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2026年2月6日金曜日

マドゥロ捕獲作戦にはやはりRQ-170が空中監視活動に投入されていた

 

マドゥロ大統領捕獲作戦にRQ-170センチネル偵察ドローンが参加していたとロッキードが明らかにした

RQ-170は数十年にわたり飛行し続けてきたとはいえ、その活動に関する詳細が公式に確認されたのは極めて稀だ

TWZ

ジョセフ・トレヴィシック

2026年1月29日 午後1時52分(米国東部標準時間) 公開


Lockheed Martin has offered a very rare confirmation of the RQ-170 Sentinel stealth drone's operational exploits, in this case, in support of the recent mission to capture Venezuelan dictator Nicolas Maduro.FOIA 経由の米空軍写真


ッキード・マーティンは、RQ-170 センチネルステルスドローンの作戦実績について、非常にまれな確認情報を提供した。同機はヴェネズエラの独裁者ニコラス・マドゥロ捕獲作戦を支援した。

「ロッキード・マーティンが期待しているのは、技術開発を推進し、実績のある主要兵器システムをこれまで以上に大規模生産するための多額の投資の継続です。2026年の強力なスタートで、この勢いをさらに強めていきます」と、ジム・タイクレットJim Taiclet最高経営責任者は、今朝行われた四半期決算発表で述べた。「ロッキード・マーティン製品は、再び、米軍の最も困難な任務において極めて重要であることを証明しました。最近の(ヴェネズエラでの)絶対の決意作戦には、F-35 および F-22 戦闘機、RQ-170センチネルステルスドローン、シコースキー・ブラックホークヘリコプターが投入され、任務の成功を確実にすると同時に、米軍隊員を無事に帰国させることに貢献しました」。

1月3日に「絶対の決意作戦」が終了した後、少なくとも1機、おそらく2機のRQ-170がプエルトリコの旧ローズベルト・ローズ海軍基地に到着する映像が公開されていた。同基地は、作戦に使用された航空機の主要拠点で、センチネルの関与について非常に強力な証拠となっていた。

その後米軍は、F-35、F-22、およびブラックホーク(後者は米陸軍精鋭部隊第160特殊作戦航空連隊「ナイトストーカーズ」所属)を含む多数の機種が作戦に参加したことを確認した。無人機の使用にも言及されたが、RQ-170の名称は明示されなかった。

「絶対の決意作戦」終了後にプエルトリコで確認されたF-22、F-35などの航空機群。USAF

2025年12月に南部米空軍(AFSOUTH)がX(旧Twitter)に投稿した(現在は削除済み)投稿には、RQ-170のシルエットと第432航空団の袖章を付けた名札を着用した人物の写真が含まれており、同地域での無人機の運用に関する疑問が先に提起されていた。センチネルを飛行させていることが知られている部隊は、第 30 偵察飛行隊と第 44 偵察飛行隊の 2 部隊のみであり、いずれもネバダ州クリーチ空軍基地の第 432 航空団に配属されている。空軍のRQ-170 保有機数は、合計 20 機から 30 機と言われている。

RQ-170 が「絶対の決意」作戦で果たした正確な役割は依然不明であり、ロッキード・マーティンのジム・タイケット最高経営責任者(CEO)は詳細に言及しなかった。本誌は以前、この作戦とその準備が、センチネルが設計された目的とまったく同じである点を詳しく報じている。

「RQ-170 は、マドゥロの行動を密かに追跡し、「生活パターン」や、彼を守る部隊の行動パターンを、彼を捕らえる作戦が実際に開始されるまでの長期間にわたって把握する貴重な手段となったのだろう。作戦実行中は、上空を旋回するドローンが、予期せぬ脅威の発見など、リアルタイム情報を提供するかけがえのない情報源となったはずだ。また、その情報により、ドナルド・トランプ大統領をはじめとする上級指導者は、作戦の進行状況をリアルタイム監視ができたはずだ。」

こうしたことを考慮すると、RQ-170は、米軍が作戦の一環として夜間に攻撃したヴェネズエラの軍事基地やその他の施設も監視し、攻撃後の評価にも貢献した可能性がある。空軍は、過去に少なくともB-2爆撃機と組み合わせて、センチネルを爆撃被害評価の役割で試験的に運用したことがあることを明らかにしている」

それ以来、この作戦の米軍の計画には、ヴェネズエラ空軍に所属する戦闘機が襲撃部隊をスクランブルして迎撃しようとした場合に、同国の 3 つの飛行場を破壊する準備も含まれていたことが明らかになっている。その脅威は実現せず、結局、これら施設はいずれも攻撃されなかったが、確認のため注意深く監視する必要があったのだろう。変電所も標的とされ、ヴェネズエラ首都カラカスにある広大な軍事基地「フエルテ・ティウナ(フォート・ティウナ)」への電力供給を遮断する計画だった。同基地にはマドゥロ大統領の要塞のような官邸が置かれている。

2026年1月3日「絶対の決意作戦」後のフォルト・ティウナ(フエルテ・ティウナ)と周辺地域を示す衛星画像。衛星画像 ©2026 Vantor

作戦中、国内複数地点のヴェネズエラ防空資産も攻撃を受けた。本誌 が以前にも指摘した通り、敵防空網の制圧・破壊(SEAD/DEAD)は作戦部隊に配備されたF-22およびF-35の主要任務であった。米海軍EA-18Gグラウラー、ならびにおそらく少なくとも1機の米空軍EC-130H コンパス・コール機も、本任務および作戦の他の側面に対し電子戦支援を提供した。

RQ-170が「絶対的決意作戦」に参加した事実は、これまで公開されてきた(公式に確認された情報はさらに少ないが)同ドローンの運用実績に関する、依然として限られた情報に新たな一端を加える。米空軍がセンチネルの存在を公式に認めたのは2009年であり、アフガニスタンで初めて目撃され「カンダハールの獣」と称されてから2年後のことだった。RQ-170はイランの核計画監視にも使用され、2011年に同国で1機が墜落した事件で公に姿を露見した(重大な情報損失)。昨年実施されたミッドナイト・ハンマー作戦によるイラン核施設攻撃でも、任務後の爆撃被害評価のための上空監視・情報提供を担った可能性が高い。センチネルは、2011年に発生したビン・ラディン殺害作戦に先立ち、パキスタン国内のアルカイダ創設者オサマ・ビン・ラディンの拠点監視に投入されたとされている。イラン上空での作戦と同様、これはセンチネルが敵対地域においても重要拠点を持続的に監視できる能力の好例である。「絶対の決意作戦」の準備と実行も、ビンラディン作戦と直接的な類似点と顕著な相違点があるプレイブックに沿って進められた。ステルス性能を持つRQ-170は過去には韓国にも展開し、そこから北朝鮮領空に極めて接近した飛行を実施した可能性が高い。また、これらの無人機は少なくとも太平洋地域の他の地域にも展開されている。2022年から2023年にかけて、センチネルは黒海地域で任務を遂行した可能性があり、厳重に防衛された占領下のクリミア半島におけるロシア軍の情報収集を行った。

Apple Mapsで閲覧可能な衛星画像には、イタリアのシゴネラ海軍航空基地にRQ-170が駐機している様子が映っており、こうした報告にさらなる信憑性を与えている。シゴネラ基地は、黒海上空における情報収集・監視・偵察(ISR)飛行の拠点として、過去から現在に至るまで重要な役割を担っている。撮影時期は不明だが、基地内の他の区域で確認できる建設状況から、関連する時期のものと見られる。

イタリア・シゴネラ海軍航空基地にRQ-170が駐機している衛星画像。Apple Maps

RQ-170が確認できる同一Apple Maps画像に映るシゴネラ海軍航空基地の建設現場。他の画像を確認すると、2023年の大半を通じて同様の建設工事が行われていることがわかる。ここで見られる、誘導路延長工事と北側の既存の誘導路との間の物理的な断絶は、少なくとも 2024 年 4 月までは依然として存在していた。Apple Maps

まだ不明な点が多いが、ロッキード・マーティンのタイケット最高経営責任者(CEO)による本日の発言は、RQ-170の物語に、小さいながらも注目すべき新たな情報を追加するものとなった。■

ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは 2017 年初めから The War Zone チームの一員です。それ以前は、War Is Boring の副編集長を務め、Small Arms ReviewSmall Arms Defense JournalReutersWe Are the MightyTask & Purpose などの出版物に記事を寄稿していました。


Lockheed Confirms RQ-170 Sentinel Spy Drones Took Part In Maduro Capture Mission

RQ-170s have been flying for decades, but official confirmation of any details about their activities is very rare.

Joseph Trevithick

Published Jan 29, 2026 1:52 PM EST

https://www.twz.com/air/lockheed-confirms-rq-170-sentinel-spy-drones-took-part-in-maduro-capture-mission



2009年12月23日水曜日

2011年度予算に登場する新型ISR機は攻撃機にもなる


New ISR Project Planned For 2011
aviationweek.com Dec 21, 2009

ISR(情報収集・監視・偵察機)は本ブログ主宰者の嗜好もあり、何回も登場するテーマです。以下は新しい動きについてです。前回からお知らせしているRQ-170が意外な形で今後の機体につながるようです。


1. 中止となった次世代爆撃機の後で新しい動きがあるようだ。その中に情報収集と爆撃任務を同時に行う構想があるようで、その場合の爆撃とは爆発以外の効果を想定している。
2. 「長距離ISR/打撃」航空機の兵装には指向性エナジーおよびネットワークへの攻撃手段が含まれるだろう」とデイブ・デプチュラ中将(ISR担当空軍参謀次長)は話す。開発中の指向性エナジー兵器にはレーザーおよび高出力マイクロウェーブパルス発生装置があり、そのほかの非運動性兵器として敵のセンサーに対する精密な非定型波でのジャミング、およびネットワーク侵入で敵防空網の連絡通信を遮断が想定されている。
3. 新型爆撃機の設計にはアフガニスタンに投入されているロッキード・マーティンRQ-170センティネル無人ステルス監視機の経験が反映される。
4. 「新型ISR/打撃機には低視認性が明らかに必要な要素だが、攻撃効果を全部運動性のあるものにする必要はない。技術進歩で従来の爆撃機の概念から抜け出して、また予算の制約から多用途機となる。将来の爆撃機の重要な任務は爆弾の運搬ではなく、情報を迅速に伝え意思決定に役立てることだ」
5. 政府内部では新型長距離攻撃機の性能水準をそこまではっきりと表現していないが、2011年度国防予算要求と5ヵ年国防計画の一環としては重要と認識している。
6. ゲイツ国防長官は従来型の爆撃機開発を2010年度で中止し、QDR(4年毎の国防力見直し)の一部として見直しを命じた。QDRでは有人・無人両方で、長距離飛行性能を持つことの重要性を主張すると見られる。
7. 「QDR他の検討結果から長距離攻撃能力が強調されるだろう」とゲイツ長官はイラク視察の道中で発言している。
8. ノートン・シュワルツ大将(空軍参謀総長)もこの考えを支持し、空軍が新規開発二案の予算を計上する可能性を示す。ひとつは次世代爆撃機(NGB)の後継機種、もうひとつは宇宙配備の偵察衛星だ。二案が2月に議会に提出される次々年度予算案に盛り込まれる可能性がある。
9. もし新規開発が実施されれば米国国防産業には朗報となる。ゲイツによれば米軍は「同ステルス機合計2,400から2,500機の購入」となるという。
10. 長距離ISR/攻撃機の要求性能水準はまだ未定であり、予算計上の優先順位もまだ低い。しかしながら、妥協が許されない要素がひとつある。戦闘行動とISR任務を同一の機体で実施することだ。情報収集活動と戦闘作戦を別のものとして論じるのは誤りとデプチュラ中将は語る。さらに米国はアフガニスタンの非正規戦から先進国型の通常戦まで幅広く準備をする必要があるのだ。
11. 「この18年間は航空優勢の元で作戦を展開する余裕があった。これからは制空権がない環境、遠隔地での戦闘を想定する必要がある。」(同中将)
12. その条件で将来の機体を有人型とするか無人機とするか、また敵地侵入型とするかスタンドオフ攻撃とするかの決断が求められる。
13. 「長距離侵攻型のISR/攻撃機がはるかに多くの利点がある。有人運用であれば無人機よりも対応できるオプションの幅が広がるので安定性と即応性能力が高まる」(同中将)
14. ただデプチュラ中将は有人・無人型の設計を両立する余地があるという。「遠隔操作で長距離ISR攻撃機を運用するのであれば有人機とするオプションもあるが、任務が単純な情報収集を脅威度が低い地帯で行うのであれば遠隔無人機が適している」という。
15. アフガニスタン国内の戦闘がISR能力の整備に役立っている。MC-12Wでフルモーションのビデオ情報と通信情報収集を行うと同じ方面に24機が必要となる。MQ-9リーパーにゴーゴンステアISRポッドを搭載すれば同時に10通りのビデオ信号を10箇所に送信できる。最終的には同ポッドにより 65画面の処理ができるようになる。
16. 通信技術の大幅な進歩で世界中の分析官に即座に情報を送ることが可能だ。
17. 空軍は信号を地上に未処理のまま送信する以外に飛行中の機体内で処理する方法も模索している。これで地上分析官へ送信するデータを削減することができる。その他としてデータ圧縮技術の応用と画像アクセスシステムが検討されている。後者は機密扱いのウェブサイトで世界中任意の地点に関する大量の情報源から最新のデータを利用できるもの。

RQ-170の170というのはF-117と同じような番号の付け方。単純な新型UAVではなく、上にあるように今後の空軍装備の変更に大きな役目を持っている機体の用に思えます。あるいはこの情報が機密解除になったということは実はすでに同機の役目は終わり、別の機体が極秘裏に開発中なのかもしれません。つまり、センティネルはそのカバーアップということなのでしょうか。

2009年12月13日日曜日

USAF:ステルス情報収集UAVの開発は綿々と続いている



Stealthy UAV Has Links To Previous Projects
Dec 10, 2009

1.米空軍が最近発表したRQ-170遠隔操作無人機にはロッキード・マーティンの先端技術開発計画との連関があることがわかった。ロッキードはステルス機ダークスターやポールキャット無人機を開発していた。
2. RQ-170は尾翼のない全翼機設計で機体上部に一体型センサーあるいは通信ポッドを胴体の左右に搭載している。
3.「ダークスターの設計はまだ生きています」とロッキード・マーティンを最近退職した元幹部は語る。「機密事項扱いされているだけです」
4.RQ-170の存在が明らかになったのは空軍の情報関係トップがより大型で航続距離の長い攻撃・偵察用の機体が最優先事項だと求めたことによる。
5.米海軍のEP-3E電子偵察機が2001年4月に強制着陸させられたことから、上記無人機二種の開発がはじまっている。
6.ラムズフェルド国防長官(当時)はこの事件を受け、「機微偵察作戦」用の関係者を集め急遽会議を行った。その席上、機密装備の喪失のリスクなしに重要な情報収集対象国である中国のような国の軍事情報を監視するにはどうしたらよいかを議論している。その際の結論として新型ステルス無人偵察機の開発をはじめることとなり、12機から24機を所要機数とした。空中戦闘軍団は当時はジョン・ジャンパー大将の指揮下にあり、超低視認性で高高度飛行が可能なUAVで敵国の防空網を突破する性能を求めた。目標地点まで1,000海里を飛行して、対象地点上空で8時間滞空した後基地に帰還すると言う内容だった。
7.その後のイラク侵攻(2003年)でダークスターの派生型といわれるUAVがプロトタイプとして運用されたといわれる。「ダークスターと同じステルス機で同じ装備とデータリンクがありました」と当時従事した空軍士官が言う。「機体はずっと大型でした。生産機とはかけ離れていましたが、空軍はとにかく先に進めたかったのです」と海軍関係者が言う。U-2のパイロットは高高度を飛行する機体を自らの飛行経路近くで視認している。この謎の機体は一般の有人機、無人機部隊とは別個に運用されていた。
8.広大で不毛なアフガニスタンの上空を監視する同機を米国がどのように活用しているのかは大いに関心を集める点だ。アフガニスタン国内の治安が悪化し、大規模な地上戦に発展し、空軍力を空飛ぶ砲兵隊、空輸部隊、広範囲の偵察任務に活用することになる可能性がある。
9.今後18ヶ月に約15万の米国および同盟国部隊がタリバンおよびアルカイダの攻撃能力を打ち破ることができるかが試される。その際に新技術を実用化することができる。空軍は高度技術にも資金投入していく。
10.「軍事力を遠隔地に投入し、他の追随を許さない形で敵の脅威に対応する機体がないと次世代の展望はなくなります」とデイブ・デプチュラ中将(情報収集・監視・偵察任務の副参謀長)は語る。
11. たとえば偵察監視用の機材は長波赤外線装置のような新技術により50,000フィーと以上の高空を飛行すればこれまでより長距離かつ多くの情報を収集できる。RC-135SコブラボールやRC-135WリベットジョイントまたはE-8Cジョイントスターズの各機では運用高度の上限は30,000 フィートしかない。

(写真左 Polecat 右 Darkstar それぞれロッキードのスカンクワークによる製作)

2009年12月5日土曜日

RQ-170 新型ステルス無人偵察機の存在を米空軍が認める


USAF Confirms Stealthy UAV Operation

aviationweek.com Dec 4, 2009


1. 米空軍は本誌Aviation Weekに通称「カンダハールの野獣」といわれるステルス機に類似した形状の遠隔操作無人機(UAV)の存在を認めた。同機はアフガニスタン上空で2007年末に目撃されている。
2. RQ- 170センティネルは無尾翼の全翼機形状でセンサーポッドを左右主翼上部に搭載しているといわれ、ロッキード・マーティンの先端技術開発プログラム (ADP)つまりスカンクワークスで開発された。空軍関係者が本日「ステルス無人航空機システム(UAS)を開発中で偵察監視支援業務を前線配備の戦闘部隊に提供することが目的」と明らかにした。
3. 同機はこれまでも本誌の技術関連ブログAres他で論議の的となっていたが、米空軍から本誌への発表は同機の詳細をはじめて公式に述べるもの。
4. 「RQ- 170の配備はロバート・ゲイツ国防長官が情報収集、監視、偵察(ISR)支援の強化を戦闘部隊司令官各位に求めたのと軌を一にしており、空軍参謀総長ノートン・シュワルツ大将の目標とする無人機を今以上に利用する空軍のビジョンにもあうものだ」と空軍は発表した。
5. RQ-170を運用するのは第30偵察飛行隊(ネヴァダ州トノパ試験場)で、同地でF-117ステルス戦闘機もその存在が秘密となっている間の基地としていた。同飛行隊は空中戦闘軍団の432飛行群(ネヴァダ州グリーチ空軍基地)に所属している。カンダハールでは同機はジェネラルアトミックスエアロノーティカルシステム社のハンガーから運用されているのが目撃されている。
6. 第30偵察飛行隊は2005年1月に発足しており、同隊の実戦化は極秘作戦の動向を注視する関係者からはかねてから注目されていた。
7. RQ- 170という名称もF-117の命名と似ている。既存機種の形式名から隔絶しており、明らかにその存在を知られないための措置だ。RQは非武装機を意味し、MQがプレデターを武装化した機種およびリーパーに与えられている。空軍の説明にある「前線配備部隊への支援」に今回判明した詳細情報を加えると、ある程度のステルス性(鈍角にしてある前縁、単純なノズル形状、センサーポッドの翼上装着)があり、同機は戦術用途の実用性の高い機体であり、戦略情報収集の用途の設計ではないことが伺われる。
8. 多くの疑問が同機の用途について未解答だ。もし、同機が高高度飛行の設計なら同機の塗装はつじつまがあわない。全体が中程度のグレイ塗装で、プレデターやリーパーと同じだが、濃いグレイあるいは全面的に黒色の塗装とするのが高高度飛行機体に最適とされている。翼端長は65フィートのようだが、MQ-9リーパーとほぼ同じだ。インターネット上でも同機の画像はごく限られている。すべて左側からの撮影だが、太い胴体が主翼に一体化しているように見える。
9. 低視認性の機体設計によりイラン国境を飛行させ中国、インド、パキスタン各国の内部を偵察させれば有益だろう。ミサイル試験のデータ、通信情報の傍受、その他各種の情報を収集できるのではないか。