2020年7月、COVID-19ワクチン研究を行うウォルター・リード陸軍研究所新型感染症対応部門の科学者 SHAWN FURY, ARMY
米陸軍ウォルター・リード研究所は、COVID-19の変異型オミクロン、および世界中で犠牲者数百万人を出したSARS起源ウイルスすべてに有効なワクチンを開発したと数週間以内に発表する。
約2年にわたるウイルスに関する研究が成果を生んだ。▼同研究所は、2020年初頭にCOVID-19ウイルスのDNA配列決定を初めて解明した。▼ウォルター・リード感染症部門は、非常に早い段階で、既存株に加え、潜在的亜種すべてに有効なワクチンの製造に注力する方針を決定した。▼同研究所開発のスパイク・フェリチン・ナノ粒子COVID-19ワクチン(SpFN)は、今年初めに動物実験を終え、良好な結果を得た。▼同研究所感染症部門の責任者ケイヴォン・モドジャラドKayvon Modjarrad博士は、12月21日Defense Oneの独占インタビューで、ヒトでの第1相試験を今月終え、再び良好な結果を得て最終審査に入っていると明らかにした。▼この新型ワクチンは、第2相と第3相の試験を受ける必要がある。▼「オミクロン含む全亜種でワクチンをテストしている」(モドラジャド博士)▼12月22日、ウォルター・リード関係者は新型ワクチンは「オミクロン変種にはテストしていない」と述べたが、その後Defense Oneへ電子メールで、最近発見された変種では動物実験ではなく、臨床ヒト試験サンプルに実験室テストしている、と明らかにした。▼この「中和アッセイ」は、抗体でウイルス増殖を抑えられるかを調べるものだ。▼「これまで、すべて期待通りに進んでいる」(モジャラド)▼既存ワクチンとは異なり、ウォルター・リードのSpFNは24面のサッカーボール状タンパク質を使用する。このため、コロナウイルス株のトゲをタンパク質の各面に付着させる。▼「チーム全体そして陸軍全体にとって、ここに到達でき非常に興奮している」(モジャラド)▼ただ人体治験で予想外に時間がかかったのはワクチン未接種かつ、以前にCOVID感染がない被験者を対象に試験を行う必要があったからと同博士は説明。▼ワクチン接種率の上昇と、デルタ型オミクロン型の急速な蔓延で困難になった。▼「オミクロンウイルスから逃れる術はない。避けることはできない。だから、近いうちに世界中がワクチン接種を受けるか、感染するかのどちらかになる」とモジャラッド氏は語った。▼次のステップは、新しい汎用コロナウイルスワクチンが、ワクチン接種ずみ、あるいは発症ずみの人にどう相互作用するかを見ることだ。▼ウォルター・リード研究所は、幅広い展開のため、未公表の民間企業と協力している。▼「このワクチンは実際に評価する必要があり、別のワクチンを接種済みあるいは、発症ずみの人など、広範な対象にどのように作用するか理解する必要がある」(モドラジャド博士)▼ウォルター・リードの2,500人ほぼ全員が、2年近くワクチン開発にあたってきたと博士は言う。▼「当研究所は、長期的な視野に立ち、ウイルス変異、変異型の出現、新種ウイルス出現の可能性に焦点をあててきた。当研究所は、備えを人々に提供する」(モドラジャド博士)■
US Army Creates Single Vaccine Against All COVID & SARS Variants, Researchers Say - Defense One
SENIOR PENTAGON REPORTER, DEFENSE ONE
DECEMBER 21, 2021
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