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2026年4月7日火曜日

E-3の喪失でE-7ウェッジテイルの存在が改めて注目を集めるものの、DoDは同機調達中止の方針にしがみついている

サウジアラビアでの米空軍E-3 AWACS損失でE-7ウェッジテイルが注目を浴びる

The Aviationist

公開日時:2026年4月1日 午後10時35分

ステファノ・ドゥルソ

E-3 AWACS loss Saudi Arabia米空軍塗装のE-7Aウェッジテイルのレンダリング。(画像提供:ボーイング)

サウジアラビアにおける米空軍E-3GセントリーAWACSの喪失により、E-7Aウェッジテイル調達をめぐる議論が再燃してきた

2026年3月27日、サウジアラビアのプリンス・スルタン空軍基地へのドローン・ミサイル攻撃により、米空軍のE-3GセントリーAWACS(空中早期警戒管制機)が失われたことを受け、老朽化する同機フリートをめぐる議論が再燃し、後継機へ注目が高まっている。度々報じられている通り、E-3は老朽化が進み、維持・運用がますます困難になっている一方で、E-7Aウェッジテイルの配備実現は程遠い状況にあるままだ。

ウェッジテイルは空軍や国防総省から懐疑的な見方をされている。ピート・ヘグセス国防長官はE-7を「高価で『金メッキ』されている」と評し、宇宙ベースのISR能力を構築しつつ、E-2Dホークアイをベースとした代替機を暫定的に採用する方針を打ち出し、E-7プログラムを中止した。

E-7調達中止は、16名の退役空軍高官を含む批判に直面し、後に国防授権法(NDAA)によって議会から差し止められた。一方、2機の試作機に関する作業は継続中で、今月、最初の機体が改造のため英国に到着した。

E-7Aラピッド・プロトタイプの始まり

空軍省は2022年、E-3セントリーの後継機としてE-7ウェッジテイルを選定した。1年後、同省はE-7Aラピッド・プロトタイプ開発を開始するため、ボーイングに上限12億ドルの契約を交付した。

その目的は迅速プロトタイプ調達プロセスを活用して、最初の2機を調達することにあった。「E-7Aは、あらゆる航空活動を検知、識別、追跡し、統合部隊司令官に報告するための、空軍の主要な空中センサーとなるだろう」と、当時空軍調達・技術・兵站担当次官補を務めていたアンドルー・ハンターは述べた。

2021年4月21日、ハワイ州オアフ島近海で、オーストラリア空軍ウィリアムタウン基地の第2飛行隊が運用するE-7Aウェッジテイルが、ハワイ州空軍国民警備隊のF-22ラプターと編隊飛行を行っている。(画像提供:米国空軍国民警備隊、撮影:ジョン・リンツマイヤー上級曹長)

当時、開発作業は2024年8月までに完了する見込みで、2025会計年度に生産を開始し、2027会計年度までに最初のE-7Aを配備する計画であった。計画上の機体数は26機と設定され、2032会計年度までに調達される予定であった。

2024年8月、米空軍はボーイングに対し、2機の迅速試作機となるE-7Aウェッジテイル製造に関する25億6,000万ドルの契約を交付し、1年前に開始されていた取り組みを継続した。価格と交渉には、空軍が要求した多数の変更点が影響しており、それにより予想以上に多くの設計作業が必要となった。

当時、同機の最初の運用者オーストラリア空軍(RAAF)ですでに運用されているウェッジテイルの改良型を調達する可能性も検討していたと報じられた。このラピッド・プロトタイプ契約に関して、ボーイングは後に、E-7の2つのバリエーションが開発されると述べていた。

生産開始

2025年1月、ボーイングは米空軍向けE-7Aの初号機の機体がワシントン州レントンのボーイング工場に搬入されたと発表した。E-7の生産はボーイング737-700 NGをベースとし、特殊装備を搭載するため改造される予定だ。

その3ヶ月後の2025年4月、ボーイングは胴体と主翼の接合の様子を収めた動画と共に、生産の進捗状況を報告した。機首、テールコーン、水平尾翼の根元などの部品も取り付けられ、ボーイングは次に垂直尾翼と水平尾翼の取り付けを行うと述べた。

一方、空軍は同プラットフォームの潜在的なアップグレードを検討していた。同プラットフォームは、当初の設計から20年が経過していた。電子戦、通信、データリンク能力の更新に加え、空軍は赤外線センサーの統合や、ノースロップ・グラマン製多用途電子走査アレイ(MESA)レーダーの代替についても調査を進めていた。

これらのアップグレード案に関する情報提供要請(RFI)では、2027会計年度に設計・製造開発(EMD)契約が締結される見込みであると述べられていた。空軍が検討していた選択肢には、既存のE-7機体に新技術を後付けする方式、新規製造機体にのみ統合する方式、あるいはこれら2つの組み合わせが含まれていた。

最初の脅威

2025年5月、米国防総省がAWACSプラットフォームの後継として航空機から衛星への移行を支持しているとの報道が浮上した。米宇宙軍が2030年代に衛星ベースの地上移動目標探知(GMTI)システムの配備を計画していることから、同省は航空機搭載型移動目標探知(AMTI)レーダー能力を統合する可能性も調査していた。

批判勢力は、E-3やE-7のような航空機上でオペレーターがリアルタイムにデータを解析する能力は、指揮統制において唯一無二であり、現時点では代替不可能な能力だと直ちに主張した。当時の米空軍参謀総長デビッド・オールビンも同様に、衛星能力は将来的な解決策となる可能性が高いものの、現在の要件を満たすには成熟度が不十分であると述べた。

2025年7月の下院歳出委員会公聴会において、ヘグセス長官は同プログラムの将来性にさらなる疑念を招いた。彼はその理由としてウクライナ戦争の教訓を挙げ、E-2Dホークアイが一時的な措置として検討されていると付け加えた。

「『現代の戦場では生存できない』システムやプラットフォーム、あるいは将来の戦闘で優位性をもたらさないのであれば、今すぐ厳しい決断を下さなければならない」とヘグセス長官は述べた。「E-7はその好例だ。」

三カ国共同試験キャンペーン中に南カリフォーニア上空を飛行するオーストラリア空軍(RAAF)のE-7Aウェッジテイル。(画像提供:リチャード・ゴンザレス撮影/米空軍)

一方、米空軍の元参謀総長やNATO最高司令官を含む退役米空軍高官グループは書簡で、E-7の削減決定は「将来の紛争において、我々の軍人が抑止力を発揮し、必要であれば勝利を収める能力を、深刻かつ不必要に損なう」と主張した。さらに彼らは、提案されているE-2Dホークアイを基にした代替機では、戦域全体の指揮統制の要件を適切に満たすことができないと述べた。

改造作業が英国に移管

2025年9月、ボーイングは2機のE-7プロトタイプが英国で改造されることを明らかにした。これは、米空軍の機材関連作業が英国国内で行われるという稀な事例となる。この作業では、バーミンガムにあるSTSエイビエーションの既存の改修ライン(現在、E-7改修用に整備された世界唯一の施設)を使用し、ボーイング737-700の民間機機体をウェッジテイルに改造する。

STSはすでに1機の737-700を英国空軍(RAF)向けにE-7仕様に改修しており、さらに2機が組み立て段階にあるため、米軍向け試作機を支援するための即戦力となる産業基盤を提供している。米空軍の機体2機のうち、ウェッジテイル仕様に改修される最初の1機が2026年3月に英国に到着した。

2026年度NDAAが延期を決定

2026年度米国国防授権法(NDAA)には、空軍の空中早期警戒管制(AEW&C)任務の継続性を確保する規定が含まれている。その目的は、E-3フリートの老朽化が進み、維持・運用がますます困難になる中で、能力の空白が生じるのを防ぐことにある。

同法案は、E-3の現役機数を16機未満に減少させる退役または保管措置を空軍に禁じている。ただし、例外2点も明記されており、それは「即応態勢および任務継続計画」の提出、あるいは必要な任務要件をカバーするのに十分な数のE-7機を調達することである。

グロスター州フェアフォードで開催されたロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥー(RIAT)での飛行展示中の、英国空軍のE-7ウェッジテイル早期警戒機。(画像提供:David Parody)

同立法の意図は、代替能力が確保されるまで、最低限の空中早期警戒能力を維持することにある。議会はこれまで、移行期間中の能力維持のために、機体退役に関する制限を設けてきた。

同時に、NDAAは、E-7Aの中間段階取得迅速試作契約およびE-7Aの生産ラインの運用を終了するために2026会計年度予算を使用することも禁じている。これは、空軍がE-3の代替に向けた勢いを維持し、E-7プログラムの作業を継続すべきであるという議会の意図をさらに裏付けるものである。

2026年の動向

2026年3月、米空軍はE-7開発を続けるため、ボーイングに契約を交付した。Breaking Defense引用した空軍広報によると、同契約は2026会計年度NDAAの結果である。

「2026会計年度統合歳出法に基づき、空軍省(DAF)はE-7Aウェッジテイル計画の更新された調達戦略を承認した。この戦略は、開発を継続し、エンジニアリング・製造開発(EMD)段階へ移行するという議会の指示を実行するものである」と広報担当者は述べた。

「この戦略は、ボーイングとの2件の単独調達契約の締結を通じて、試作および開発活動を継続するものだ。これには、事前価格設定済みのオプションの行使と、新たな契約変更の授与が含まれる」と声明は付け加えた。「EMDフェーズのため調達される機材により、空軍は議会の意図に沿い、システム設計の成熟化、リスク低減、および包括的な試験・検証活動を実施することが可能となります。」

2021年4月21日、ハワイ州オアフ島近海で、オーストラリア空軍ウィリアムタウン基地の第2飛行隊が運用するE-7Aウェッジテイルが、ハワイ州空軍国民警備隊のF-22ラプターと共に飛行している。(画像提供:米国空軍国民警備隊、撮影:ジョン・リンツマイヤー曹長)

また3月、E-7Aプログラム事務局は、E-7Aに関する包括的な製品支援ビジネスケース分析(BCA)を求める情報提供要請(RFI)を公表した。添付文書によると、依然として「少なくとも2機、最大で26機」の調達を検討しているとしつつ、「E-7A機はE-3セントリー空中早期警戒管制機(AWACS)部隊の一部を置き換えるもの」とも述べている。

一方、改造対象となる最初の機体が英国に到着した。FlightGlobalによると、無塗装のボーイング737-700(登録番号N471DS、コールサインBOE151)は、メイン州のバンゴー国際空港に立ち寄っれから、バーミンガムにあるSTS Aviation Servicesの施設に到着した。

執筆:ステファノ・ドゥルソ ステファノ・ドゥルソは、イタリアのレッチェを拠点とする『The Aviationist』の副編集長です。工業工学の学士号を取得しており、現在は航空宇宙工学の修士号取得を目指しています。専門分野は、新興の航空宇宙・防衛技術、電子戦、無人・自律システム、ロータリング弾薬、および軍事作戦や現代の紛争分析へのOSINT(オープンソース情報)技術の応用などです。


USAF E-3 AWACS Loss in Saudi Arabia Puts Spotlight on E-7 Wedgetail Procurement

Published on: April 1, 2026 at 10:35 PM

Stefano D'Urso

https://theaviationist.com/2026/04/01/e-3-awacs-loss-saudi-arabia-e-7-wedgetail/



2026年3月30日月曜日

イラン攻撃で駐機中E-3を全損したのは痛い損失だ ― 中国、ロシアが衛星情報を提供した疑い。E-3フリートは稼働率低下し、機数も少ない。米軍は掩体壕への投資に及び腰で基地防衛の穴を露呈。

 

先日の航空基地攻撃によりイランはE-3セントリーを完全に破壊していた―稼働率の低い同機フリートでの喪失は痛いが、基地防護の動きは相変わらず鈍い

E-3の喪失は、老朽化が進み機体数が減少している同機フリートで大きな打撃であり、その他の能力や防衛面の欠陥を浮き彫りにしている。

TWZ

タイラー・ロゴウェイ

2026年3月29日 午後1時40分(EDT)更新

E-3 sentry seen destroyed after Iranian attack in Saudi Arabia.Google Earth/USAF(合成画像)

3月27日にサウジアラビアのプリンス・スルタン空軍基地で発生したイランによる攻撃の規模に関する情報が、徐々に明らかになってきた。米軍機が損傷したと報じられている。これは、負傷者10名(うち数名は重体)という米軍兵士の被害状況を超えたものである。米企業による高解像度商用衛星画像の公開は数週間遅れているが、外国の衛星画像には、基地のメイン・エプロンに甚大な被害が写っているとされる。現在、地上から撮影された写真には、米空軍の貴重なE-3空中早期警戒管制機(AWACS)の1機が完全に破壊された様子が写っているようだ。

これらの画像は最初にAir Force amn/nco/sncoのFacebookページに投稿され、その後ソーシャルメディアで拡散した。写真には、E-3機体番号81-0005の後部胴体が完全に焼け焦げ、破壊されている様子が写っている。機体の周囲には破片が散乱している。ここで直接的な直撃が確かにあり得るものの、航空機を破壊するために必ずしも直撃が必要とは限らない点に留意すべきだ。特に火災が発生した場合、近接した爆発による破片でも破壊は可能だ。報道によると、今回の攻撃には長距離の自爆型攻撃ドローンや弾道ミサイルが含まれていたという。

(更新:新しい情報は、この記事の下部にある更新情報をご覧ください。)

米国の主要な商用プロバイダー、特にPlant Labsが中東地域の画像配信を遅延させるようになる前の衛星画像には、メインエプロン一帯に駐機する航空機や、E-3などの高価値資産が飛行場周辺の隔離された誘導路に配置されている様子が映っている。これは明らかに、航空機を分散させることでイランの長距離兵器による被害を最小限に抑えようとする試みである。標的を特定しにくくするために、これらの航空機が配置換えされた可能性は非常に高い。

紛争初期のプリンス・スルタン空軍基地への攻撃では、少なくとも給油機5機も損傷した。リヤド郊外に位置する同基地は、度重なる攻撃を受けている。ここは、戦争遂行を支援する米軍航空機にとって主要な運用拠点である。

E-3セントリーの損失は重大な事態である。同機は、飛来する砲撃を検知し、空戦を調整する上で不可欠な存在だ。米国は戦争開始前に6機を中東へ派遣していたが、追加が、現地へ向かっている可能性がある。米国に残されているE-3はわずか16機であり、老朽化した機体群は維持に苦慮し、稼働率が低いため、現時点で運用可能な機体は、現役の16機をはるかに下回っている。

U.S. Air Force Senior Airman Stephen Baker, an E-3 Sentry crew chief, 380th Expeditionary Aircraft Maintenance Squadron, marshals a U.S. Air Force E-3 Sentry Airborne Warning and Control System (AWACS) aircraft on Al Dhafra Air Base, United Arab Emirates, May 19, 2021. The E-3 crew participated in Desert Mirage III – the third iteration of a bilateral event designed to enhance the interoperability and air defense capabilities between partner nation forces in the region. The AWACS delivered all-weather surveillance and direct information needed for interdiction, reconnaissance, airlift, and close-air support to joint and Royal Saudi Air Forces aircraft during the training. (U.S. Air Force photo by Master Sgt. Wolfram M. Stumpf)2021年5月19日、アラブ首長国連邦のアル・ダフラ空軍基地にて、第380遠征航空機整備中隊所属のE-3セントリー乗務主任である米空軍上級空兵スティーブン・ベイカーが、米空軍のE-3セントリー空中早期警戒管制機(AWACS)を誘導している。(米空軍写真:ウォルフラム・M・シュトゥンプフ上級曹長) ウォルフラム・シュトゥンプフ上級曹長

米空軍は、空中早期警戒・追跡任務の多くを新たな宇宙センシング層へと移行させたいと考えていたが、その技術は実用化まで数年を要する。E-7ウェッジテイルは、E-3を補完し、最終的には宇宙センシング層が任務の少なくとも大部分を引き継ぐまでの間、その役割を担う暫定的な橋渡しソリューションとして導入が決定していた。その後、米空軍は予算案でE-7の削減を試み、より安価な暫定的な解決策として少数のE-2Dホークアイを調達しようとした。空中早期警戒管制の需要が高まる中で、これでは能力に大きなギャップが生じるこの奇妙な動きは、その後議会で激しく議論され、現在、米空軍のE-7プログラムは軌道に戻りつつあるようだ。とはいえ、減少の一途をたどる機体群でE-3が1機失われたこと、そしてすでに遅れ気味のE-7計画にさらなる遅延が生じていることは、米国を懸念すべき窮地に追い込んでいる。

イランは、米国とその同盟国の防空を可能にする地域内の主要なレーダー施設を標的とする点で、ある程度まで成功を収めている。E-3を標的にしたのは、全く驚くべきことではない。標的データの入手方法については、中国からの衛星画像が依然として利用可能であり、ロシアも同様に画像を提供している可能性が高い。基地内の航空機の駐機場所といった時間的制約のある情報を入手する方法は他にも数多くあり、それらは従来の人間による情報収集を含め、はるかに低技術な情報源から得られるものである。

冷戦時代の耐爆型航空機格納庫(HAS)。(米空軍)

今回の攻撃によるE-3やその他の航空機の潜在的な損失、および戦争中に発生したその他の事例に加え、国内で起きている極めて憂慮すべき事態は、耐爆型航空基地インフラの緊急の必要性を浮き彫りにしている。国防総省は依然として対応を先延ばしにし強化型航空機格納庫への投資の必要性を軽視し続けている。これは、地上に駐機する航空機へのリスクが最近の紛争によって明白になったにもかかわらずである。状況が変わる兆しはあるものの、その程度はわずかであり、その取り組みに切迫感はほとんど感じられない。

また、これは米国にとって最も手強い敵対勢力が、地上に駐機中の航空機の保護に巨額の資金を投じている時期と重なっている。長距離兵器で武装した、ほぼ同等の戦力を有する競争相手との間で大規模な戦争が勃発する可能性のある太平洋地域でさえ、こうした改善はほとんど行われていない。この地域で米国最大の基地であるカタールのアル・ウデイド空軍基地が、イランとの戦争中に繰り返し攻撃を受けた今になってようやく、国防総省は同基地のインフラの一部を強化することを検討し始めた

【更新】米国東部標準時午後1時40分—

イランは、プリンス・スルタン空軍基地の誘導路上にあったE-3が攻撃を受ける前後の様子を捉えたとする衛星画像を公開した。この画像の出所を独自に確認することはできないが、そこに映っている光景は、地上から撮影された写真で既に確認されていた内容と完全に一致している。

また、E-3の画像に対する追加の地理位置特定も行われ、攻撃を受けた際、同機がプリンス・スルタン空軍基地のどこにいたか裏付けられた。中国の企業MizarVisionも、同基地の様々な誘導路に駐機している「セントリー」AWACSを示す追加の衛星画像を公開している。

プリンス・スルタン空軍基地への攻撃およびE-3の行方に関する詳細情報をTWZが問い合わせが、米中央軍はコメントを控えた。■

タイラー・ロゴウェイ

編集長

タイラーは軍事技術、戦略、外交政策の研究に情熱を注いでおり、防衛メディア界においてこれらの分野で主導的な発言力を築いてきた。『The War Zone』を立ち上げる前は、大人気の防衛サイト『Foxtrot Alpha』の創設者であった。




Images Show E-3 Sentry Totally Destroyed From Iranian Strike (Updated)

A loss of an E-3 is a major blow for the dwindling fleet of increasingly rickety airframes and points to other capability and defensive gaps.

Tyler Rogoway

Updated Mar 29, 2026 1:40 PM EDT

https://www.twz.com/air/images-purportedly-show-e-3-sentry-totally-destroyed-from-iranian-strike




2025年11月24日月曜日

NATOがE-7ウェッジテイルの調達計画を中止(TWZ)―米国と同様にE-3の老朽化が深刻なのですが、新型機の導入までに空中監視能力に空白ができないよう願うばかりです

 

NATOでは老朽化したE-3 AWACSの代替機を2035年までに導入する必要があるため、サーブのグローバルアイが採用される可能性が高まっている

The Dutch Ministry of Defense has announced that NATO nations have dropped their plan to buy Boeing E-7A Wedgetail as its next airborne early warning and control (AEW&C) platform. The decision comes after South Korea rejected the E-7 for its own AEW&C program and would appear to open the door to Saab’s rival GlobalEye, which France has already said it intends to buy.NATO

ランダ国防省は、NATO加盟国が同盟の次期空中警戒管制(AEW&C)プラットフォームとしてボーイングE-7Aウェッジテイル購入計画を断念したと発表した。

この決定は、韓国が自国のAEW&C計画でE-7を拒否した後に下されたものであり、フランスが既に購入意向を示しているサーブの競合機グローバルアイにNATOの門戸が開かれる可能性を示唆している。

オランダ国防省は本日の声明で、オランダが「複数のパートナー国と共に」6機のE-7を購入しないことを決定したと述べた。これらの航空機は、ドイツのガイレンキルヒェン空軍基地を拠点とするNATO空中警戒管制部隊(NAEW&CF)が運用する16機のボーイングE-3Aセントリー空中警戒管制システム(AWACS)機の一部を代替する予定だった。


ガイレンキルヒェン空軍基地の飛行ラインに並ぶNATOのE-3機。メラニー・ベッカー/ドイツ空軍

オランダ国防省は、E-7計画が「戦略的・財政的基盤」を失ったと説明。米国が7月に計画から撤退したことで、同盟のAWACS更新計画に「重大な変更」が生じたことを認めている。

声明ではさらに、加盟国が現行AWACS機群の代替案を検討中だと付け加えている。「目標は2035年までに他の、より静粛性の高い航空機を運用可能にすることだ」とオランダ国防次官ギス・トゥインマンは述べた。同次官はE-3が2035年に耐用年数を迎える事実と、その過剰な騒音特性が批判されてきた点を指摘していた。

当初、オランダはベルギー、ドイツ、ルクセンブルク、ノルウェー、ルーマニア、米国と共にAWACS代替計画の7カ国パートナーの一員であった。7月に離脱した米国を除き、オランダの声明からは他のパートナーが離脱を決めたかどうかは不明だ。しかし声明は「残る国々」が現在「新たなパートナーを探している」と述べている。

いずれにせよ現段階では、ボーイングとE-7がNATOの計画に復帰する可能性は極めて低いと思われる。

これにより、欧州のライバルであるサーブがグローバルアイ早期警戒管制機プラットフォームで候補となる。同機はボンバルディア・グローバル6000/6500長距離ビジネスジェットの機体をベースにしている。

サーブ・グローバルアイの試作機。サーブ アンダース・ベルグストランド

トゥインマン国防相は声明の中で、欧州主導による解決策が望ましいと述べ、サーブ社が唯一の現実的な候補であると示唆した。

「米国の撤退は、欧州産業への最大限の投資が重要であることを示している」とトゥインマンは述べた。

サーブの広報担当者は本日、本誌に対し以下の声明を提供した:

「我々はNATOのAWACSプログラムに関する報道を認識している。グローバルアイに対する関心は世界規模で著しく高まっており、空・海・陸上の物体を長距離から探知・識別する能力を必要とする多くの国々にとって、グローバルアイが優れた解決策となると確信している。当社の技術が潜在顧客のニーズをいかに支援できるか、議論と検討の対象となっている」。

有利な点として、フランスが既にE-3Fセントリー艦隊の代替機としてグローバルアイを選定済みであることが挙げられる。

今年のパリ航空ショーでは、サーブとフランス国防調達庁(DGA)が、フランス向けグローバルアイ2機(オプション2機)の売却に関する共同意向表明書に署名した

サーブのミカエル・ヨハンソン社長兼CEOは当時、「当社のソリューションにより、フランスは航空機搭載型早期警戒管制能力に対する完全な主権的統制を維持できる」と述べていた。

NATO加盟国となったスウェーデンもグローバルアイを2機確定発注、2機オプション契約で導入を決定した。サーブはデンマークとフィンランドにも同機を提案しており、両国による共同運用も視野に入れている。

NATOは6機のE-7についてまだ確定発注をしていないが、2023年には米国対外軍事販売(FMS)ルートを通じた同機「取得に向けた措置」計画を発表していた。これは初期同盟未来監視統制(iAFSC)計画の第一段階にあたる。

NATOがE-7を選択したとの当初の決定は、「厳格な評価プロセス」を経て下された。このプロセスには情報要求(RFI)と価格・供給可能性(P&A)の評価、ならびにオーストラリア、韓国、トルコ、英国、米国における過去のE-7調達プログラムの調査が含まれていた。

英国は既にE-7調達を本格化させているが、遅延とコスト超過に悩まされ、最終的に3機のみに縮小された。

In a historic first, the Royal Air Force’s E-7 Wedgetail AEW Mk1 performed its first ever flypast with the iconic Red Arrows aerobatic display team, at the Royal International Air Tattoo (RIAT) in Fairford, Gloucester. The flypast was followed by the Wedgetail performing a ‘touch and go’ on the runway before departing to MOD Boscombe Down, where it will carry out further system testing. Officially known as the Royal Air Force Aerobatic Team, the Red Arrows showcase the excellence of the RAF and represent the United Kingdom both at home and overseas. The team consists of pilots and more than 100 highly-trained support personnel. Each of the pilots has previous fast-jet, operational experience flying the Tornado, Typhoon or Harrier, enabling the RAF to secure the skies and protect the nation and its interests, 365-days a year. The team is based at RAF Waddington in Lincolnshire.

英国空軍初のE-7ウェッジテイルAEW1がイングランドの田園地帯上空を飛行する。英国政府著作権 AS1 Iwan Lewis RAF

当時NATOは、E-7が「戦略司令部の必須運用要件と主要性能パラメータを満たし、要求される期間内に納入可能な唯一の既知システム」になると結論付けていた。この判断は今や覆され、米国がNATO計画からの撤退を決めたことが明らかな契機となった。

NATOが有人AEW&Cプラットフォームの購入自体を断念する可能性も残されている。

E-7調達計画が最初に発表された際、NATOはこれを「航空監視・統制能力の空白リスクを軽減する初期要素」と位置付けたが、ウェッジテイルはあくまで「同盟全体の将来監視統制(AFSC)システム・オブ・システムズ能力を構築する一要素」に過ぎないと説明していた。

ここでは最終的に同盟がE-7を統合されたセンサーネットワークに配備する計画を示していた。このネットワークには無人機や監視収集能力を持つ他の航空機タイプ、宇宙ベースのシステムも含まれる。

NATOがE-7発表時に提供した図解では、ウェッジテイルは多面的な監視体制の一要素として示されていた。この体制には無人航空機による監視(NATOのRQ-4Dフェニックス高高度長航続ドローン)、宇宙基盤のISR(情報・監視・偵察)、海上基盤のISR、地上レーダー、軍事衛星通信(MILSATCOM)も含まれていた。デジタル基盤と戦闘クラウドも描かれており、最後のセグメントは空白のまま残されている。これは将来的に他のプラットフォームや能力が追加される可能性を示唆している。

全体として、NATOの将来のAEW&C構想は、この分野における米空軍の計画といくつかの類似点があった。

米空軍は、自軍の老朽化したE-3の退役と、将来の宇宙ベースのレーダー能力やその他の機密システムとの間のギャップを埋める解決策として、E-7に注目している。

米軍は全般的に、将来の分散型宇宙基盤ネットワークの可能性を検討している。これは最終的に大規模なメッシュ状コンステレーションとなり、ほぼ全世界の空域を持続的に監視できるため、全く新しい戦術と状況認識能力を開拓する。同時に、これらは従来の監視資産よりも耐障害性が高く脆弱性が低い。国防総省はまた、破壊されたり機能不全に陥った衛星迅速に代替する方法を模索している。これは宇宙資産でさえ敵対勢力に対して無敵とは程遠いという現実を反映している。

有人AEW&C機と同等の能力を提供するレーダー装備衛星の開発でNATOがどこまで進展を遂げたかは全く不明だ。欧州のNATO加盟国がそのようなシステムを導入できる資金力があるかも疑問で、米国の衛星群への参加が選択肢となり得る。一方、機密扱いの領域外では、多くの国や民間企業が現在公に運用している様々な宇宙ベースのレーダーが存在する。ただし主に画像撮影目的である。

米空軍E-7Aウェッジテイル早期警戒管制機の概念図。ボーイング

米空軍におけるE-7の将来も不透明な状況だ

国防総省は2026年度予算要求において、ウェッジテイルの調達を中止し、代わりに宇宙資産を用いた移動目標指示任務を遂行する野心的な計画を推進するよう求めてきた。これに伴い、米海軍空母で運用中のノースロップ・グラマンE-2Dホークアイが、暫定的に米空軍のE-7代替機として浮上してきた

この計画は今週まで宙に浮いた状態だったが、連邦政府の閉鎖が解除され、予算編成担当者が米空軍E-7計画への支出を承認したことで状況が変わった。次回配分される約2億ドルにより、E-7の研究開発・試験評価(RDT&E)と迅速な試作活動が継続される見込みだ。2025 年度の残りの調達資金は、RDT&E 活動に割り当てられることになっている。

一方、E-7 含む有人監視機の生存性について懸念が高まっている。この種のプラットフォームは、ヨーロッパのシナリオではより関連性が高いかもしれないが、戦時中に、このような航空機が効果を発揮できるまで接近できるかどうかについて疑問が残るからだ。

NATO は、暫定的な有人 AEW&C プラットフォームの購入を完全に断念する可能性があるが、当局者によるこれまでの発言からは、その可能性は低い。

同盟による E-7 の選択について、イェンス・ストルテンベルグ NATO 事務総長は 2023 年に次のように述べている。「監視偵察機は NATO の集団防衛にとって極めて重要であり、同盟国が高性能能力を有する装備への投資を約束したことを歓迎する。資源をプールすることで、同盟国は、単独では購入するには高すぎる主要な資産を共同購入し、運用することができる。この最先端技術への投資は、より不安定な世界への適応を続ける中、大西洋横断の防衛協力の強さを示している」と述べた。

繰り返しになるが、NATO が代替となる有人 AEW&C 航空機の導入を決定した場合、その時間的制約を考えれば、グローバルアイ が唯一の現実的な選択肢となるだろう。

一方、欧州地域では現この種の機材への関心が高まっている。これはロシアの脅威増大と、広域監視・空域統制を必要とするその他の作戦上の緊急事態が直接的な要因だ。

この観点から、ポーランドは最近、サーブ340双発ターボプロップ機2機を調達した。同機には同社のエリーアイAEW&Cシステムが搭載されている。同様の航空機がウクライナにも供与される見込みだ

NATO空域におけるロシア製ドローンの急激な脅威化は、AEW&C資産の価値をさらに浮き彫りにしている。無人機や巡航ミサイルへの「見下ろし能力」を有する。こうした航空機は同盟の東部戦線を監視し、ロシア軍機やミサイル、さらに地上・海上における潜在的な敵対的動きを捕捉できる。

NATOが老朽化したE-3の後継機選定を進める中で、同盟がどの道を選ぶかは時間の問題だ。E-3は老朽化が進み、2035年までに運用能力がさらに低下する。ボーイングにとってさらなる打撃となるのは、E-7がNATOのAWACS後継機候補から外れたように見える点だ。同盟が有人AWACSソリューションを選択すれば、グローバルアイがNATO全体でより大きな役割を担う可能性が出てくる。■

トーマス・ニュードック

スタッフライター

トーマスは防衛分野のライター兼編集者であり、軍事航空宇宙分野や紛争に関する取材歴は20年以上である。多数の書籍を執筆し、さらに多くの書籍を編集した経験を持つ。世界の主要航空出版物にも寄稿している。2020年に『The War Zone』に参加する前は、『AirForces Monthly』の編集長を務めていた。


E-7 Wedgetail Radar Jet Procurement Plans Axed By NATO

With a requirement to replace NATO’s geriatric E-3 AWACS planes by 2035, the path could now be clear for the Saab GlobalEye.

Thomas Newdick

Published Nov 13, 2025 12:47 PM EST

https://www.twz.com/air/e-7-wedgetail-radar-jet-plans-axed-by-nato-nations