した。おそらく戦時核抑止作戦の訓練を目的としたものだ」。(中国は米国に試験発射を警告したが、日本やフィリピンなどの近隣国には通知していなかった。)

  • サイバー空間:報告書は「2024年、中国のサイバー工作員は情報領域での優位獲得という北京の目標に沿い、米国とその同盟国・パートナー国を標的に広範なサイバー諜報活動とサイバー攻撃能力の前配置を継続した」と述べ、広範なSalt TyphoonおよびVolt Typhoon感染を引用している。

  • ロシアとの関係:報告書は2024年7月、中国とロシアが「初めて共同爆撃機哨戒を米国アラスカ防空識別圏(ADIZ)に実施」したと指摘。これは両国がベーリング海で「初の共同沿岸警備隊哨戒を実施」した数ヶ月前の出来事だった。報告書は、全体として、北京とモスクワは「米国に対抗する共通の利益に確実に後押しされて、戦略的関係を深めた」と述べているが、両国は防衛同盟には至っていない。

報告書は、トランプ政権が国家安全保障戦略 [PDF] を公表してからわずか数週間後に発表された。同戦略は、米国の焦点を主に西半球に移し、中国について論じる際には経済関係に焦点を当てたものである。(29 ページにわたるこの文書の中で、中国について言及されているのは19 ページ以降である)。

今週初め、ドナルド・トランプ大統領は、新たに発表されたトランプ級戦艦の潜在的な敵として中国を念頭に置いているかどうか尋ねられた。

「それは誰に対しても当てはまることであり、中国だけではない」とトランプ大統領は述べた。「我々は中国と非常に良好な関係を築いている。私は習主席と素晴らしい関係を築いている」。

火曜日の評価は、政権の外交的楽観主義と冷徹な軍事評価のバランスを取ろうとするものだ。

「トランプ大統領のもと、米国と中国の関係は長年にわたって強固なものとなっており、国防総省はこの進展を基盤とした取り組みを支援する」と報告書は述べている。「[…] 同時に、統合軍が常に準備を整え、インド太平洋地域における国家の利益を守る能力を保持することを保証する。その際、強調すべきは、インド太平洋における米国の利益は基本的であると同時に、範囲が限定され合理的であるということだ。「我々は中国を締め上げたり、支配したり、屈辱を与えたりすることは求めていない」と報告書は述べている。■


China military buildup leaves US ‘increasingly vulnerable’: Pentagon report

The assessment also says that in 2024 China "tested essential components" of Taiwan invasion options, "including through exercises to strike sea and land targets, strike U.S. forces in the Pacific, and block access to key ports."

By Lee Ferran on December 24, 2025 11:38 am

https://breakingdefense.com/2025/12/china-military-buildup-leaves-us-increasingly-vulnerable-pentagon-report/



2018年8月21日火曜日

中国爆撃機の行動に神経をとがらす米国防総省の懸念は沖縄県民に共感されないのか

エンジン他装備は近代化したといはいえ原設計が1950年代のこんな旧式機にふりまわされるのであれば、中国としてもこんな安上がりな装備はないわけで、我々には大迷惑な話です。スタンドオフ攻撃の標的がグアムと並んで沖縄というのは公然たる事実で、いまだに平和を叫んで現実に目を向けない沖縄県民はこの事実をどう受け止めるのでしょうかね。ペンタゴン報告書はそのうち一部でもご紹介しないといけませんね


Chinese bombers are extremely active, and the Pentagon thinks they're training for strikes against US targets 中国爆撃機の動きが活発化しており、ペンタゴンは米軍攻撃を想定した訓練と理解

H-6 bomber China中国軍H-6爆撃機が沖縄本島と宮古島間の上空から太平洋に抜けようとした。2013年10月27日航空自衛隊が撮影し防衛省統合幕僚監部が公表。
  • 中国爆撃機の動きが急増し中国沿岸から遠隔地へ向け飛行中との国防総省報告が16日公表された。
  • ペンタゴンは中国が米軍を標的にした攻撃訓練を重ねていると見ており、同時に中国の軍事力を域内各国に誇示する狙いもある
  • 米国は中国の動きを注視し、中国軍の能力向上は新たな「大国間競争」の時代の表れとペンタゴンは主張


国爆撃機部隊の動きが活発になっており中国沿岸から遠く離れた地点まで飛行することが多くなっているのは米軍標的への攻撃を想定した訓練の一環とペンタゴンが考えていることが2018年版中国の軍事力報告書から明らかになった。
「(人民解放軍)は急速に洋上飛行爆撃機の活動範囲を広げており、重要な海洋地点での知見を獲得しつつ米軍や同盟国の各種標的への攻撃に備えている」と国防総省が議会に毎年提出する報告書で述べている。「PLAは今後も第一列島線以遠で作戦行動を増やし、グアム含む米国や同盟国側の軍事基地を西太平洋で攻撃するする能力を誇示している」
報告書ではこうした飛行は「戦略的な意図があることを近隣国に示すため」であるが、PLAは「こうしたフライトで軍事能力が伸びていることを示す」以外の意義をまだ明確に理解していないとする。
PLA爆撃機部隊は昨年十数回にわたり日本海を通過し西太平洋に進出しており、台湾を一周したり、東・南シナ海上空を飛行している。すべて発火点になりうる地点だ。2015年2016年ともに年間4回のフライトしかなく、2013年から2014年は二回のみだった。
ペンタゴン報告書では2017年8月に人民解放軍空軍(PLAAF)がはじめて沖縄以遠にH-6K爆撃機6機を派遣し活動範囲を広げたことを特記している。編隊は沖縄本島の東海岸沿いに飛んだが同地には米軍人員5万名が駐留している。
西太平洋上空への爆撃機フライトも心配を生む要因だ。「遠距離飛行型の(H-6K)機材は対地攻撃巡航ミサイル(LACM)を6発搭載し、長距離スタンドオフ精密攻撃能力をPLAに与え、グアムも射程に収めている」からだという。
台湾周辺や東・南シナ海での活動にも警戒が必要だ。中国は各地域で権益をめぐり各国と対立しているからだ。
Overwater Bomber Capabilities国防総省の2018年版中国の軍事力報告書に掲載された爆撃機の飛行範囲

中国は習近平主席がめざす世界第一級の軍事力実現の夢を実現すべく軍事力で近代化を進めており、今世紀中頃まで世界のいかなる国との交戦に勝利できることを目標とする。そのため兵力投射の手段を整備中で空母や長距離戦略爆撃機で通常・核両用の攻撃兵器を運用することを狙う。.
米国はそうした動きを逐一注視しており、ペンタゴンは「テロリズムではなく『大国間競争』が今や米国の安全保障の中心課題である」とジム・マティス国防長官も今年初めに発言していた。■

ペンタゴンの中国軍事力の現況2018年版は次のリンクでご覧になれます。