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2025年7月16日水曜日

太平洋での事故で重大損傷を受けた潜水艦USSコネチカットの再就役が2026年予定に(TWZ)—修理改修にここまで時間がかかっているのも米国の造船産業基盤の弱体化を示していますね

 

3隻しかない貴重なシーウルフ級潜水艦の1隻USSコネチカットを復帰させることは海軍にとって最優先事項だ

USSコネチカット(SSN 22)は、7月12日にピュージェット・サウンド海軍造船所・中間整備施設で「延長ドッキング選択的制限整備」でドック入りした

The USS Connecticut, one of the U.S. Navy's prized Seawolf class nuclear attack submarines, is set to finally return to service late next year.

Wendy Hallmark/USN


海軍の貴重な「シーウルフ」級原子力攻撃潜水艦USSコネチカットは、来年末に現役復帰する見込みとなった。海軍は以前、今秋に艦隊に復帰する可能性を示唆していた。コネチカットは、2021年に南シナ海で海底山脈への衝突で大きく損傷し、特に艦首部の被害が大きかっため、ワシントン州ピュージェット・サウンド海軍造船所で修理とその他の作業を受けている。

USSコネチカットは2021年10月に海底山脈に衝突し、グアムへ一時的に移動し、その後カリフォーニア州南部のサンディエゴへ移動した後、北上してピュージェット・サウンドへ移動した。海軍のその後の調査では、事故原因として、指揮系統の弱さと重要な任務への怠慢な態度が指摘され、潜水艦を事故に導いたとされている。事故後、潜水艦の艦長であるキャメロン・アルジラニ大佐、副艦長パトリック・キャシン中佐、および先任海曹長コリー・ロジャースは、職務を解任された。

2023年にピュージェット・サウンド海軍造船所で撮影されたUSS コネチカット。艦首の深刻な損傷がはっきり確認できる。 USN

「USSコネチカット(SSN 22)は、ワシントン州ブレマートンにあるピュージェット・サウンド海軍造船所・中間整備施設(PSNS & IMF)で、潜水艦の整備寿命サイクル中にすべての潜水艦が受ける主要な整備期間である『拡張ドック入り選択的制限整備(EDSRA)』を受けています」と、海軍の広報担当者は本誌に述べた。「2021年10月にUSSコネチカットが受けた損傷も、このEDSRA中に修理されています。コネチカットは2026年末に就役復帰する見込みです。PSNS & IMFと海軍海上システム司令部は、艦隊のニーズに対応するため、資材、インフラ、人員への投資を優先し続けています」

EDSRAは2023年2月に正式に開始された。翌月、海軍はNaval Newsに対し、この整備期間は「31ヶ月を想定した規模」であると述べ、これによりコネチカットは2025年9月に就役復帰する予定だった。修理の推定費用は不明。議会は2021年に「緊急修理」のため取り急ぎ$4000万ドルと、新しい艦首ドームのため追加$1000万ドルを承認したが、これは総費用のほんの一部に過ぎない。

2023年にピュージェット・サウンド海軍造船所で撮影されたUSS コネチカットの別の写真。 USN

修理が当初予定より遅れている理由は不明。本誌は2023年に海軍がコネチカットがピュージェット・サウンド海軍造船所にドック入りした写真を公開した際に次のように記している:

「USSコネチカットについては、写真からもわかるように、少なくとも目視可能な範囲では、1年半以上前に到着した当時とほぼ同じ状態だ。ソナードームは欠如したままで、明らかに長期間放置されていたため、セール部分から断熱コーティングが大量に欠落している。

「シーウルフ級は生産終了から久しく経過しているため、潜水艦の艦首、ソナー、その他の下部構造部品の修理は困難を極めるだろう。さらに、このクラスはわずか3隻しか建造されず、そのうち1隻は独自に大幅改修された極秘のUSSジミー・カーター(SSN-23)だ。これまで同様の損傷は同じクラスの退役潜水艦の予備部品や全体的なセクションを流用して修復されてきた。しかし、このケースではその選択肢は存在しない。」

シーウルフ級潜水艦の建造隻数が少ないのは、冷戦後の米国防費削減のためだ。調達計画が縮小され、各艦のコストは極めて高額となり、1983年時点で約$31億ドル(2025年ドル換算で約$100億ドル)に達し、現在も史上最も高価な攻撃型潜水艦となった。これらの潜水艦が提供する高度な能力のため、海軍は各艦を多様な専門任務に活用しており、非常に高い需要がある。前述のUSS ジミー・カーターは、水中諜報任務向けにさらに最適化された設計となり、100フィート(約30メートル)のマルチミッションプラットフォーム(MMP)船体延長部を備える。

海軍は2025年度予算要求書で、このクラスの維持に関する課題を強調し、将来同様の事故が発生した場合に備え、シーウルフの予備の艦首ドームを購入する資金(金額非公開)を請求した。

「シーウルフ級潜水艦の維持戦略には、交換用艦首ドームの調達が含まれていませんでした。したがって、現在運用中の潜水艦用の交換用艦首ドームは海軍の在庫にありません」と予算文書は説明しています。「このプログラムは、交換が必要となった場合に備えて、シーウルフ級艦首ドームを1基調達するものです。2025会計年度の資金は、3年以上のリードタイムを有する艦首ドームの購入に充てられます」

EDRSAの一環として、海軍はUSSコネチカットの徹底的な改修を実施する機会も活用しています。この改修には、さまざまなアップグレードの統合が含まれる可能性がある。

海軍の2026会計年度予算要求では、USSコネチカットの完成を来年末までに完了させることに追加の重点が置かれている。USSシーウルフは、予算文書によると、来年4月にピュージェットサウンド海軍造船所で長期メンテナンス開始を予定しており、2029年6月に再就役する予定だ。少なくとも当面は、海軍ではUSSジミー・カーターを除くシーウルフ級潜水艦1隻のみが運用可能となる。

注目すべきは、海軍が潜水艦と水上戦闘艦の主要なメンテナンス・アベイラビリティを期日通りに完了する課題に直面し続けている点だ。これは、この傾向を逆転させるための努力にもかかわらず、主に造船所の容量人材不足が原因だ。これは、米国と主要なグローバル競争相手である中国との間での海軍艦艇建造における格差が、ますます深刻化していることを反映している。

海軍が2018年から着手し、シーウルフ級の後継と一部見なされる次世代原子力攻撃潜水艦(SSN(X))の開発も延期されたままだ。海軍は昨年、新潜水艦の建造開始予定時期を「2030年代半ばから後半」から「2040年代前半」に延期したと発表した。スケジュールは、SSN(X)プログラムに追加で$623億ドルの資金を要求する海軍の2026会計年度予算案でも変更されていない。

これらすべては、コストを問わずコネチカットを早期に再就役させる重要性をさらに強調している。現在のスケジュールのままなら、潜水艦は太平洋での水中衝突から約5年後に再就役することになる。■


Submarine USS Connecticut Severely Damaged In Pacific Crash To Return To Service In 2026

Getting USS Connecticut, one of just three prized Seawolf class submarines, back to the fleet has been a top priority for the Navy.

Joseph Trevithick

Jul 15, 2025 1:13 PM EDT

https://www.twz.com/sea/submarine-uss-connecticut-severely-damaged-in-pacific-crash-to-return-to-service-in-2026


ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは2017年初頭からThe War Zoneチームの一員です。以前はWar Is Boringの副編集長を務め、Small Arms ReviewSmall Arms Defense JournalReutersWe Are the MightyTask & Purposeなど他の出版物にも寄稿しています


2021年12月22日水曜日

USSコネティカット修理に米議会が予算を計上したが、最終費用と工期は不明。同艦がそれだけ重要な装備品である証拠。ただし、インフレ調整でドル価値が減っていることに驚く。

 

USNI News

 

米議会はUSSコネティカット修理に50百万ドルを計上したものの、修理費用ははるかに膨らみそうだ。

 

2022年度国防政策法案の最新版からUSSコネティカットの修理費用の概略がうかがわれる。同法案では10百万ドルで艦首ソナードームを調達し、さらに40百万ドルでその他「緊急を要する修理」を実行するとある。

 

 

Forbes記事でクレイグ・フーパーCraig Hooperが真っ先にコネティカット修理の内容を伝えている。同法案は上院を通過しており、ジョー・バイデン大統領の署名を待つのみだ。同法案は今月初めまで国防認可法案(NDAA)と呼ばれていた。コネティカットは南シナ海で水中海嶺に衝突し、ソナードームを喪失したほか各所に損傷を受けた。

 

US CONGRESS

 

NDAAではシーウルフ級潜水艦用の艦首ドーム調達費用を計上している。単位は千ドル。

 

US CONGRESS

 

その他「緊急修理」費用も計上されている。単位は千ドル。

 

海中衝突事故後に同艦はグアムへ移動し、ほぼ2カ月かけて損傷の初期評価(内容不詳)を受け、緊急修理および内容不詳のテストを受けた。同艦はグアムからサンディエゴ移動を経て週末に最終的にワシントン州に帰港した。

 

事故後のコネティカットは安全に潜航できなくなり、ソナードームを喪失し制御が難しくなり、航行の安定性を欠いており、太平洋横断は悪夢の経験になったはずだ。

 

法案をこれ以上見てもコネティカット修理の情報は他になく、同艦を復帰させるため必要な作業がこれ以上あるのかも不明だ。ソナードームが10百万ドル超の装備であることに驚く向きもあるかもしれないが、同艦を完全復帰させるにはさらに費用が掛かるのは大いにあり得る話だ。

 

USSコネティカットがワシントンン母港へ到着(UPDATED)

By Joseph Trevithick

Posted in THE WAR ZONE

USSコネティカットのサンディエゴまでの移動は悪夢の体験 (UPDATED)

By Tyler Rogoway

Posted in THE WAR ZONE

USSコネティカットがサンディエゴを出港 (UPDATED)

By Tyler Rogoway

Posted in THE WAR ZONE

損傷を受けたUSSコネティカットがグアムからこっそりサンディエゴへ帰港 (UPDATED)

By Tyler Rogoway

Posted in THE WAR ZONE

USSコネティカットが海嶺へ衝突し、ソナードームをもぎ取られた模様By Joseph Trevithick

Posted in THE WAR ZONE

 

比較するとロサンジェルス級攻撃型潜水艦USSサンフランシスコが海嶺に衝突し艦首を大損傷した事故があり、2006年の修理費用は79百万ドル(現在の価値で109百万ドル)だった。その際の修理ではUSSホノルルの艦首部分全体を引きはがし、三年の工期で134百万ドル(現在の173百万ドルに相当)をかけ同艦を復帰させた事例がある。

 

PUBLIC DOMAIN/WIKIMEDIA

USSサンフランシスコの海中衝突事故(2005年)後の姿

 

海軍がこの修理方法を採択した理由としてサンフランシスコは燃料交換を実施したばかりで、ホノルルが同様の修理をまもなく受ける予定で、当時の試算で170百万ドル(現在の234百万ドルに相当)とされていたためだ。

 

コネティカットでは同様の「艦首取り換え」は実効不能だ。シーウルフ級は三隻しかなく、各種特殊任務に引っ張りだこな状態だ。USSジミー・カーターはさらに特殊改装を受けた唯一の艦で、艦体を100フィート延長し多任務プラットフォームMulti-Mission Platform (MMP)を挿入している。同艦ではMMP以外各種改装を行い水中諜報活動に投入されており、海底の物体採取ほか要員の回収等にとあたっている。

 

シーウルフ級の隻数が少ないことに合わせ、設計年次が1980年代で、製造後相当の年数がたっていることのため海軍や建造企業ジェネラル・ダイナミクス内の知見が消えていることから修理費用の最終額にも影響が出そうだ。USSシーウルフはじめ同級各艦は史上最高が鵜の潜水艦で1985年当時の建造費31億ドルは現在の85億ドルに相当し、USSジミー・カーターはさらに高額となっている。

 

PUBLIC DOMAIN/WIKIMEDIA

USSコネティカットが1990年代に建造された。

 

こうしてみると50百万ドルという費用計上はコネティカット修理の頭金にすぎないのではないか。最終費用と工期は現時点で不明だ。

 

同時に海軍による次世代攻撃型潜水艦SSN(X) の発注は2031年以降との予想が出ており、SSN(X)はシーウルフ級後継艦の位置づけも期待されている。中国やロシアとの交戦を想定し、潜水艦部隊が増勢に向かうのは同年以降となる。中国やロシアの潜水艦部隊の脅威により、米海軍は対潜戦能力の整備に改めて関心を高めているところだ。

 

そうなると、コネティカットの有する比類なき能力を活用するためにも米海軍としては費用に糸目をつけないのではないか。■

 

Congress Has Already Allocated Tens Of Millions For USS Connecticut Repairs

BY JOSEPH TREVITHICK DECEMBER 21, 2021

2021年12月17日金曜日

艦首喪失したまま太平洋横断したUSSコネティカットがサンディエゴをあわただしく出港し、母港ブレマートンへ移動中

SANDIEGOWEBCAM VIA @WARSHIPCAM

 

ーウルフ級高速攻撃型潜水艦USSコネティカット(SSN 22)はここ数カ月大変な目にあっている。南シナ海での水中衝突後にグアムに二カ月停泊し、本格修理のため米本土へ全行程6千マイルを移動しサンディエゴに帰還したが、航海は全行程浮上したままで乗員には決して愉快なものではなく、さらにサンディエゴ入港も事前発表はなく最終寄港地が別にあることが推定されていた。海軍は同艦は母港ブレマートン(ワシントン州)に移動し、修理すると発表した。同艦はサンディエゴを出港し、太平洋岸北西部に向かう。

 

海軍艦艇の動きを追う@warshipcamが本日午後のサンディエゴ港ウェブカム映像を投稿しており、艦首がないままのコネティカットが出港する姿が見られる。サンディエゴへはわずか三日の寄港となった。同艦は12月12日日曜日朝に同港へ到着し、駆逐艦USSマスティン(DDG 89)が随行して入港しており、太平洋横断中も安全確保と護送にあたったものと思われる。同艦はコネティカットと同時にサンディエゴを出港しており、この観測の通りだったと判明した。

 

出港時の映像からコネティカットの損傷がよくわかる。


SANDIEGOWEBCAM

SANDIEGOWEBCAM

 

米海軍からはコネティカットの行動について情報開示はなく、サンディエゴ到着し、太平洋横断後の状態は良いとの発表があったのみだ。

 

ワシントン州に直行せず、同艦がサンディエゴにまず入港した理由が不明だ。カリフォーニアに悪天候で降雨量が増えたことを考慮し、入港地を変更したのだろう。あるいは最初から真珠湾など途中停泊が想定されていたのかもしれない。ただし、グアムからハワイへの距離はサンディエゴあるいはワシントンよりも遠い。

 

コネティカットを再び作戦投入可能状態に戻す長く困難な作業については今後もお伝えしていく。

 

コネティカットが浮上したまま航海したことがどれだけつらかったかがわかるクリップが出た。潜水艦乗りアーロン・エイミックが潜水艦で6千マイル超を3週間かけて航行するのがいかに大変化を伝えている。さらに、コネティカットの場合は艦首を喪失したままの状態だったので大変だったはずだ。

この大変な航行を実行した潜水艦乗員に大きな感謝を表したい。■

 

Damaged Submarine USS Connecticut Has Left San Diego On Its Voyage Home (Updated)

The submarine is making its way back to its home in Washington State after slamming into a seamount in the South China Sea months ago.

BY TYLER ROGOWAY DECEMBER 15, 2021

 

2021年11月20日土曜日

南シナ海で事故に遭遇したUSSコネティカットがグアムを出港。艦艇補修能力が不足の米海軍には痛い展開になるが、シーウルフ級の重要性のため高優先順位で修理が行われそうだ。一方、事故は回避可能だったとの海軍結論で艦長他が解任された。

 

USN

 

 

海軍のシーウルフ級原子力攻撃型潜水艦USSコネティカットがグアムを本日出港した。同艦は自力航行しているが、目的地は不明で、ワシントン州へ帰還の前に試験航行した可能性もある。同艦が海図にない海中山岳に衝突し損傷を受け一カ月以上が経過しているが、海軍当局は事故は回避できたと結論づけている。

 

コネティカットの出港をまっさきにつたえたのはUSNI Newsで、アプラハーバーのバースから移動しているのが航路追跡ソフトウェアで確認できた。中国国内のSCS Probing Initiativeもこれを確認している。同艦は事故発生の6日後の10月8日にグアムに入港していた。事故は南シナ海で発生したとされる。

 

「USSコネティカットは被害評価、修理、テストをグアムで受け、安全かつ安定した状態のままだ」と海軍中佐シンディ・フィールズCdr. Cindy Fields報道官(太平洋艦隊潜水艦戦隊SUBPAC)がThe War Zoneに述べている。中佐は同艦が出港したかには触れていない。

 

海軍は繰り返し同艦の原子炉及び推進系には事故で損傷はなかったと述べている。ただし海中山に衝突した際の艦体への損傷程度は不明だが、衛星画像では前方のソナードームが完全につぶれた可能性が見える。その他報道でもバラストタンク含む艦の下方で損傷が発生したとある。

 

確実なことは言えないが、同艦はグアムを離れて移動中なのか、自力航行が可能なのか確かめてから別の基地に移動するのだろう。フィールズ中佐の発言とも符合するのは海軍が同艦への損傷評価を完了していないことだが、内容不詳の「修理」および「テスト」も行っている。

 

同艦の損傷度合が伝えられるより深刻だとすれば、ドライドックに入れる必要がある。アプラハーバーにはこの作業に適した設備がないため、海軍は母港のブレマートン(ワシントン州)で大規模修理を行うと公表している。同艦が安全に外洋航行できない場合は、民間会社を雇い大型運搬船で同艦をグアムから移動させる。

 

海軍はコネティカットの修理と現役復帰を費用や時間に構うことなく真剣にとらえている。シーウルフ級が三隻しかないことを考えると理屈に合う。各艦は高性能の大型艦で需要が高く、情報収集機能が目立つほか、各種の特殊任務に従事している。シーウルフ級の最終建造艦USSジミー・カーターには全長100フィートの多任務プラットフォーム(MMP)が艦上部についており、極秘かつ危険な水中情報活動に使われているといわれる。

 

コネティカットの事故を受けて、海軍は潜水艦部隊全体に「航行安全訓練」の再受講を求めている。

 

USN

USSシーウルフの主制御室の写真は珍しい。1997年撮影

 

SUBPAC司令ジェフリー・ジャブロン少将 Rear Adm. Jeffrey Jablon は「潜水艦全体に警戒態勢解除を命じた」としており、ウィリアム・ヒューストン中将 Vice Adm. William Houston (米大西洋艦隊海軍潜水艦部隊(SUBLANT)司令官)(兼NATO合同潜水艦部隊司令官)は海軍潜水艦連盟の例会で「教訓を共有する。安全調査委員会はまだ結論を出していないが、現時点で十分な情報が判明している」と発言した。

 

11月4日に海軍からコネティカットの艦長、副長、最先任下士官を解任したと発表しており、衝突事故の責任をとらせた。海軍の見解は航行時に求められる決定プロセスに従い、航行コース決定、見張り員の職務、リスク管理をしっかり行っていれば事故は回避できたというものだ。

 

「航行では安全手続きの厳守を求めているが、同艦の乗員はそれに反する対応を示した」とヒューストン中将は発言している。コネティカットについては現役復帰し安全な運航が可能となるのがいつになるのかが今後は焦点となるだろう。■

 

USS Connecticut Left Port In Guam For The First Time Since Hitting A Seamount: Report

 

The Navy says USS Connecticut would need to go back to its homeport in Washington State for more extensive repairs.

BY JOSEPH TREVITHICK NOVEMBER 18, 2021