SANDIEGOWEBCAM VIA @WARSHIPCAM
シーウルフ級高速攻撃型潜水艦USSコネティカット(SSN 22)はここ数カ月大変な目にあっている。南シナ海での水中衝突後にグアムに二カ月停泊し、本格修理のため米本土へ全行程6千マイルを移動しサンディエゴに帰還したが、航海は全行程浮上したままで乗員には決して愉快なものではなく、さらにサンディエゴ入港も事前発表はなく最終寄港地が別にあることが推定されていた。海軍は同艦は母港ブレマートン(ワシントン州)に移動し、修理すると発表した。同艦はサンディエゴを出港し、太平洋岸北西部に向かう。
海軍艦艇の動きを追う@warshipcamが本日午後のサンディエゴ港ウェブカム映像を投稿しており、艦首がないままのコネティカットが出港する姿が見られる。サンディエゴへはわずか三日の寄港となった。同艦は12月12日日曜日朝に同港へ到着し、駆逐艦USSマスティン(DDG 89)が随行して入港しており、太平洋横断中も安全確保と護送にあたったものと思われる。同艦はコネティカットと同時にサンディエゴを出港しており、この観測の通りだったと判明した。
出港時の映像からコネティカットの損傷がよくわかる。
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米海軍からはコネティカットの行動について情報開示はなく、サンディエゴ到着し、太平洋横断後の状態は良いとの発表があったのみだ。
ワシントン州に直行せず、同艦がサンディエゴにまず入港した理由が不明だ。カリフォーニアに悪天候で降雨量が増えたことを考慮し、入港地を変更したのだろう。あるいは最初から真珠湾など途中停泊が想定されていたのかもしれない。ただし、グアムからハワイへの距離はサンディエゴあるいはワシントンよりも遠い。
コネティカットを再び作戦投入可能状態に戻す長く困難な作業については今後もお伝えしていく。
コネティカットが浮上したまま航海したことがどれだけつらかったかがわかるクリップが出た。潜水艦乗りアーロン・エイミックが潜水艦で6千マイル超を3週間かけて航行するのがいかに大変化を伝えている。さらに、コネティカットの場合は艦首を喪失したままの状態だったので大変だったはずだ。
この大変な航行を実行した潜水艦乗員に大きな感謝を表したい。■
Damaged Submarine USS Connecticut Has Left San Diego On Its Voyage Home (Updated)
The submarine is making its way back to its home in Washington State after slamming into a seamount in the South China Sea months ago.
BY TYLER ROGOWAY DECEMBER 15, 2021
映画「Uボート」を見る、または小説版を読むと、連続浮上航行の苦難が良くわかりますね。潜航状態が日常となった原潜乗員は、メシも喉を通らなかったのではないでしょうか?
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